Watchtower

 Dream TheaterのJohn PetrucciがBURRN! '89/7月号のインタビューにおいて、「彼らもビョーキ」と言い放った'80s伝説のBand、Watchtower。2000年8月にDream Theaterのスペシャル・ゲストとして地元テキサスでLiveを行うことが決定。彼らの復活を祝して私の最重要Bandの一つ、Watchtowerを取り上げてみたい。

 Billy White(g)とRick Colaluca(ds.)そして元々ギタリストDoug Keyserがベースに転向して1982年5月にテキサス州オースティンで結成。Jason McMaster(Vo.)がBillyと出会いWatchtowerの原型が出来上がった。後にJason McMasterがAccept Tributeで語っていたがNWOBHMのカヴァーをするなどして地道に活動をしていた。
 その後オリジナルな音に発展し、'85に自主制作盤としてZomboレーベルから1st「Energetic Disassembly」をリリース。この作品はアンダーグラウンド・シーンでかなりの話題になったが、1986年には入り突如Blly Whiteが他のスタイルを追求したいということで脱退し、活動が停止してしまう。1987年、Billyの友人でもあったSan Antonio SlayerのRon Jarzombekが加入。しかし1988年にはJasonが脱退せざるを得ない状況となってしまう。というのも別プロジェクトDangerous ToysでColumbia Recordsと7枚のレコード契約し、そちらの活動で多忙となったためこれ以上Watchtowerで活動していくことが限界であると判断したためである。
 その後Militiaというバンドで活動していたMike Solizが加入。Mikeの歌声は「Doomsday News 2」というオムニバスできくことが出来る。しかしバンド側はもっと強力で個性的なシンガーを捜し求めることになる。そこでNew JerseyのHadesで活動していたJasonの友人でもあるAlan Tecchioに白羽の矢が立つこととなる。
 そうした紆余曲折を経て、1989年ついに燦然と輝く名作中の名作「Control and Resistance」をリリースにこぎ着けたのである。実に長い下積みであったが、マニアからミュージシャンまでこれは凄いと唸らせるアルバムに仕上がった。オリジナリティがありすぎたせいか、音の継ぎ接ぎだらけと表現されてしまう程聴き手を完全に選んでしまう孤高の作品であった。リリースされてから10年以上の年月が経過したが、私は未だこれ以上の爆裂Technical Thrashに出会っていないのが現実である。いかに凄まじい音かご自身の耳で確認していただきたいところである。しいていえば、Sieges Evenの1stを更に発展したような音といった印象。2ndには"Life Cycles"という曲もあるしね。

 その後、快進撃を続けるはずであったが、Ron Jarzombekが指のトラブルによるドクター・ストップにより活動を停止せざるを得ない状況になってしまう。Alan Tecchioはこのままの状況下、更なるチャレンジを望み1990年6月に脱退。Non Fictionへ行くことになる。その後、ConfessorのScott Jeffreysがデモ・テープで歌うなどいろいろ模索するものの、飛躍するには至らなかった。Doug KeyserとRick ColalucaはHip-HopのRetarted Elfというバンドで活動し各人それぞれのプロジェクトをおこなっていくことになった。
 Ron Jarzombekはご存じの通りSpastic InkやGordian Knotでプロジェクト作で驚異的なサウンドを展開中。
 Billy Whiteは'90にDon Dokkenに参加し「Up from The Ashed」をリリース。来日も果たしている。BURRN! 1990年10月号のインタビューにおいて「今にして思えば結構ヘンなことをやっていた。」を言っていたが、正にその通りだと思う。(笑) 1988年では「Will and The Kill」というバンドで参加したことがあるそうである。その他Billy White Trioをリリースし適度な活動を展開していたが、現在ニューメキシコのお寺に住んでお坊さんになったらしい!(゚゚;)
 そして、2000年8月地元テキサスでほぼ10年ぶりに一時的ではあるが、Jason McMaster, Ron Jarzombek, Doug Keyser, Rick ColalucaというメンツでDream TheaterのSpecial GuestとしてLiveをおこなう予定である...!

