Waltari

 愛しい変態Band。いっちゃっています。なんでもやれる(やってしまった?)人達です。Live見てみたいですね。前日テクノやったら次の日はDeath Metalだったり、またその次の日はPopなRoch 'n' Rollだったりして。ウィットある素敵な音ですよ。
 '86にHelsinkiにて結成。'91/8月に「Monk-Punk」と題された1stをリリース。"Help"の滅茶苦茶なカヴァーからも分かるように生きの良いパンキッシュな音で弾けている。
 '92/9月に2nd 「Torcha!」を発表。Madonnaの"Vogue"のカヴァー収録。なんと日本盤もリリースされていたが、私はジャケの雰囲気がただのR'n'Rのようだったので無視していた。今となっては非常に後悔している。(^_^;
'93の秋には初期のコンピレーションアルバムとして「Pala Leipaa/Ein Stuckchen Brot」をリリース。私は新婚旅行先のベルギーで入手しました。(笑)
 '94/3月に3rdアルバム「So Fine!」をリリース。この辺からWaltariは変なミクスチャー・ロックとしてジワジワとヨーロッパ各方面で注目され始める。私もちょっと気になりだした頃であった。しかし、まだきくまでにはいかなかった。(^_^;
'95/9月、4thアルバム「Big Bang」発表。テクノVer.も耳に馴れた今となっては凄さが分かる。特に中盤から後半。とにかく湧き出るメロディーの豊富さが優れている。
 そして今のところ彼らの最高傑作「Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C」が'96/5月リリース。'95/8月に行ったAvanti! Symphony OrchestraとやったHelsinki Festivalより収録したもの。実はCD-EXにもなっているが、Winのみで私は未だに見ておりません。(^_^; そしてこの作品よりSamiが脱退し、代わりにThrash MetalのStoneよりRoopeが参加。お馬鹿にみえるようで、実はこいつら天才じゃないか?というようなアルバム。馬鹿馬鹿しいと思われるのを徹底的にやり抜いたら、とんでもないものが出来ちゃいましたよ、どうしましょ?という作品。最初笑いながらきいていても、最後は凄い!と唸ってしまう。これでどっぷりWaltariの「ワルノリ」ぶりにハマった。AmorphisのTomi Koivusaariも参加の徹底的なDeath Metalアルバム。
'97/4月「Space Avenue」リリース。これはまったくのテクノアルバムで度肝を抜かれた。「Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C」とカップリングの2CD盤もあり。これも凄かった。なお、シングル"Far Away"もそれに併せてリリースされていた。
 '98にコンピレーション「Decade」発表。これはシングルやらリミックスやらLiveやらなにやらごちゃごちゃしている彼ららしい企画盤。このメロディーってありそうでないんだよな。
 '99/10月待望の新作「Radium Round」をリリース。どこのジャンルにも属さないWaltariサウンドを決定づけた。テーマは余り明るくないが、思わず踊りたくなる近未来サウンド。Back to The Bottom, The Planで参加している女性Vo.のJeanette Olssonが素晴らしい。ラストに収録された"4000 Years"は何故か涙が出てくるような感動の曲。

 最近びっくりネタとしてはIn Flamesの来日でSinergyが急遽一緒に公演することになったが、そのSinergyのサイド・ギタリストにRoope Latvalaが参加していた!!!当日私も行っていたのですが、容姿が似ていたので、てっきりArch EnemyのMichael Amottと勘違いしておりました。で、肝心のSinergyのLiveなんですが、アマチュア・レベルの赤面Liveで見ていて辛かったと報告しておきます。Roope Latvalaを拝めた(後日知ったことなんですが(^_^;)だけ良かったとしておきます。
 詳細は下記。
http://www.waltarimusic.com
日本のファンサイト:Waltari後方支援

☆Monk-Punk (TUG Records TUG 077)' '86

☆Torcha! (Emergo EM 9129 2) '92
 
"Fuckadelican Garden"にてKingston WallのPete Walliがシタールで参加!

