Five Fifteen
Finland中堅バンド。'70sテイストと安定した演奏力に骨太なHRとPop性を持ち、女性Vo.もあるのでCanadaのHeart初期に通じる音楽性である。最近は往年のBritish Hard Rock、とりわけLed Zeppelinを彷彿させてくれるようなハイ・ポテンシャルな内容となっている。
私のこのバンドとの出会いは'90s中期にハイ・クオリティな新しい北欧HR Bandの輸入盤が入ってきた頃。同じFinlandの本格派HRバンドTarotと共に当時のHRマニアの間では密かな話題となっていた。その後コンスタントに活動していたことは欧州の音楽雑誌やSwedenのHPでの評価の高さから知っていたが、Captain Beyondのトリビュート作で久々に耳にしたものの他のアルバムはなかなか日本でお目にかかれず現在までに至っていた。ところがひょんな事から某Liveハウスにて世界中のプログレ・マニアで知らない人はもぐりと言われるM氏を通じFinlandから来日していたフォトグラファー(Laineさんとおっしゃっていたような気が。(^^;)を紹介され彼からFive Ffteenのアルバムを大量に貰ってしまい、このままでは申し訳ないので紹介を兼ねる形で新設した。彼は元StratovariusのDs.のTuomo Lassilaと過去にバンドを組んだこともあったそうだが現在は音楽雑誌のReviewをやるかたわらカメラ・マンとして活躍しているそうである。Stratovariusに関して面白いお話をきくことができたがそれはまた次の機会に譲る。
Five Fifteenの1st,2ndのメンバー構成はTimo Gren(g), Mika Jarvinen(Vo.&g), Pate Kivinen(Key.), Marika Liuski(Vo.&per.), Repe Lumikumpu(b), Jan-Erik Suni(Ds.)。3rdでTimo Grenが脱退しPekka Splendid Laine(g & Mellotron)が参加。但し、Timo Grenはその後も作曲面で協力している。5thにて新たに女性Vo.のHanna Wendelinとg.はEsa "Rossington" Markが加入、Ds.はJan-Erik SuniからAtte Sarkimaに交替し8人編成と大所帯となったが、最新情報では他の音楽に興味が移ったHanna Wendelin, Repe Lumikumpu, Pate Kivinenが脱退したとの事。今後の動きには注目である。
☆Armageddon Jam Session Number Four (Bluelight Records BLR
3324 2) '95
2nd。ここでもゲストとして元WaltariのSami Yli-Sirnioがタイトル曲"Armageddon
Jam Session Number Four"にてシタールで参加。Lenny Kravitzの"Cab
Driver"とHeartの"Love Alive"のカヴァーあり。
☆Psychedelic Singalongs for Stadiums (Bluelight Records
BLR 3343 2) '97
3rd。冒頭の"Hanuman Dance"のストリングス・アレンジはPekka Pohjolaであった!澄んだ美しさとMarika
LiuskiのVo.が素朴さも相俟って北欧を感じさせる名曲。全体的にアレンジがこなれてきた力作と言って良いだろう。"The
Starship Dark Sun"はサイケデリック・ハード・ロックの極みでマニア必聴。なお、"Never
Meant to be Sent"はKingston WallのPete Walliに捧げられている。この作品のカヴァー・フォトはJuha
Laine氏。もしかしてLaineさんって彼の事...?
☆Six Dimensions of The Electric Camembert
(Bluelight Records BHR 3354 0) '98 これはNew Extended Version (RHCD38盤・下記参照) リリース前のオリジナル盤2CD。Disc 1の曲順は大きく異なり"Dancing with Mrs Fischer", "Games of May", Silver Machine", "Springtime of Your Life (Live)"は収録されていないが、Disc 2の自由奔放なLiveが最高にかっこいい。バンド名からも分かるようにThe Whoの"Baba O'Riley"や"Pinball Wizard"のカヴァー曲を演奏しておりこれがとてもイケているLiveに仕上がっている。その他The Beatlesの"I am The Walrus"もカヴァーもあり。結局New Extended Versionと本作2CDは両方持っていても損はない。 ☆Six Dimensions of The Electric Camembert (Record heaven Music RHCD38) '00 4th。SwedenのRecord heaven Music移籍第1弾。Hawkwindの"Silver Machine"のカヴァーあり。"Springtime of Your Life"のLiveであるが、なんとNik Turnerのサックス入りである。隠しトラックとしてZepの"Kashmir"のカヴァーが入っていて大変驚いた。これが激カッコイイ。大推薦。 |
Six Dimensions of The Electric Camembert (old) |
Progressive Hardrock Beyond The Mainstream |
Armageddon Jam Session Number Four |
Psychedelic Singalongs for Stadiums |
Six Dimensions of The Electric Camembert (new) |
☆Silver Machine (Record heaven Music RHCDM16) '00
「Six Dimensions of The Electric Camembert」からの3rdシングル。収録曲は"Sancing
with Mrs. Fischer(Live)", "Waterfall(Live)"とCaptain
Beyondのトリビュートから"Thousand Days of Yesterdays"。Liveは元Thin
LizzyのBrian Robertsonが参加!
☆Death of a Clown (Record heaven Music RHCD49) '01
5th。現時点での最新作。これはHRの傑作だ。"The Prostitude"のZep風アコースティック・ギターから怒濤のストリングス・アレンジへの展開と哀愁のメロディーでマニアは号泣するだろう。シングル・カットされた"Stone
Cold Heartbreaker"や"Sometimes if Helps"のハモンド風キーボードはPurpleであるが、全体的にはZep雰囲気のパワーが充満した力作である。British
Hard Rockマニア必聴。
☆My Oh My (Record heaven Music RHCDM16) '01
「Death of a Clown」からの4曲入り1stシングル。収録曲はタイトル曲の他に"Season of
The Witch"、アルバム「Six Dimensions of The Electric Camembert」より"Dancing
with Mrs. Fischer"、1stに収録されていた"Call The Doctor"のLive。
☆Stone Cold Heartbreaker (Record heaven Music RHCDM18) '01
「Death of a Clown」からの4曲入り2nd最新シングル。3曲はLiveで"Season of The
Witch"、"Hassan I Sabha"、"The Prostitude"でHawkwindのカヴァー"Hassan
I Sabha"ではNik Turnerが参加している。
Silver Machine |
Death of a Clown |
My Oh My |
Stone Cold Heartbreaker |