The Dillinger Escape Planが気に入るならこれも大丈夫編

☆Isis / Live 2 03.19.03 (番号無し) '04
 2003/March/19thのSwedenのStockholmでのラジオ放送用に収録されたLive盤。CDは会場限定盤だったようでExtreme The Dojo Vol.11(2005/Feb./5th)に行った際に入手した。勿論今は入手困難盤である。ハイライトは中盤から後半の高揚感が素晴らしい"Weight"、沈み込むような哀愁のギターが中毒性が高い"The Beginning and The End"であろうか。

☆Isis / Panopticon (Daymare Recordings PTCD-1012) '04
 ファンの間で絶大な支持を獲得したIsisの現時点での最新作。日本盤先行発売で日本盤のみエンハンスド仕様。単音系のシンプルで美しいフレーズの反復ギターにより壮大なスケール感を出している。お薦めは"Backlit", "Syndic Calls"、音響轟音ギターの歪みから静寂さに急展開し孤独感を感じる"Altered Course", "Grinning Mouths"であろうか。

☆Isis / Oceanic (Ritual Records HWCY-1109) '02
 2ndフルレンス・アルバム。お薦めは"The Beginning and The End", "Weight"、もはや音響の一部と化している声と叫びが奥行きを感じさせる "Hym"か。

 詳細は下記:
http://www.sgnl05.com/


Live 2 03.19.03

Dojo Vol.11のチケット
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☆Isor / Post Mortem Peep Show (Casket Music CSK024) '04
 '99にイギリスのChesterで結成されたIsorのデヴュー作。DEPの影響を大きく受けていることは確実であるが、もう少しはみ出した部分が多くあっても良いかと思う。"We are The People That Watch You Shower"は秀逸。
詳細は下記:
http://www.isor.net

Isor / Post Mortem Peep Show


(基本的にアルファベット順に並べています)
☆Botch / We are The Romans (Hydra Head Records HH666-041) '99
 Hydra Headレーベルの代表的な音であろう。この手のマニアでは傑作と呼ばれている。煽りたててきながらもドラマティックで新世代の息吹を感じさせる作品だ。クオリティはすこぶる高く、エッジの鋭さ、特にDs.のプレイは注目。Liveで映えるような楽曲が満載。しかし、正直に言うと方向性が近いCandiriaの方がより幅広い技量を持っているのは確かであり、Jazzエッセンスを求めるなどCrossoverで変な音を追求する向きには物足りなさが残るかも知れない。ききかた間違っているような気がしてきた。申し訳ない。(^^;
 詳細は下記:
 Hydra Head Records

☆Burnt by The Sun/Luddite Clone / Split Release (Ferret 24) '00

 メタリックなリフはHM的であるがオーソドックスなハード・コアをきかせるBurnt by The Sun。Luddite Cloneはもう少し突拍子もない展開をするためThe Dillinger Escape Planファン向きか。DEPに比べれば随分オーソドックスであるが。どれもが1〜2分の激烈な6曲を収録した企画盤。取りあえず最先端シーンを探る人は必聴だろう。

☆Brutal Truth / Need to Control (Earache MOSH 110b) '94
☆Brutal Truth / Kill Trend Blind (Toy's Factory TFCK-87102) '97

 「Need to Control」は5,6,7,8,9inch EP 5枚組。(笑) Pink Floydの"Wish You were Here"のカヴァー入り。
 「Kill Trend Blind」は10曲入りでBrutal TruthにとってはこれもEPといっていいだろう。マスタリングにはBill Yurkiewiczが参加。音質は醜い。しかし日本盤は5曲のボーナス・トラックが入ったお得盤である。混沌の中でのブラスト・ビートが耳を麻痺させる殺傷力をもっているが、いきなりきくと何が起こっているのか分からないまま終わってしまうのもBrutal Truthらしい。(^^;


Botch / We are The Romans

Burnt by The Sun/Luddite Clone

☆Capitalist Casualtiles / same (Slap A Ham Records SLAP A HAM #35) '91〜'95
 '90sのDischargeといっても過言ではないHard Core Punk。このCDは過去にリリースしたEPやオムニバスに収録していた貴重音源を一気にまとめたお買い得盤である。初期の音源はイキまくりのパワー。追いついていない演奏力がPunkらしくて良い。(^^; '95のマテリアルをきくと演奏力がぐっと向上して切れ味が抜群になっており、この音をきくとThe Dillinger Escape Planも影響を受けていたような気がする。