☆Pala Leipaa/Ein Stuckchen Brot (Stupido Twins TWINCD18) '93

☆So Fine! (Roadrunner RR 9008 2) '94

☆Big Bang (EMI 7243 8 35802 2 4) '95

☆Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C (EMI 7243 8 38236 0 4) '96

☆Space Avenue (EMI 7243 8 57350 2 8) '97
 
Double CD。「Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C」とのカップリング。

☆Decade (EMI 07243 497812 2 1) '98

☆Radium Round (Edel Records 0058722ERE) '99

 Strictly Limited Editionデジパック盤。

Monk-Punk
Monk-Punk
Pala Leipaa
Pala Leipaa/Ein Stuckchen Brot

☆Wartali + Angelit / Channel Nordica (EMI 7243 527142 2 3) '00
 WartaliとAngelit(Tuuni Lansman, Ursula Lansman)による共同プロジェクト。"Muittut"はエスニックな曲で鳥肌立つ程の格好良さ。"Ballad"においてはまるでWaltariらしくなく意外性がある。"So Fine"の2000Ver.である"So Fine 2000"はThe Carsを思い起こさせるような'80sのシーケンスが懐かしいと思う反面、ブラシュアップされた洗練さも同居している形で斬新。"Come on Come on"はWaltari風エスニック・ハウスで小躍りしてしまう優れもの。

☆Life Without Love (Vielklang VK 03215-2) '03
 新作に先駆けてのシングル。"Love Without Love"のClub Mix、元Faith No MoreのBilly Gould Remixと"One Day"のRadio Mixが収録されている。ダンサンブルなノリで心地良いサウンドである。

Life Without Love

☆Rare Species (Vindauga Music Ltd. VDMCD-0104) '04
☆Rare Species (Vindauga Music Ltd. VK-Ltd 03217-2) '04

 通常プラケース盤とデジパック限定盤の2種類あり。限定盤にはアナログEPに収録されていた「Back to Persepolis」が収録されているのでEP未入手であればデジパック盤の方を薦めるが、通常盤には歌詞付きのため、マニアは両方ゲットしておく必要があるかも。先行シングルのクレジットで分かったのだが、Sami Yli-Sirnioがカムバックし、Ds.がMika Jarvelainenに交替している。http://www.infectious-music.com/waltari.htmlの日本語訳のInterviewが読んでみると、明確な脱退とか言うのはなさそうで、余り気にしない事にする。(^^; 今度のThrash Domination '05でKreatorメンバーとして来日予定のSami Yli-Sirnioには注目だ。
 この久々の新作は最初きいたときのインパクトは全く無し。暫くiTunesに入れて時々断片的にきいていたらだんだん面白さに気付き始めた。"One Day"のフックのあるギターメロディがありそうでない面白いフレーズをかませてくれる。"Megacity Rain"のインダストリアル・ゴシック路線でありながらオリエンタル風味のダンサンブルなアレンジは思わず部屋で小躍りしてしまう。スペーシィーで何故か哀愁が漂っている"What I Really"も味わい深い。何下にHip Hopで緩いハウス・アレンジながらギターリフが硬質な"Quick as a Day"は北欧ゴシック路線?"Dream"のサビの美しいメロディーは「Radium Round」が好きな人にはお勧めだ。"Wasting My Mind", "Live This"では頭を空にして部屋で踊ろう!(^^; アルバムの最後にはMegadethの"Symphony of Destruction"がちらっと出てきてニヤリとしてしまった。
 EPに収録していたボーナス・トラックも粒ぞろいの曲が揃っている。"Guadian Angel"のPop Musicはとても心地良い。イントロがバッハのトッカータとフーガのいんちきフレーズをかます"New Church"は爆裂Rock 'n' Rollファンは必聴だ。

☆Not Enough (Bluelight Records BHR 4584 2) '05
 新作「Blood Sample」からの先行シングルでBluelight Recordsからのリリース。普通にBGMで流してしまうような曲であった。その他'92作曲の"More"、'98作曲の "Upside Down Man"を収録。"More"の途中Thrash Metalになるところが可愛い。

