くむーる&ぬむるすレイクサイド旅行記



(5日目)
8月16日
晴れ時々曇り

 夜中にトイレに起きたもも、ユニットバスのフットマットに黒い虫を見つけ悶絶。嫌いなんだってばよぅ(T_T)。どこから落ちてきたんだ。

 しかし朝、起きてみれば、昨日の大雨がウソのような快晴。夜まで天気が持てばいいなぁ。
 今日は会場と、空港までの道を確認してから一度戻り、再びライブに挑む予定。NASAスペースセンターにも行けたのだが、アメリカで走る1時間というのを甘く見てはいけないと思い断念。だって、渋滞なんて殆どない状態で、道が分からない場所を120km/h飛ばすなんて、ほとんどペーパードライバーのしぶにも、案内するももにも過酷すぎる。
 ホテルで簡単な朝食を摂ってから出発。

 外はかなり暑いが、湿気は日本より少し低い気がした。まずは空港までの道程を確認。昨日は大雨の中、何が何だか分からないウチに近くまで走ってきてしまった。今日は地図もあるし、見通しも良い。昨日走ってきた幹線道路8号線の横は野原が多かったが、一つ裏道に入れば、可愛らしい平屋がポツポツと建っていることがわかった。外壁を自分でペンキ塗りしたような、どことなくいい加減な感じが素朴でナイス。ここら辺の家も塀や玄関の立ち上がりがなかったなぁ。Nashivilleより木立が多く、あまり手入れされていないのがテキサス流か。
 さて、地図で示してある上で一番近そうな道を選んで走ってきたのだが、行き止まり(^_^;)。その後も何回か地図に騙されながら(笑)、なんとか空港内まではいることが出来た。工事中で道が変わってしまったところもあるようだ。スムーズに走れれば20分くらいだろうか。昨日「JFKなの?」と疑問に思った道路も確認。構内の表示を見落とさなければ、スムーズに帰れるだろう。
 さぁ次は、会場の
The Woodlandsまでドライブだ。ホテルの目の前(?)を通る45号線をかっ飛ばす。空港以外にも、各所で高速道路などを建設工事しているらしく、大きなダンプに挟まれた時は生きた心地がしなかった。高速道路とその脇に沿う下の道がある。下の方がスピードは緩そうだが、たまに違う方向へ導かれてしまうところもあり、やはり上の道を通らなければダメみたいだ。
 2枚の地図を駆使して、途中Uターン標識に惑わされながら、近くまでは来れたようだ。名前の通り緑が多くなってきた。そのせいで標識が見えず、最後の
Woodlands Pavilionへと曲がる道を見逃す。もうこのくらいの間違いでは動じなくなってきた(^_^;)。もう一度同じ箇所まで戻って、正しい道を曲がり、地味ーなPavilionへの入口を見つけた。NashvilleのAmSouthと違ってきっちり門が閉まっているので、会場内の撮影は無理そうだ。とりあえずチケットを引き取りついでに駐車場を探してみたが、見あたらない。無いわけがないので、後でまたライブを見に来たときに看板でも出るだろうと軽く考えておく。ホテルに帰る途中、Greens Pointのようなショッピングモールがあったから、いざとなったらここの駐車場に駐車しておけばいいだろう。昨日の悲惨なドライブとは違い、今日は大体スムーズだ。太陽サマサマである。

 一度ホテルに車を置いて、Greens Pointへ昼食を食べに行った。今日はイタリアン。アメリカ人に「アルデンテ」などを期待してはいけないのはわかっていたが・・・でもトマトソースとハーブ入りのパンは普通においしかった。
 その後家族や友人へのお土産を買うためモール内をウロウロ。日本の100円ショップのような「1ドルショップ」を冷やかしに入ってみると、すばらしく悪趣味な日用雑貨で一杯(笑)。不気味な彩色をされ、形だけは妙にリアルなゴム製の虫、可愛くない牛のイラストのレターホルダー、「これでもか」というくらい濃い顔をしたキリストのイコン、洗濯したらぼろぼろになりそうな下着等々。日本の100円ショップが特別趣味が良いとは思わないが、なんというか・・・なんでイラストが
可愛くないのだろう?リアルに書かれている方がまだ親切だ。それより、何も書かない方が・・・。まぁ感性の違いなんだろうなぁ。昔「キャベツ人形」というほぼ等身大の赤ん坊人形が大々的に宣伝され、結局あまり売れなかったのを思い出す。1ドルショップではないが、別のオモチャ売り場に置かれていた「リアルなタコの人形」でとどめを刺された。あぁ、テキサスは理解できねぇ。

