2007 My Best 10 |
Album部門:
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1 | Rush / Snakes & Arrows | ||
2 | Salle Gaveau / Alloy | ||
3 | Dream Theater / Systematic Chaos | ||
4 | Sleepytime Gorilla Museum / In Glorious Times | ||
5 | New Trolls / "Concerto Grosso - The Seven Seasons" and "Concerto Grosso - Trilogy Live" | ||
6 | Эдуард Артемьев / Опера "Преступление И Наказание" | ||
7 | Planet X / Quantum | ||
8 | KBB / Proof of Concept | ||
9 | Black Bonzo / Sound of The Apocalypse | ||
10 | Shining / V - Halmstad (Niklas Angaende Niklas) | ||
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'07は本当に豊作だった。選択がこれ程苦労するとは思わなかった。ベテランといわれる大御所の人達が途轍もない作品をどんどんリリースしたので、新人発掘まで手が回らなかった。もうこれ以上私に教えないでください状態なものの?ニュー・カマーは例年よりも少なかったのではないかと思う。 (Rush) まずね、曲が良いよ。そしてヴィンテージ楽器群の音の広がり、そして適度な空間というか間の取り方の素晴らしさ。個人的に最高の好みの音色でRushの過去全作品の中でも特筆ものではないだろうか。演奏する側、プロデュースする側、双方の力が最大限に発揮されたアルバムだと思う。これだけ活動を続けていると、Liveはやるけれど新曲作らないBandが多い中、立派に素晴らしい曲をリリースし続ける彼らのバイタリティに感服。そう言えば、RushのLiveでは新曲で離席する人がいるらしいが、何とも勿体ない。オレに見させろ!と言いたい。(^^; 5月に来日の可能性が極僅かにあるらしいが、Rush見たこと無い人は待っているよりも見に行ってしまった方が早いかもね。 (Salle Gaveau) 鬼怒無月が気鋭の若手天才肌ミュージシャンを結集して出てきた音は何とプログレ・タンゴ。Loudな音が多い世の中、これ程までに一つ一つの美しい音に集中させられ、且つピュアな気持ちになるような新鮮な驚きを与えてくれた芸術的作品だ。多分何十年経っても語り継がれていくであろう大傑作。 (Dream Theater) いきなりクライマックスを迎える"In The Presence of Enemies Pt.1"、何と5:00過ぎまでVo.が無いのだ。(笑) しかし、それが必然を伴っているから違和感はない。そして最後"In The Presence of Enemies Pt.2"で締めくくるに至るまで、次々とドラマティックな展開。音が複雑に絡み合いながらも整合性を兼ねているという、一見相反する矛盾した状況でのToo Muchな楽曲のぶつかり合いと歌、その果ての行き着く先には必ず感動がある。彼らはこの作品を象徴しているように「モンスター」なBandだ。新年早々のLiveが非常に楽しみ! (Sleepytime Gorilla Museum) 世の中に暗黒チェンバー/インダストリアル/Gothic/Death/シンフォニック/オペラなどをごった煮にした音はあるけれど、その全てを包括し、この1枚で他の似たような音は不要ではないかと思わせるほどのインパクトがあった傑作3rd。サン・フランシスコ出身のSleepytime Gorilla Museum、初期はArt Bears系レコメン系サウンドだったが、この作品は暗黒Metal的なソリッドなキレの鋭さも増している。ただ、プログレッシヴ系リスナー、Metal系リスナーにストレートに大推薦かといえば難しいところがあるのが、彼らの一筋縄ではいかないユニークな存在と言えるか?ストライク・ゾーンが広い暗黒系な人には確実にツボに嵌ること請け合い。 (New Trolls) New Trollsの新譜は本当に素晴らしかった。そしてまさかの再来日公演、年末には総括するLive DVD/CDリリース。特別にアルバムとLiveを同時エントリー。心の琴線に響く音楽だ。再び全盛期を迎えた彼らに拍手! (Эдуард Артемьев) 年末に突如リリースされた旧ソ連/ロシアの巨匠Eduard Artemiev、構想/作曲10年以上の2CD超大作新作。空前/驚愕のスケールの大きさ。凄すぎ。曲が進むにつれ心を鷲づかみされていくような圧巻の音絵巻。ドストエフスキーの「罪と罰」からインスパイアされた一大シンフォニック・ロック・オペラ。必聴! (Planet X) ここまで活動が続くとは思わなかったPlanet X。