2004 My Best 10


Album部門:


しぶ
1 Meshuggah / I
2 Unbeltipo / Joujoushka
3 N.EX.T / The Return of N.EX.T Part III
4 Karmakanic / Wheel of Life
5 Soulfly / Prophecy
6 Ayreon / The Human Equation
7 Pain of Salvation / Be
8 Pochakaite Malko / Laya
9 Electrocution 250 / Electric Cartoon Music from Hell
10 新宿アキ / スーパーカヨウシュギ

寸評
(Meshuggah)
EPで反則気味であるが、これが'04年、私にとってのNo.1である。1曲しか収録されていないが21分の衝撃と戦慄が体中を駆け巡る。予想を遙かに超えた驚愕のモンスター的1曲。脱帽。新作が待ちきれない。Live生で見たい。
(Unbeltipo)
誰にも感謝されないようなぐらいに複雑で根詰めているようだが、不思議とさらっとしているところが最高。これは画期的な作品だ。素直にカッコ良すぎ。今堀恒雄、ナスノミツル、佐野康夫の強力トリオ。Liveも強烈であった。
(N.EX.T)
N.EX.Tが強力な作品で復活!強烈なメッセージで本国では風当たりが強く、賛否両論だったらしいが、本来目指す方向に到達したと思わせる最高傑作。拍手を送りたい。
(Karmakanic)
すげー地味なジャケット、ターゲットの購買層もどっちつかずの中途半端という点で大きく損しているが、プログレHRマニアは騙されたと思ってきいてもらいたいなぁ。いや〜、もう凄く濃い内容っす。
(Soulfly)
血が騒ぐような土着的な魂の音で震えた。血沸き肉踊る音。ホーンセクションの入れ方もセンスあり。そう言えばEx. MegadethのDavid Ellefsonが参加していたんだって先程まで忘れていたし。(^^; むしろMetalファン以外に大推薦。とてもLive見たいけど、この音では集客の問題で来日難しそうだな。(^^;
(Ayreon)
交通事故で生死をさまよう様を描いた壮大なコンセプト作。やっぱりLucassenは大物だった。
(Pain of Salvation)
1stリリース前の'96からアイデアが浮かんでいたという込み入ったコンセプトを長い年月をかけてまとめ上げた作品。必聴。
(Pochakaite Malko)
壷井さん参加、立岩さんの民族音楽傾倒激化、影で操る?司令塔、桑原さんのコンビネーションが抜群。1stから音質も格段に向上。やっとLiveとスタジオ盤との差が縮まったような気がする。
(Electrocution 250)
超絶技巧を楽にやってこそ真の変態さんになれるのである。'04年プログレMetal界奇抜なアルバムNo.1はこれ以外考えられない。
(新宿アキ)
アキさんの素敵な歌に耳を傾けた結果、懐かしい昭和歌謡曲の魅力に開眼。ギャランティーク和恵さんとの歌謡ナイト・ショーがあったらまた見に行きたい。
次点:
Susanna Parigi / In Differenze
胸がグッと締め付けられるような作品。

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もも

Best Album
Best Cover Art


【解説】
 新譜やロックにこだわらなければ、今年は色々なジャンルに足を突っ込んだ年でした。Bjorkにハマった。Ajicoは21世紀の七不思議。70年代のStevie Wonderは結構ハード。八代亜紀ってば男前。安東ウメ子を観たかった。ほとんど女性だね(今気が付いた)。
キーパーソンはJ.J. Marsh(g./Glenn Hughe, Spellbound, Kamikaze United)だな…ははは。

(Best Album) Soulfly / Prophecy
 
もう10枚選ぶのは放棄しました。トレース回数順に言ったら明らかに旧譜ばかりだもん。Mind Funk、Guns n' Roses、TeslaにWingerも加わり、鬼のようにローテーションしているSpellbound、Solid Blue、Glenn Hughes(Play Me OutとBTM)、たまにMetal ChurchとOysterhead、で10枚。ダメポです。
 そんな中、3月に発売されたのも関わらずSoulflyのインパクトは今だ強いです。元々私はSepultura時代からMax Cavaleraの歌声を生理的に受け入れられなかったのですが、それにもかかわらず、曲を聴いて「カッコイイ!」と思わせたんだから相当なもんです。ヘヴィロックかと思いきや、エンディングはリヴァーブがかかったギターリフの上に哀愁のスパニッシュギターという謎の展開"Mars"で惹きつけられ、通常は正反対の性質を持つメタルとレゲエを見事に融合させた"Moses"でとどめを刺されました。このめちゃな展開をライブで本当にやってるのか?メタルファンには後半の女声Vo.やブラスバンドの曲が余計かもしれないけど、個人的には◎。他、印象深かったアルバムはUnbeltipo、新宿アキ、Pochakaite Malko、PoS、TFKってところで。
(Best Tune) The Flower Kings / Love Supreme
 
"Moses"と悩んだけど、やっぱりこっち。不思議と涙目になって聴いていることが多い。
(Live Album) Simon Steensland's Kamikaze United / Live Gang-gang
 
