Satyricon

 Satyr悟ったSatyricon。NorwayのBlack Metalの頂点に君臨する。Moonfog ProductionsはSatyrが起こしたレーベル。ここからは数々の凶暴で美しい暗黒作品がリリースされている。Satyriconの作品で究極のBlack Metalの神髄が味わえるだろう。しかも私の耳にとってはProgressive Rockとしても充分通用する。Satyriconのメンバー、特にSatyrは参加プロジェクト作品が多く、それぞれSatyriconとは違った興味深い音である。実質SatyriconはSatyrとFrostのユニットでアルバムごとに他のBlack Metal系ミュージシャンと組んで作品をリリースしている。
 Emperorと重なる作品が多いので、併せて読んでいただきたい。

 Satyriconの詳細は下記:
http://www.satyricon.no

参考文献:
Terrorizer Issue29, 70
Fanzine : Descent No.2

☆All Evil (Black Hearts Records 007 : 7inch - Bootleg) '92
 デヴュー・デモ音源。マニアのみ対応可。ジャケットをスキャナーで落としていたらスキャナーが故障し、ももが原因不明の腹痛におそわれました(本当)。

Dark Medieval Times (Moonfog Productions FOG 001 : 1st) '93
 Symphonic Avant-Garde Black Metalの金字塔かつNordic Black Metalの最高峰。不条理な展開で荘厳さと音の壁が交錯する歪な音像。絶叫型に吐き出される音の固まり。いかがわしくて不健全なこと極まりない。圧倒的完成度!イルバレ「YS」張りのテンションでイキまくった(狂いまくった)状態の中で生まれた傑作。今きいても凄まじい。当時のNorwayはイッテるなということを知らしめた作品。これをきかずにBlack Metalは語れない。きくと不思議に元気になる私。(笑)
 なお、今回掲載したジャケットは限定異ジャケット仕様。内ジャケには通常のジャケットがある。
 インナーに書かれてある画家のTheodor KittelsenはWhenやBurzumのジャケットなどでもよく見られる。病んだ絵がとても印象的。黒死病のイメージが広がる。裏ジャケにはPesten 1349の文字が記されている。イントロはWhenの「Black, White & Grey」に収録されている"Death in The Blue Lake"の14:00過ぎのものを引用。
Emperorの項も参照)

困ってる人たち
我が家では曰く付きの
All Evil
Dark Medieval Times Dark Medieval Timesの裏
画像をクリックするとメンバーのアップが見れます。

☆The Shadowthrone (Moonfog Productions FOG 003 : 2nd) '94
 EmperorのSammothが参加している作品。
 1stに比べるとだいぶきき易い作品と思われる(ってあくまでもBlack Metalとしてですが。)個人的には1stからと思っているのですが、まだ十分馴れていない普通のBlack metalファンはこの作品から入ることをお勧めする。Euro Rock! (爆)
Emperorの項も参照)

☆The Forest is My Throne (Moonfog Productions fog 009) '95
 Enslavedとのカップリング・デジパック盤。
Satyriconの'92と'93のデモ3曲と'95の曲1曲を収録。まぁ、これはコレクターのみお勧めする。
ジャケットの雰囲気は良い。

☆Nemesis Divina (Moonfog Productions FOG 012 : 3rd) '96
2ndではSatyrがメイクを落としていたのですが、今作では開き直りの厚化粧。
それに比例するかのごとく拷問系の音に更に磨きがかかった。音質が格段に向上。ある意味でメジャーへの接近をはかっている。しかし、怖ぇぇぞぉぉぉ!