今作のイニシアチヴはVirgil Donatiだが、Derek Sherinianのヒーロー達を参加させる変態超絶プロジェクトはますます活発化。またLive見たいよぉ。 (KBB) アルバムが出る前からLiveでお馴染みの曲が殆どであったが、実に良く練り上げられた傑作。KBBの曲はしつこい盛り上げ具合が尋常ではないことに特長があるが?最近はさらっとしたものが加えられてきており、曲の幅が広がってきているのが更に嬉しい。Live見たこと無い人は一度足を運んでグッタリしましょう。(^^; (Black Bonzo) 北欧のUriah Heepと言われていた彼らの2nd。これは飛躍的成長を遂げた傑作でHeepマニアだけが聴くには勿体ない作品だ。ノスタルジックで艶めかしいVo.が凄く良い。あの隠れた'70sの名作、英国のKのCirkusを彷彿させるような侘び寂さにシビれた。 (Shining) 自殺系鬱Swedish Black Metal? Shiningの5th。追い込まれそうな説得力のあるVo.、冷たくじっとりした汗がまとわりつくような不快さで、徹底的に絶望的/退廃的でありながらも、何故か優雅な気持ちにさせてくれるような奇妙な音でもある。Black Metalは魔界的なサウンドが多い中、この音には人間のドロ臭さも感じる。アコースティック・ギターを始めチェロやピアノの入れ所も素晴らしい。 |
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1 | Waltari / Release Date |
2 | Pain of Salvation / Scarsick |
3 | Lars Hollmer / Viandra |
4 | Ritual / The Hemulic Voluntary Band |
5 | Lollipop Factory / Away from a Trailer |
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Plankton / 3 |
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筋肉少女帯 / 新人 |
【解説】 一発逆転のホームランは総じて空振りしたものの、ヒットやスクイズで知らないうちに地味に勝っていたという感じでしょうか。振り返ってみれば、いいアルバムが多かった様な気がします。 (Waltari) まさかこのアルバムになるとは、2月頃の私は予想できなかったでしょう。今年の新譜の中では、本当に、このアルバムに明け暮れていたと断言。前作「Blood Sample」が無節操なほどにバラエティに富んだ躁状態の作風だったので、初めの印象は「地味で暗い」と、ポジティヴなものではありませんでした。慣れてくると、スキのない小技の効いたアレンジに唸らされ、クールなギターリフにメロメロにされる。このバンドのギターチームは、硬質だが機械的ではない、分厚いが人工的ではない、理想的なメタルリフを奏でてくれます。それはまるで、オーケストラの弦楽器隊のようです。いや絶対、Kartsy Hatakkaが曲を作っているときに、彼の頭で鳴っているのはロックバンドではなくオーケストラのはず。そして、36分に渡る大曲"City Shamaani"の先の読めない展開にWaltariらしさを感じます。私は「Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C」と「Space Avenue」の硬派な部分を融合させた、ある頂点に存在するアルバムだと思いました。その上「ゴリゴリのメタルサウンドなのに踊れる」という、私が最も好きな部分はきっちり守ってくれていて嬉しい。普通の曲でも、"Get Stamped"と"Wish I Could Heal You"というツカミとエンディングの曲が最高。 (Pain of Salvation) コレは不思議と一発で気に入ったなぁ。Daniel Gidenlowの過剰とも言える量の言葉とバンドのサウンドが、やっとガッチリ噛み合った、という安定感を感じました。"Disco Queen"上等!個人的には、浮遊感のある"Mrs. Modern Mother Mary"なんか好きなんですが。しかしリズム隊交代は痛いよねぇ…。 (Lars Hollmer) 身内びいきナシの評価のつもりです。いつもの彼の音世界ではあるけれど、無駄な遊びがそぎ落とされて、どんどん純粋に近づいている感じを受けました。 (Ritual) 元々Patrik Lundstromの甘いのっぺりした声質が苦手で、良いバンドとは知っているのだけれど、なかなか聴けなかったRitualです。今作はGGなアレンジが多く取り入れられたので、私でも聞きやすい(^_^;)サウンドになっていました。 (Lollipop Factory) MySpaceのFriend申請で知ったバンドです。その時はまだ'97年に出したアルバムの音源しか置いていなかったのですが、そこから聞こえるQueenばりのヴォーカルハーモニーにひと聴き惚れ。