くむーる&ぬむるすレイクサイド旅行記



(3日目)
8月14日
曇り、時々晴れ、ところによりにわか雨、のち大雨


 相変わらずのどが渇いて何度も夜中に起きたが、今日はちゃんと9時に起きることができた。空調を何とか止められないか色々エアコンをいじってみるものの、スウィッチやボタンなどが潜んでいると思われる場所はねじ止めされていてどうにもならない・・・と思ったら、壁にコントローラーがあった(^_^;)。
 ホテルのロビーに行ってみると、パンやコーヒーなどが置かれている小部屋が隣にあることを発見。さっそく朝食を頂くことにする。シリアルもあるし、フルーツジュースが美味しい。野菜も欲しいが、贅沢は言えない。先に朝食を食べていた家族が席を立った。ご主人とおぼしき人が「新聞読むか?」と差し出してくれたが、どーせ読めないので「No thank you」と返す。別に失礼にはあたらないのだ。でもその後ニッコリ「Thank You」は付け加えよう。

 今日は帰りの道を運転練習した後、コンサート会場の近くにあるPercy Priest湖に遊びに行く予定。道路が広いので、帰りは反対車線側になるホテルに入るためには別の道を使って回り込んでこなければいけない。それは一昨日迷ったDonelson Pikeから155号に入るルートなので、明るい内に確認しておこうという計画だ。
 まず155号から41号に入る練習(^_^;)。昨日逆走してしまった場所だが、出口を出てからならべく左寄りに走ると信号があり、その信号を利用して左折するのが正解だった。最初は慌てて違う道を曲がってしまったが(笑)、2度目は成功した。慌てなければここは大丈夫そうだ。
 さて、Donelson Pike。41号から途中左折して、空港の真ん中を走るような道路だ。空が広いなぁ。空港の中に何故かくぼみがあり、木が生い茂っていたのがすごく不思議だったのだが、山を削って作った結果、たまたまそのくぼみが残ったらしい。日本だったら埋めて、平らにするよね、きっと。そろそろ一昨日レンタカーの駐車場から出てきた場所だ。そうそう、ここから出てきて、40号へ抜ける出口が・・・ないじゃん。(@_@)??
 あれ?信号があって、確かに左折できる場所があったけど・・・。と反省をしながら、一昨日間違って走った道をひた走る。あーもう一度、ホテルまで戻ってやり直し!
 次は41号に無事入り、Donelson Pike、さきほど曲がらず直進してしまった信号を左折した。そして155号への出口があるはず。ある・・・・。


 なぜか遠くに見覚えのある高層ビルが見えてきた。


もしかして、中心地に向かってない?

 案の定、BroadwayやらChurchとか、昨日散々迷った道路の標識が(T_T)。来てしまったものはしょうがない。しかしまた高速道路を走るのは嫌だったので、あまり広くない道を30分くらい掛けて走り、どうにか155号まで帰ることができた。Donelsonは鬼門だ・・・。たとえ遠回りでも、安全に帰れる道を選ぼうと決心したしぶももだった。

 再び41号に戻ってきた渋谷家の次の予定は、Percy Priest湖散策。Amsouth AmsphitheaterがあるHobson Pikeより手前にある大きなBell Roadという道を左折し、程なくして可愛らしい別荘が建ち並ぶ地域に入った。よくよく見ると、家に土台のような立ち上がりがない。もっとも道路から少し高い位置に家が建っているので、少しくらいの雨は心配ないのだろうが、現代日本家屋の、くどいまでの玄関への立ち上がりアプローチ(階段やらポーチやら色々付いてるでしょ?)になれていると、「玄関から水が入らないのかなぁ」と考えてしまう。あと、敷地の境界に塀どころか、垣根や生け垣もない。せいぜいパンジーやデイジーが生えている程度だ。無防備とも言えるけど、日本のように、狭い敷地に狭苦しく強固なブロック塀を築くよりは、(見た目には)良いと思った。

 途中行き止まりに翻弄されつつも、ようやく湖の駐車場に着くことが出来た。入口で$2払い、またしばらく走ると、茂みに覆われてなかなか見えなかった湖が見えてきた。ひ、広い!!

 写真を撮ったりお菓子を食べたりして和んでみたが、途中何度も激しいにわか雨にみまわれ、車の中へ避難した。湖で泳いでる人達には関係ないだろう。一度大通りの方へ戻って、昼食を取ることにした。
 イタリアンと中華の店が並んでいる。アメリカンな味付けに飽きている舌にはどちらも魅力的だ。少し迷って、中華を選んだ。

