くむーる&ぬむるす聖地旅行記


(3日目)
6/17
曇り時々晴れ
(自ら混乱を招くツアー)(*1)

 8時起床。顔を洗って、朝食を食べにロビーに降りる。コンチネンタル・ブレックファーストなので基本的にパンと飲み物だけなのだが、パンとフルーツジュースの種類が豊富。その上料金込みだから嬉しい。TVの天気予報を見るとしきりに「Thunderstorm」注意報を出している。そんなに大荒れなのか?
 今日の予定は空港へ行ってレンタカーを借り、日中は運転の練習を兼ね会場の下見。夜には待望のEcholynを観に行く。初めての土地で初めてのレンタカー、久々に運転するしぶのドライビングに若干の不安を感じないわけではないが、もう行くしかない。Tomさんのような人はもう現れないだろうから。昨日の夕食の後、Allentownの地図を買って何度も検討した。道路は広いしマナーもよさそう、大丈夫。Echolynのライブを内緒でアレするためのMDも忘れずに。

 フロントに頼んで空港まで送迎してもらった。片言(というにも辛い)の会話はあったが、あまり話しかけてこなくて内心ホッとした。もう少し話せるときっと楽しいのにね(汗)。途中高速にのって片道15分ぐらいで空港に到着した。Lehigh Vally International Airport(コード:ABE《Allentown Bethlehem Easton》)という小さい空港だ。帰りはここからChicagoに飛ぶので道を覚えておかなければいけない。レンタカーHertzのカウンターに寄る前に提出する物を確認しようとしぶは鞄を見た・・・・ない、ないぞ。
なにがないって、国際免許証だ!・・・・・
(内緒の)MDは車を借りてからでも取りに帰れるが、免許は持ってこないと話にならないだろ!かなり呆れるももと落ち込むしぶ・・・。

 うなだれていても仕方がないので、送迎してくれたおじさんがまだその辺に居ないかどうか探してみた。「レンタカーを借りる」と我らが言ったせいかさっさと帰ってしまったらしい。後はタクシーか。怪しげな客引きのおじさんに紹介されたタクシーに仕方なく乗り込み、ホテルへとんぼ返り。運転以前の問題だ。
 タクシーのおじさん(MotorheadのLemmy似)に行き先を伝え、忘れ物をしたのでホテルに着いたら待っててくれとリクエストする。「なんで?」という顔をしていたが、往復を乗せる客はおじさんにも美味しいだろう。とにかく出発した。しばらくしておじさんがタバコを吸い出したのには参った。アメリカに来てからタバコの煙に悩まされたことがなかったので、少々不愉快になる。
 ホテルに着き、しぶが部屋へ猛スピードで戻っている間、ももはおじさんに「レンタカーを借りに行ったのだが国際免許証を忘れて取りに来たのだ」というと納得した様子。「私も日本に行って国際ライセンスないと刑務所行きねー」みたいな返事を貰った気がする。笑った方が良かっただろうか(^_^;)。世間話をしているとしぶが戻ってきた。いきなり部屋に入ってきたので、部屋を掃除してくれたメイドさんに驚かれたらしい。
 空港へ急げ!という気分を察してくれたのか、おじさんは高速を140km/hでかっ飛ばしてくれた。怖いよう。そこで自動車のスピードメーターの表示の話(km/hとmile/h)で盛り上がり、空港へ到着。料金はこれだとメモした紙を見せられて(゜゜;)$70!?それはなんでもと躊躇していると「往復なのでこの値段だ」と言われてしまった。渋々払うが、今思うと1と7を曖昧にされた気がする。もしかして$10?乗る前に交渉するべきだったのだろう。しかし急いでいて自ら混乱を招いていたので(笑)仕方ないね。高い授業料だと思って。

