Alchemist
オーストラリアのキャンベラ出身のオリジナリティ溢れるサイケデリック・デス・ロック。一種独特なスペーシー・サウンドはKingston WallからHawkwindマニアまで、はたまた、グルーヴィさは最近のSepultura/Soulflyがイケル方には是非お薦めしたい内容を誇る。
大好きなバンドだが、残念ながら殆ど私は情報を持ち合わせていない。わずかな音源を頼りに簡単に紹介してみたい。
'89にAdam (guitars/vocals & keyboards)とRodney (drums/percussion)が出会い、'90にDemoをリリース。初期のAlchemistはTechnical Thrash、特にDestruction, Voi Vod, Coroner, Celtic Frost, Slayer, Metallicaといったバンドの影響を受けていた。個人的にはCoronerというのがポイント高い。(^^;
'91にJohn (bass)が加入、Demoを制作。脱Metal、オリジナリティ&ユニークなサウンドを目指していく。その結果、Lethal Recordsの目に留まり、'92にRoy (guitars & artwork)が参加しメンバーが全てそろう。ここからが正式なAlchemistのスタートとなった。その後'93に1st、'94に2nd、'96に3rdとコンスタントにリリースを重ねる。'00に4thをリリースして我が道を突き進むAlchemist、とにかくLiveを見てみたいBandの一つである。詳細は下記:
http://www.alchemist.com.au/
☆Jar of Kingdom (Lethal Records LRC 005) '93
1st。オーストリアのDeath系名門レーベルLethal Recordsからのリリース。音質はやはりあまり良くないが、当時から何となく変な音であることが分かる。これが2ndに見事に開花するのである。単なるDeath
Metalに収まりきれない器。Death版Psychotic Waltz?既に脱境界線であり、まさにToo Much Music
Site向けの音。(^^;
☆Lunasphere (Thrust THRUST007) '94
名作2nd。イントロでWe're Gonna Die!の叫びで普通のDeathと油断させておいてどんでん返しをするという掟破り戦法でマニアの度肝を抜いた。グルーヴィーでスペーシーなとてつもない金字塔。Kingston
Wall & Hawkwind & Ozric Tentaclesマニア必聴。
☆Spiritech (Thrust THRUST 022) '96
3rd。メロディック・デス系へ接近。ジャケットに若干気を配り、輸入盤店でポスターが飾られたりして一番注目を浴びていた時期であったが、彼らの中では最も普通の作品であり、ききやすい。HMファンはこちらから、変態ファンは最後にお薦めする。(笑)
Jar of Kingdom |
Lunasphere |
Spiritech |
☆Organasm (Displeased Records D-00072) '00
4th。今作は2ndでような原点回帰路線でぶっ飛び度も高く、既に孤高の存在となっている。
☆Austral Alien (Relapse RR 6577-2) '03
Relapse移籍第一弾。いいところに契約したと思う。冒頭2曲は余りに普通でウムムと頭を抱え込み始めたが3曲目以降は彼ら独特得のアッパー系サイケ・デス・ロックン・ロールが全開。作品の質はやっぱり高い。蛇足であるが、このCD封を開けたら新品印刷臭ではっきり言ってキツイ。このキツさは昔Pungent
Stenchの発禁ジャケ作品「Dirty Rhymes and Psychotronic Beats」を買った時に匹敵する。(賛同者募る!(^^;)
Organasm |
Austral Alien |