☆Terrorizer 90s
Issue 75
「Decade of Aggression」と題して'90sを総括した特集。日本とイギリスの認識の違いが出ていて見ていて楽しいです。「True
Metal」がDanzigだったり、「Calimetal」なんてカテゴリーは初耳だったし。全般的に見てEmperorが絶大な人気を博していますね。Reader's
Poll部門のGuitarist部門ランク・インしているJames Murphyのグループ欄は"Various"と書かれているのが笑えます。
☆Progressif
フランスのHard n' Heavy誌の別冊として発刊されたProgressif。Progressive Metal中心の構成でこれが第1弾。'99/11リリースされたものと思われる。Fish,
Porcupine Tree, Jethro Tullなどが掲載されている。Hard n' Heavy誌もそうだが、サンプルCDが付属するため、新しい音を探求するための指針としてとても嬉しい企画である。但し、フランス語なので読めないのが残念だが。(^^;
しかしHard n' Heavy誌でも感じるが、Disk Reviewは私と感覚が異なる。Yesの「The Ladder」が五つ星でCamelの「Rajaz」が★★★、Derek
Sherinianの「Planet X」が★★。そんなこと、ねぇべやぁ(^_^;)。
サンプルCDの収録曲は下記の通り:
1.Tiles / Static 2.Arena / A Crack in The Ice 3.Jethro Tull / Hunt by Numbers 4.Vanden Plas / Days of Thunder (Acoustic Version) 5.Headline / Awaken Dream 6.The Flower Kings / Magic Pie |
7.Crimson Glory / Dragon Lady (Live Version) 8.Consortium Project Featuring Ian Parry & Stephan Lill / Criminals & Kings (Demo Version) 9.Ian McDonald / Let There be Light 10.Ivory Tower / One Life in Asia 11.Anekdoten / From Within 12.In The Woods / Epitaph |
Total Death Metal Fanzine。'94/5 #4で廃刊。レヴューはEPとカセットのみでCD持ってて当たり前の世界。 Spiritual BeggarsでのMickael Amottのインタヴュー「Italian '70s Progressive Rock Sessionを20時間プレイしてレコード契約にこぎ着けた話」、Brutal Truthのインタヴュー「日本は好きだがクサが吸えなくて残念」というアブナイ発言は貴重。 スタッフを募集するも手紙が1通も来なく、マニアは回し読みしていたせいか売れず、#5を出すことは出来なかった模様。 私が思うにこれが日本での最高峰のDeath/Grind Fanzineだと思います。お茶の水Death Metal Union手書き地図等他の追随を許しません。(^^; 実はこのミニコミをやっていた人のWebがあります。中南米ドサ周り等、感じとしては既に「危ない1号」化しています。従ってアドレスは怖いので書けません。マニアは探してみてね。 |
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☆スコラスペシャル21・恋愛CDブック(スコラ編集部/音楽班×恋愛特集班・編)
数年前にNiftyの「プログレ隔離室」に紹介された珍書。早い話が音楽で女の子を口説くのをお手伝いしよう!という本です。シチュエーション別、女の子のタイプ別で分類されています。さすがに名盤や大物アーティストが多いです。いい曲が多いからね。中でも注目が「ベッドで彼女を絶頂に導くためのCD40枚」の項。知的な女の子をイカせるためにはプログレが良いそうです。(本当か?)EL&PやKing Crimsonなど、大御所が並ぶ中、一番笑いを誘ったのはYESの「こわれもの」の誤植。”ヌード・フォー・ア・デイ”ってあんた(^_^;)。
☆The Encyclopedia
of Swedish Hard Rock and Heavy Metal 1970-1996
(Premium Publishing : ISBN 91-971894-9-9)
Swedish HR/HM集成。想像以上の出来。かなり濃い本です。ハード・カヴァーで丁寧な作り。取り上げている音楽の幅も非常に広くて、Black/DeathからHard/Pop,一部Progressiveも含んでいまして、とても親切な本です。お値段は多少しますが、これはSwedish