 ようやくHertzのカウンターへ行き、日本の旅行代理店から受け取った予約確認証を提出。保険に関しては日本語のシートが用意されていたので問題なくクリア。ガソリンを買い取りにするか満タン返しにするかの決定は(聞き取るのに)手間取ったが、なんとか契約を交わし、アシを確保することができた。借りた自動車はFordのセダンタイプ。中が広くて背が高いしぶでも余裕で座れるのが嬉しい。
 はじめの難関、空港から出ること。その前にエンジンの掛け方に手こずる(^_^;)。右通行や見慣れない標識に翻弄される。GWに実家で運転の練習を1時間ほどやって来た程度ではダメか。到着ロビー前の道路であわや衝突!これからの道のりがとっても不安。しぶ、自ら混乱を招きっぱなしである。

PreShow会場
 最初は、昨日場所を確認したCrocodile Rock Cafeに行くことにした。ホテルから多少のY字路に迷いつつもHamilton St.をまっすぐ走るだけなので行くには楽な場所だ。しかし空港からの道は簡単ではなさそう。空港から出るのも四苦八苦なのに、果たして目的の通りに出れるか?・・・何となく行けてしまった。そういうものか(汗)。チェックした道順通りに進んでいくと、見覚えがある銅像が見えてきた。昨日、小雨の中で彷徨ったあの通りに違いない。銅像を中心に、左へ行く車線とまっすぐ行くための車線が振り分けられているため、One Way標識に気を付けて左に曲がって程なく目的地に到着。楽勝?

(左)Crocodile Rock Cafe。昼間はオープンカフェに。

 ついでに駐車場の位置を確認しようと、ひとまずCrocodile Rock Cafeを通り過ぎ、どこかで曲がろうとするがOne Way標識に阻まれてなかなか引き返す道が見つからない。結局昨日のバスターミナル辺りまで戻ってきてしまった。こんなに距離があったのか。これは歩いてホテルまではたどり着けないね。なんとか左、左、左と曲がって元のHamilton St.に復活し、今度こそは、とCrocodileの横の路地を折れると駐車場を発見。結構広い。入り口は鎖で塞がれていたが、開店すれば開放してくれるだろうと考えてCrocodile Rock Cafe探訪はここで終しまい。次の会場Lehigh Universityへ行くために、もう一度、先ほど通った銅像の場所まで戻らなければならない。また左、左、左と来て、今度はまっすぐ行かなければならないのにももの指示が悪かったのか、しぶはまた左へ曲がってしまう。違〜う。もう一回!まだまだ右側車線とOne Way標識に悩まされそうだ。
 またHamilton St.に戻り、次は無事に直進できた。大通り沿いにウネウネと車を走らせる。完全に「田舎」だと思っていた私たちの予想は外れ、Greyhoundで通ってきた道路沿いよりは遙かに「街」であった。それに大きい交差点には必ずファーストフード店のドライブスルーやガススタンド、スーパーなどがある。エンストでもしたら野宿を覚悟していたので少し安心。大型店舗以外は密度の差があれ、道沿いは殆ど民家。新興住宅地がのんべんだらりと広がった感じだ。ガーデニング奥様が喜びそうな、狭いけれど手入れの整った庭が彩りを添えてくれる。これで街灯がもっとあったなら夜は楽に走れるだろう。
(Philadelphiaは都心なのでなかったが、AllentownやBethlehemの住宅地には電柱が建っている。大きな道沿いも住宅地も街灯は少ない。でもそのおかげで景観が整っているとも言える。)
 インターネットで落としたデータでは、ホテルから15分ほどで着くはず。実際は20分は掛かると思われるが、もうLehigh Universityに着いても良さそうだ。大通りから細い路地へ曲がる。教会や大学の施設と思われる建物が視界に入っているのにOne Wayに翻弄されグルグル。敷地内のZoellner Arts Centerは一体どこ??今度はももの方が混乱していたが、ようやく現在位置を理解し目印のE Paker Ave.に出ることができた。方向が分かればもう目的地まですぐそばだ。NEARfestのサイトで見たうす茶色の煉瓦張りの建物が見えてきた。仲々綺麗な会場だ。現場を確認はしたが、明日もう一度迷わず来れるかと問われれば、それは無理と思ったので一度大通りに戻り、もう一度ここへ来てみることにした。周りの景色はこんな感じです
 が、ももの覚悟ができていないうちに大通りへ出てしまった。適当に曲がった。またどこかで挽回できるだろう。
・・・・・・・どこか曲がる道はないかなぁ。・・・・・・この道見覚えないよね。・・・・・・・どこか・・・・・・いまどこ?(T_T)ダー
 見知らぬ道路を爆走する。これではブリュッセルの二の舞だ。一体我らはどの道路をどの方向に走っているのか完全に見失ってしまった。昨日バスで通った道を逆走している気もする。何がなんでも挽回しなければ!