☆Blood Sample (Bluelight Records BHR 33122 2) '05
 唯一無二Waltari World Musicの快作かつ傑作。これからWaltariをきいてみよう!という最初の一歩としても大推薦だ。Part 1では"Helsinki"から"New York"、"Rome"とWaltariの音楽の旅が続く。"Helsinki"の妙な哀愁が漂うメロディーでイチコロ状態。疾走するパンキッシュなメロディーが冴え渡る"Too Much Emptiness"、"Never"は流石の出来。ヘヴィ・メタリック・コアな"New York"は生粋のMetal Maniaなアナタも必聴。数々のリフの嵐にニヤリすること請け合いだ。私のイチオシは"All Roads Will Lead to Rome"だ。一旦フェードアウトしてから再度フェードインする所なんかセンスの良さを感じるね。
 アナログの温もりを伝える"Shades to Grace"は哀愁のメロディーが爆裂。リピートが止まらない中毒性の高い曲。U2がゴスしたような"Aching Eyes"、インチキ中近東風味"Pigeons"は妙な味わいだ。結構好きかも。(^^; そして"Exterminator Warheads"が凄い。ブランコ漕ぎ?SEとブルデスが絶妙に融合したブランコ・ブルデス。
 この作品はHM色が強いが中でも異色な"Wide Awake"が激シブだ。Veli Kujalaのアコーディオンが凄く良い味を出している。Veli Kujalaについて調査したところ、'98のドイツでのKlingenthal国際アコーディオン演奏大会で年齢制限なしの独奏で第3位に輝いている人らしい。へぇー。(゚゚;)
 最後はThe Beatlesのカヴァー"Julia"。デビュー作の"Help"とききくらべると興味深いだろう。

☆Early Years (Stupido Records TWINCD 83) '06
 今となっては入手困難だった1stと初期シングル&EP集「Pala Leipaa/Ein Stuckchen Brot」のカップリング2CD。どちらもリマスター盤であるが、気持ち音質向上しているといった感じで劇的に良くなっているわけではない。しかしCD1のボーナス・トラックに'80sの初期未発マテリアルをオリジナル・トリオで2006年に再録音した音源が注目だ。"Punk"はまるでMotorheadのようなロケンローである。"Brostivisan"はインチキZepp風から突然暴走するこれぞWaltariの原型がかいま見られて興味深い。"Tock Tock Rock"のバカさ加減に脱帽。勿論マニア必聴のアイテムである。

☆Waltari / Release Date (Dockyard 1 DY100452) '07
 WaltariとAngelitによる共同プロジェクトやLiveを含めると11作目。前作のMetalアッパー路線は抑え気味な印象。従って聴き込んだ者達だけが到達できる桃源郷のようなアルバムである。(^^;
 ハイライトは大曲"Cityshamaani"だろう。"Night Flight", "Good Morning", "Colgate County Showdown", "The Incarnation Party", "Symphaty"とトラック上では区切られているのが幸いだが(笑)、これはWaltariの一つの集大成的な曲だと思う。シンフォニック・オペラ的でありながらも完全にWaltariワールドを確立。"The Incarnation Party"から"Symphaty"に行き着く頃には昇天。(^^;
 "Wish I Could Heal"の掴みも最高。ラストの"Spokebone"では何とVarttinaとの共演でワールド・ミュージックとテクノが合体!この曲ではその他AmorphisのTomi JoutsenがVo.でJan Rechbergerがプログラミングで参加している。マニアは必聴だろうね。


Not Enough

Blood Sample


Early Years



☆Rare Species Alive (Midas Studios MSDVD-051 : Limited Double Disc Edition) (DVD) '05
 このDVDは限定盤でボーナスCD「Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C」入り。この「Y!Y!D!D!」はトラックが分かれているので1曲入りVersionでiTunesに入れるのを躊躇していた人もこれで安心だ。で、肝心のDVDの内容だがVideoシューティング的でファンクラブ限定ぽいLive映像(ハコも小さい)で少々臨場感に欠けるのは否めないが、皆無駄に演奏が上手く安心して踊れる。Ds.は凄く若いけどセンスあり。Kartsy HatakkaはRonnie James Dio + Joe Satrianiって感じの風貌。(^^; しかも1曲の中で何かしでかさないといけない症候群のようで、見てて全く飽きない。ボーナス・マテリアルは画質音質ともに今一歩ながらお腹いっぱいのてんこ盛り内容で彼らの歴史を一望できる。Videoクリップのお馬鹿徹底度や「Y!Y!死ね死ね」のLiveは是非とも今後完全盤としてDVD化して欲しいなぁ。シンフォニック・デスはあそこまで徹底しないとダメだな。(^^; その他滅多に見られないミュージシャンがゲストで姿を見せたり参加していたりするのでマニアは注目だ。なお、フォルクス・ワーゲンのあのマークをアクセにしていたり(車から盗んだんじゃないだろうな)、ズボン穴空いた状態パンツ丸見えのままレコーディングを続行しているKartsy Hatakkaに呆れたり、危険な無修正シーンもあるので18禁だ。良い子は買ってはいけません。