☆Cattle Press / Hordes to Abolish The Divine (Hydra Head Records HH666-40) '99
 '99にリリースされた1st。マテリアルは'92から温めていたものもあるらしく野蛮に尖っている。音的にはそれ程激烈にテクニカルだったりJazzエッセンスが入っているわけではないが、Candiriaのダイナミックなサウンドが好きなファンで有ればOKの充実した内容。濁ったギターと図太いベース、絶叫Vo.と銃殴打人といったところの(笑)Ds.、不協和音がとても心地よく耳を刺激し新世代の息吹を感じる。Live映えするサウンドが満載で是非Live体験してみたいものだ。ところで、このジャケットを見てWhitesnakeを思い出してしまった貴方は素敵だ。(^^;
 なお、BASTARDS! Vol.6のカオティック・ハードコア最前線特集によると残念ながら解散してしまったようだ。


Cattle Press / Hordes to Abolish The Divine


☆Cephalic Carnage / Exploiting Dysfunction (Relapse Records HWCY-1050) '00
 フリークス・ジャケが店頭で一際目立つ2nd。Brutal Death ロッキー山脈 Grind。(^^; The Dillinger Escape Planとともに次世代を代表する革新的なサウンド。奴らは結構歳をくっているためか、所々でMetalフレーズのスパイスが効いており、これがまた激しいサウンドとのミス・マッチで相乗効果を生んでいる。メンバー全員草が好きなことでも有名なため限界は知らない。私は草葉の陰から密かに応援していきたい。(笑)

☆Circle of Dead Children / The Genocide Machine (Deathvomit Records DVR012) '00

 BrutalでゲボゲボなのでどちらかというとMetal寄りか。重いリフにカンカンと鳴るブラスト・ビートがOKならお薦め。でもDeeds of FleshやDying Fetusから入った方が良い。

☆Coalesce / There is Nothing New Under The Sun (Hydra Head Records HH666-35) '98
 全曲何とLed Zeppelinのカヴァーである。全編野蛮な音に仕上げられており、煙が立ちこめるような埃っぽいサウンドが意外にマッチしている。すこぶる気に入った。Great WhiteのZepカヴァーとは対極をなす作品。(^^;
 収録曲は下記の通り:

  1. Immigrant Song
  2. Heartbreaker
  3. Black Dog
  4. Out on The Tiles
  5. Whole Lotta Love
  6. That's The Way
  7. Thank You

☆Converge / Jane Doe (Ritual Records HWCY-1092) '01
 ボストンのハードコアの雄Converge。ざぁ〜ぎゅぁぁぁという地を這うような踏み滲みサウンドは確かにVoiVodを彷彿させるが、重量感に関してはMetal畑ではないためそれほど重くなく、私はBGM感覚できくことができた。(^^; この手の王道としては是非とも抑えておきたいところである。なお、日本盤はボーナス・トラックとして"Lowest Common Denominator (Chaos Mix)"と"Disintegration (The Cure Cover)"、その他はちゃめちゃに暴れまくるプロモ・ビデオが収録されて¥2,000と大変お買い得になっている。

☆Deeds of Flesh / Path of The Weakening (Unique Leader Entertainment ULE-001) '99
 恐ろしくブルータルで複雑な展開をする。Liveで本領発揮する音。3rd。音質もこの手にしては上出来。Vo.がやはり好みが分かれるかも?

☆Drowningman / Still Loves You (Equal Vision Records) '01
 今どきのサウンド。私には歌メロがちょっとPop過ぎたかな(爆)。"Weighted and Weighed Down"は結構お気に入り。メロ・コア/ハード・コア初心者向けか。


Circle of Dead Children
/ The Genocide Machine

Coalesce / There is Nothing New Under The Sun


Drowningman / Still Loves You


☆Dying Fetus / Destroy The Opposition (Ritual Records HWCY-1061) '00
 音質もぐっと向上し、整合感が出てきたため、彼らの表現することが明確にこちらに伝わってきた傑作。日本デヴュー盤。各曲もツブ揃いである。面白いことに?現在この作品でのメンバーは殆どMisery Indexというバンドへ行ってしまっている。従って来日メンバーは殆ど入れ替わっていた。(^^; そのためか分からないが、来日公演に行って来たが巷の噂にあるような超絶技巧という印象はなく、むしろオーソドックスなDeath Thrashだったと記憶している。Slayerに近いかなと思ったりして。Metalファンは充分納得のLiveだったと思うが変態アヴァンギャルド愛好家にとっては物足りなさが残ったような気がする。(^^; なお、日本盤には"Reduced to Slavery"のボーナス・トラック入り。

