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ライブ会場となるThe Center Theatreの会場は10:30なので、ゆっくり起きて9時頃に朝食に下へ降りた。食堂に向かう途中でTomasに会ったので「Hi!」と挨拶。参加ミュージシャンのリハはもう始まってるんだね。
ウェイターに「あんた等はあそこにいる一団(中国からの団体客が居た)のグループか?朝食のクーポンを持ってるか?」と訊かれたので、違う、と答えると、2人がけの席に案内された。ビュッフェ形式なので、テキトーに食べ物を皿に盛る。パンケーキが嬉しいな。アメリカの食事はいつも量に圧倒され、おいしいと思うことは稀なんだけど、オレンジジュースだけはいつもおいしいと思う。今日もジュースを戴いた。しかし一人$10取られた(-_-;)タケー。
食事を終えて一旦自室に戻るところで、またTomasとJonasがソファーで和んでいるところに遭遇。「God Morgon!」と言ってみたが、通じただろうか?身支度を整えて10時頃ホテルを出た。ホテルがある区画の、中華レストランがある方向とは逆の裏側に市民センターのような施設があり、その中にThe Center Theatreがあった。暇なので建物の周りをグルッと見て回っていると、太くて赤い枠の妙な眼鏡を掛け、変な髪型をした白衣のオッサンとすれ違った。あれはもしかしてBubblemathのメンバー?
開場時間を10分くらい過ぎたところで、ようやく入場が始まった。チケットを見せて、また手首に紙バンドを巻いてもらう。Rushを観に来た2002年に初めて出会ったアルコール許可識別方法だったんだけど、アメリカでは良くある方法なんでしょうか。ただし今回の会場はNoアルコールなので、再入場識別マークになっていた。会場内は全面禁煙。素晴らしい(ウットリ)。そのかわり中庭が煙かった。 |
Premium Seats - $75でございます |
入場して、一度座席を確認。CalProgのサイトの座席表を見た感じではもっと横に広い会場だと思っていたけど、実際はClub Cittaにしっかりとした座席を取り付けたような会場だった。段差もある。前によほど大きい人が来ない限りはステージもちゃんと見えるだろう。良かった。
次はベンダースペースへ。私は先月来日したJethro TullのピンクのチビTを着ていて、それを見て"Beautiful!!"と叫ぶオッチャンが居た。私が、じゃなくて、Tシャツが、なんだろうな。TFKのブースはまだ開いてなく、ShibuはとりあえずBubblemathのTシャツを買った。Bubblemathのブースはクリスマス用の電飾を使って可愛らしく装飾されていたのが印象的だった。他のテーブルではこれと言って欲しい物は無し。ShibuはDream Theaterのプロモ盤など何枚かCDを買っていた様子。しかしEcholynの「Suffocating the Bloom」のオリジナル盤にはちょっと心が動いた(^_^;)。●●●● Spiraling
http://www.spiraling.net/
Tom Brislin - key. vo.
Bob Hart - b.
Marty O'Kane - g.
Paul Wells - ds.
1.The Connection (Transmitter)
2.A Face for Radio (Challenging Stage)
3.Ah, Sugar (Challenging Stage)
4.Transmitter (Transmitter)
5.(new song?)
6.Lightning Twice (Transmitter)
7.Are You Here (Spiraling Live in New York City)
8.(new song?)
