2008 My Best 10


Album部門:


しぶ
1 Meshuggah / ObZen
2 Asturias / In Search of The Soul Trees
3 The Mars Volta / The Bedlam in Goliath
4 Septic Flesh / Communion
5 Opeth / Watershed
6 Edward Reekers / Child of The Water
7 Katzen Kapell / Maximalism
8 夢中夢 / イリヤ‐Ilya‐
9 Keep of Kalessin / Kolossus
10 Cavalera Conspiracy / Inflikted , Soulfly / Conquer

寸評
 1位はMeshuggah。昨年は私にとってMeshuggahの年だった。初めてMeshuggahを聴くアルバムとしても最高の内容だと思う。
 2位は正に渾身作をリリースした日本のAsturias。使い捨てられて行く音楽が氾濫する中、末永く愛聴していきたい究極の逸品。
 3位は圧倒的パワーが発散しているThe Mars Volta。私は1stが一番だと思っていたが、今作はそれを完全に超えた大飛躍作。全てのRockを飲み込もうとする意欲に充ち満ちた傑作。
 4位は私が昨年聴いた作品の中での根詰め度No.1だったSeptic Flesh。危険な音楽。
 5位は現在に生きるRockと過去のRockを繋ぐ架け橋的存在のOpeth。オジサン達も必聴だよ。
 6位は珠玉のメロディ満載、KayakのEdward Reekersのソロ。極上Pops。
 7位はストイックさで群の抜くKatzen Kapellの最新作にして最高傑作。Meshuggah絡みというのもポイント高いか?
 8位は1stはそれ程印象になかった夢中夢。2ndが密かに話題になったので期待しないで聴いたら凄く良かった。ポスト・ロック/Gothic Rock/New Wave的でもあるが'80sのJap's Prog.の最良部分を上手く取り入れた作風に驚愕。Pageantのファンとかもイケルのではないか?
 9位はメロディの激走ぶりと安定感のあるサウンドが見事だったKeep of Kalessin。来日祈願。
 10位はCavalera関連として2作をエントリー。エネルギーの爆発ぶりに感動。Sepulturaの新作もかなり凄いらしいので、ブラジル勢は見逃せないね。



もも
1 The Mars Volta / The Bedlam in Goliath
2 Katzen Kapell/Si Tu Veux & Katzen Kapell/Maximamilist
3 WHEN/You Are Silent
4 Karmakanic / Who's The Boss in The Factory?
5 John Greaves/Verlaine

寸評
 要のアーティストのCDは一応買っているけど、あまり音楽を聴かなかった年だったように思います。原因は幾つかありますが、やはり英語の勉強を始めたことが大きいかと。シャドーイングとかディクテーションの最中に音楽は聴けないわな(^^;)。あと、手芸や絵を描いている時には欠かせない音楽が、英語の文章を考えているときは邪魔になってしまう。私の語学力が未熟なせいもありますが、使っている脳の部分が違うんでしょうね。でもiPodに入りっぱなしのSpellboundとか、あ、もういい?その辺は相変わらずかなりの回数聴いてます。
(The Mars Volta)
 そんな中、MVの作品には圧倒されました。前作と比べると意外とスッキリした作風に、初めは拍子抜けでした。しかしそれは表面だけで、ふたを開ければ相変わらずの情緒不安定状態、せめぎ合うエロスとタナトス、時々チェルベロ。それでもロック的な疾走感とサルサのリズムは健在で、やろうと思えばダンス可能。"Conjugal Burns"終盤の、正気から狂気へ転じるようなCedricのシャウトで、ワタクシもぶち切れました。このシャウトのために、今までの12曲の流れがあったと言ってもいい。一つ壁を突き抜けたアルバムになったと思うデス。
(Katzen Kapell)
 去年の最高の収穫はKatzen Kapellですね。TFKの現ドラマーがこのバンドにも在籍しているという繋がりで、名前を知りました。彼らのMySpaceの音源で一聴き惚れ、即座に「Si Tu Veux」を注文しました。元々Slapp Happy大好きなワタクシ、そしてヴァイオリン+アコーディオンという魅惑の組み合わせ、このタンゴ調チェンバーミュージックに惹かれないはずがない。ツボど真ん中でした。どちらかというと最新作「Maximamilist」より、カラフルな「Si Tu Veux」の方が好みですが、甲乙付けがたく。
(WHEN)
 怖いWHENが帰ってきたよ。暗く長い北欧の冬を思わせる、冷気漂う暗黒チェンバー。宙を飛び交うノイズは夜空を金切る吹雪のよう。そしてBlack Metal的なコケ脅しも少し。しかしどことなく脳天気。これは悪魔とか神話じゃなくて、怪談とか民話なんだよ、多分。ところでLars Pedersenの歌声ってPeter Blegvadに似てない?
(Karmakanic)
 時間が取れなくて、あまり聞き込めていないのでこの位置ですが、もっと上でも良いと思う。今まで、このバンドはテクニカル集団だとは十分すぎるくらい分かっていたけれども、彼らには「やりたいこと・出来ること」がたくさんありすぎて、個人的には、どこを評価すべきか焦点が定まりませんでした。「WTBITF」は製作開始から発売まで4年かかっているので、もしかして作り込みすぎているかも、という心配もしていたのですが、逆でしたね。この作品は洗練されたなぁ。ダークでP.Floydっぽい"Two Blocks from The Edge"は、Theo Travisのサックスが入った時点で「勝ち」決定でしょ。Goran Edmanの多彩な歌唱にも注目。
(John Greaves)
 ジャズでもなくシャンソンでもなく、Greaves独特の、迷宮的な歌世界を思う存分に展開。エグい大人のポップソングといいましょうか。フランス語が分からない上に、詩の世界は全く暗いので不確かですが、Paul Verlaineの詩に曲をつけて歌っているようです。