 モール巡りも飽きたので、ホテルに帰って休むことにした。そうそう、外は猛暑だが、ショッピングモールや空港の中など施設内はとても寒い。どんなに暑くても薄手の上着は持っていた方がいい。(脂肪って断熱材の役目をするそうですね・・・モゴモゴ)

 空いた時間、ホテルでDiscovery Channelを観ていた。ドキュメンタリーや科学番組ばかり放送いるのかと思ったら、今の時間はChristopher Lowellさんのリフォーム講座だ。色の種類、組み合わせたときの印象という基礎から、「洗面室を改装する」実践編まで。あくまでDIYなのが面白い。あぁ、Lowellさん印のペンキとかを売ってるんですね(^_^;)。ここまでは普通に観ていたが、最後の「イケていない寝室のゴージャスな改造」はウケまくった。光沢のある布を贅沢に使って、壁面を飾り、天蓋もどきまで作る。イオニア式柱頭のオブジェ、イミテーションの鉢植えや造花のコーディネート(あくまで偽物なんですわ。手入れが楽だから)、しまいにはLowellさんがワインを開ける、キャビアを食べる(汗)。どこの国の寝室ですか?新婚カップル限定のコーディネート思うぞ。それとも日本人だからこう思うのかぁぁぁぁ???
 ちなみに、日本でこの番組を放送してくれるなら、アフレコはファッション評論家のピーコにお願いしたい。
http://dsc.discovery.com/fansites/christopherlowell/christopherlowell.html

 Christopher Lowellさんの番組で爆笑した後は、さぁ、いよいよライブ!

 午前中はスムーズだった45号は、帰宅ラッシュと道路工事の影響で渋滞していた。日本人はむしろこの方が落ち着く。しばらくまっすぐ走るだけだが、出口を見逃さないように気を付けないと、アッと言う間に遠くまで流されてしまう。注意注意。


会場前にて
 Woodlands Pavilionの近くまで走ってくると、「Parking」の看板を見つけた。先ほどは見なかったものだ。この看板通りに行けば駐車場に行けるだろう。・・・・と思ったが、駐車場に入口らしき場所はなく、ショッピングモールの方まで来てしまった。???周囲をグルグル走っていたらようやく見つけられた。テキサス仕様の(笑)木立に隠れて、誘導員が見えなかったのだ。なんだ、会場の裏ではないか。パーキングビルらしき建物がある。近くには何故か馬が数頭。なんだろう?入ろうとすると係員が集金に来たので$10払った。
 会場の入口の様子をカメラに納めるために、一度会場に向かった。芝生席最前列狙いのファンがすでに数十人並んでいた。

 カメラや荷物を自動車に置いてから、時間つぶしにショッピングモールへ行くことにした。途中、モールの駐車場で馬に乗った警備員を見掛けた。さっきの馬は巡回用の乗り物ということか。乗車中はあまり気にならなかったが、歩くと意外と会場からモールまで距離があった。帰りのことを考えると、駐車場はお金を払っても近くにして良かったと思った。Greens Pointでもお馴染みフォーリーズのロゴ看板を見つけた。きっと中の店舗もの同じような感じだろう。

