Uppsala系
Big Fish
☆Big Fish / Vargavinter (Bird Nest Records BIRD068CD) '92 フォルクローレ・ハード・ロック。泥臭いミクスチャーHRとも言うかも?隙間だらけのサウンドだが、重くて妙な格好良さがある。 |
![]() Ander i Halsen |
Ensemble Nimbus / Hasse Bruniusson
元S(Z)MMのHasse Bruniussonが、現在The Flower Kingsと並んでパーマネントな活動をしていると思われるバンドですが、音楽性はまったく違います。S(Z)MMから流れ着いた人はこちらの方がしっくりくるでしょう。クレジットから察すると中心人物はGuitarのHa゜kan Almkvist。そうそう、The Flower Kingsの「Stardust We Are」でシタールやタブラを演奏しているゲストは多分彼ですね。詳しくは「Scapegoat」の日本盤解説をお読み下さい(無責任)。
中欧やアメリカのチェンバー系に比べると「ダブルリード楽器不協和音攻撃」もなく破壊的要素は少ないですが、パーカッションがカラフルですし、曲も洗練されていると思います。個人的にはユーモアさえ感じられる1stが好きですが、暗黒度が増した2ndを聞き直していて「やはり捨てがたい」と思っている次第です。ジャケットが似ていてややこしい2nd、3rdは同じ時期にレコーディングが進んでいた模様、ということで3rdは前作とほぼ同じ方向性です。
その2枚にはThe Flower KingsのキーボーディストTomas Bodinが参加。リード鍵盤楽器系の音作りが巧いね。
☆Ensemble Nimbus/Key Figures (AD PERPETUAM APM-9403 AT)
'94
☆Ensemble Nimbus/Scapegoat (TonArt Production TAP/RHCD-12) '98
☆Ensemble Nimbus/Garmonbozia (TonArt Production TAP/RHCD-25) '00
詳しくはこちら:http://home.swipnet.se/TON-ART/Nimbus.htm
☆Hasse Bruniusson / Flying Food Circus ( Burlesco Records
BUR 001)'02
Samlaファンにはマストアイテム。ていうか泣けてくる。いわゆるメロディにおけるSamla節はLars Hollmerのソロ作品よりこっちの方が強いかもしれません。HasseとLarsの掛け合いがあってSamlaだったんだと思いました。そんな感じの音楽性です。北欧らしい清々しい空気を詰めた、可愛らしい音楽サーカス。痺れる程度の毒少々。
初め、どうしてMats O¨rbergがキーボード弾いてるんだろうな?と疑問だったのですが、多分「Zappa」がキーワードなのではないかと。Roineのギターは彼でしかありえないギタープレイですが、実はベースでいい仕事をしてます。
☆Flying Food Circus / Tour De Ville (Burlesco Records BUR002)
'06
スタジオライブ、というには小細工有りまくりのDVD作品。2004年のThe Flower Kings Swedenツアーで前座を務めた時と同じ顔揃い。毛皮姿のRoine
Stoltが、羽を背負って1曲ゲスト参加。
基本的には上記の「Flying Food Circus」が順番に演奏され、ジャムっぽい新曲"Psycodelic
Dance"が追加されている。スウェーデンでこのバンドを観た時より演奏の呼吸がよく合っていて、安心して聞くことができた。やはりBruniussonのドラムはカッコイイなぁ。アルバムが気に入っている人は文句なく楽しめるだろう。要所々々の小芝居も忘れないあたり、スウェーデン人気質(どんなんだ?)を感じる。ところどころに挿入されるコンテンポラリーダンスは、TFKの「Meet
The Flower Kings」と同様、Buniussonの娘さんのダンスチームによるものだが、個人的にこの演出は疑問。私がこの手のダンスに不慣れなせいもあると思うが、大道芸人のパフォーマンスやサーカス的な物にこだわった方がもっと面白く観られたと思う。
ボーナスには、BruniussonがZamlaを脱退した後、スウェーデンのデジタル楽器会社Claviaと開発したD-Drumのデモ演奏をする様子や、Ensemble
Nimbusのライブ映像、"Sammasumarum"というジャムなどの映像が収められている。デジタルドラムへの執着は、Bill
Burfordへの憧れなのだろうか、とか、"Appalatium"などでBruniussonが身につけている目の覚めるような緑のジャケットは、Roineが来日時に着ていた物と同じじゃねーか?と、余計な妄想をして楽しめる。TFKとの共演"The
Magic Cirkus Of Zeb"も収録されており、TFKの中ではレアな「ドラムキットに座る」姿を拝める。どれも貴重な物だ。
「Flying Food Circus」収録曲についての長い解説(英語)もあるけどちゃんと読んでない。
オフィシャルページはこちら:http://burlesco.com/
ぶきみかわいいファンサイト(ドイツ語):http://ffc.psc.ch/
相方Hakan Almkvistのファンサイトも(ドイツ語):http://osq.psc.ch/
Misery Loves Co.