☆Satyricon 3LP Box
1st〜3rdのピクチャーDiscを収納したビロード(?)仕様の1000枚限定Box。(ブツはここをクリック
スベスベした美しいBoxです。(^_^;

☆Megiddo (Moonfog Productions FOG 014) '97
 特殊ジャケのミニアルバム。
 インダストリアル風のリミックスや1stの原曲、Live VersionやMotorheadのカヴァー"Orgasmatron"収録。内ジャケの有刺鉄線Liveにはビビリました。これじゃガキはステージダイブできないわな。わはは。

☆Intermezzo II (Moonfog Productions FOG 021) '99
 フル・アルバムリリース前の新曲"A moment of Clarity"を含むミニアルバム。

☆Rebel Extravaganza (Moonfog Productions FOG 022 : 4th) '99
 今までも群を抜いて腐っていたが、今作ではその腐り具合が他の追随を許さない程になってきました。(^_^;
ジャケットも金かけて作っているみたいですがそれに反比例するようにお下劣です。(^_^; 音の壁作りも尋常ではなく、もう私はひれ伏してしまいました。大傑作でしょう。

☆Satyricon / Now, Diabolical (Roadrunner Records RRCD 31002) '06
Roadrunnerへ移籍してリリースされた6th。一時期CCCD盤をリリースしていたため私は彼らから遠ざかっていたがこの作品は通常CDだったため改めて入手した次第。しかしSatyriconにCCCDって疑問符だらけだったのだが。日本盤のみボーナス曲"Storm"を収録。その作品を引っ提げ待望の初来日公演を行った。

☆The Age of Nero (Roadrunner Records RRCY 21332) '08
☆The Age of Nero (Roadrunner Records RRCY-29180/1) '09

 ローマ帝国皇帝Neroをテーマにした、もはやBlack Metalの枠に囚われないSatyricon独自な音楽を追究した渾身の力作だ。鞭打たれるようなイントロで鷲掴みにされる"Commando"からして強烈なインパクト。邪悪なオーラが漂っていて素晴らしい。
 "The Wolfpack"の途中のブレークからのベースとバスドラの不気味さが不穏の雰囲気をかき立てダイナミックな曲調となっている。"Die by My Hand"のピシピシ決まるスピードTuneとクラシカルなバックコーラス部はカッコイイとしか言いようがないね。"The Sign of The Trident"におけるデジタルな低音部が凝っていてサウンドへのこだわりを感じる。Frostのここぞというバスドラ連打も素晴らしい。Liveでききたかったかも。"Den Siste"は暗黒欧州古典的曲調で壮大な雰囲気。深いね。
 Deluxe Collector's Edition Double CDには「The Age of Nero」に先駆けてリリースされたEPの"My Skin is Cold"収録曲全部に、"The Pentagram Burns (Radio Edit)", "Last Man Standing (Guitar Wall Mix)", "Den Siste (Analog Mix)"と8曲のBonus TracksとPromo Videoクリップとして"K.I.N.G"と"The Pentagram Burns"を収録したお買い得盤。解説は通常盤と同じ。

☆Mother North (Moonfog Productions FOG VD001)
 "Mother North"のノーマルヴァージョンと18禁ヴァージョン収録。あんまり変化無いような?(^_^;

☆A Declaration Of Independence (Century Media 7864-3) '97
 Satyriconは"Mother Earth"のノーマルヴァージョンを収録。


☆2007年1月16日  Extreme The Dojo Live 渋谷Club Quattro オレ様レポート
☆2009年3月14日 Satyricon Live at 渋谷Club Quattro オレ様レポート

☆Nocturnal Breed / Aggressor (Hommer Heart records H.H.R.011) '97
☆Nocturnal Breed / Triumph Of The Blasphemer (Hommer Heart records H.H.R.022) ?

 バイカー気取ったDestroyer(Vo.G.B.)とEd Damnator(B.G.Vo.)を中心とした覆面バンド。Satyriconのメンバーが絡んでいるらしいのだが、真偽は不明。(^_^; キャッチコピーは「Stay Evil,Feel Hate,Think War and Live Your Life Fighting」だって。頑張ってください。

☆V.A. / Crusade from The North (Moonfog Productions FOG 010) '96
 Storm, Satyricon, Wongravenが収録されているコンピレーション。

☆V.A. / Blackend (Plastic Head Music)
 Satyriconは"Walk The Path of Sorrow"を収録。

☆V.A. / A Tribute to Bathory (Hellspawn HELL004)