 細かい説明は省くが、右に行くべき道を左に来てしまったらしい。なんとか方角を把握し、幹線道路を使って大回りし、見覚えのあるHamilton.St.に戻ることができた。あーびっくりした(大汗)。今日はどちらも混乱してばかりの日だ。(暇だったら地図参照)

 もう2時をまわってしまった。3時間近くドライブしてしまったのか。身も心もクタクタ。しぶがトイレに行きたくなり、通りがかりの銀行First Unionに寄って貸して貰うことにした。
 First Unionの他にもファーストフード店や電気屋が軒を連ねる。小さなショッピングモールというところか。お腹もすいたのでChina Kingなる中華料理屋に入る(またか)。Philadelphiaの悪夢は二度と御免なので、一皿分はどれ位なのか見せて貰った。日本のインスタント焼きそばの容器ぐらいの大きさに見えた。安心してSeafood Flied Noodle(海鮮かた焼きそば?)を一人一つを注文。海鮮もそうだが、野菜も食べたかった。
 ユズのジュースとチベットの怪しい甘茶を飲みながら待っていると、10分ぐらいで焼きそばができあがった。容器は見せてもらった物に違いなかったが・・・・・予想を上回る山盛りに盛られていた。麺の量より具の量が尋常じゃない(日本人の平均摂取量との比:2倍)。む〜・・・私たちの胃袋が異常なのか?食べれない我らが悪いのか?お店の人が「あんたら日本人か?」と訊いてきたので「そうです」と答えると箸をくれた。わーい、スプーンで食べるよりは食べやすいだろう。お腹はすいているので食べ始めたが、半分以上食べた頃にはやはり苦しくなってきた。残してばかりいるのも悔しいのでジュースで流し込みながら完食。くくく(以下同文)。
 基本的にTake Outの店。万一Allentownを訪ねることがあって、洋食以外のものを食べたくなったときによろしいでしょう。

 China King
1901W.Hamilton St. Allentown,PA 
(Hamilton St.と18thか19thSt.がクロスする辺り。First Unionの看板が目印)


 China KingにはトイレがなかったのでFirst Unionの方で借りることにした。が、休憩中なのか店内には人が居なくて鍵が閉まっていた。ここまで来るともうホテルに戻った方が早い。お腹もふくれたことだし、戻って休憩することにした。

 馴れない道路を長時間走ってくれて、ご苦労様でした。お昼寝タイム・・・・。

 余裕を持って、会場前の2時間前に起床した。いよいよ待ちに待ったEcholynのライブが見れる!某氏に'95ProgDayのライブ映像を見せて貰って以来「見たいけど無理だろうな〜解散しちゃったし、その前のCD見つからないし」という幻のバンドだったのだ。想像するだけで鼻息が荒くなってしまう。
 先ほどさんざん迷ったせいか、会場の駐車場まではスムーズに来れるようになっていた。昼間より車が停められているようだ。しかし相変わらず鎖で入口が塞がれている。別の道沿いに入口を見つけたが、逆走することになってしまう為、昼間のようにもう一度出直すことにした。・・・が入るタイミングを誤り、また一周(^_^;)。二周目にはうまく入ることができた。ようやく車を止め、会場の方へ向かおうとすると、また別の道路沿いに管理人の小屋が見えるではないか。私たちは出口から入ってきてしまったらしい。後で文句を付けられても太刀打ちできないので、もう一度車に乗り込んで出直すことに。はぁぁ、地図ではここまで分からないよぅ(涙)。今度こそ正規の入口から入場。適当な場所に駐車し、管理人とおぼしき窓口へ行くと、「まぁ、いいよ」と言われてしまう。かなりいい加減だった。なんだよ。

