2003 My Best 10


Album部門:


しぶ

もも

The Mars Volta

Dream Theater / Train of Thought

1
The Mars Volta / De-loused In The Comatorium

Kayak / Merlin - Bard of The Unseen

2
The Tangent / The Music that Died Alone

Discus / ...Tot Licht!

3
Tomas Bodin / Sonic Boulevard

Ritual / Think Like a Mountain

4
Dream Theater / Train of Thought

Claudio Baglioni / Sono io

5
Primus / Animals Should Not Try To Act Like People

The Mars Volta / De-loused In The Comatorium

6
Spellbound / same

Morbid Angel / Heretic

7
Glenn Hughes / Building the Machine

Isildurs Bane / Mind Vol.3/Mind Vol.4 : Pass

8
Guns n' Roses / Appetite of Destruction

Coheed and Cambria / In Keeping Secrets of Silent Earth: 3

9
Tesla / The Great Radio Contraversy

Opeth / Deliverance/Damnation

10
Depeche Mode / Some Great Reward
(Dream Theater)
 '03年で最もきいたアルバムなので当然の結果かと。初めはモロMetallica風フレーズの連発に気になったのは事実だが、次第にその奥に潜む情熱、直向きさ、純粋さに惹かれた。楽器のバランスも過去最高レベル。久々にベースの響きが素晴らしいHeavy Metalに出会った気がする。キーボードの影が薄いと囁かれながらもギターとのユニゾン・バトル、妙な音色に鳥肌が止まらず。
(Kayak)
 '81リリースのMerlinを見事なまでに昇華した渾身のロック・オペラ作。過去の焼き直しとは全く違う次元の作品であり、彼らが本来やりたかった願いがついに叶った事がヒシヒシ感じられる最高作。特にVo.の表現力が素晴らしく、多くの人にきいていただきたい作品だ。しかしDVDでの演奏陣の普段着Liveはちょっと残念だったかな。せめて黒のジャケットを着て欲しかった気が...。Tonちゃんらしくて良いか。(^^;
(Discus)
 インドネシアからの衝撃作。昨年度辺境プログレNo.1はこれで決定だろう。いきなりの細川たかし節に卒倒した人が多かったと思われるが、怖いモノ知らず、掟破りの力業で押し倒す勢いがたまらない。Jazz + Dream Theater + Gentle Giant + カンタベリー・ミュージック + 民族音楽 + Loud Rockが渾然一体となったミクスチャーRockをあなたは想像できるか!?
(Ritual)
 どうもこの作品の評価が芳しくなく、盛り上がりに欠けていると思うのだが、昨年の北欧Progressive Rockの最高作と思っている。サイケデリックなアコースティックな響きもまた良し。一押しは"Mother You:ve been Gone for Much Too Long"。中盤から高揚していく様は最高だ。ZeppelinもProgressive Rockだと思ってしまう耳の持ち主にも必聴だ。
(Claudio Baglioni)
 もう一聴して大のお気に入りになった。イタリアの息吹が肌で感じられる歌声にノックアウト。バッティアートもバニョーリも来日して欲しいなぁ。
(The Mars Volta)
 誰も追い込んでいないのに自ら追い込み暴走しながら身を削っている姿が痛々しく、宥めてあげたい気持ちにさせてくれるアルバム。テキサスは突然変異の音が出現する不思議な土地柄なのか?
(Morbid Angel)
 帝王の揺るぎない信念が貫いている完璧な音。中低音の蠢きの凄まじさはMorbid Angelでなければ味わえない誇りを感じる。Disc 2はMats/MorganのDeath Metal Ver.だと言ったら信じてもらえる?
(Isildurs Bane)
 Metamorfosi Trioとの共演である「Mind Vol.3」までの作風は、ある程度予想できた展開であったが「Mind Vol.4 : Pass」は何と歌モノで来たので驚いてしまった。「Mind Vol.3」は打楽器の響き(残響音)が素晴らしくそこにあるピーンと張りつめた空気までも一つの作品に取り込んだシリアスな音に感動。また、完全にファンの意表をついた「Mind Vol.4 : Pass」では参加Vocalist達の表現力の豊かさと美しい楽器の響きの前に言葉が出ず。Live見たいなぁ。ただ、某サイトで「Mind Vol.4 : Pass」の余りに的外れなレヴューを目撃してしまい
脱力した。
(Coheed and Cambria)
 The Mars Voltaの例を出すまでもなく、エモコア系ってよく知らないけど、今はこの辺のシーンをはみ出した作品に面白い音が満載のような気がする。Popなのだが不思議で謎めいた音を奏でて、特にギターの音色が美しい。また、Vo.の雰囲気が一瞬だけどRushのGeddy Leeを思い出してしまう辺り、'80s後半のPopなRushが好きな人にはお勧めだ。歌詞も訳わからなくて最高。(^^; ただ、ジャンルが細分化し過ぎた現在、門外漢ではその辺のCDの探し方が分からないということが問題か。(助かったという話もある。(^^;)
(Opeth)
 Progressive Rock/現代音楽界のIsildurs Baneに対してDeath/Gothic界ではこのOpethだ。元々彼らが持っていた音楽性を拡張した「Deliverance」と、しっとりとした'70s British Folk調の「Damnation」とを対比させた作品を立て続けにリリースしたことは正解だろう。特に「Damnation」のマニア魂が漲っておきながらの地味さ加減もたまらない。

