8時半に起床する予定だったが、結局起きれず、1時間くらいベッドの中でウダウダする。3時間ライブは身体に応えるね。
今日は夕方にチュルさんとその彼女さんに会う予定。それまでは普通に観光する。今日の朝食は、明洞にある粥(ジュク)の店、味加本(ミガボン)で。明洞からではなく乙支路入口(ウルチロイプク)から行くことにした。そうすると2番線一本で行くことが出来るから、と思ったのだけれど、入る改札を間違えてしまったため、逆方向の電車が来るホームに出てしまった。反対側のホームへ行く道が分からず、構内で迷子になった(汗)。私たち以外にも同じように迷っている人がいたぞ。なんとか目的のホームに辿りつき、乙支路入口へ。6番出口から地上に出ると、10+α年以上前の専門学校の研修旅行の時に見た、カワイイ形の排気口があった。へー、こんなところだったんだ。当時は友人に付いて行くだけだったので、どこを歩いたのか全然覚えていなかったのだけど、多分明洞へ行こうとしていたんだろうな。その時は排気口の写真を撮って、近くにいた警察官らしき人ににらまれたんだっけ。
明洞はソウル市屈指の繁華街だけあって、飲食店もとても多いのだが、日曜日の朝はまだ人の姿はまばらで静か。それでも味加本だけは、朝が早い日本人観光客で混んでいた。店舗は明るく清潔で、日本の女の子には入りやすい雰囲気。少し店の中で待ってから席に着いた。Shibuはシイタケとカキの粥、私は松の実の粥を注文した。松の実の粥は、牛乳が入っているのではないかと思えるほどとてもマイルドでミルキー。キムチや焼き肉などヘヴィな食事が続いていたので、このまろやかさは胃に優しく、気持ち的にも和んだ。(画像)
腹ごしらえが済んで、明洞2街にあるカトリック教会「明洞聖堂」を見ようと南方向へ進んだところ、Shibuが「おおお!」と歓声を上げた。道の左側に「Matching Mole」というレストランがあるではないか。この看板、間違いなくあの「そっくりモグラ」でしょ!経営者がプログレファンなのか、チュルさんとお友達なのか、気になるところだ(^_^;)。(画像右・これはどう見ても…)(もう一つ画像)
Matching Moleがある十字路を左に曲がり、坂を上っていくと右側に煉瓦造りの建物が見えてきた。明洞聖堂は残念ながら工事中で、塔には工事用のシートが掛けられていた。聖堂の周りには、礼拝に来た多くの信者達が扉が開くのを待っている。中からは聖歌隊の歌声が聞こえてきた。一応中も見たいので、扉が開くのを待つ間、売店を覗いてみた。世界最強のキャラクター、キリストをモチーフにしたイコン、壁飾り、ポストカードの他、ロザリオやキャンドル、聖書や宗教関連の書物も多数置かれていた。西洋の美術に比べると、韓国もモチーフをかわいく抽象化する傾向があると思うのだけど、日本とは違うよね。色彩も鮮やかだし、もっと力強い感じ。5分ほど店を冷やかしてみたが、教会はまだ開放されず、信者達の列はどんどん長くなっていくばかりで、非キリスト信者の私たちは少し居づらくなってきた。何枚か外観を撮影してから、仁寺洞(インサドン)へ向かった。
鐘閣駅から東方向へ歩いていくと、タプコル公園で視界が開ける。そこが仁寺洞への入り口。この通りには伝統工芸品や骨董茶器、家具などを売る店が軒を連ねている。前回の旅行でも寄った時は、雨と疲労であまり見て回ることが出来なかった。今日はじっくり堪能しようと思う。
