2006 My Best 10


Album部門:


しぶ
1 Kenso / うつろいゆくもの
2 Frost* / Milliontown
3 吉田達也/今堀恒雄 / Territory
4 Mastodon / Blood Mountain
5 Twisted Into Form / Then Comes Affliction to Awaken The Dreamer
6 Altered States / Bluffs II
7 Celtic Frost / Monotheist
8 The Flower Kings / Paradox Hotel
9 Bob Aves / Translating The Gongs
10 Motorpsycho / Black Hole/Blank Canvas

寸評
(Kenso)
文句無しのKenso最高傑作であり、勿論、個人的にも'06年度の断トツNo.1。また、この作品によって現存するProgressive Rockの最高峰まで登りつめたと言っても過言ではない。いつまでもあると思うな、次は無いかも、という信念の元?、今実現できるものであれば可能な限りやっておこう!という気迫が漲っている。非常に濃密でありながら適度な隙間/奥行き、どこか懐かしさや温かさが感じられる音に私は何度救われたことか。正に奇跡的な逸品。
(Frost*)
この作品には自分でも怖いぐらいにハマったね。簡単に言うとPomp Rockで一部のProgressive Rockファンからも敬遠される部類に属していると思うが、何しろ素晴らしい作品なので、私は全く気にならないのであった。音の質感が苦手な人がいるのも分かるけれども、聴かず嫌いは損だぜ。Kinoからの流れで俄然John Mitchellを注目しているけれど、この作品における爽快なまでの疾走感とズドーンとストレートに飛び込んでくるメロディーの洪水に完全ノックアウト。このプロジェクトを立ち上げたJem Godfreyというジャーナリスト、良いセンスしているね。しかし、彼は夢を実現し満足したためか、このFrost*、一作のみで解散させてしまったのである。残念だぁ。Live見たかったね。Frost*のアスタリスク記号って寒さを強調するために付けたのかな?今、これが知りたい。
(吉田達也/今堀恒雄)
このプロジェクトも凄かったね。武闘派 vs. 知性派の激しいぶつかり合いが最高のバランスで保たれている世界。Ruins/高円寺百景/是巨人/Tipographicaが激突した状態を想像してみて欲しい。興奮するなと言うのが無理な話だろう。
(Mastodon)
前作は海、今作は山がテーマ?期待以上の内容の出来で心躍った。Loud ParkでのLiveが非常に楽しみだったが、これが期待以下でちょっと萎えた。2回目の来日の時は良かったのだが...。従ってLoud Park以降、On Airが激減したため、この位置とした。(^^;
(Twisted Into Form)
'06年度No.1変態メタルはこれで決まりだろう。既に神格化されているSpiral ArchitectとExtolのメンツが集まったと言えば泣く子も黙るというものだ。変拍子で変病死したのも勿論だが、私はむしろサイケデリックな感触が新鮮だった。Spiral Architectでカヴァーしていたように、Fates Warningの雰囲気も醸し出していたし、Psychotic WaltzやMekong Deltaが持っていた異様な音世界にむしろ近いように思う。
(Altered States)
内橋氏率いるナスノミツル/芳垣と世界の音楽シーンを引っ張る日本の強者プロジェクトAltered States。「Bluffs I」と共にこれも愛聴盤となった。スコアライズされているようなサウンドでありながら、全てインプロっていうのが凄いよね。このハード・コアなサウンドは素直に格好良すぎる。今年はLiveを見る機会に恵まれなかったのが残念だ。
(Celtic Frost)
最高のタイミングでの復活。おまけにもうすぐ待望の初来日も果たすし。しかしここまで邪悪なアルバムに出会ったのは久々だった。凄まじい負のエネルギーだ。欧州の重厚さが良く表現されている点でも更にポイント高いね。
(The Flower Kings)
またもや2枚組。彼らは'60s〜'70s初頭のChicago状態である。(笑) TFKをきくと幸せになれる。これって重要なことだよね。
(Bob Aves)
Bob Avesというギタリストのソロ。なんとフィリピンである。我が人生でフィリピン物がランクインするとは思ってもいなかったが、'06年度辺境アイテムNo.1はこれだ。東南アジアのゆったりとした大らかさと確かなテクニックとメロディーの美しさ。いや、真面目な話、凄く良いのだ。我が家でもかなり評判良かったのも事実。Pat Methenyファンにもお薦め。(爆)
(Motorpsycho)
今時のメインストリームなRockだと思う。この手の音はあまり聴く機会がないのだが、なんとなく入手してみて、なんとなく聴き続けていたら嵌っていた。今度来日したらLive見てみたい。

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もも

Best Album


The Flower Kings / Paradox Hotel
JJ Marsh / Music From Planet Marsh
3 Glenn Hughes / Music For The Divine
4 The Mars Volta / Amputecture
5 The Tangent / A Place In The Queue