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寸評
 今年の新譜はThe Mars Volta圧勝。形態はハードロック(しかも古いタイプ)だと思うんだけど、「ロックの衝動性」を耳から脳じゃなくて、身体で感じられるような激しくも切ない(だからエモコア?)サウンドに大ハマリ。ラテンパーカッションも◎。DoleスウェーティオバナナのCMをみてもヤツラを思い出す始末。ますますHRサイドに足を突っ込んできたなぁ・・・まぁいいか。
 2,3位はおなじみTFK勢。それぞれ予想していたのとは違うサウンドで驚かされました。しかしさすがの安定感とセンス。
 DTの新譜は新鮮味は足りないけど、やはり彼らしか作り得ない作品。コピーバンドの人達、頑張ってね(^_^;)。
 Primusはフルアルバムへの期待票込み。DVDの方がメインだしな。

 6位以下は「よく聴いたCD」で、新譜ではありません。今年一番聴いたのはSpellboundでした。B級の域は脱してないんだけど、ギターソロがないラウドロックに業を煮やしてる人、HR/HMファン歴が長いが純粋とはほど遠い人にはこのハッタリ感を味わってほしいわぁ。あ、好きな気持ちは純粋ですよ!!
 GunsとTeslaは高校の時に好きだったので、買い直してみました。今聴いてもカッコイイです。"Hung Tough"を聴くと、ステージで横座りをしていたJeff Keithを今でも思い出せます(笑)。
 Glenn HughesとDepeche Modeは自分でも「なんで?」と突っ込みたくなりますね(^_^;;。
 Glenn先生はもともとJJ Marshのギター目当てで集め始めたんですけど、この「Building the Machine」に関しては作品丸ごと好きです。Gary FergusonのドラムもVince Di Colaのオルガンも気持ちいいし、Glenn先生のベースラインが実に好みでして。"Beyond the Numb"で昇天してしまいそうです、ワタクシ。
 Depeche ModeはSoft Balletの「愛と平和」の元ネタって事で。サディスティック一辺倒なソフバに比べてDMは少し弱っちいところが色っぽいかも。

 ちなみにSolid Blue/Vol.IIIはいまだにヘヴィーローテーションに入っています。元気の素。


Live部門:

しぶ

もも

Mats & Morgan(2/22)

1
Freak Kitchen with Johan(3/27)
Maria del Mar Bonet(6/8) 2 Mats & Morgan (2/22) 
King's X(3/16) 3 Nashville Pussy (6/11) 
Frifot(12/7) 4 Taraf de Haidouks (8/30) 
Taraf de Haidouks (8/30) 5 Lars Hollmer / 向島ゆり子(10/19) 
次点:Sebastian Hardie(7/14,15)
   Dewa (8/13)

(Mats & Morgan)
 もう圧倒的。言葉を失ったLive。文句無しでしょう!
(Maria del Mar Bonet )
 スタジオ盤&Live盤だけでは決して伝わらない熱意をヒシヒシと感じた。本国のファンが押し寄せ会場は超満員。盛り上がりも凄まじかった。バックの演奏がこれまた超絶で腰を抜かした。行けなかった人は最近出たベスト盤 + DVDをどうぞ。(但しかなり雰囲気が異なるのであしからず。開催会場が素晴らしいので必見だ。)
(King's X)
 体力の限界を知らない超絶Liveと言って良いか。とにかく間近で彼らを、しかも千葉の稲毛で見られるとは思わなかったぞ。11月にまた来るからと行っておきながら結局再来日は果たしていない。Liveバンドとはきいていたが、まさかこれほどのパフォーマンスを見せてくれるとは思わなかった。総てのパートが格好良くて、その後暫く他の音楽きけなかった。
(Frifot)
 本国では大きな会場で行われるであろう彼らのLiveをこれまた間近で見ることが出来て幸せであった。Lena Willemarkのマイク無しでの圧倒的ヴォイスに息をのんだ。
(Taraf de Haidouks)
 近所のおっさんが楽器を持つと別人のようになり神懸かり的な演奏を始めるといった彼らのLiveをやっと見ることが出来た。素晴らしいの一言。日常の暗い生活を吹き飛ばすように、とことん音楽を楽しんでいる様子は見ていてとても気持ちが良かった。来日公演パンフレットも秀逸であった。

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Sebastian Hardie(7/14,15)
 まさかの来日。音響に問題あったとか、こなれていない演奏だとか、はっきり言って私にとっては大きな問題にもならなかった。残念ながら会場はガラガラであったが、来日してくれただけでも嬉しかった。夢をありがとう。
Dewa (8/13)
 会場は日本語案内も無く、インドネシア人ばかりでそこは日本ではなかった。(^^; アイドル・コンサートであったが、満員の会場の熱気に圧倒されるとともに元気をもらった。心配されていたパフォーマンスもそれほど気にならなかった。こういった音は大切にしたいなぁ。

寸評
【殿堂入り】Sex Machineguns (8/13)
 2003年は14本のライブへ行きました。ひと頃に比べるとずいぶん減りました。こう並べてみると5位以外はインパクト大賞のような気が(^_^;)。

(Freak Kitchen)
 
とにかく楽しかった!!スター不足とか嘆いてる前に、もっとちゃんと今居るバンドを観ようよ、日本のHR/HM業界の人達よ。Johanはすげー可愛いしMattiasは面白すぎるぞ。
(Mats & Morgan)
 
とにかく凄かった。人知外。
(Nashville Pussy)
 
とにかく下品だった(笑)。姉御最高。
(
Taraf de Haidouks)
 速い速い。どうして指がそんなに速く動くのか。それ以前にこんなに速く演奏する必要性がどこにあるのか。ないところが結構ロックだ。
(Hollmer &向島)

 Hollmerさんは日本語を覚えるべきです(笑)。正確な演奏に徹するだけでは到達できない音楽の楽しさを詰めたライブ。

(Sex Machineguns)
 
あんなに叫んで、歌って、頭振って、ちょびっと泣いたライブはもう行くことはないんだろうなぁ。解散した後の活動は真面目に追ってないんですけど、ひまわりのバンドは聴いてみたい。



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