☆V.A. / Terrorizerd Vol.4 (Terror4)
収録曲:
Akercocke / Nadja
Cannibal Corpse / Blowtorch Slaughter
Satyricon / Havoc Vulture
Behemoth / Of Sephirotic Transformation and Carnality
Agathodaimon / Tongue of Thorns
Malevolence / Hunters of The Red Moon
Amon Amarth / Bleed for The Ancient Gods
Hate Eternal / Praise of The Almighty
Dim Mak / Cobra's Eyes
Amen / I Don't Sleep
The Misfits / Scream
Solitary / No Reason
My Dying Bride / Fever Sea
Sigh / Infernal Cries
Katatonia / No Good will Come of This
Moonspell / Lustmord
The Kovenant / New World Order
Candlemass / Droid

 雑誌Terrorizer #71に付属していたもの。CDラベルがSabbathのVol.4をパクっているところが微笑ましい。これにSatyriconの"Havoc Vulture"が収録されている。他のお薦めの曲はCannibal Corpseの"Blowtorch Slaughter", Agathodaimonの"Tongue of Thorns", Katatoniaの"No Good will Come of This", Moonspellの"Lustmord", Candlemassの"Droid"といったところ。大物が多いのでききどころ満載なのが嬉しい。大穴はAgathodaimon。演奏は大したこと無いのだが、全体の雰囲気が見事なくらいに邪悪でGothic Symphonic Black Deathとしてクオリティが高い。ある程度のレベルのGothicでも満足しなくなった体でも、これはイケた。Eminenzに続くことができるか?

☆V.A. / Loud Park 06 Special Sampler (Roadrunner Records 番号無し) '06
 Loud Park 06会場限定で配布されたRoadrunner RecordsのSpecial Sampler。Trivium, Stone Sour, Hatebreed, 36 Crazyfists, Killswitch Engage, Satyricon, Cradle of Filth, Within Temptation, Opeth, Slipknotという錚々たる顔ぶれ。CD-Rではなく、プレス盤CDというのもポイント高い。
 収録曲は下記の通り。
1. Anthem / Trivium
2. 30/30-150 / Stone Sour
3. Defeatist / Hatebreed
4. I'll Go Until My Heart Stops / 36 Crazyfists
5. My Curse / Killswitch Engage
6. The Pentagram Burns / Satyricon
7. Dirge Inferno / Cradle of Filth
8. Stand My Ground / Whithin Temptation
9. The Grand Conjuration / Opeth
10. The Blister Exists (Live) / Slipknot

☆Cadaver Inc. / Disipline (Earache MOSH 242CD) '01
 「...In Pains」でDeath黎明期にマニアの熱い注目を浴びていたCadaverが新生Cadaver Inc.として復活。中心メンバーAnders Neddo (g.)はSatyriconの「Megiddo」と「Rebel Extravaganza」に参加していた(Satyriconでのクレジット上はAnders Oddenとなっている。逆読み(笑))。この参加により元来持っていたBrutalな血が騒ぎ始め(笑)Cadaver Inc.に発展していった模様。また、Czal(ds.)はSatyriconの創設メンバーであった模様。プリミティヴBlack DeathのAura Noir, Ved Buens Ende, Dodheimsgard(DHG)の作品に参加、Apollyon(Vo.)はAura Noir, Dodheimsgard(DHG)に参加しており強者達の集団と言って良いだろう。その他叫び(^^;としてDarkThroneのFenrizが"Rupture"に元EmperorのFaustが"Killtech"が参加しているのでマニアはメモして記憶しておくように。

 Cadaver法人組織となっているためか律儀にCDに名刺が添付されていた。(笑)
 この作品はモダンなBrutal Black Death Metalといっていいか。私は非常にききやすくて堪能できた。傑作。これだよこれ。(^^;
詳細は下記を参照されたい。
http://www.cadaverinc.com
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/8463/cadaverinc.html

☆Cadaver / ...In Pains (Toy's Factory TFCK-88601) '92
 2nd。邦題は「激痛」。当時はAnders Odden (g.), Eilert Solstad (b.), Ole Bjerkebakke (ds., vo., flute)のトリオ編成。特にEilert Solstadのダブル・ベースが気持ち良く、テクニカル・デス系を追求していたように思う。今きいても十分通用するクオリティ。エンジニアとミックスはNapalm DeathやCathedralを手がけたPaul Johnson。その後Cadaverは一旦解散。後にAnders OddenがCadaver Incとして再活動することになる。