Watchtowerの詳細は下記:
http://www.ronjarzombek.com/

2004年4月、オランダで行われたHeadway FestivalのWatchtowerのLive Reportは下記参照:
http://www.hamanaka.com/pilgrim2/headfest/headway_report_jpn.htm
やはりというか、凄いを通り越して笑っちゃうほどの超・怪物ぶりだったらしい。(^^; 恐らく日本人初のWatchtowerのLive体験者であると思われる。羨ましい限りだ。

参考文献:BURRN! '90/6月号など

☆Energetic Disassembly (Institute of Art Records RTD 397.0002.2) '85
収録曲:
Asylum
Meltdown
Tyrants in Distress
Argonne Forest
Energetic Disassembly
Violent Change
Social Fears
Cimmerian Shadows
 記念すべき1st。'93に再発。音質はスカスカであるが、既に病的な変拍子は確立されている。
"Meltdown", "Tyrants in Distress"についてはレコーディング場所が異なる。
☆Control and Resistance (Victor Musical Industries VICP-8006) '89
収録曲:
Instruments of Random Murder
The Eldrich
Mayday in Kiev
The Fall of Reason
Control and Resistance
Hidden Instincts
Life Cycles
Dangerous Toys


 '80sでベスト作品を挙げよと問われればQueensrycheの「Operation : Mindcrime」かこの「Control and Resistance」。究極のTechnical ThrashがToo Muchなほどに堪能できる。できれば普通のHR/HMファンよりもJazz Fusionマニアにお勧めしたい。
 私が今まで目にした彼らの的確なReviewとしてはMarquee Vol.34('90/3)古田賢氏の「プログレッシヴ・メタルの現在」と題した特集でである。「全曲がムチャなキメの連続から出来ていて、しかもギター、ベース、ドラムスがそれぞれ一時もリードをはなれないと言う怖さ。彼らの恐ろしさは何と言ってもリズム感にある。全員がリード楽器であるから、ドラムスだけきいたところでリズムが把握できるとは限らないわけだ。むしろベースが鍵になるかもしれない。Islandの有機ポリ・リズムに近いものを感じる。キメのタイミングが、例えばGentle Giantのように譜面上で割り切れるという保証は全くない。そこがまたスリリングなところである。」
 当時、友人はこれききながら車を運転してアクセル踏みすぎて捕まったとか、車庫入れの際も極度にアクセル踏みすぎてボディ傷つけたとかで大変な目にあったらしい。くれぐれも車の運転のBGMで流す事の無いように注意していただきたい。最近"The Eldrich"のVideoクリップ見たが、やっぱり彼ら変態だった。
 あえて近いアヴァンギャルド音楽を挙げるとすれば「ストラヴィンスキー / 春の祭典」ということにしておこう。(爆)

☆Demonstrations in Chaos (Monster Records MCD022) '02
 出る出ると噂されながらなかなかリリースされなかったレア・トラックス・アルバム。7/24に7/31リリースされるというMonster Recordsからメールが舞い込み早速注文したら、8/6に到着!Jordan Rudessマーチャン・サイトとは訳が違うと思った。(まだ言うか(^^;)
 待った甲斐があったとてつもない内容。注目の収録曲は下記の通り。
1.Meltdown
2.Asylum
3.Argonne Forest
4.Social Fears
5.Tyrants in Distress
6.Energetic Disassembly
7.Cimmerian Shadows
8.The Eldritch
9.Instruments of Ramdom Murder
10.Hidden Instincts
11.The Fall of Reason
12.Control and Resistance
13.Cathode Ray Window
14.Ballad Assassin (Live)
15.Meltdown (The Original First Recording)