9.Texas is The Reason (Challenging Stage)
10.You Can't Get There (Challenging Stage)
11.Sound Chaser (Cover of Yes)(Shibu)New JerseyからやってきたSpiralingは少年のようなメンバーだった。とにかく若く、最近のPop/Rockからの影響を感じられなからも往年の音も良いものは吸収しようという意気込みが感じられた。Key. & Lead Vo.のTom Brislinは鍵盤をオーディエンス側に見せるDerek Sherinian状態。だからといって驚異的テクニックは持ち合わせていないが。(^^; あくまで歌とメロディーで勝負する音で出演バンドの中ではもっともProg.からは遠い存在であったが、曲自体が良いのでオーディエンスには好評であった。まるでThe Beatlesの"Ah, Sugar"、ドライヴしながらも哀愁のメロディーが魅力的だった5曲目、オルガンアレンジが英国Rockを感じさせてくれた"Lightning Twice"、のクリアーなギターが良かった8曲目("Are You Here (part2)" ?)が気に入った。ただ、残念ながらいい歌メロを作っているのだがVo.自体の魅力が乏しく他の専任Vo.を加入させた方が今後伸びるような気がする。最後はYesの"Sound Chaser"をカヴァー。オーディエンスはイントロでもう大盛り上がり!サンプリングもしっかり準備してきていたし。演奏自体はまぁまぁだったけど楽しめたね。私は久々にきいたので曲名忘れてモンモンとしていた。(^^; Spiralingはオープニングを飾るには適していたと思う。
(もも)全然予備知識も何もないバンドです。今回初めて名前を聞きました。メンバーはみんなまだ20代前半じゃないだろうか?と思ったら、key&vo.のTomは2002年リリースのYES / Symphonic Tour DVDでキーボードを担当している人物である。若干Derek Shernianを意識したような風貌で、キーボードの鍵盤を観客に見せるような角度で配置をしていた。
しかしサウンドは若々しい。元気なAnekdotenというか、パワーポップというか。何が言いたいかというと「別にプログレにカテゴライズされなくても良い音楽なんじゃない?」ということ。Vo.はよく通る声質をしていたと思うが、ドラムのパワーに負けていたか、ミックスが悪かったのか、若干かき消されていた感があったのが残念。あともう少し歌メロにヴァラエティがあると良いね。将来楽しみなバンド。
CalProgでは必ずProgクラシックを1曲やることが決まりらしく、彼らはYesの"Sound Chaser"を、サンプリングを交えてユニークなアレンジで演奏していた。
↑お互いvo.の印象が正反対なのが面白いな。●●●● Bubblemath
http://www.ttinet.com/bubblemath/
Blake Albinson - g. key. vo.
Jay Burritt - b.
Kai Esbensen - key. vo.
Jonathan Smith - vo. g. fl.
James Swensen-Flagg - ds.
1.(new song)
2.Cells Out (Such Fine Particles of The Universe)
3.Be Together (Such Fine Particles of The Universe)
4.(new song)
5.(new song)
6.Get a Lawn (new song)
7.(new song)
8.Miscreant Citizen (Such Fine Particles of The Universe)
9.The Knife (Cover of Genesis)
10.The Sensual Con (new song)
(Shibu)2002 My Best 10で8位にエントリーしたBubblemath。まさか3年後に彼らのLiveを目の当たりにするとは夢にも思わなかった。登場したメンバーを見てびっくり。Live会場周辺をウロついていた電撃ネットワークのような頭の刈り込み/剃り込みをした怪しい人達が彼らだった。改めて彼らをまじまじと見てみるとまるで高校生や大学生の学園祭に出てくるような幼い面影。ところがいきなり演奏が始まるやいなや圧倒的なテクニックと安定した演奏、皮肉っぽさとファニーさが入り交じったような壮絶なLiveで圧倒された。系統的にはEcholynに近いが彼らよりもテクニックに関しては正直上を行っていたと思う。"Be Togheter"の複雑なフレーズをコーラスでやっちゃうところが若いバンドながら末恐ろしい気がする。
1stからは3曲しかやらず後は秋にリリース予定の2ndからの曲中心に演奏されたが、これらはとてもクールな出来で新作が楽しみでならない。カヴァーはGenesisのマニアックな"The Knife"。オーディエンスにはウケが良かった。今回のCalProgのメンツでは一番賛否両論が分かれるLiveであったと思われるが、私は支持。CalProgはTFKとBubblemathがベスト・パフォーマンスだったと断言できる。
(画像右:皆さんにサインをもらいました。顔写真ないんだもん)
(もも)Minneapolisの5人組。やはり会場前にすれ違った変なオッチャンはBubblemathのkey.担当者だった。え!しかもShibuより若いのかよ!?keyだけではなくg.&vo.の髪型もかなり変態だった。髪をジグザグに刈っており、文字通り虎刈り。しかも私より若いのかよ・・・(どうして脱力してるのかはCalprogのPhotosでご確認ください)
このバンド、予習としてはCD「Such Fine Particles of the Universe」を一度通して聴いただけ。Echolynのテクニカルな面を踏襲したようなこのサウンドをライブで再現できたらスゴイし、もしかしたら全然ダメかもしれない。どちらかだな、と思いながらライブ開始を待った。参りました(土下座)
Echolynと同じくダブルvo.体制で、難しい対位法を用いた歌メロを外すことなく歌えるし、微妙なスピードチェンジもなめらかにこなす。ドラムは繊細なジャズ系ではなくパワーで押すメタル系だが、これも手数が多くて安定している。あまり目立たないが、7弦ベースを操る若造もただ者ではないぞ。曲に合わせて人の動きを工夫したり、Keyのオッチャンはパントマイム的なパフォーマンスをしたり、観せ方も考えている。いやーこりゃすげーや!惜しいのは静の部分が画一的で魅力的なメロディが少ないこと。これが出来たら鬼に金棒だ。現在2ndを制作中で、このライブでも何曲か演奏された。リリースが実に待ち遠しい。
ところで外見の話ばかりして申し訳ないが、g.のBlakeとb.のJayは細身で、眼鏡を掛けてもっさりした髪をしていて、遠くから眺めていると 「ミニRoine」に見えて、妙に親近感が湧いてしまった。
演奏が終わった後、Shibuは感動のあまりバンドのメンバー達にサインを貰いに行った。Blakeは近くで見ても(長いもみあげ以外は)本当にミニRoineだった。二人並べて写真を撮りたい。●●●● Tiles
http://tiles-music.com/
Chris Herin - g.