☆Cadaver / Necrosis (Candlelight Records CANDLE095CD) '04
 Cadaver Inc.から再びCadaverに戻しての再出発作。内容も原点回帰の衝動的Deathrash路線。後にSplit盤でもリリースされた"Decomposed Metal Skin"のフックのある曲調はなかなか。しかしこの作品をリリースして残念ながら解散の道を辿る。

ついでに追加:
☆Ved Buens Ende / Written in Watters (Misanthropy Records Amazon 006) '95
☆Ved Buens Ende / Those Who Caress The Pale (Ancient Lore Creations ALC 001) '?

 アヴァンギャルドBlack Metal。闇プログレ・マニアに推薦。「Those Who Caress The Pale」は特殊Boxに入っており、"Insects (Part 1)"のボーナス・トラックがある。現Cadaver Inc.のDs.、Carl-Michaelが参加している。

☆Fleurety / A Darker Shade of Evil (Aesthetic Death Records ADEP 001) '94
 MayhemをヘルプしていたAlexander Nordgarenと後にDodheimsgardへ参加することになるSvein Egil HatlevikのプロジェクトFleuretyの7inch。収録曲は"Profanations Beneath The Bleeding Stars"、b/w"...And The Choirs Behind Him", "My Resurrection in Eternal Hate"。予想通り音質が醜いためカルト・マニアのみオススメ。

☆Fleurety / Min Tid Skal Komme (Misanthropy Records Amazon 005) '95
 1st。長大な曲が多く、精神的にプログレッシヴな展開が見え隠れしており、中でも絶叫Vo.に交錯するゲストのMarian Aas HansenのVo.が美しい。メランコリックなBlack Metal。なかなかききやすい。(^^; 何故か1曲だけ音質が異なっている(音質Up(^^;)Trad風の"Fragmenter av en Fremtid"はしっとりとした雰囲気の名曲。残念ながら現在はFleuretyとしての活動を休止しているが、最近この1stがジャケットを変更してボーナス・トラック入りでCandlelight Recordsから再発された。
 詳細は下記:
http://folk.uio.no/sveineh/fleurety/index.htm

☆V.A. / Death ...is Just The Beginning IV (Nuclear Blast NB 135-2) '96
 Satyriconは"Forhekset"を収録。その他詳細はMeshuggahの項を参照。

☆Crest of Darkness / Quench My Thirst (Head Not Found HNF 020) '96
 ミニ・アルバム「Intermezzo II」と「Rebel Extravaganza」に収録されている名曲"A Moment of Clarity"とSarcofargoのカヴァー"Inri"にEx.ConceptionのベースIngar Amlienがしてゲスト参加していた。Conceptionのベースが何故?と不思議に思われる方はこのCrest of Darknessを聴けば納得するであろう。「Quench My Thirst」はIngar Amlienサイド・プロジェクトとして立ち上げたデビュー・ミニアルバムで邪悪なBlack/Death Metalが満載である。途中の壮大なスケール感をもった展開は一筋縄ではいかないひねくれ具合。ここでConceptionとの繋がりを垣間見られるあなたは邁進するのみである。なお、この作品は日本では解説帯付きの直輸入盤でM.P.I.からリリースされていた。

☆Crest of Darkness / The Ogress (Listenable Records POSH015) '99
 Crest of Darknessの2nd。ここまでくるとIngar Amlienの本気度は本格的。今作では浮遊感のある女性Vo.のKristin Fjellsethを全面にフィーチャーしたスペーシーで摩訶不思議なサウンドを構築。更にゲストとして何とRoy Khanも"Reference", "Sweet Scent of Death"で参加している。

☆Spiral Architect / A Sceptic's Universe (Avalon MICP-10166) '99
Steinar GundersenがSatyriconのTourに参加しているが、その彼が在籍しているProgressive Metalの名作。随分と前の作品だが、このレベルのアルバムにはなかなか出会えないほどのクオリティの高さ。必聴だろう。