☆Dying Fetus / Killing on Adrenaline (Morbid Records MR 042) '98

 アンダーグラウンド・シーンにおいてDying Fetusを世界中に轟かせた3rd。こいつらも恐ろしくテクニカルであるが、籠もった音とゲボゲボ声に慣れないと辛い内容と思われる。
☆The End / Transfer Trachea Reverberations from Point: False Omniscient (Re-Define RE-005) '01
 CanadaのNewアクト。これが1st。The Dillinger Escape Planフォロワーと言っても良いだろう。兎に角異様な激テクと驚きの展開しまくりのサウンドのブルータルさは同胞Cryptopsyとともに頑張って貰いたいところ。デヴュー作にしてこの完成度は恐ろしい。

☆Exit-13 / Ethos Musick (Relapse Records RR 6913-2) '94
 当時Relapse Recordsの社長であったBill YurkiewiczのバンドExit-13を忘れちゃいけないだろう。この3rdアルバムにはGrind Core帝王Brutal TruthのDan Lilkerと初代Dr.のScott Lewisが参加したグラインドしまくりの傑作。インチキJazzのエッセンスもいかがわしくて素敵だ。また、13への拘りは凄まじく、13曲目はRelapseマンションで'93/7/13にLive Recordingされ、Cut-Ups Recordは'94/5/13の金曜日、Exit-13の連絡先P.O.Boxも13ときた。(^^;

☆Infamia / same (Zasko Lab ZL9 IF1 94) '94
 どこかの雑誌Reviewではケチョンケチョンにけなされていたが、インチキ臭さ爆裂のBrutal Jazz Crossoverサウンドが心地よい。メンバー達?も原住民の如く全裸でどこまで本気か分からない。演奏テクニックはある。個人的には好きだ。変態ファン必聴。


The End
/ Transfer Trachea Reverberations from Point: False Omniscient

☆Karnak / Melodies of Sperm Composed (The Twelfth Planet twp004) '03
 Sadistを生み出したイタリアから変態系サウンドが登場。インストの"Spermatozombies"で、おおっ!と一瞬思うのだが、タイトル曲"Melodies of Sperm Composed"のメロディック・ゴシック風Key.が安直すぎて萎えてしまう。全体的に結構わざとらしさが見え隠れして鼻につくところがあるが、Ds.はなかなかアヴァンギャルドなプレイで面白いサウンドだと思う。なんとなく悪趣味なジャケットなど見るとCarnival in Coalに近い感じを持っているが、彼らの域に達するにはまだまだといったところか。なお、このディスクはCD-ROMであり、メンバーフォト等やボーナス・トラック"Zeder"が入っている。

☆Keelhaul / II (Hydra Head Records hh666-58) '00
 2nd。メタリックでソリッドなギターに絶叫型Vo.が絡む。演奏も安定していてインスト中心に繰り広げられHeavyでとにかくカッコイイ!曲展開も見事。今後大成長の兆し。

☆Luddite Clone / The Arsonist and The Architect (Relapse Records RR 6445-2) '00
 ミニCD。今のRelapseを代表する音である。まぁ、The Dillinger Escape Plan程のテクは正直言ってないが、混沌の中での叫びがハード・コア・マニアの心を捉えると思われる。但し、いきなり"The Contortionist"において「波阿弥陀仏」と唱えられたときには笑ってしまったが。

☆Nembrionic / Incomplete (Displeased Records D 00051) '98
 4th。オランダのBrutal Grinding Deathの代表格。Ds.の桁外れの体力が魅力である。Death MetalからHard Core/Grind Coreへ接近した音の成功例。最近どうしているのかな?