☆Nomicon / De Retum Natura (Hard Records Blast - EP)
☆Nomicon / The Me, Sarnath / Northdox (Shiver Records SHR011)
☆Nomicon / Yellow (Shiver Records SHR022)

 Avant-garde Symphonic Black Death Metal。
 「Yellow」にてRoope LatcvalaとJanne Parviainenが参加。NomiconはEPから参加しているのはTommi Launonenのみ。

☆Nomicon / Halla (Sagitarius Productions Sagi 001) '00
 もっとAvant-garde路線になるかと思いきや意外にまともな作品。まぁ、普通のBlack Metalに比べればヘンであるが。ちょっと期待はずれ。

☆Am I Blood / same (Nuclear Blast 2736162662)
☆Am I Blood / Agitation (Nuclear Blast NB 305-2)

 Ex.Waltariの初代Ds.が組んだBandで、最初はSt.Mucusとして活動していたが、急遽リリースされるに伴いAm I Bloodに変更されたという。私はその辺の状況は良く知りませんが。(^_^;
 Am I Bloodはまさに普通の人がきくと、Metallicaのように思われるでしょう。あ、今のMetallicaもどき(笑)ではなくて、ちょっと前までのMetallicaね。

De Retum Natura

Halla

☆In Rags / A Brilliant Move (Loudsprecher LSD 012)
 Ex.WaltariのギタリストSamiが参加。これが期待に応えてインチキ臭いミクスチャー・ロックンロールをやらかしてくれた。曲良し、演奏良し、お馬鹿加減良しと3拍子揃っている。

☆Hybrid Children
 Waltariのメンバーと元クラスメイトだったらしい。そんだけです。ソースはどこからか忘れてしまったけど。(^_^;)。元気なR'n'R。そして暖かい。たまにはこういう音も良いです。
 詳細は下記。
http://www.gaga.poko.fi/hybrid/

イン・ラグス
In Rags / A Brilliant Move


☆Stone / Colours (Teichiku Records TECP 25639)
 Roopeがかつて参加していたThrash Band。'80sを感じさせてくれるようなザクザク感がたまらない。Metalマニアは必聴でしょう。

☆Stone / Emortional Playground (Black Mark BMCD 13) '91
4th。この後Live盤をリリース、解散したと思われる。北欧らしい叙情さが適度に入っていて'80sマニアにとっては貴重な存在であった。投げやりなVo.は昔のMetallicaに通じるものがあるかも。Roope Latvalaのその後の活躍はご存じの通り。Pekka KasariはAmorphisの「Elegy」より参加。

☆Stone / same (Megamania MGMCD 2012) '89
 最近初期のStoneの作品が24-bit Digitally Re-Mastered再発CD化されて、極々一部のマニアの間では話題になったがその内の1stがコレ。酷いジャケットもさることながらやる気の無さが漲っているEuropeの"Final Countdown"がききどころか。(^^;

ストーン
Colours


Emortional Playground


Stone

☆Five Fifteen
/Progressive Hardrock Beyond The Mainstream (Bluelight Records BLR 3319CD) '94
/ Armageddon Jam Session Number Four (Bluelight Records BLR 3324 2) '95

 元WaltariのSami Yli-Sirnioがシタールで参加。詳細はFive Fifteenの項参照。

☆Barathrum / Venomous (Spinefarm Records spi162cd) '02
 Suomi Black/Doom MetalのBarathrum。この作品は7th。現ラインナップのds.はWaltariに'90〜'02まで在籍していたJanne "Abyssir" Parviainenである。安定したプレイは流石である。Barathrumには他にGloomy GrimのNukklear Tormentorr、Ex.KorpiklaaniのJanne Gorthaurが参加している。取り敢えず、内ジャケにJanne "Abyssir" Parviainenの勇姿を併せて掲載しておく。(^^;

Janne Parviainen

Abyssir(笑)