7時半起床。前日の夜に、チュルさんにチケット代金代わりに渡すCDたちのリッピングに追われてしたShibuは少し眠そうだ。淡々と朝食を食べ、歯ブラシや洗顔用具などを詰め、予定より少し早く家を出た。駅に着いてみると、常磐線が少し遅れてダイヤが乱れていた。それでも一応予定の時刻には成田空港には到着できそうだ。
空港へ到着すると、宝くじ売り場が目に入った。今朝のももは勘が冴えていたので、「買っておいたら?」とShibuに勧められるが、空港内にも売り場があったのを覚えていたので、「後でいいや」とその場は買わないでおいた。まずは北ウィングに上がり、HISのチケット引き替えカウンターの位置を確認。それからスターバックスで一服しながら、チケット引き替えの指定時刻を待つ。そういえば、前回の韓国では殆どコーヒーを飲まなかったなぁ。
時刻通り、HISのカウンターへ戻り、チケットを受け取った。その際「ソウルは雪のため、飛行機が1時間ほど遅れております。」とのこと。前日ネットで韓国の天気を調べていたので、ちょっと心配していたんだけど・・・。まぁしかたがない。それから大韓航空のカウンターへ行ってチェックイン。荷物も預けて身軽になった。空港内の宝くじ売り場は消えていたので(銀行やモバイルレンタルのカウンターになっていた)、駅の方まで戻って宝くじを購入(笑)。それからマッサージを受けてみた。Shibuは去年暮れから首の痛みを訴え、今でも治っていないのでその部分を、私は足をほぐしてもらった。
「旅行帰りですか?随分疲れていますね」(いえ、これから旅行なんです)
「腰が悪いですね。フライト大丈夫ですか?」(まぁ短いのでなんとか…)
「内蔵が疲れていますね」(あはははは)何だか散々な言われようだった。ごめんね私の身体(汗)。
それから昼食。近所の十割そばのお店が潰れてから、あまり食べる機会がなかった日本そばを選んだ。うまうま。それでも時間が余ってしまったので、通路の椅子に座り、Shibuはノートパソコンを取り出して通信し始めた(画像左)。私はあまりモバイルには興味ないんだけれど、あればあったで便利だね。そこからmixiを見ると、今日、私たちと同じように韓国でDream Theater(以下DT)を観る予定のマイミクさんも空港で足止めを食っているとの書き込み。彼は南ウィングにいるようだ。ANAなのかな?
遅延のために搭乗ゲートが未定だったのだけど、ようやくゲートが決まったようなので、さっさと出国審査に行く。審査員がいるカウンターの横には、指紋を採取する機械らしき物が置かれていた。アメリカみたいだな。
私たちが乗る飛行機が止まる予定の25ゲートは、前回の隔離っぷりとは違い、審査カウンターから比較的近くにあった。パネルを見ると出発予定時刻は15:30。予定より更に遅れているようだ。ゲートの近くには小さいコンビニもある。先ほど寄ったマッサージ店で「今日は少なくとも500mlの水を飲んでくださいね。悪い物が出ますから」と言われたので、ペットボトルの水とのど飴、チュルさんへのお土産にかっぱえびせんを購入。韓国にコピー商品っぽいお菓子があるんだけど、味は違うのか興味深々。あ、歯磨き粉も忘れずに購入しないと。
結局フライトは2時間遅れの15:55。韓国に到着するのは約3時間後。今日の夜は「Jump」という武芸ミュージカルを見る予定を立てているんだけど、間に合うだろうか。乗った飛行機は古い型らしく、座席にまだ灰皿が付いているし、座席の前には個別にモニターもなく、機内放送のコントローラーもとても小さい。トイレの中にはサニタリー用品は置かれていなかった(<変なところが気になる)。ヨーロッパやアメリカへ行くのに比べればとても短い、沖縄へ行くのと変わらない位の所要時間なのに機内食がしっかり出てビックリした。ご飯に掛かったソースの色を見てケチャップと思ったら、甘辛キムチだった。で、ヤングコーンだと思って食べたものは、細かく切り込みが入ったイカだった。早くも韓国ムード。さっき水も飲んだしおなかがちょっと苦しいなぁ…。そろそろ到着するだろうと天井からつり下げられているモニターを見ると、到着所要時間が減ったり増えたりしている。地図上では仁川空港に近づいているのだけど、どうしたのかな?向かい風で運行が遅れているのだろうか?そんな状態が30分くらい続いていたので、その内ウツラウツラと寝てしまった。
目が覚めると、飛行機の高度は大分低くなっていて、高速道路の照明や仁川空港の明るいガラスの壁が見えてきた。モニターの飛行軌跡を見ると、飛行機は空港に来るまで2回ほど旋回していたようだ。悪天候のために乱れたダイヤが影響していたのだろう。空港に着地しても「申し訳ありませんが、飛行機がゲートへ到着するまで後30分ほど掛かります」とのアナウンス。乗客の中に、他の国へのフライトのために乗り換えをしなければいけない人が居たらしく、機内は少し慌ただしい。結局、飛行機は30分も待たずにゲートに接続することが出来た。でも今日の「Jump」観劇は完全に諦めた。荷物を引き取り、外のバス乗り場に出た。ゆ、雪が。雪が積もっていますね。そして滅茶苦茶寒いですね(冷汗)。今まで体験したことのない冷気が顔に吹き付ける。早くホテルに行かないと死んでしまう。(ガタガタガタガタ)