☆Keep of Kalessin / Reclaim (FaceFront FF025) '03
 新作「Kolossus」で快進撃を続けるKeep of Kalessinの'03 EP。中心メンバーのObsidian Clawがギターの他にベースを兼任し、これまでのメンバー総入れ替え、代役として加わったのがSatyriconのFrostとMayhemのAttila Csihar。このメンツ故に超強烈作品であることに疑いのない内容。新しいメンバーを補充するよりも強力助っ人で修羅場を切り抜けたいといった意気込みを感じさせる。その後Obsidian ClawがSatyriconのLive Tourメンバーで参加することになるので非常に興味深い。

☆1349 / Beyond The Apocalypse (Candlelight Candle082CD) '04
Ds.がSatyriconのFrost。Peter Besteの暗黒極まるジャケット、1349の名作2nd。
Fast & Darkness & Satanic Black Metalの必聴盤。ProducerはあのTNTのRonni Le Tekro??


Fleurety /
A Darker Shade of Evil


Crest of Darkness / Quench My Thirst


Spiral Architect/
A Sceptic's Universe


1349/
Beyond The Apocalypse

☆Conception / The Last Sunset (CFS Records CSFCD 9101) '91
 Norwayの実力派Power Metal、Conceptionの記念すべき1st。Tore Ostby、Roy S. Khantatat、そしてIngar Amlienという実力派が集結。自主制作盤でありながら美旋律をふんだんに取り入れた内容の良さに当時の輸入盤店で話題をかっさらった。
正直Tore OstbyのプレイはArkで実力が最大限に発揮されたと思っているが、このConceptionがあったからこそ、現在の彼があると思う。Tore Ostbyにはもっと活躍して欲しい。それ程の実力を持ったアーティストなのだ。
なお、'93にNoise Recordsからジャケットを変更して再発。今となっては自主制作盤のこのdiscは入手困難の激レア盤となっている。

☆Ark / same (Avalon MICY-1141) '99
 TNT〜Riot〜Yngwie J. Malmsteen's Rising Forceを渡り歩いたds.のJohn Macaluso、そしてVagabond、The Snakesにいたデビカバ系Vo.で話題だったJorn Landeと組んだ、Ex.ConceptionのTore Ostbyの実験的プロジェクトとしてスタートしたArkの記念すべき1st。日本先行でリリースされ日本盤ボーナス・トラックとして"Can't Let Go"が収録されている。ゲストとしてIngar Amlienが"Burning Down"で参加している。スパニッシュ・ギターを駆使、ブルージーなJorn Landeとある意味不思議なミスマッチ風サウンドが魅力。そのスパニッシュ・ギターが炸裂する"The Hunch Back of Notre Dame"、Allan Holdsworth風Jazzyな変拍とAl di Meola風スパニッシュ・ギターの交錯が素晴らしい"Mother Love"は圧巻。

☆Ark / Burn The Sun (Avalon MICP-10236) '01
 Arkの2ndにして最終作。よりMetalよりに的を絞った傑作Progressive Metal。今作ではベースのRandy Coven、Key.のMats OlaussonとYngwie J. Malmsteen組も加入、強烈なインパクトを持った逸品となった。"Torn"の不思議なリズム感覚はProgressive Metal界でも異質な新機軸でアフリカン・ビートを巧みに取り入れた名曲。しかし、今にして思えばこの作品で終わってしまったのが非常に残念でならない。元々Arkはプロジェクト的な要素が高かったので、他メンバーの多忙さもあって消滅してしまう運命を辿ってしまったが、いつかまた復活して欲しいと思っているマニアは多いはずだ。なお、日本盤ボーナス・トラックとして"Silent is The Rain"が収録されている。


Conception / The Last Sunset


Ark / same

Moonfog Productions
☆Neptune Towers / Caravans to Empire Algol (Moonfog Productions FOG 002) '94
 '70sジャーマン・シンセサイザー音楽を彷彿させる。アンビエント作品。2曲のみ収録の大作。
DarkthroneのFenrisとIsengardのユニットで、この顔ぶれで想像できない音。(^_^;

☆Neptune Towers / Transmissions from Empire Algol (Moonfog Productions FOG 008) '94
 またしても2曲のみの大作。しかしこのアルバムは凄い作品である。宇宙の彼方にイッテしまう音。
大傑作アルバムで、ジャーマン・マニア(ってHM系のジャーマンではないよ)には無条件で大推薦!