 1〜7は「The Boss Tape」と呼ばれる音源で'83のマテリアル。1stの"Violent Change"を除き全てのDemo Ver.をきくことができた形となる。8〜11は「The Control Demos」と呼ばれる音源で'87のDemo音源。金字塔「Control and Resistance」のDemoである。あまりにも凄まじい音源で失禁寸前である。(^^; 12,13は'86の音源でBilly Whiteの自宅で録音されたマテリアル。今回の音源の中では音質的にかなり劣っているものの、メガトン級レア音源であろう。しかも"Cathode Ray Window", "Ballad Assassin (Live)"は今回初登場の曲で変態にも程があるテイク。彼ら、完全におかしい。病気である。特にLiveはふらっと何の気無しにその日会場に入ってしまったオーディエンスにとっては何が起こっているか分からない状態だったに違いない。(^^; テキサスという土地柄で何故にこんな音になってしまったのか不思議でならない。最終曲の"Meltdown"は最初期のオフィシャル・コンピレーション音源で「Cottage Cheese from The Lips of Death : Texas Hardcore Compilation」より。
 マニア必聴音源であることには間違い無し。また内ジャケには貴重なLive告知ポスターなどが掲載されており、当時の熱い状況を知ることも出来る。ちなみにCDDBに登録されていなかったため登録作業を行っておいた。iTunesなどで活用していただければ幸いである。


☆2007年5月12日 Marty Friedman Live at 東京・恵比寿Liquidroom オレ様レポート


☆V.A. / Doomsday News 2 (Noise International FW 44451) '89
 Watchtowerは"Dangerous Toys"を収録。2ndに収録された曲の原型である。Vo.はMike Soliz。
この盤はA面が"The Progressive Side"、B面が"The Heavy Side"となっており、特にA面のCoroner, Watchtower, Midas Touch, Deathrowは強力であった。

☆V.A. / A Tribute to Accept (Victor VICP-60823) '99
 Watchtowerは"Run If You Can"を収録。まぁ、カヴァーなのであれだが、彼らの史上最も普通な曲。(^^;
ライナーにJason McMasterのコメントが記載されている。'82、彼らはカヴァー・ソングをやっていた頃、N.W.O.B.H.M.の曲を選んでいた。Acceptでは"Run If You Can", "Fast as a Shark", "Son of a Bitch", "Restless and Wild"などをカヴァーしていたらしい。これらの素材の中に激しさを見いだしてバンドは発展していったようである。

☆Dangerous Toys / same (Columbia FC 45031) '89
Jason McMasterが参加。Guns 'n' Rosesにかなり影響を受けたR'n'R。素っ頓狂なVo.が映える。プロデューサーはMax Norman。

☆Dangerous Toys / Greatest Hits - Live (Dead Line Music CLP 0743-2) '99

 Jason McMaster全開の充実した内容のLive。American Rock 'n' Rollerは必聴だ。

☆Power / Justice of Fire (Rock The Nation RTN 41206) '95
 Alan Tecchio参加。オランダのProgressive Power Metal系レーベルRock The Nationからのリリース。これは会心作である。Metalマニア必聴盤。驚いたことに日本盤もリリースされた。邦題は「炎の女神」。(笑)
(追記)CD棚を整理していたら日本盤を発掘した。確かに邦題は「炎の女神」であった。(笑)
 邦題が異様に力が入っていて興味深い。(^^; 日本盤のみ2曲のボーナス・トラック"Above & Beyond", "Burning Desire"が収録されている。
 「序章:ヨハネの黙示録」「超時空戦士」「偽りへの道」「神の国からの救世主」「邪悪の化身」「導かれし明日」「炎の女神」「永遠(とわ)なる悲炎」「遙かなる天地」「炎の欲情」...なんか宇宙戦艦ヤマトのような邦題だ...。(^^;


Power / Justice of Fire

☆V.A. / Pure Power (Rock The Nation RTN P-01) '95
 Rock The Nationレーベルのオムニバス。これにPowerの"Hands Over Time"が収録。この中で他にお薦めなのがLeviathanかな?Rock The Nationレーベルは多分今は存在していないと思われるが、良いB級?収集マニアは要注意。