適当なバスに乗って、地下鉄で移動してしまってもいいんだけれど、ならべくホテルに近いところで降ろしてくれるバスに乗りたい、とウロウロしていると、案内係のおじさんが声を掛けてきて、Shibuが受け答えた。さりげなく韓国語を話してるではないか。「今言っていることは分かった」と余裕のコメント。NHKラジオの韓国語講座をちょっとっずつ聞いているのは知っていたけど、それだけでも力が付くんだな。すげー。そのお陰で無事に乙支路4街(ウルチロサーガ)にあるホテルの前で下車することが出来た。途中、神戸ルミナリエのようにライトアップされたソウル広場の横を通った。まだまだクリスマスムードが色濃く残っているソウル市内だった。
今回泊まったBest Western Kukdo(国宮)ホテルの内装は、まだ真新しく、部屋のインテリアもとても洗練されている。窓から雪化粧をしたソウル市内の夜景がよく見える。もしかして、新婚旅行以来のまともにお洒落なホテルかもしれない(^_^;)。従来のホテルと違い、寝室部分に鏡がなく、大きな液晶TVが据え付けられていた。普通ならクローゼットがある入り口左側に、大きな洗面スペースと鏡が配置されている。かわりに、ベッドに面した壁に収納スペースが作られていた。これはとてもよく考えられたプランだと思う。洗面器も明るくてお洒落だし、とても気に入った。
荷物を解き、用意したズボン下を装着。チュルさんお薦めの飲食店へ出向くことにした。それにしても寒い。冬なのだから寒くて当たり前なのだけど、冷気の鋭さが違う。秋田育ちのShibuが「寒い」というのだから相当寒いんだろう。ホテル近くの地下鉄の構内に入っても依然寒い。地下鉄の料金は、以前と比べて値上がっていた。市の中心部は一律1,000ウォン。少し離れた場所では1,100ウォンと、倍近くなっている。それでも、日本円に直したら120〜30円くらいだ。ロンドンの地下鉄会社は見習って頂きたい。
一つ乗り換えをして、鐘閣(チョンガク)へ。鐘路タワーの足元3番出口を出て、すぐ左の路地に入ったところにその店はあった。(その店:画像左)日本語のメニューはなさそうだけど、取りあえず入ってみる。
人気の大衆食堂なのか混雑していたので、入り口にほど近い席しか空いていなかった。ストーブが焚かれているのだけど、外の冷気は防ぎきれず、足元が冷たい。そんな中ビールを飲んだものだから余計に身体が冷えてきた。つきだしのキムチやおでんだけじゃなく、何かもっとお腹が満たされる暖かい物が食べたいけれど、メニューが解読できない・・・ものすごく不機嫌になるもも。Shibuがようやく「串焼き」という見出しを解読できたので、そのあたりから3つ適当に頼んでみるものの・・・。えーと、スープ物はなんだっけ。「タン(湯)」だ。タンを探すのだ。(<半泣きで)
Shibuが電子辞書でメニューを調べていると、隣でドンブリご飯をかき込んでいた青年が日本語で話しかけてきた。「さっきあなた達が頼んだ物は小さなトリです」とか「これは貝柱です」と教えてくれた。私は「温かいスープを飲みたいのですが、この中のメニューではどれがスープですか?」と聞くと、メニューの「この辺り」指してくれた。これで何とかなりそうだ!助かった!!ありがとう!(心中号泣)
メニューと、持参したガイドブック付録のグルメカタログ(写真と解説付)を見比べて、私はアルタン(野菜と明太子を煮込んだ辛いスープ)、Shibuはフェドッパ(刺身や海草、貝割れ大根などが乗った丼物)を注文。そのうち先に注文した串物がやってきた。・・・間違いなく「小さな鳥」だった。若鶏の肉じゃなかった(汗)。私が注文したアルタンには惜しげもなく白子とたらこがゴロゴロと入っていた。多分5年分の白子と2年分のたらこを食べたと思う。お腹で受精して、何か生まれてきそうである(嘘)。あと丸くて親指先ぐらいの大きさの正体不明な物もいくつか。初め口に入れた感じはこりこりした感じなのだけれど、ある圧力にまで達すると「ブシュ」っと潰れて液体が出てくる。味は特にない。なんだろう・・・目?(滝汗)Shibuのフェドッパには、凍った刺身と生ニンニクが散らされていて、なんだか不思議な食感らしい。これは夏に日本で売り出したら意外と受けるかも。(写真はこちら・新規ウィンドウが開きます)店の外に出ると、寒さは更に増していた。身体がこわばり、胸に変な痛みが走る。ナンダコレハ(汗)。次第、電車の中でも無口になる。不機嫌なわけではない。身体が今までにない状況に晒されてショックを受けているようで、お喋りをする気になれないのだ。ホテルに帰って、バスタブにたっぷり湯を張り、身体を十分に温めたところでやっと生き返った気持ちになった。
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