水もきれいです。

 中にはいると、中国系の女の子が手際よく餃子を袋詰めしていた。五目卵炒めみたいなものを一皿と、コーラ、ミネラルウォーターを注文。やはり頼んでないのにご飯とフォーチュンクッキー(中におみくじが入っている。味はかたい八ツ橋に近い)がついてきた。いつも「Water」と頼む時は「Water?」と聞き返される。「ウォーター」の「ター」の発音がもっと濁った、違う音らしいんだけど、うまく発音できないなぁ。
 地図を広げてしぶと次の行き先を相談していると、「日本から来たんですか?」と流暢な日本語で尋ねられた。厨房の奥で餃子を上げていた人だった。福建省出身の中国人の彼は、なんと同じ千葉の木更津に住んでいたことがあり、その後大阪の大学に通っていたという。「もうあまりうまく話せない」と言っている割には十分な語彙と発音だった。見習わないと(^_^;)。店を出る時も、女の子が「ソレジャ、ドウモ」と早速日本語を使っていた。その勇気と努力なんだなぁ、外国語の会話って。

 開演までまだまだ時間がある。Percy Priest湖を横断する橋があるので、それを渡って向こう岸へ行ってみることになった。

 こんなに広いのに、釣りをしているおじさん1人しか出会わなかった。他にはリスやカモがナチュラルに居るという環境に和む。思いがけずアメリカの雄大さを満喫することになった。(写真はココ

 湖畔で30分くらいポーっとした。なんか視力が上がったような気がする(笑)。流石に飽きてきたので、開場までまだ時間があったが、会場の駐車場に行ってみることにする。

 駐車場に入ろうとすると、係員に止められ「5時半に開場だから、出直してこい」みたいな事を言われる。この時点で4時。一回ホテルに帰るにも、どこかで時間を潰すにも半端な時間だったが、やはりホテルに帰ることに。

 言われたとおりに5時半頃出直してきた。駐車場には(駐車場の)開場を待つ車がすでに数台並んでいた。雲行きがまた怪しくなってきた。西の空には稲光が・・・。しかし雨は今のところ降っていない。係員に誘導されて車を止め、開場に持ち込むモノをチェック。傘は持ち込めないので雨合羽を用意。そして曲目をチェックするための紙と筆記用具、ビールを飲むために必要になるパスポート。ならべく身軽に。しぶはズボンになにやら仕込んでいるようだ(^_^;)。
 会場前の荷物チェックは厳しくて、ボディチェックもされた。女性も例外ではない。なんにもやましくない(笑)ももはすぐにOKが出たが、色々持ち込んでいたしぶは余計な物を置いてくるために、一度車に帰る羽目になった。
 チケットは半券をちぎるのではなく、バーコードでチェックされた。チケットがキレイに保存できて嬉しい。

 まずはマーチャン売り場へ。Tシャツ($30)が6,7種類とデザイン豊富。Geddyのソロ「My Favorite Headache」のデザインもあった。他に長袖シャツ($60)、ボーリングシャツ($50)、チビT($30)。小物はバッヂセット($10)、チェーン付き財布($20?)、Neilの著作「Ghost Rider」($20)、そしてプログラム($15)、ステッカーやポスター、帽子等々。日本人女性としてはチビTの存在が何より嬉しい。早速散財三昧してしまった。思ったよりタロットのモチーフは使われていなかった。
 次はアルコールパスを貰うために、隣のテントへ行った。現地のイカツいオッサンならともかく、日本人はとかく若く見られがちで、アルコールを買うときは必ずID提示を要求される。先に21歳以上であると確認された人には手首に紙製のバンドを巻いて、後は自由にアルコールを買うことが出来る。


チケットです

再利用できないように、うまく作られている

 ステージの脇にあるフードコーナーで腹ごしらえする。普通に頼んでも、ジョッキのような量のビールが出てくるのが嬉しい。しぶももの注文を受けたおねーさんはまだ研修中らしくて、泡にこだわるチーフに何度も何度もビールのつぎ直しを命じられていた。席に着いて、ピザを食べながら周りを見回す。ウロウロしてる造花売りの少年がかなり謎。観客の平均年齢が40前後くらいだろうか、子連れも多い。バックステージの入口に行列が出来ている。ライブ前にメンバーに会えるチャンスを得た幸運な人達だろうか?そしてTシャツ考察。さすがにRushが一番多い。前回の「Test For Echo」ツアーのモノをよく見掛けた。他にはLed ZeppelinやPink Floyd、Dream Theater、珍しいところではDioなども。濃いプログレTシャツは見掛けなかった。さすがにNEAR Festとは違うのね。

 しぶももの席からステージまでは日比谷野外音楽堂の立ち見席と同じくらいの距離だ。野外会場でも屋根が付いている。しかし我らの席はギリギリ屋根の外側だった。雨に降られると結構悲惨である。ステージではまだ準備に追われているスタッフが数人残っていた。面白いのは、スポットライト6台に椅子が付いており、そこのスタッフが座り、スタッフごと上部につり上げられるのだ。熱そー、恐そー。客入れの音楽はNyckelback, Yes, Pink Floyd, Geddyのソロ、Alexのソロなど。音楽が聞き覚えのあるファンファーレになれば、いよいよ・・・・!!
(続く)

Caution!
これからライブに行く予定で、ネタバレがいやな人は続きを読まないように

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入国 Nashville Picnic RUSH !! Rainy Houston RUSH !! 帰国