☆Misery Loves Co. / Not Like Them (Earache MOSH 184 CDL)
'97
今回登場したUppsala系(笑)では一番暗い音だろう。元Midas TouchのPatrik Wirenが在籍するAlternative
& Dark Wave & Modern Hevynessの代表格、Misery Loves Co.。たくさんリリースされているのですが手持ちはコレのみです。(^_^;
デジパック盤はバンド名が浮き彫りになっており、"Nothing Remains"のBonus Track入りです。
詳しくは下記:
http://www.earache.com
Midnight Sun
このバンドとBad Habitの本拠地はMalmo¨らしいけどJonas ReingoldはUppsala出身だからいいや。(おい)
☆Another World (Alfa Music, Inc. ALCB-3180)
'97 ☆Above & Beyond (Avalon MICY-1061) '98 ☆Nemesis (Avalon MICY-1138) '99 Pete Sandbergが率いていたMidnight Sun。彼は既に脱退しSilver Seraphへ行ってしまい、現在は「メタルマシーン」Jonas Reingoldが仕切っているが。(^^; 1st「Another World」は日本先行発売で"Deep in My Heart (Instrumental Version)", "Fire Still Burns"の2曲のボーナス・トラック入りである。Ds.のプレイや音質に配慮が足りないためHRマニア以外には薦められないかも。そんな中でも"Over and Over", "Power of Greed"は優れたAOR HRでPete Sandbergの甘いVo.が冴える曲。なお、1stのジャケットは外盤と異なる。 |
![]() Another World(日本盤) |
(しぶ)
☆Metal Machine (Avalon MICP-10260) '01
ジャケットのイラストがMotorheadみたいで、メンバーショットもなんかおかしいし(汗)ちょっと引いてしまった。
肝心の音の方は、特に「北欧美旋律」や「ネオ・クラシカル」に愛着がないので、むしろ「俺はメタルをやりたいんだ!」と開き直ったJonasが仕切った今作の方が潔く、王道的で聴きやすい。新しいVo.のJakob
SamuelはW.Axl Roseを思わせる乾いた咆哮型Vo.であるが、時にはRob Halfordを彷彿させ、前任のPete
Sandbergよりは作品にフィットしていると言える。突然挿入されるギターの早弾きフレーズが浮き気味に思えたりするが、これはもう好みの問題で、Yngwie系のギタリストを好む人に対しては不足ないテクニックの持ち主だろう。多分ね(^_^;)。私は推進力を持つJaimeのドラミングが好きだが、残念ながら音はイマイチ。
純粋に音楽面だけにしたら、わりとSex Machinegunsに近いかもしれない。
(もも)
Bad Habit
Uppsalaのバンドではありませんけど、TFK関連って事で(^_^;)。
☆Bad Habit / Revolution (Megarock MRRCD 033) '95
やっと入手しました。¥315で落ちていたんだけどね。(^^;
The Flower Kingsで活動していたJaime Salazar
(Ds.)が参加していることで、プログレ・ファンからも知られる存在となりました。一言で言うとAOR Hard Rockです。メロディが美しく、Bax
FehlingのVo.が特筆に値します。メロディ派は一聴の価値ありでしょう。
☆Bad Habit / 13 Years of Bad Habits (Virgin 07243 849129
2 5) '00
1stと未CD化であった"Young & Innocent"のミニアルバムと貴重トラック+アンリリースド1曲とてんこ盛りの内容。
BostonのCover曲、"More Than a Feeling"とても良い感じです。
☆Bad Habit / Adult Orientation (Pony Canyon PCCY-01313) '98
帯が彼らの音を凄く良く表現しているので掲載させてもらう。
「この清涼感、このメロディー、スウェーデンからの優しい風が吹く。」
大森あおいさんの解説も見事。AORの傑作。その中でも特に"Everytime I See You", "Forever"は名曲。
なお日本盤ボーナスとして"I Live for You"を収録。
☆Bad Habit / Revolution/r.e.d.u.x
(Rock Treasures RTCD004) '03 「Revolution」のDigitally Re-Mastered + Bonus Tracks に Hal MarabelのNew Project、Arenaの"Pray for The Children"を加えたスペシャル盤。曲順も「Revolution」と大きく異なっている。音質が向上しているので「Revolution」を入手していない人にはこちらの盤を勧める。但し、「Revolution」に収録されていた小曲"Waterflow"は収録されていない。 蛇足であるが、Vo.のBax FehlingはL.A.に引っ越しして現在Skyways Airlinesのパイロットになっているらしい。(^^; なお、CDDBに登録されていなかったので送信しておいた。参考にして頂ければ幸いである。 詳細は下記: http://www.arenavip.com |
(*はオススメの曲) |
![]() Revolution |
![]() Adult Orientation |
![]() Revolution/r.e.d.u.x |
![]() |
ウプサラのサックス一匹狼。さすらっているようで意外にさすらっていませんでした。
Arbete & Fritidを軸に派生したバンドや、バンドと交友関係があったミュージシャンの作品に限定されているのかな?