騎馬警備員。かっこいい。→

 建物に入り、通路を歩いていると「ガコンッ!」とスゴイ音がして、近くのエスカレーターが停まった。その横のフィギュア店を始め、この並びの店舗は軒並み真っ暗、閉店状態だが、なぜか中に人がいる。誰もいないと思って中を覗いたとき、動くモノがあってももはビックリした(^_^;)。よくよく観察すると、そこは営業中に停電になってしまったブロックらしかった。美容室にいたお客さんも居て、ちょっと可哀想だった。
 のどが渇いたのでフードコートを探す。道すがら、ももが着ていたRushのチビTシャツを観て話かけてくるおじさんに遭遇。早口でよく分からなかったが、多分「俺も(Tシャツを)一杯持ってるぜ」みたいなことを言ってたんだと思う。必死にジャパニーズスマイルを浮かべて退散。ココでお話しできたら面白いんだけどねぇ。
 恒例・特大ドリンク(ここでは普通サイズ、日本のLLサイズを想像すべし)をまったり飲んだり、トイレに行ったりして時間を潰す。子供用の遊戯アスレチックは大がかりで凄かったが、お店も特に観るべき所はなく、開場時間が迫ってきたのでモールを出ることにした。モールの駐車場で、大音量で「Vapor Trails」をかけている自動車を発見。乗車していた野郎に何か言われたが、わかんないよーだ。そのまま会場に向かって歩いていると、Dream TheaterのTシャツを来た人とすれ違った。彼はしぶのDream Theaterのシャツを見て話しかけてきた。

男:「それ、どこのTシャツ?」
しぶ:「日本、東京だよ」
男:「It's Cool !! 
来月のNY(のDTのライブ)で会おうな!

 そんなにアメリカにいません(笑)。なんか気軽に声をかけられるなぁ(^_^;) 困った。

 交通整理をしながら食事をしている女性警察官をみかけた。おいおいおい。

 開場予定時間の6時を過ぎ、20分くらい待たされてWoodlands Pavilionのゲートがようやく開かれた。ここでのチケットチェックもバーコードでやっていたが、機械の調子が悪かったのか結局半券を切られてしまった。荷物チェックも無事パスして、まず座席の位置を確認しようと係員にチケットを見せていると・・・。
 ももがチケットを見せた女性係員の後ろから大柄の(Billy Milano似)男性係員が出てきて、「あんた達、日本人か?」と聞いてきた。何かヤバイことしたかなぁ(汗)?「そうです、日本人です」と答えてその場を去ろうとすると、男性係員が乗り出して「俺が案内してやるよ」と誘導してくれた。なぜか男性係員の脚は泥だらけで、「どうしたの?」と尋ねると「芝生席で滑っちゃってさー、雨の後だから」という答え。昨日の大雨の影響が出てるんだなぁ。よく周りを観てみれば、他にも脚を泥だらけにした人が沢山いた。

 彼は移動している最中も「日本のどこに住んでるんだ」と聞いてくる。しぶももを座席に座らせると、男性係員は前の座席に座ってこちらに話しかけてきた。何をそんなに聞きたいの−−−−−!!??

 最初、何を聞かれているのか分からなかったのだが、「千葉に住んでます」と答えると、ようやく話が繋がった。この男性は半年間、神奈川県の横須賀に住んだことがあって、日本人に親近感を持っているらしかった。「カマクラ(発音しにくそうだった)、美しい街だ」とか「富士山に3回登ったぜ」など日本の体験談を(英語で)話してくれた。「富士山に登ったことがない」というとしかられた(笑)。最後に握手をして「俺はDaveだ」と自己紹介してくれたのに、こちらは名乗り忘れてしまった。すまぬ。

 愉快なハプニングの後は腹ごしらえ。だったが。
食事中、緊張がピークに達していたのでももが喧嘩腰の会話をする。あぁもう。

 バス・ペール(大好きだー!)と、どこがトルコ風だかわからないサンドウィッチでお腹一杯。しぶがトイレで謎の身支度をしてから、座席に戻った。Nashvilleと同じように屋根に被るか、被るらないかという微妙な座席の位置。ただ指定席の一番後ろなので、いざとなったら椅子の上に立ち上がっても多分平気(笑)。私たちの左横には、映像を調整したりサウンドボードを操作したりするスタッフブースがあり、その上にはシートがかぶせられていて、シートをまくり上げる際には雨水が落ちてきた。芝生席の方を振り返ってみれば、怪しい雲が・・・。どうか雨が降りませんように。


Caution!
これからライブに行く予定で、ネタバレがいやな人は続きを読まないように

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入国 Nashville Picnic RUSH !! Rainy Houston RUSH !! 帰国