☆Gordian Knot / same (Avalon MICY-1084) '98
 Sean Malone (Ex.Cynic)のプロジェクト作。参加メンバーなどはDream Theaterの関連作品に掲載したので、そちらを参考にしていただければ幸いである。Ron Jarzombekは"Code/Anticode"に参加。
 個人的にお薦めの曲は"Code/Anticode", "Reflections", "Rivers Dancing"。押し引きの素晴らしさを堪能していただきたい。

☆Dysrhythmia / Pretest (Ritual Records CD : HWCY-1140) '03
 ペンシルヴァニア出身のトリオの3rd。オールインストである。Spastic Inkの2nd「ink Compatible」の"A Chaotic Realization of Nothing Yet Misunderstood"においてDysrhythmiaのDs.のJeff Eberが参加しているため参考のためにアップしておく。ジャンル分けが出来ない頼もしい存在であるが、きき手を選ぶ音であり、軽い気持ちでBGMとしたほうが無難である。(^^; 確かに影響を受けたとされるSonic Youthのフリー・ロック的なところがあるが、私は何故か隙間だらけの広がる音色のためかKing of Kings(みんな憶えてる?)を思い出した。後半の流れがハイライトでイントロがZep風リフが炸裂する"Annihilatton I"、"Catalog of Personal Faults"、ダウナーな拡散性が見事な"Touch Benediction"がお薦め。日本盤のみ"An Ally to Comprehension"のボーナス入り。
詳細は下記:
http://www.dysrhythmiaband.com/d.mainpage.htm



Dysrhythmia / Pretest

Spastic Inc / Ron Jarzombek

☆Spastic Ink / Ink Complete (Dream Circle Records DCD 9733) '97
 Jarzombek兄弟が中心のTechnical Heavy Metal Fusion Project。とてつもなくテンションが高い。オール・インスト。あくまで基本はHeavy Metalの姿勢を貫いた音の塊。凄腕のHeavy Metalミュージシャンが一同を介し、あらゆるテクニックを駆使して、きく者全てに度肝を抜かしてくれた。大傑作。Progressive Metal Maniaを自認する人は必聴。極論を言うと少し大人になった(笑)Watchtowerのインスト・ヴァージョンの印象。
 '00末には「Ink Compatible」と題された2ndがリリースされる予定。参加予定メンバーとしてSteve Digiorgio(Testament, Death, Control Denied, Sadus), Sean Malone(Gordian Knot, Cynic), Doug Keyser (Watchtower), Richard Christy (Death, Control Denied)他。非常に楽しみである。

☆Spastic Ink / Ink Compatible (Avalon MICP-10436) '04
 随分と待たされた待望の2nd。まぁ、参加ミュージシャンの多忙さのためだったようで仕方がないのかもしれない。今回は前作のようなオールインストではなく、Jason McMasterのVo.入りの曲があり、まるでWatchtower的な展開である。今作はコンピューターに基づいたテーマだそうで、日本ではすっかり懐かしい音となったモデムの音で幕開ける。ゲストも流石のメンツで同胞Doug Keyser、Michael Manring、Pain of SalvationのDaniel Gildenlow、Jens Johansson、Sean Maloneなど多彩で、この筋では最強と言って良いだろう。何故かMarty Friedmanも参加しているのが楽しい。一聴するとJazz的よりもMetal的要素が強いが、テクニカル・フュージョンの"Words for Nerds"のMichael Manringのベースの素晴らしさ、まるでPain of Salvation + Watchtowerというトンでもない展開の"Melissa's Friend"、拍子が異常過ぎて個人的には一押しの"Multi-Masking"など一筋縄ではいかない奥深い音が満載だ。なお、Euro-Rock Press Vol.21にRon Jarzombekの興味深いInterviewが掲載されているのでマニアは必読。こんな音を出しておきながら「Vo.があった方が聴いてくれる人も増えるだろう?」だなんてUSメタラーしているのが微笑ましい。(^^;
Spastic Inkの詳細は下記:
http://www.ronjarzombek.com/