「チュルさんが『仁寺洞は変わってしまいました』って嘆いてたよ」とShibuが言っていた。前回見た時は、もっと古い街並みを活かした渋い骨董品街という感じだったけど、今私たちが目にしているのは観光地そのもの。屋台(ポンテギを売っている屋台もあった…)はいいけど、コンビニはちょっと・・・。チュルさんが嘆くのも分かるような気がする。今回気が付いたのは、よく見ると毛筆と韓紙を売っている店が多いこと。想像だけど、昔は書画や書道の道具を売る店がメインだったのではないだろうか?それが今や、モー娘。の様な歌が流れたり、変なロボットの着ぐるみが闊歩する観光地になっているのは、良いことなのか悪いことなのか分からない。まずは、マイミクさんがお薦めしていた韓布(ポジャギ)のお店、ソリハナを探してみた。仁寺アートプラザのビル横の路地を入ったところにある小さなお店。色鮮やかな韓布のパッチワークや小物入れ、財布など、愛らしい商品が並んでいる。Shibuはハングルをモチーフにした文様のネクタイをえらく気に入っていた。私は韓布の壁掛けが欲しいと思っていたけど、私の部屋に飾るには、額がちょっと大きくて断念。花の刺繍が可愛いケータイストラップに目を付け、ひとまず店を出た。
メインストリートに面した店先に出されたワゴンには、どの店も同じような商品を並べている。これってどこかで大量生産された物を並べてるだけなんだろうなぁ。ちょっとガッカリしたが、めげずに散策。
次はサムジギルというアートショップが集まった施設に入ってみた。通路が螺旋状で、中央のパティオを囲むようにショップを見て登っていく面白い作りになっている。グッケンハイム美術館の逆ですね(行ったことないけど)。韓布、螺鈿細工、陶器、色々なショップが入っていて、歩いているだけでも楽しい。入り口付近では餅つきをやっていて、細い身体の女の子が苦労して杵を持ち上げているのが見えた。日本のように餅をひっくり返す役はいないみたいだ。建物の上部(4階にあたるらしい)にカフェがあった。「お店のコーヒーは、ちゃんとしたコーヒーなのか?」ということを確認したかったので、休憩も兼ねてお店に入ってみた。
おお、小じゃれたカフェですよ。縦に細長く、スロープ状のフロアのために店の奥の方は二階層になっている。ちょっと船の中にいるような感じ。さっそくカフェラテとブレンドを注文した。ガイドブックで調べると、この店は「カルビ」という、ファッション雑誌の出版会社が直営する店だそう。確かに雑誌が一杯ディスプレイされていた。出てきたコーヒーは普通に美味しいコーヒーだった。変なのは缶コーヒーだけなんだな。
(画像左:サムジギルの裏側。古い民家が残っていた)それから1時間くらい通りを行ったり来たり。家族や友人へのお土産も買ったし、Shibuはソリハナでネクタイをゲット。それから少し遅い昼食を摂ることにした。
麺の手打ち実演をしている中華料理「新新圓」の近くにある「ケンマウルミルバッチッ」で、カルクッス(韓国のうどん)を食べることにした。店内は靴を脱いで座る座敷形式。歩き疲れた足を靴から開放できて楽である。二人分注文すると、まとめて大きなドンブリに入ってきた。これを櫛が付いたお玉で掬って食べる。アサリの風味も効いているが、私は焼き肉屋で食べられるニンニクスープを思い出した。あれに細いうどんが入ってる感じ。
店を出る前にトイレに寄った。あ、この店もだ。さっきのサムジギルもそうだったし、そういえば昨日の焼き肉屋もそうだった。でもホテルは違う。最近韓国へ旅行に行ったことがある女子なら分かると思うが・・・
(食事中の人は、下の行を反転させないように)なぜ使用した紙を流さずゴミ箱に捨てるのか?
物凄く気になる。2001年に来た時は、そんなことなかったと思うんだけど。もしかして清渓川を作ったから?考えすぎ?
(仁寺洞の他の写真はこちら)4時過ぎにホテルへ戻る。チュルさん達は6時頃このホテルに来てくれるので、それまで荷物の整理をしたり、ノートPCでネットを見たりして時間を潰す。このホテルのTVはNHKが観られるので、諦めていた初場所初日を観ることが出来た。朝青龍よっしゃー!!
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