 この会場では心配なことがあった。チケットには「ECHLYN/PRIAM」と印刷してあるものの、Crocodileのサイトの予定表にはそのような名前は書かれていなかった。しかもEcholynのスペルが違う。エチュリンか?別モノだったらどうしよう。

PreShowチケット

 入口のもぎりの人に確認すると「間違いない。ここでやるよ。7時から始まるからまた来てね。そのときはIDを見せてね」と言われた。アメリカでは(州によって差があるかもしれないが)、酒屋やお酒を飲むお店にはいるにはID(身分証明書)を見せて21歳以上の人物かどうか確認する。Tomさんによると我らは高校生らしいので、彼も念を押したのだと思う。開場まで1時間ほど時間が余った。中に入ると食事ができないかもしれない。腹ごしらえをするべく街を歩き回ったが、貸店舗の看板を下げた建物が多く、2,3軒のファーストフード以外はこれといったお店がなかった。もしかしてCrocodileが数少ない娯楽の一つなのかもしれない。歩道のベンチにボーっと座っていると、Crocodileから追い出されてきた酔っぱらい3人が近づいてきた。目を合わせないようにしてると「Ass Hole」とか言って来やがる。無視をしてるとそのままどっか行ってしまった。二度と来るな。
 開場時間が近づいてきた。そろそろ並ぼうかと入口に行くともぎりの人に「このチケットの入口はあっちだ」と教えてくれた。先ほど車を止めた駐車場に面した路地にすでに10人ほど、プログレのTシャツを来た人達が並び始めている。年齢層は全体的に高そうである。我らもその後ろにくっついた。EL&P,Yes,Jethro Tull,King Crimson,Gentle Giant,Ozric Tentaclesなど見事なほどにプログレ一色である。おお!EcholynのTシャツなんてあったのか!しかも数種類あるらしい。しかしあんなこんなTシャツの中で最強だったのはしぶが着ていたVertigoレーベルTシャツだったかもしれない(^_^;)。

 開場時間から10分ほど押して入場が始まった。また問題になるのがももの似非キンパツ。パスポートでは普通の日本人として写っているので、どう反応されるのか?入口のいかつい男性にチケットとパスポートを渡すと彼の顔が曇った。まじまじと見比べているので、前髪をかき上げ「これが私の本当の髪です」と、生え際の黒く伸びている部分を指さす。「OK」といいつつも男性はまだ不満げな表情だ。渋々チケットをもぎって貰い、無事入場することができた。もしかして髪の色より年齢詐称を疑っていたのかもしれない。日本でも年齢不詳と言われているからしょうがないのか(複雑)。
 真っ暗な階段を地下へ下りていくと、狭いラウンジのような部屋。更に奥へ行くと細長いバースペースに出た。トイレに行く途中にはビリヤードができる部屋まである。ステージの高さはほとんどないが、前の方に陣取った人達は行儀良く膝を抱えて座っていた。これなら観やすそう、マナーが良いなぁ。カウンターの席が空いていたのでそこに腰を落ち着ける。とりあえずしぶはEcholynのCDを買うために売り場へ行ってしまう。我らは2ndの「Suffocating The Bloom」というアルバムが大好き。しかし日本ではもう見つからないので、この機会に買えたらいいなと思っていた。でもEcholynの昔のアルバムは販売していなかった様子。替わりに解散していた間の別プロジェクトStill/Always Almostのアルバム2枚と、6月に出たばかりの新譜を購入した。
 会場の空調が殆ど効いていないせいか、凄い勢いで周りの人達がカクテルやビールを頼みに来るので、カウンターの中は3人いるのだがフル回転。ビールはFoster,Black Tan(軽めの黒ビール),Miller Lite,Bass Ale、ラガービールがサーバーに繋がっており、他に瓶でBudweiserやHeineken等を売っていた。大きめのプラスチックカップに1杯大体$3〜3.50。安いなぁ、そりゃみんな飲むよなぁ。・・・あれ?殆どの人はクルマできてると思われるのだが・・・深く考えるのは止めよう(^_^;)。それとも本当にビールは水として飲まれているのかもしれない。とうとう空調の配管が結露して、上から水滴が落ちてきた。
 デジカメを持ってひときわ大騒ぎしているおじさんがいる。The Flower Kingsの「Flower Power」のTシャツを着ているので「フラワーパワーおじさん」と勝手に名付ける。すごく嬉しそうだ。もしかしてこの人も海外から観に来た人なのかな?
 赤いシャツに白いテンガロンハット被ったおしゃれなおじさんがしぶに話しかけてきた。日本人がこんなところまで観に来るのは珍しいから話しかけてくる人もいるんだろう。と思ったら人違いだったらしい。U田という日本人夫婦がこのライブハウスに来ていて、彼らと我らを間違えた様子。あぁ、歩道に出されたテーブルに座っていたPFMのTシャツを着ていた人、やはり日本人だったんだ。旅行の間全く日本人に縁がなかったので、少し心強く感じる。
 開場から2時間近く経ち、ようやくステージの準備が整って1組目のインスト・バンド、フランスのPriamの演奏が始まった。