 JJ Marshが離れちゃったんで、聴くモチベーションが上がらなくなってしまったGlenn Hughes / F.U.N.K.ですが(<酷い)、良い作品だと思います。90年代の頃から比べたら、「GHの音楽はオレが決める」と言い切れる自信も揺らぎない物になったでしょう。でもやっぱり、あの意表をつくギターを聴きたい…(^_^;)。彼の音楽との関わり方が、これまでとは変わるだろうな。


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Live部門:

しぶ
1 Meshuggah (10/20)
2 Thrash Domination '08 (Testament/VoiVod/Forbidden) (9/20,21)
3 Dream Theater (1/12,15)
4 Alim Qasimov (7/17)
5 Loud Park 08 (Head PhonesPresident/Apocalyptica/Obituary/Meshuggah/Carcass/Down/Slipknot, etc.) (10/18)
6 Van der Graaf Generator (6/29)
7 In Darkness We are Doomed Vol.2 (Songs from Thousand Downfall/Revolt/Funeral Moth/Worship) (6/21)
8 Farmers Market (5/24,25)
9 Y&T (6/22)
10 浪漫座別館 (9/14)

寸評
 1位は待望の初来日を果たしたMeshuggahの大阪公演。壮絶かつ究極美のLive。
 2位はこれまた待望の初来日VoiVodが参戦したThrash Domination 08。初日はMeet & Greetに参加できたし、2日目はTestament/VoiVod/ForbiddenそれぞれベストなコンディションのLiveだった。夢のようなひととき。
 3位はたった1回の日本公演だったDream Theater。1回では物足りなかったので韓国公演も行ったが、どちらもそれぞれプロフェッショナルなLiveに痺れた。
 4位はアゼルバイジャンの至宝Alim Qasimov公演。娘さんのFerghana Qasimovaが一緒に来日したのが更にポイント高い。卓越な演奏と共に強靱な声/コブシに卒倒。
 5位は初日のみ参戦だったLoud Park 08。群衆に圧倒された。
 6位は遂に初来日を果たしたVan der Graaf Generator。私が行った公演日は結果的に一番良いSet Listsだったような気がした。
 7位は伝説のFuneral Doom、Worship初来日公演。Total Dooooooooom!!!
 8位はイツモ新鮮なFarmers Market。2日間ともSaxのTrifon Trifonovのデジカメで一瞬カメラマンしてしまったのも思い出の一つ。
 9位は渾身の集大成Liveを行ったY&T。Dave Menikettiは'03のソロ来日公演のリベンジを見事に果たしたと思う。
 10位は浪漫座別館。本当に素晴らしい曲&感情豊かな演奏とひなの歌、ありがとう。最高のLiveで思わずガッツポーズ。
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もも

photo from VOIVOD fan forum
1 Thrash Domination 08 (9/20)
2 Loud Park 08(10/18)
3 Trettioariga Kriget (11/29)
4 Zappa plays Zappa (1/22)
5 Alim Qasimov (7/17)

寸評
(Thrash Domination 08)
VOIVO----------D!!!!!!!もう、本当に夢のようでした。おみくじで「9月に願望叶う」ってこのことだったんですね。ありがとう神様、ありがとうVOIVOD、ありがとうPiggy。後々YouTubeで観たら、けっこうSnakeのヴォーカルが荒いと思いましたが、そんなの関係ねぇ。あの時、私はHypercubeに異次元移動していました。
(Loud Park 08)
人が多すぎて満喫し切れなかった部分もありますが、おおむね楽しめました。Meshuggahの衝撃は桁違いでした。アピアランスは地味だけど、あの暗さが逆に存在感に凄みを加えていたと感じます。事象の地平線を見たよ。ねぇねぇ、次はCandlemass呼んでくれないかな?
(Trettioariga Kriget)
予想外。CDを聞いた限りでは野暮ったい70年代HRだと思い、「まぁ滅多に観られないバンドだから」となめた気持ちで観に行きました。大変失礼いたしました。北欧プログレの底力を見せつけられました。Robert Zimaのファルセット熱唱もスゴイですが、私はドラムのセンスと安定感に感心しました。
(Zappa plays Zappa)
とーちゃんと比べたら可哀想だべ(^_^;)。とにかく楽しかったよ。それでOK。
(Alim Qasimov)
最強の愛娘Ferganaさんと共に来日。アゼルバイジャン至宝の超絶技と声を堪能。グローバリズムをぶっ飛ばせ。



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