☆Ron Jarzombek / Solitarily Speaking of Theoretical Confinement (Mr.Kitty Records MK 1302) '02
 HM界屈指のテクニカル・ギタリスト、Ron Jarzombekのソロ作品。全45曲であるが1曲1曲は短く、連続した音の連なりとなっており、しかも全編に渡ってマニア納得の病的サウンドが満載。予想を遙かに超えた恐るべきサウンドである。大傑作。ある意味Meshuggahの奇才ギタリスト、Fredrik Thordendalのソロ作品「Solo Nigar Within」に通じるものがあるが、Fredrikの方は狂気のサウンドに対して、こちらの作品はアメリカらしく?ユーモア精神が所々で見え隠れする作風となっており、変態マニアの格好のBGMとして重宝するだろう。(^^; このRonのソロ作品はマイナー・レーベルからリリースされているので、なかなか入手は難しいところであるが、見つけたら即ゲットを強く薦める。そう言えば、'00に出る予定であったSpastik Inkの2ndはいつリリースされるのか?(^^;

☆Ron Jarzombek / PHHHP!(Mr.Kitty Records MK 1303) '88
 半年くらい前、極一部の輸入盤店に入荷していたため即ゲットしたRon Jarzombekのソロ。ファニーな変態リフの応酬でマニアは必聴であることには間違いない。既にSpastic Inkに発展するべき音がここにある。恐るべき才能である。


Spastic Ink / Ink Complete

Solitarily Speaking of Theoretical Confinement

PHHHP!

☆S.A.Slayer / Prepare to Die/Go for The Throat (番号無し)
Thrash Metalの帝王Slayerと同時期に活動したため、EPではSlayerのままだったが、1stにてSan Antonio出身と言うこともあってS.A.Slayerとなる。このCDはそのEPと1stをカップリングしたBootleg。勿論アナログ起こしで音の取り込み方がプリミティブなので、気になる人は自分で編集してみよう。(爆)
サウンドはPower Metalで、Riotの出来損ないのようなサウンド。(^^; 後にRiotへ加入するDon Van Stavern (b)がいるので妙に納得。その他、ds.のDavid McClainはSacred Reich, Machine Headなどに参加することになる。1stで「Go for The Throat」でギターがBob CatlinからRon Jarzombekへメンバーチェンジ。ギターは勿論、作品全体も飛躍的にクオリティ・アップ。但しマニア向けの音であることは確か。
なお、最近1000枚シリアルNo.入りの「Prepare to Die」も見かけたが、これが正規盤かどうかは未確認。ジャケットにはオリジナルのSlayerではなく、S.A.Slayerに変更となっていた。

Hades / Non-Fiction

☆Hades / Resisting Success (Torrid Records 88561-8138-1 : カナダ盤) 1st '86
            (Roadrunner Records RR 9598 : オランダ盤) '86
 
Alan Tecchioが参加しているTechnical Heavy Metal。まとまりと緩急があって素晴らしい。隠れた名盤。ベースの奏法などIron MaidenやBlack Sabbathからの影響もあり。
なお、カナダ盤とオランダ盤はジャケットが若干異なる。最近ボーナストラック付でリマスター盤がリリースされた。

☆Hades / If at First You Don't Succeed (Roadrunner Records RR 9533 1) 2nd '88
 1stよりもストレートになった印象。Omenなんか好きだったら是非きいてみるべし。
ちょっとDs.の音質が軽いのが残念。

☆Hades / Live on Location (Grand Slamm Records SLAMCD38) '92
Recordes in April '91 at Studio One, Newark, N.J.
 Hades一時活動休止状態時にリリースされたLive盤。各メンバーはその後、Alan Tecchio(Vo.)とDan Lorenzo(g.)がNon-Fiction, Ed Fuhrman(Lead g.)がSystem Addict, Jim Schulman(b.)がDream of Venusへとそれぞれの活動に移ったが、最近再びHadesは活動していてNew Albumもリリースした模様。
 "Rape of Persephone"はMetallicaの"Enter Sandman"より3年前に書かれた曲だと豪語。確かにイントロはヤバイくらいに似ている。

