The Dillinger Escape Plan
'00s US Hard Coreシーンの代表格The Dillinger Escape Plan。'97にニュージャージーで結成。s/tの頃のサウンドはまぁ、一般的にハード・コアと言われているサウンドであったが次第にジャズ/フュージョンのテイストを取り込んだカオティックな展開を図り凄まじいテクニックを持ってハード・コア・シーンのみならずミュージシャンや先鋭的なリスナーからも注目され現在に至る。簡単に言うと初期Naked City、Watchtower、Meshuggahのような激音である。今年初めに初来日を果たし、スタジオ盤以上のパワフルで尋常でない暴れをしておきながらも完璧な演奏テクニックで我々をねじ伏せたことは記憶に残っているところである。しかし来日公演後Vo.のDimitri Minakakisは既に脱退を表明、8/25に横浜アリーナで行われるBeast Feast 2001が彼の最後のステージになるものと思われる。
詳細は下記:
http://www.dillingerescapeplan.com
参考文献:Eat Magazine Issue 37,38, Bastards! Vol.2, Metallion Vol.14, BURRN! '01/4,5
NON.02 |
NON-002 |
The Dillinger Escape Plan/Nora / NJ |
Under The Running Board |
☆Calculating Infinity (Relapse RR 6427-2)
'99 真の意味での1st。これは本当に凄まじい作品で多くのリスナーに有無を言わさず唸らせた燦然と輝く傑作。とにかくきいていただくしか説明が付かない。極限の緊張感が他の追随を許さない。コア・シーンを全て巻き込んだ衝撃作。 ☆The Dillinger Escape Plan with Mike Patton / Irony is a Dead Scene (Epitaph 86658-2) '02 何故かEpitaphレーベルからリリースしたミニ・アルバム。Vo.脱退に伴い繋ぎのリリースとはいえ、なんと、今回Mike Pattonが特別参加。アクの強さにかけては両者とも引けをとっておらず、まさに奇跡的な作品と言っていいだろう。とにかく強烈無比の圧倒的傑作ミニ。アッという間の4曲である。 ☆Miss Machine (Ritual Records / Howling Bull Entertainment, Inc. HWCY-1180, HWCY-9001) '04 こっそりと今頃Review。待望の2nd。1stから5年ぶりとなるが、本領発揮のLiveも活発で何度か来日公演にやってきているし、久しぶりという感じがしないのが正直な気持ちだ。Vo.が以前からDEPのファンだったというGreg Puciatoに交替し曲に幅が出てきたのが今作の特徴で、まだ2ndだというのに既に次ステップへ進んでいったと実感した。1stでは衝撃/ビックリさせる系の音でアンダーグラウンド・シーンの注目を浴びる事に成功したが、この2ndでは全曲イキ捲りの全開サウンドではなく深みのあるサウンドに変化。"Panasonic Youth"は前作を最も彷彿させる危ない曲であるが、激烈な音だけではなくなったので単に五月蠅いのだけが好きという人には肩すかしだったかもしれない。そう言った面だけを捉えてみると試行錯誤的な作品と思われるかもしれないが、彼らがぽっと出の人達ではないというのが随所に感じられる力作に仕上がっている。"Sunshine The Werewolf"は哀しみのElectroな曲で興味深いし、"Highway Robbery"はまともな歌になっている(笑)。一番新境地が感じられるのは"Phone Home"と思う。実験的な音で私は好きだよ。"Baby's First Coffin"はLiveで本領発揮する曲だと思うが、2003.5.9の来日公演では肝心のVo.の表現力が今ひとつの出来だったのが残念。これは今後の課題かも。あとお薦めなのは日本盤のみのボーナス・トラックのGuns n' Rosesのカヴァー"My Michelle"。口あんぐりなVersionなのが最高だ。(^^; 巷では失敗作と捉えられているが、1stが苦手だった人に再トライするチャンスを与えてくれた作品として私は大きく評価したい。ちなみにBonus DVDはフジロックなどBootleg並のLive映像や"Miss Machine"のメイキングなど完全にマニア向けのもの。 そう言えばLiveで見たGregは腕っ節の筋肉が凄くて屈強な感じだったが加入当時は体重が40Kgしかなくヘナチョコだったらしい。Tourするためにちゃんと食って体力増進に努力したという事にプロ根性を感じた。(笑) 日本盤はボーナス・トラック2曲収録し、初回プレスはBonus DVD付限定盤。disk unionで購入するとステッカーとキーホルダーが付いていた。 参考文献:Bastareds! Vo.15, BURRN! '00/5, '04/9, '06/6 |
Calculating Infinity Irony is a Dead Scene Miss Machine |
Disc 1
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Disc 2
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