(1)Priam:
Bertrand-Bass
Laurent-Keyboards
Emma M.-Percussion
Chris Casagrande-Guitar
ギターの人は一曲だけテルミンを使用。

L to R
多分Bertrand、Laurent

Priam

(しぶ:)出だしは2回失敗してました。やりたいことが追いついてません。元々シンフォニックだったけど、色々トライしすぎて失敗?B級でしょう。リハーサルもろくにできなかったのでしょう。でも本当はアヴァンギャルドジャズをやりたいのかなぁ。
(もも:)テルミンやって失敗した辺りしか記憶ありません(笑)。あんまり若そうじゃないんですが、ライブ慣れしてない感じ。我らが並んでるときにセッティング始めていたので、殆どリハはやってないでしょう。フランスを出発する前に1週間くらいスタジオ入ったくらいではないでしょうか。
 演奏してたときしぶさんは「サイケ」と言ってました。その方が合ってるかもしれません。テルミンは止めた方がいいです。

 1時間弱のステージが終わり、機材の入れ替えのため30分ほど休憩。今まで座っていた人達も、本命登場を前にして立ち上がり始めた。フラワーパワーおじさんは興奮の絶頂。しぶはもう一度売り場の方に行き「Tシャツありますか?」とEcholyn担当者に尋ねたところ、後ろからゴソゴソ出してきたという。「As The World」の干し首を投げやりにデザインした絵柄で、色違い2種類。このライブハウスの中だけでも11種類のEcholynTシャツを目撃している。「Tシャツばっかり作ってないで、旧譜をどうにかしてくれないか?」と思った。思うでしょ?

(2)Echolyn:
Jordan Perlson-Drums,Percussion
Christopher Buzby-Keybords,Backing Vocals
Brett Kull-Guitar,Lead&Backing Vocals
Paul Ramsey-Drums,Percussion
Raymond Weston-Bass,Lead&Backing Vocals
 解散前のメンバーとは若干変わっている。ヴォーカルがベースを兼任。パーカッションがもう一人加入。
フロントの二人のルックスはやっぱりプログレっぽくなかった。(*2)