Jeff Whittle - b.
Pat DeLeon - ds.
Paul Rarick - vo.
1.Facing Failure (Presents of Mind)
2.?
3.?
4.Checkerboards (Fence The Clear"
5.Paintings (Window Dressing)
6.?
7.Ballad of The Sacred Cows (Presents of Mind)
8.?
9.2112〜Overture〜The Temple of Syrinx (Cover of Rush)
10.Another's Hand (Fence The Clear)〜Grand Finale (Cover of Rush)
(Shibu)iPodにはTilesの好きな曲しか入れてこなかったので現地滞在中に曲名把握できず。しかもChicagoのホテルにTilesの隠し録りMD忘れてきた。Tilesは一応全作品コンプリートしていたのに...。まぁ、要するに不明な曲は私の好みではないと言う事だ。ワハハ。(^^; 後日入手した「CalProg - The Authorized Bootleg」に3rdアルバム「Presents of Mind」から"Modification"が収録されていたので、その曲は2,3,6,8のどれかに該当する。
デトロイト出身のTilesは今まで4枚アルバムをリリースしており、RushやDream Theaterから影響を受けているProgressive Hard Rock Bandである。つい最近はDream Theaterのサポート・アクトとしてTourを回っていた。
開始早々ガムを噛みながらPaul Rarickがキザっぽく登場した段階でB級臭さが一気に漂った。Ds.のPat Deleonは力任せのプレイ。緊張している感じはないものの終始堅さが見られた。Ds.のレベルに対して私は異様に厳しい。だって凄腕強者達を沢山見てきているのだから。リーダーでもあるギターのChris Herinはすげー地味だったし、ベースのJeff Whittleはオヤジ丸出しっぽい感じで華が無いし...。うーむ、正直期待外れだったかも。但し、後半、Rushの"2112"から"Another's Hand"へ繋ぎ最後は"Grand Finale"へ持って行く展開はかなり盛り上がった。出演バンド中唯一のProgressive Hard Rock Bandだった。
(もも)目をつぶって聴くと良い演奏をしているのだけれど、ステージに目をやると、背がひょろ高くなったようなJames LaBrie系のヴォーカリストが落ち着きなく歩き回り、ガムを噛みながら歌っているのは目障りだ。CalProgのプログラムでも「Shy but powerful」と紹介されていたので、本当にシャイなんだろう。しかし客席をしっかり見据えて歌えないヴォーカリストって、フロントマンとしてどうなんだ?POS の「BE」を50回くらい見て研究してきなさい。そのかわり、ds.のPatが観客を楽しませるようなパフォーマンスを見せてくれたのは救いだった。手のひらの上でスティックを立てる技を披露。Shibuは「竿灯技と名付けよう」と言っていた。てことで、目をつぶりながら聴いていたら、時差ボケのピークも来て、つい気持ち良くなって睡魔が・・・(^_^;).。えーとえーと、多分「プログレメタル」と呼ばれるジャンルが好きな人は楽しめたと思うです。
カヴァーはRushの2112から"Overture"〜"The Temple of Syrinx"を披露。昔のGeddyみたいな声を忠実に再現していたのは感心(^_^;)。
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