速攻お友達になりましたですよ。'07年秋に発売されたこのアルバムは、オルタナティヴと言ったらいいのかな?不協和音が効いているギターリフと、シンプルで力強いリズム、そして分厚いハーモニー。単純に聴いてて気持ちいい音です。似たような曲が多いのが欠点かもですが。 (Plankton) 去年の作品なので番外にしましたが、今年聴いた作品の中では2,3位に位置する作品です。スウェーデンのギターインストバンドなんですが、ギターの音がとにかく伸びが良くて心地よいです。しぶは「時々Sebastian Hardie」と表現。個人的には、JJ Marshの音をもっとクリアにした感じ。70年代のスウェーデンシーンを継承するHRスタイルで、しかしサイケ風味は薄いので、クラシックロックファンなら大体の人が楽しめると思います。つか、即刻チェックすべきです。ドラムの他にパーカッション担当がちゃんといるのも良いね。 (筋肉少女帯) 「仲直り」という言葉を、あんなパンキッシュなサウンドに仕立ててしまうあなた達がやっぱり好き。このバンド名を冠するだけのクォリティはちゃんと提出したと思います。「愛を撃ち殺せ」で、大槻の詩人としての才能を再確認。「鼻の奥には愛しさ」って、普通なかなか書けないでしょ。 他に気になったのは、Sleepytime Gorilla Museumの新譜、イベリア半島の端っこにある、ジブラルタル出身のバンドBleed 77 と、バスドラムスピード部門22位のTim Yeung君が居るDivine Heresy とか。(と、書いておかないといけない気がする) |
Live部門:
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Colosseum (2/17,18) | 1 | --- |
Sunn O))) & Boris (5/17,20) | 2 | --- |
Egberto Gismonti (8/20) | 3 | --- |
New Trolls (4/8) | 4 | --- |
Banco del Mutuo Soccorso (10/20,21) | 5 | --- |
今年は素晴らしいLiveが例年以上に多かったように思う。行った回数も去年よりも多かった。 同一公演複数日というのもあるが、何とびっくりのProgcitta'シリーズが3つエントリー、また、川崎Club Citta'公演が4つエントリーという偏った結果に。(笑) でも、これらすべては納得のLiveだった。 1位はBritish Rockの至宝Colosseumに決定。国宝級のメンバーが奇跡の来日しただけでも凄いのに、圧倒的パフォーマンスで打ちのめしてくれた。完全現役ミュージシャン達に拍手を送りたい。 2位は激震Sunn O))) & Boris。たまたま大阪出張と重なったので心斎橋Club Quattroにも行けたが、大音量で耳栓意味無し大音量を体感。Liveで体毛がくすぐったい&マッサージという希有な体験をした。(^^; 3位は奇跡の来日を果たしたEgberto Gismontiのソロ・コンサート。チューニングの仕方から、出す音一つ一つが聖なる響き。緊張感溢れる神懸かり的なコンサートだった。まさに彼は天才だ。 4位はNew Trolls。ワールド・プレミアにて初演のConcerto Grosso per.IIIを見られたというのは本当に幸せだった。Nicoの嬉しそうな姿が見られたのも良かったねぇ。彼らも現役だ。 5位は来日延期でLoud Park 07と重なったBanco del Mutuo Soccorso。ジャコモおじさんが元気で過去の来日よりも表現力や歌声に凄みを増していたのが素晴らしかった。彼らも完全に現役。惜しい点としてはあんなに素晴らしいLiveなのだから新曲を1曲でもいいから聴きたかったことかな。 今年行ったライブ一覧観てみる>>>> |
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棄権 _| ̄|○ 観に行ったライブはそれぞれ高いレベルのパフォーマンスを提供してくれたと思うんですが、何というか…飛び抜けた感動というものがなかったです。いままで良いライブを見過ぎたのでしょうか。それとも老化でしょうか。(涙) 印象に残ったライブは(観た順) ・Extreme The Dojo (1/16) Satyriconの意外なフレンドリーっぷりと、Celtic Frostの「ウッ」の応酬が面白かったよ。 ・Tra:d Gra:s och Stenar (3/2) 今にも倒れそうなジーサン達の意外にコアな演奏の中で、ドラマーのThomas Mera Gartzの緩急自在なプレイがとても光っていました。 ・Queensryche (6/1) もっとしっかりした演出と役者を起用していたら、私の2007年ベストライブだったと思います。でもGeoff Tateの歌唱はさすがの存在感でした。 ・Egberto Gismonti (8/20) 自由な音楽というのかな。一瞬一瞬の展開がとても斬新でした。 筋少は良くも悪くも変わってなかったです。でも楽しかったです。 |