 想像以上の熱い演奏でもも大騒ぎ。小娘が大騒ぎしてるのが嬉しいのか、隣のスツールに座っていたおじさんが「Echolyn好きか?」と訊いてきた。「とってもとても」と答えると「That's Good!」とビールをおごってくれた。いい人だ(単純)。他の人にもおごっている様子なので、もしかしてメンバーの身内かしら?
よくよく周りを見てみると意外に女性が多く(男女比9:1だが)かなりノリノリな人もいる。追っかけ?
 アンコール時、しぶが「前に行けるんじゃない」と勧めてくれたので、デジカメを持って突入することにした。しかしテーブルや椅子、熱心なファンが壁を作っているため仲々前に進むことができない。体がでかいのよ、縦だけでなく横も。メンバーの顔を見るだけで精一杯で、演奏する姿までチェックすることはできなかった。それでも大満足の演奏!地元のファンもかなり興奮気味だ。

感想はこちら

 ・・・・終わっちゃった。でも本当にEcholyn観たんだよね。生演奏を聴いたんだよね。放心。いや、ビールをおごってくれたもう一度お礼を言わないと!と我に返り、席に戻るとおじさんはすでにいなかった。なんだか申し訳ない。本当に嬉しかったのだ。英語が不自由な我らなのに、それでも話しかけてくれたのが。明日もまた会えるといいな。
 しぶは関係者とおぼしき人達と話し込んでいる。「どうやってこのライブを知ったのか?」とか。知ってる単語で構成されている文章なら答えようがあるのだが、知らない単語をまくし立てられても、こちらはお手上げ状態。向こうもそれを察したのか、「OK OK、まぁいいよ」と適当に切り上げてくれた。さて帰るぞ。
 入ってきた階段と違う階段を登って、1階の店舗の中に出た。見回すとAnekdotenのメンバーとスタッフが飲んでいるテーブルを発見。2年ぶりに会うDr.のPeter君に挨拶をしに、しぶが話しかけたが向こうは忘れていたらしい(少し怒)。何とか思い出してくれて「明日また」と挨拶を交わし店を出ようとすると、スタッフから「お前はT川か?」「お前はM田か?」と関係者には爆笑モノの挨拶をもらう。(*3)
 表では先ほどのテンガロンハットのおじさんがU田夫妻とおぼしき人達と立ち話をしていた。一応手を振って挨拶。また明日。帰りは怪しい箇所もあったが一応順調にホテルまで帰ることができた。

 昼から何も食べていなかったので、ホテルのコンビニで冷凍ピザを買って部屋で食べることにした。夜遅くなってもこれは便利だね。ピザと飲むもの・・・あっ!!財布を出そうとしたしぶがMDを落とした!大丈夫かな。このぐらいじゃ壊れない?とりあえず部屋に帰って休もう。
 ピザを温めている間MDを確認していたしぶががっくりうなだれている。全然ぴくりとも動かないらしい(T_T)。今日のしぶは自ら混乱を招きっぱなしである。こういうときに言える言葉は一つ。「ご愁傷様・・・」風呂入って寝るしかないでしょう。


(*1)自ら混乱を招く:
 高いチケット代と、謎な会場選びでお馴染み「ウ○ー音楽事務所」の場内アナウンス参照。
コンサートが始まる前に、椅子の上に立ったり席を離れたりする事を禁じる説明が流れるが、○ドーのアナウンスでは「自ら混乱を招く行為」も禁じている。どういうこと?

(*2)フロントの二人のルックスはやっぱりプログレっぽくなかった。:
 G.のBrett KullはMetallicaのJames Hetfieldを少し太らせたような感じ。Vo.B.のRaymond Westonは元X-Legged SallyのPierre Vervlosemを上からつぶしたような感じ、って分からないですね(^_^;)。'95年のビデオではどう見てもPanteraな二人だったので落ち着いたということでしょうか。

(*3)スタッフから「お前はT川か?」「お前はM田か?」と関係者には爆笑モノの挨拶をもらう。:
 T川氏はDisk Uの元プログレ担当。M田氏は古くはFools Mate誌のライター、最近ではPプロダクションと色んな事をやってる方で正体は不明です(^_^;)。


TOP

6/14

6/15

6/16

6/17

6/18

6/19