Lars HollmerやHasse Buruniussonとのつき合いもArbete & Fritid時代の頃から始まったのではないかと推測します。とりあえず手持ちのアルバムとTFKのHPで公表されているバイオに載っているバンドはまとめてみたつもりです。この辺は北欧マニア、祖父尼氏の追求を待ちたいところです。(他力本願)
彼の暖かいサックスの音色は、厳しい北欧の冬を暖めてくれる暖炉のぬくもりそのものです。
【with The Flower Kings】
☆Back In The World Of Adventures (MARQUEE MAR 95155) '95
☆Retropolis (MARQUEE MAR 96251) '96
☆Stardust We Are (Belle Antique MAR-97376〜7) '97
☆Space Revolver (Inside Out IOMCD 062) '00
☆The Rainmaker (Inside Out IOMLTDCD 085) '01
☆Unfold The Future (Inside Out IOMACD 2047) '02
(この作品ではソプラノだけではなく、テナーサックスも演奏。かっこいーです)
☆Flowerpower〜A Journey To The Hidden Coners Of Your Mind (Foxtrot
Records FOX CD 020) '99
(Thanks Listに名前が載っているが、プレイヤーとして参加しているかどうかは不明)
【with Roine Stolt】
☆Roine Stolt/The Flower Kings (MARQUEE MAR 95156) '95
☆Roine Stolt / Hydrophonia (CD Foxtrot Records FOX CD 019) '98
【with Tomas Bodin】
☆Tomas Bodin / Sonic Boulevard (MARQUEE MAR 03842) '03
参加曲:The Happy Frog
【with Lars Hollmer】
☆Lars Hollmer / Tono¨ga (KRAX 4) '85
参加曲:Hos¨tvisa
☆Lars Hollmer / Vandelma¨ssa (AYAA cdt 1093) '94
参加曲:Va¨xeltango / Novelty / A°rstidsvisan(not Sax)
【Samla周辺】
☆Gregoru Allan FitzPatrick/Snorubgarnas(MARQUEE 9226) '76
☆Ramlo¨sa Kva¨llar/Nights Without Frames (resource rescd-507)
'78
☆Fem So¨ker En Skatt (KRAX 9) '95
【other】
☆Anita Livstrand / Motet (MNW RESONANS MNWCD 3003) '78
参加曲:Mageiskt Samtal (sax) / Katten (sax) / Dervishen (sax) / La
Caille (fl.) / Bulgariska (per.) / Manipuren (fl.)
☆Arbete & Fritid / Deep Woods (resource rescd 501) '93
参加曲:Hin Ha°les halling / Franska Valsen
(このアルバムはベスト盤なので、もっと参加している曲が存在している可能性あり)
☆Nya Ljudbolaget / same (MNW 110P : LP) '80
(元Arbete & FritidのOve Karlssonのバンド。Hasse Bruniussonも参加している)
☆BENGT BERGER Bitter Funeral Beer (ECM 1179) '82
(Bengt Berger(Per.Dr.)も元Arbete & Fritidのメンバー。インドやアフリカに傾倒したオッサンらしい)
☆Wennman / Omodern och glad (horsten Carlton 751528 )'95
(Kent Wennman,とJohan Ohlinの二人組ユニット。Ulf Wallander以外の参加者は Roine
Stolt, Mikael Stolt, Jaime Salazar, Tomas Bodin, Zia Lindberg,
Ove Eriksson, Kirk Chilton)
☆V.A. / Vimus - Dokumentation Vol.1 (Foxtrot Records FOX
CD-013) '94
参加曲:Le Heritage(Kaipa/Roine Stolt/関連作品参照)