☆Darkthrone / Panzerfaust (Moonfog Productions FOG 004) '94
 音質劣悪で有名なDarkthrone。Black Metalは音質が悪いのが良いのだ!という定義を確立させた意味でも大きい。(^_^;

☆Isengard / Hostmorke (Moonfog Productions FOG 007) '95
 ヴァイキング・メタル系の音。ジャケット・カヴァーはSatyrが撮影。

☆Darkthrone / Total Death (Moonfog Productions FOG 011) '96

☆Darkthrone Holy Darkthrone (Moonfog Productions FOG 018)
 Darkthroneのトリビュート。

☆Thorns vs Emperor / same (Moonfog Productions FOG 019) '99
(Emperorの項を参照)

☆Dodheimsgard / 666 International (Moonfog Productions FOG 020) '99
 今までBlack Metalといえば、メークは白黒スキャナーはグレイ・スケールと相場は決まっていたが、そうとは言っていられなくなった今日この頃である。このジャケットのメンバー・ショットを見て欲しい。紫(青?)&赤メークが新登場!とうとう仁王または鬼に接近。
 サウンドはゆったりとしたピアノをバックにブラスト・ビートがのったりしてかなりアヴァンギャルドな作品である。演奏テクニックが十分あるので安心して?きける。Vo.はむしろBlack MetalというよりもDeath Metalっぽく、根はBlack Metalではないと見た。これは傑作かも?

☆V.A. / Moonfog 2000 - A Different Perspective (Moonfog Productions FOG024) '00
 「Crusade from The North」で次も出すと宣言して約束を果たしたMoonfog Productionsコンピレーション第2弾2枚組CD。1枚目は未発のマテリアルで2枚目は既発のマテリアル。注目の1枚目の収録曲は下記の通り。
Disc 1
Satyricon / Electric Renaissance
Eibon / Mirror Soul Jesus
Thorns / Stellar Master Elite
Gehenna / Crucified One
DarkThrone / God of Disturbance and Friction
Thorns feat. Fenriz and Satyr / You That Mingle May
DOG / Haemorrhage - Era One Reconstructed
Wongraven vs. Paronsoda / Walking Away from The End of The World
Disc 2
Satyricon / Supersonic Journey - Taken from The CD "Rebel Extravaganza"
Dodheimsgard / Traces of Reality - Taken from The MCD "Satanic Art"
DarkThrone / Ravishing Grimness - Taken from The CD "Ravishing Grimness"
Thorns / The Discipline of Earth - Taken from The CD "Thorns vs. Emperor"
Gehenna / The Killing Kind - Taken from The CD "Adimiron Black"
Emperor / Aerie Descent - Taken from The CD "Thorns vs. Emperor"
Satyricon / Mother North - Taken from The CD "Nemesis Divina"
Dodheimsgard / Ion Storm - Taken from The CD "666 International"

 Satyriconの"Electric Renaissance"はSEのようなものなので特に書くことはないが、ギターがPanteraのPhil Anselmo、Ds.がDarkThroneのFenriz、ベースがSatyr WongravenのEibon、Thornsで参加しているSatyr(Vo.)、Wongraven vs. Paronsodaはマニアは抑えておきたいところ。

☆Storm / Nordavind (Moonfog Productions FOG 004) '94
 ex-The 3rd and The MortalのKari Rueslatten, DarkthroneのHerr Nagel, SatyriconのSatyr Wongravenが参加しているプロジェクト作。
 北欧TradをベースにKari嬢の美しいVo.を全面に出した傑作。Trad/Folkファン必聴。コンピレーションにはリハーサルの曲が収録されている。