くむーる&ぬむるす欧州旅行記


(1日目)
6月17日

 旅行代理店の指定通り8時に全日空のカウンターにいったものの、どうも様子がおかしい。張り紙を読んでみると、私たちが乗るルフトハンザLH711が遅れて2時間後に搭乗が延期された、とのこと。朝が早かっただけに非常にムカツく。だいたい出発時間の2時間前にカウンター前に来ているものだから、計4時間も待たなければ行けなくなった。全日空の人が「ご迷惑をおかけしました」と4,000円分の成田空港内有効の食事券をくれた。どうせなら現金をくれればいいのに(^_^;)。 

 時間があり余った。

 しぶが「眼鏡のネジが緩いので締めたい」と朝から言っていたので精密ドライバーを探すことにした。しかしこんなところで売ってるはずもなく、リペア・ショップで締めて貰うことにした。さすがに店のおねいさんも困惑。                                      

                        その暇つぶし。対Stefan君トレード要員。帯に注目。

しぶ 「精密ドライバー、貸してください」
店員 「工具は貸すことが出来ないんですが。こちらでネジを
    締めますとお金がかかりますよ。」
しぶ 「いくらですか?」
店員 「いや、そんなにかからないです。200円くらい・・・」
しぶ 「じゃあ、それでいいです」


 眼鏡を受け取ってねじを締めた後

店員 「・・・・・・やっぱりお金いりません(苦笑)」


 荷物に詰め忘れたものを買ったり、写真を取ったり時間をつぶす。昼食は「もも」という名前のチャイニーズ喫茶に入ったが点心がモチモチしすぎてだめでした。
 そうこうしているうちに搭乗時間。ボーディングロビーの売店でももは「快足時間」なる、疲れた足専用のシップを購入。待ちに待ったルフトハンザ711便へ搭乗。

ヘビーメチル

 飛行機内の映画は「007〜Tomorrow never die」、「Mouse hunt」、「Mr.Bean」を上映。ボンドの改造BMWの節操の無さに大笑い。ももは綾辻行人の「霧越邸殺人事件」を機内で読破。あれだけヒントにこだわっていれば犯人わかっちゃうでしょう(^_^;)。ドラマ化してたらしいですね、見てみたいな。 

 予定ではフランクフルトへは6/17の14:55に着くはずだった。そこから乗り継いでストックホルムへ飛ぶ予定だったのだ。2時間も遅れれば当然、乗り継ぐはずの飛行機はとっくにはるか上空へ。トホホ。とりあえず18:50のSASに乗せて貰うことになったらしいが満席だから分からないと言われる。なんじゃそりゃー!!
(--;)凸。指定されたゲートへ行くとやはり「満席です」と言われてしまった。カウンターのおねいさんが一生懸命席を都合してくれ、やっと21:30のルフトハンザでストックホルムに飛べることになった。半分、フランクフルトで1泊を覚悟していたので嬉しい。しかしまたもや長すぎるほどの待ち時間にうんざり。
 成田同様、写真を撮りまくる(ほとんどヤケ)。ヒットだったのはRobert Frippそっくりのおじさんが写ったポスター、港内を自転車で走り回るおじさま。5種類に分別されたゴミ箱にドイツを感じた。
  

くまじ
テディベアのくまじ。

 以前、義姉から「娘のためにテディベアが欲しいんだけど、どうせなら本物が欲しい。」と言われていたのを思い出す。せっかくテディベアの本場ドイツに来ているのだ。免税店へ行ったはいいが・・・高い。日本で結構値が張るのをももは知っていたので「やっぱの高いなぁ」とため息。しぶは「なんでこんなにするの?」と真面目に驚いていた。タイプによっても多少値段の差がある。ほどほど高級そうで、ほどほどの値段のクラシックタイプを購入。値段は279.50DM。26,000円前後。体を傾けると「ヴメェェェェェェ〜〜」と鳴く、熊だか羊だか牛だか分からない可愛い奴だ。

 とりあえず入ったレストランでは山ほどのザワークラウトと辞書のような分厚いハムステーキを吐きそうになりながら口に詰め込む。とにかく塩っぽい。それでもお腹が一杯になるとなんとなく安心する。その後は書店に立ち寄る。しぶはメタル系、ゴシック、デス系の音楽雑誌を買いたがっていたが手持ちのマルクが余りないので、帰りの乗り継ぎのときに買うことにする。ドイツのこれ系の雑誌は結構出版数が多かった。

 21:30、高緯度の国なのでまだ空が明るい。ヨロヨロになりながら搭乗。この時点で日本時間では既に翌日の朝の4時近く。徹夜明けの一番ヤバくなっている頃。しぶはウトウトし、ももはうすら笑いしか浮かばない危険な状態。はたして無事にストックホルムに辿り着けるのか?

 ここの飛行機では熟睡。

 23:30、アーランダ空港に到着。夜中だというのに空がうすら明るい、が雨だった(T_T)。寒い。とにかく寒かったので荷物を受け取ってから上着を引っ張りだした。換金所はとっくに閉まっていたのでクレジットカードでお金を引き出し(これが便利)、ストックホルム市内へ行くバスに乗り込む。1人60SK(スウェーデンクローナ。この時点でレートは不明。)バスは2両が電車のようにじゃばらで連結されていた。日本では普通の道路では走っていないですね。バスが発車するなり、しぶ爆睡。ももはバス内に置かれた観光案内(ただしスウェーデン語)をなんとか読もうと試みるが、すぐに挫折した。外の風景を見ても、山がないなぁ、ということぐらいしかわからなかった。30分位してマクドナルドやセブンイレブンなど日本でもお馴染みの店が見え始めてきた。到着は間近らしい。

 終点のバスターミナルではいきなりホームレスのおじさんの寝姿に出くわし、ちょっとびびる。しかも市内に着いたはいいが、ホテルの位置がよく分からない(ToT)。ターミナルの近くにある中央駅をつっきると早いようなのだが、駅自体がもう閉まっているし、荷物は重いし寒いしで(6月で気温12度!)、すっかり根性がなくなっているしぶ&ももはタクシーで行くことにした。かなり遠回りされた気もするが、「もう辿り着けば良いの、それでいいの」となげやりな気分。やっとベッド・・・いやいやホテルに到着。疲れた。 

 ストックホルムでお世話になるのはシェラトン ストックホルム ホテル&タワーズ。駅から歩いて5分くらいの近代的なホテル。フロントはもちろん開いていた。もう日付が変わっていたので、処理が面倒だったらしく、鍵を貰うまで10分くらいかかってしまう。

 旅を意味する「travel」は苦痛「travil」に由来するそうで。それを体感したしたヨーロッパの1日目。さっそく「快足時間」を貼って、普段寝付きは良いほうではないももが夢を見る間もなく爆睡。たぶんしぶもそうだったろう。明日はゆっくり起きて、メロトロネン・レコードへ訪問予定。

日本 ストックホルム ブリュッセル
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