HR/HMに深入りしている方は必読です。 LP/CDのディスコグラフィーは勿論、シングルも記述されているので、この1冊さえあればSwedish HR/HMは殆ど網羅できます。出身地をBand名の後に"Stockholm"やNorrkoping"などと記載されていたり、Black Metal系の今まで読めなかったアーティストの正確な呼び方も分かったし(笑)、新たな発見も多々あります。 Live SceneやStudioの紹介、広告の方でもSwedenのその手の濃いレコード店が出しており、北欧旅行の際には参考になるかもしれません。なお、この本にはBonus CDも付いており、EuropeのRainbow Warriorのリハーサル・テイクや、TherionのこのCD用に録音された曲"Crystal Pride"の'95テイクがあったりで、これまた深いです。 |
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☆The Second Edition of The Guinness Who's Who of Heavy Metal (ISBN 0-85112-656-1)
Guinness Publishing Ltd.出版。編集長はSquare One Books Ltd.のColin
Larkin氏。
英国の書物です。本国では£14.99。この内容はさしずめMarquee誌のユーロ・ロック集成のHeavy Metal版といったところでしょう。詳細にわたってHeavy
Metalと思われるBandを片っ端からピック・アップしています。紹介されているBandもメジャー、マイナーを問わないです。A
II Zは載っているは、A.C.は載っているは、Burzumも網羅されているは、日本のBandまでも載っているは、涙が止まらない内容です。
感心したところはINDEXで、Band名のみならず、複数箇所で使われている用語やレコード会社まで載っている所です。これを辿っていくと複雑迷宮な人脈が意外なとことでつながったりして楽しいです。
ジャケットは載っていませんが、その替わりコアなBand写真が載っていたりするので凄く嬉しいです。ただ、シングル盤を網羅してくれたら更に充実した内容になったと思うのですが。
☆Rock Diving Magazine
volume.7
いつもに比べてとても厚くなった。いきなり怒濤のレヴューが掲載されており、RDM本来のいい加減さ、通常の雑誌では味わえない浮世離れした同人誌的な雰囲気が薄まった感じがする。この雑誌にはReview以外の物を期待しているわけで、ちょっとその辺が寂しい印象を受けた。相変わらずUriah
Heepは1枚しかきいていないがToe Fatは気に入ったという、基本は押さえないという徹底さは残っているのだが。
コラムでは三田村氏の狂いだしたら止まらない暴走ぶりには拍手喝采物である。現在3軒住む家があるそうな。贅沢の極み。あぁ、私もゆとりのあるレコード棚は憧れですね。現在我が家のレコード棚はぎちぎちで、LP買うたびにその付近のアルファベットのLP売りに行かないと行けませんから。(苦笑)
しかし、QuatermassのBoot CDが気になる今日この頃である。
☆The Great Metal
Discography (Canongate Books ISBN 0 86241 727 9)
Martic C. Strong著のイギリスHR/HM資料本。本国では£14.99です。イギリスの本なのでウィットに富んだ素晴らしい内容になっております。イラストを見るだけでも価値あり。シングル、アルバム両方のリリース順が掲載されており、アルバムに至っては曲のリストまであるというマニア泣かせの本であります。今まで曲名は知っていたけれどどのアルバムに収録されていたか分からなくて苦労した経験ってありますよね?それを解決してくれる画期的な本でもあります。取り敢えず ZZ
Topのイラストを見て笑ってください!
☆Euro Roots Pop
Surfing (音楽之友社 ISBN4-276-23814-5 : ¥1,500 + 税)
浅いとは思うのですが、取り扱い範囲が広く私はとても重宝しております。
主な記事としては:
Maddy Prior, Sian James, Gabriel Yacoub, Mari Boine, Varttina,
Bjorn J:son Lindh, Samla Mammas Manna, Hedningarna, Garmarna,
Ketil Bjornstad, Kari Bremnes, Savage Rose, Pekka Pohjola, Niekku,
Fabrizio de Andre, ハリス・アレクシウ, John Zorn, Maria del mar Bonet,
Milladoiro, Oskorri, etc.
上記アーティストが気に入っている、何となく気になっている人には是非お勧めしたい本であります。
特にMaria del mar Bonetのインタヴューはとても興味深かったです。政治的背景からのカタラン語にかける情熱には胸を熱くするモノがあります。一読の価値大いにあり。
毎回表記が変わるPekkaは今回はペッカ・ポホヨラという可愛い表記でした。(^_^;