☆Origin / Informis Infinitas Inhumanitas (Ritual Records HWCY-1098) '02
 待望の2nd。ジャケットも頑張っていたためかなり期待してきいたのだが、正直言って肩すかしをくらってしまった。(^^; いえ、Brutal Deathとしては充分納得できるステップアップ作なのだが、私にとってはストレートな路線だったという所で残念だったかなと。とは言え"Awaken The Suffering"のDs.は凄まじすぎる。勿論メタリーには大推薦。異種格闘変態プログレ・ファン(そんな奴いるかは不明)には薦めない。次作に期待。なお、日本盤はDeathの"Flattening of Emotions"のカヴァーを収録。ギターは雰囲気物だがDs.は完璧だ。

☆Origin / same (Ritual Records HWCY-1055) '00
 Kansas出身のOriginの1st CD。Morbid AngelのようなBrutalなリズムに新感覚な尖った音を吐き出すRelapseの有望株。名前程オリジナリティーを感じないのが少し残念であるが、今後解決して行くであろう。日本盤は1曲ボーナス・トラック入り。


Karnak / Melodies of Sperm Composed

Keelhaul / II


Luddite Clone
/ The Arsonist and The Architect

☆Virulence / A Conflict Scenario (Morbid Records MR 091) '01
 これまたミニCDと言って良いか。大成長作である。Jazz的なフレーズにますます磨きがかかり、突拍子のない展開にテクニカルな変拍子が乗っかるアヴァンギャルドなサウンドは今後注目するに値する程のクオリティ。「Dormant Strains」よりは音質が向上しているものの、この手の音はもっと高音質でききたいなぁ。カオティック・シーンのレコメン系と言っておこう。(^^;;;

☆Virulence / Dormant Strains (JRB V006) '00
 ミニCD。Vo.がゲボゲボとギャーギャーが交錯する支離滅裂系。演奏は難易度が高いGrindにJazzyなフレーズを畳み込みながら難なくこなす強者。もう少し音質が良ければなぁ。注目株だろう。

☆Vulgar Pigeons / Summary Execution (Deathvomit Records DVR004) '01
 兎に角やかましい連中である。38:19、イキッパナシの26曲。Brutal Truthより若干音がクリアな分ききやすかったりして。テクニカルなプレイはLiveで実現できるならば凄そう。行くところまで行きたい人向けの音である。

☆Yakuza / Way of The Dead (Century Media 77412-2) '03
 '99にシカゴで結成されたヤクザの2nd。バンド名と冒頭のお経に完全に退いてしまうが、最後まできくと内容は思いの外良かったのである。Free Jazz + カオティック・コア・サウンド。ただ、余り突拍子もない音とは若干異なる。最も驚いたのが最後40分を超える"0100011110011"。どこかで何かオチがあるのではと根詰めてきいてみたのだが(笑)、結局サックス入り純Jazzだったのである。意表尽きすぎ。勿論この作品、HM/HCオンリーファンには薦めない。(^^;
詳細は下記:(アドレスがやっぱり...ページも凄いよ。(^^;)
http://www.Yakuzadojo.com


Virulence / Dormant Strains

Vulgar Pigeons / Summary Execution

Yakuza / Way of The Dead


☆John Zorn / Naked City (Elektra 9 79238-2) '89
☆Naked City / 拷問天国 (Toy's Factory TFCK-88557 : CD) '91
☆Naked City / Torture Garden (Earache mosh 28 : LP) '91
☆Naked City / 異教徒 (Avant-001) '91

 「John Zorn / Naked City」'89にしてこの音。The Dillinger Escape Planの"The Running Board"等をきくとこのアルバムからの影響が大きいことが良くわかる。当時、Jazz界、ハード・コア界、プログレ界、どれも評価は異様に高く、世の中終わったなと思わせたシロモノ。(^^; 最大の罪は普通のハード・コアをまともにきけない体になってしまったことだ。次作では更に極み、これ以上もうイイや、という気にさせた世紀末'90sを代表する傑作42曲入り「拷問天国」をリリース。LPは45回転盤であった。当時はTシャツも販売されており、Jazzファンであったかつての友人(笑)はそのTシャツを着て悦になっていたことを想い出す。あぁ、オレも買っておけば良かったなぁ。(^^; HM/Hard Coreファンには普通は、この2作であろうが、今久々に「異教徒」をきいてみたら結構DEPに近いかなとか思ったりして。その「異教徒」をはじめ、John ZornのAvantレーベルは5作立て続けにNaked Cityがリリースされた。今思うと「Radio Vol.1」はきいておきたかった。

Naked City

異教徒


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