何の脈絡もなく発売されたSSのライブアルバム。アルバムと違ってロックな疾走感とダイナミックな演奏が楽しめてカッコイイ。これ日本に呼べないかなー?Kloniusの着ぐるみを着たいんですけど。
(Best DVD) Gentle Giant / Giant on the Box
 
ついに動くGGが正式に発売!彼らがいかにアホウ(誉めてます)なステージを繰り広げていたか世の中に知れ渡りますね。観客をほったらかして、メンバーは全員ドラムを囲んでパーカッション。これをアホウと呼ばずしてなんと呼ぶ?
(Cover Art) 新宿アキ / スーパーカヨウシュギ
 
内容とピッタリ、中身も可愛い(^ ^)。


Live部門:


しぶ

もも
Dream Theater (4/26) 1 Dream Theater (4/26)
Hossein Alizadeh (7/8) 2 The Flower Kings (5/29)
Farmers Market (5/22) 3 Thrash Domination '04 (9/26)
Peter Hammill (11/7) 4 The Mars Volta (1/7)
奥本亮 (12/23) 5 Pochakaite Malko (10/30)
次点:Ruk (6/26, 7/31, 11/28)
Uriah Heep祭 in Tokyo with John Lawton(10/10)
(Dream Theater)
武道館という場所であんなに密度の濃すぎ/やり過ぎな演奏は史上初の反則。従って私にとっては文句無しの今年度No.1。大阪IMP公演ですか?ブートききすぎると良くないという戒めになりましたね。
(Hossein Alizadeh)
イラン音楽の至宝と言われているタール奏者のホセイン・アリーザーデ。驚異的なテクニックと大胆でありながらも繊細な音楽に圧倒。古典音楽をベースにしながらも革新的な息吹を感じた。小難しい表情で終始演奏していた彼も終演後のサイン会ではとても柔和だったのが印象的。
(Farmers Market)
まさかまさかの再来日公演。5.23の昼の部(笑)のたおやかな演奏、夜の部のぶっ壊れた内容も興味深かったが「素」の「中ムラサトコ→」が参加した5.22の公演は超絶技巧でありながらも楽しい演奏で最高だった。なお、ベースはPain of SalvationのDanielに似ている事も判明。(この件に関してはDaniel本人も公認(^^;)
(Peter Hammill)
ひん曲がった自身の心に突き刺さった。もっと真面目にならなけりゃと思って背筋をピンと伸ばして聴き入ってしまった。原宿Astro Hallには初めて行ったがとても良い会場だね。
(奥本亮)
いろいろな意味で一生忘れられないLive。メンバー&スタッフ&奥本氏の親戚&プログレ・マスターな方々どうもありがとうございました。
次点:
(Ruk)
植村氏はいつかはこういう音をやりたかったとおっしゃっていた強烈なインパクトを放つDeath Metal。実際演奏時間はマテリアルが少ないので30分位であるが、ちょうど良かったりして。(^^; 植村氏のDs.をきいてしまうと、あまたのブラストビートでは満足しなくなるのは当然の結果か。
(Uriah Heep祭 in Tokyo with John Lawton)
もっと評価されるべきミュージシャンの一人であるJohn Lawtonが引退宣言。いつかスタジオ盤だけでも良いから元気な姿を見せてください。今までどうもありがとう。

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寸評
次点:Hossein Alizadeh (7/8)
(Dream Theater)
John. Pの早弾きのアップがスクリーンに映されているのを観ながら「バカ…?」と思いました。そこまで弾かんでも良いだろう、と思うのが常識的な考え。でも自分達のやり方を突き通してきた結果の武道館公演はとても意義のあるものだったのではないかと。自分も長い間ファンをしているので、感慨深かったです。
(TFK)
これはUppsala公演。アルバムには納めきれないダイナミックなうねりを体感して、非常に満足。まばたきするのも惜しかったです。
(Thrash Domination '04)
Flotsam & Jetsam、Death Angel、Overkillという、80年代からゴリゴリな音を出し続けてきた人達と首振り職人達が川崎に集結。DAの復活&リベンジ来日はとても嬉しいニュースでした。初めて観たOverkillは王者の貫禄を感じましたね。Blitzの身体つきにウットリ。F&JのVo.も拾いものでした。時間的にも体力的にも3バンドでちょうど良かったと思います。あれ以上バンドが居たら、私の命が危なかった。次回はゼヒVoi Vodを!!!!
(The Mars Volta)
ファンサービスという言葉が存在しないライブ。アンコールなし。それはライブ一回一回全力でプレイしてるということだと思う。すべてのバンドに3時間ライブを求める方が変だよ。祝・再来日。
(Pochakaite Malko)
ダンスあり、本場の中東音楽の楽器登場、いろんな趣向を凝らしたライブでした。勿論演奏も素晴らしく、急に大物バンドっぽいオーラが出てきたような気がします。
(Hossein Alizadeh)
訳が分からないうちにしぶに連れて行かれたので、ほとんど興味なかったんですけど。Alizadehさんの演奏より、私は女声コーラスのハーモニーと展開が面白かったです。とにかく今まで聴いてきた音楽には存在しない響きでした。世界ってまだまだ広いんだなぁ。

あとJohn Lawtonの歌いっぷりは素晴らしかったです。Glenn Hughesの上を行ってるんじゃないかな?



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