Voivod / Katorz

Teaser / Tommy Bolin

【解説】
少数精鋭な年でした。旧譜も含めれば、かなりクラシック・ロックに傾倒した年でもありました。
私はこれからどこへ行くのだろう・・・。
(TFK)
特にDisc2.。リズム隊の音が太くなったので、ライブの音に近いノリの良さが耳を惹く。彼ららしい優しいシンフォ大曲からサイケな雰囲気漂う曲、もろハードロックな曲、アコースティックなバラード、とさまざまな音楽に満たされた玉手箱。"Blue Planet"でしんみりすれば、宙に浮かぶ青い星が愛おしく思えてこないかね?
(JJ Marsh)
リピート回数だけを数えたら、多分コレがNo.1。2年近く待たされた甲斐ある、かっこいいクラシック・ロックアルバム。Deep PurpleとYesが同じような立場にいた頃のロックと言いましょうか。JJのギターを存分に楽しめるうえ、ベースもなかなか。Ds.のThomas Bromanのプレイもキレとパワーがあって素晴らしい。そしてやはり、"The Change"でのTomas Bodinの仕事がある意味すごい(笑)。
(Glenn Hughes)
「音楽家」Glenn Hughesは、もっともっと認められても良いと思うのだよ。Kensoじゃないけど、いつまでもいると思うなよ。"Black Light"で昇天。
(MV)
なんだかんだ聴いたなぁ。とことん壊れて欲しい。
(The Tangent)
TFKファミリーでくくられてしまうバンドだけれど、TFKとは違う個性をしっかりと確立している作品。安心してお薦めできるプログレの王道(多分EL&P方面)ながら、"The Sun In My Eyes"みたいな曲を楽しそうにやっちゃうところがポイント。
(Voivod)
前作よりは禍々しいノイズが多くて、とても楽しめた。異次元ロケンローまであともう少しだった。次があったならどんな音楽を作っていたんだろう…。
(Tommy Bolin)
去年、一昨年辺りにJeff Beckを聞き込んでいた流れと、GHを追いかける道の交差点にいたアルバム。カッティングが色っぽくて好き♪ヘナヘナなVo.も結構好き(^ ^;
おまけ:
(Best Tune) The Flower Kings / What If God Is Alone
 曲が始まった途端、硬直。ワタクシ的には即死必至の名曲。「神様は独りなのだろうか?」私たちは神や仏にいろんのな事を望みながら、その逆を考えたことがない。これは「契約」ではなく、普通の「思いやり」の問題なのだ。


Live部門:


しぶ

もも

Dream Theater (1/8, 1/13)

1 Loud Park 06 (10/14)

New Trolls (4/8)

2 The Flower Kings (12/9,10)

Loud Park 06 (10/14, 10/15)

3 Exodus (3/2)

Pochakaite Malko, Asturias (7/15)

4 ---

むぢゃ/溺れたエビの検死報告書/Demi Semi Quaver (5/21)

5 ---
'06年はLiveに行く回数が減った。
(Dream Theater)
'06のNo.1は年明けに見たDream Theaterだね。プレミアム・チケット&LaBrieかぶりつきど真ん中最前だった福岡公演、Purple Cover Nightの国際フォーラム。ファン・サービス満点の彼らに感謝!勿論Liveも素晴らしい内容で失神寸前。
(New Trolls)
奇跡の初来日、しかもオーケストラ付&現役ミュージシャンである事がヒシヒシと感じられた超強烈Liveだった。思わず息を呑むようなコーラス・ワークに卒倒。丁度1年後の'07で再来日が決定。その再来日はRoberto Tirantiと突っ込みどころ満載のMaurizio Salviの不参加は非常に残念だが、Nicoが参加決定!2年連続で自分の誕生日をNew Trollsで迎えられる幸せを噛み締めたい。(^^;
(Loud Park 06)
よくこれだけのメンツが集結したものだと感心。しかも大成功だったFes.。毎年やらなくても良いから、今後も納得のラインナップで行って欲しいね。個人的に良かったBandは上から順にOpeth, Cathedral, Slayer, Dio, Megadeth, The Black Dahlia Murder, Napalm Death。期待外れはMastodon, Lamb of Godだったかな。一方、3年契約のUDO Fes.はどうなるのか注目だ。(笑)
(Pochakaite Malko, Asturias)
音量差100dB Live。特に結成10周年のPochakaite Malko、もうすぐ発売の3rdからの新曲を盛り込みながらの濃密かつ暗黒メタリックな内容で最高だった。
(溺れたエビの検死報告書)
やっぱり増殖していたエビでしょう!韓国友人をむりやりLiveに来させて大正解、衝撃を受けていた。(^^;

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寸評
今年はライブ自体あまり行っていないので、3つだけ。
(Loud Park 06)
Cathedralで踊り狂った。Opeth再来日熱望。NapalmDeathを観られた。Megadethで首がもげそうだった。ヤバカッタ。
(TFK)
去年のアメリカでのライブに比べると、少し集中力を欠いていた気がしたので2位。でもセットはとてもライブ向けの曲が並んで、楽しかった。
(Exodus)
Extreme The Dojo Vol.15 (他のバンドはThe HauntedとNile)で、トップバッターを飾ったExodusのインパクトがあまりにすごかった。Paul Bostaph最高。



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