Hadesの詳細は下記:
http://www.danlorenzo.net/

☆Non-Fiction / Preface (Grand Slamm Records SLAMCD33) 1st '91
Alan TecchioとHadesのDan Lorenzoが参加。煮え切らないサウンドである。(^^;

☆Non-Fiction / In The Know (IRS 13167) 2nd

☆Non-Fiction / It's a Wonderful Lie... (SPV 085-18242 CD) 3rd '96
Nirvana風のRock。やっぱり今一歩と思う。(^^;

Confessor

☆Condemned (Toy's Factory TFCK-88594)
 Alan Tecchio脱退後、一時的にConfessorのVo.、Scott JeffreysがWatchtower参加していた。この作品の邦題は「死刑宣告」。
 Earacheでは珍しい(笑)ハイ・トーンVo.で難解な曲展開をするThrash Metalである。決してDeath Metalではない。レーベルの性格上Death棚に入れられている場合が多いが。このVo.&曲をきくとWatchtowerにいてもおかしくないと思わせる。
なお、日本盤のみ3曲ボーナス・トラックあり。

☆V.A. / Vile Vibes (Peaceville ViLE15) '90
 Confessorは"Uncontrolled"を収録。このデモ・トラックで名声を広めていくことになる。
その他収録アーティストとしてはParadise Lost, Autopsy, Deviated Instinct, Doom, Talion, Electrio Hippies, Toranaga。Peaceville収集家はもちろんマストのアイテムである。

☆V.A. / Gods of Grind (Toy's Factory TFCK-88595) '92
 Confessorは"Condemned"となんとTroubleのカヴァー"Last Judgement","Endtime"を収録。マニアじゃ。

☆V.A./Masters of Misery- Black Sabbath- An Earache Tribute(Toy's Factory TFCK-88607) '92
 ConfessorはSabbathの「Sabotage」から"Hole in The Sky"のカヴァーを収録。なお、この盤は日本限定発売。

☆Sour Times EP (Season of Mist SOM 107) '05
 Progressive Doom Metalを確立したマニアで語り継がれてきたConfessor'91年の1st「Condemned」以来なんと14年ぶりの再結成復活EPである。メンバーは他界したIvan ColonからShawn McCoyに交替した以外は不動であった。CD-Rで昨年あたり一部で出回っていたらしいが、このEPは'04の新曲"Sour Times", "Hibernation"に'90のDemoの'05 Remastered Version"Condemned"、そして"Sour Times"のRadio Editが収録されている。また、この1,000限定EPはエンハンスド盤であり、Ivan Colonの最後のステージのVideoから"The Last Judgement"、Screen Saver、バンドフォトなどてんこ盛りの内容である。インナーにはSuperjoint RitualのPhilip H Anselmo、NileのKarl Sanders、Arch Emeny/Spiritual BeggarsのMichael Amottのコメントが寄せられていて興味深い。新曲"Sour Times"をきいてみると以前のハイトーンVo.に加え以前にも増して中音域で歌い上げるようになっており、表現力に幅と深みが出ているのと、"Nibernation"で見られる彼らならではの妙なリフに絡めたDoomyでありながらも手数が多いDs.に注目であろう。なお、待望の2ndは'05/9にリリース予定。まもなくである。

☆Confessor / Unraveled (Seasons of Mist SOM 109) '05
 待望の2nd。この作品はDoom/Stonerへかなりシフトしている。ちょっと没個性的になってしまった感があり残念である。"The Downside"のような複雑なリズムをもう少し前面に出した方が良かったのではと思う。

 詳細は下記:
http://www.confessorband.com/


V.A. / Vile Vibes


Sour Times EP


Unraveled