The Flower Kings
Hasse Froberg |
Spellbound |
☆Spellbound/Breaking The Spell (Sonet SNTF-934:LP)
'84 (POLYDOR 28MM 0461:LP:国内盤) (SMCD 2/572524-2:CD) 「自分たちが好きな70年代のバンドみたいなことをしよう!」とスウェーデンの地方都市で試行錯誤した結果、たまたま同じ時期に盛り上がっていたLA Metalと同じようなルックスになってしまった、とのメンバー談。裏ジャケットではタロットカードに見立てたメンバーショットがあるのですが、我がHasse Fは「The Lovers」だそうです。バラ持ってるぞ(笑)。音はメロデイアスなR n'Rという感じです。ガナリ気味のVo.の声は、伸びはいいのですがちょっと音痴気味です。 日本盤の解説は有島博志氏。それによると、1984年秋に220VOLTとBathoryと一緒にツアーを回ったらしいですが、あの故QuorthonのBathoryですか?まじですか? (追記)このツアーの話はデマだとHasse本人に確認しました。こちらのインタビューをどうぞ。有島氏はどこでこんな話を掴まされたんでしょうね(^^;)) ☆Spellbound / My Kinda Girl / Gone Rockin' (Sonet SON-2294:7inch) '84 リリース年がウソっぽいが、唯一の資料ではこうなっていた。「Rockin' Reckless」からの先行シングルだったのだろう。"My Kinda Girl "ドラムの音がダブダブで野暮ったいが、コーラスワークはとても美しいハードポップ。Def Leppard辺りを狙っていたのかな。B面はアルバム未収録曲。ミドルテンポのヘヴィロック。このバンドはメロディアスでもあるんだけど、それだけでは終わりたくない色々な試みをしていたと思う(実ったかどうかはともかく)。 ☆Spellbound / Rockin' Reckless(Sonet SNTF-952:LP)'85 (SNTCD 952 / 527 526-2:CD) プロデューサーはMotorhead等を手掛けたVic Maile。LPのインナースリーブにはメンバー達の幼児時代の写真も載っていまして、欧米人は赤ん坊でも彫りが深いんだなと妙に感心しました。弱みを握った感じです(謎)。 えーと、聞いた感想。1stに比べるとさらにR n' R寄りになった感じです。それをヘンしているのはキーボードやおかしなアレンジのおかげでしょう。キーボードの軽い音色は時代を考えると仕方がないとしても、挿入が唐突(汗)。Ola(ds)とAlf(g.key)のStrandberg兄弟の父親がSaxでゲスト参加(プロのJazzミュージシャンらしい)。歌にしても、リズムにしても、やりたいことが一杯で、でも若さ故に空振りしてる感じがかなりB級です。でも何か好き(^_^;)。よくオヤジ臭いとか暑苦しいと評されていたHasseのVo.は、1stより力みが抜けた感じだが、まだ成長過程の途中。力を抜いて歌う箇所はなんとなくPhilip Lewisっぽくて、全体としてGirlを彷彿させます(私にとってGirlは誉め言葉です)。しかしこのバンドには"Hollywood Tease"がなかった。あ、最後の曲はWhitesnakeのパクリだな。 あんまり良いこと言ってませんが、不思議と印象に残るメロディがあり、これは次のデモCDにも受け継がれています。 (追記)聞き慣れてくると"My Kinda Girl"ってすげーいい曲じゃないかと思えてきた。"Streetprowler"が愛おしいです。 |
![]() Breaking The Spell ![]() My Kinda Girl / Gone Rockin' |
Solid Blue |
☆Solid Blue / Vol.III
(Foxtrot records FOX CD-014) '94 Hasse.FがSpellboundの次に立ち上げたハードAORバンド。 TFKみたいなシンフォニックな音や、いわゆる「北欧美旋律」HRを期待するとハズレです。メロディアスな、ごく普通の、でも質は高いロックソング12曲。1曲はカヴァー。"In A Broken Dream"(スタジオライブらしい)をやっています。どこかで聴いた曲だな、と思ったら、Thunderもカヴァーしてた曲ですね。オリジナルはPison Lee Jacksonというオーストラリアのバンド(Vo.はRod Stwert)。HasseのVo.はTFKでの澄んだハイトーンヴォーカルではなく、中音域を中心としたのラフな感じの歌唱。おそらくコチラの方が彼の本来の歌い方だったんでしょう。そんな彼にYESの"Soon"を唄わせたRoineって凄いな(^_^;)。Hasseは伸びの良い声を惜しげなく披露しています。派手なテクニカルさはないけど、key.やg.がいい仕事してます。 なおキーボーディストのRickard Zanderは現在ドラマティック・メタルバンド、Evergreyに参加。スウェーデン人脈恐るべし。 TFKのオフィシャルサイトで買えます(Paypal決済)。SpellboundともTFKとも違うHasseのリラックスした歌声が楽しめます。一家に一枚!・・・といいたいところだけど、TFKのサイトでも扱わなくなりました。罪な。 ☆Solid Blue / Vol.II (vitaminic / Hb International Music) '01 いわゆる未発表曲集(現在購入は不可能かと)。出所がちょっとアヤシイのだが、好奇心に負けて購入。音質はあまり良くないです。 「Vol.III」よりもさらに明るく、軽快です。曲によってはMr.BigとかBon Joviみたな雰囲気があると思いました。"Magic Pie"(「Flower Power」)のような優しいメロディの曲もあります(勿論短い)。これもプログレな人よりフツーのロック(少々枯れ気味)が好きな人にお勧めします。でもまずは「Vol.III」から。 詳しくはコチラ:http://www.angelfire.com/band/pandora/Solid.html ☆Orange / Let It All Out (Kattguld Musik XTC S005 :single) '02 Kent WennmanとSampo AlxelssonのUppsala出身の二人組。これはアルバム「Take A Look On The Inside」からのシングル。"Let It All Out"、"Peter's Basement"の2曲が収録されているようだが、"Peter's Basement"はアルバム未収録曲。どうやらこの曲にHasseが参加しているらしい。 ちなみにアルバムの方にはJJ Marshが参加している。 詳しくはこちら:http://www.kattguld.com/(スウェーデン語) |
さて「Vol.III」のジャケです。Vitaminicの画像を拝借してきました。ジャンルにご注目。「ストーナー」です(汗)。初め見た時は「こんなジャケでSaint Vitusみたいな音なのか?意外な前歴!!」と思ったのですが、どうも「(ローリング)ストーンズのフォロワー」って意味っぽいです。欧州ではそう言うんですか?? |