2000 My Best 10


Album部門:


しぶ

もも

Transatlantic / SMPT:E

1

Echolyn / Cowboy Poems Free

Spock's Beard / V

2

Lars Hollmer / Utsikter

Cryptopsy / And Then You'll Beg

3

The Flower Kings / Space Revolver

King Crimson / The ConstruKction of Light

4

特撮 / 爆誕

Aghora / same

5

Geddy Lee/My Favorite Headache

The Flower Kings / Space Revolver

6

Valensia/Gaia II

Echolyn / Cowboy Poems Free

7

PYG! / PYG ! (Original First Album)

Pain of Salvation / The Perfect Element

8

Transatlantic / SMPTe

Carnival in Coal / French Cancan

9

Voi Vod / Lives

Kayak / Close to The Fire

10

坂本弘道 / 零式
(Transatlantic)これぞ真のスーパー・プロジェクト。2000年で一番トレース回数が多かったのは間違いない。本格的インターネット時代の幕開けを感じさせてくれた作品でもあった。新世代に向けて将来は明るい。曲の完成度もとてつもなく高い。世界中何処にいても好きなミュージシャンと一緒にレコーディングできるなんて素晴らしいことである。
(Spock's Beard )イントロとメロディーの掴みでもう虜。1回きいて良い印象だった作品は大体すぐ飽きてしまう作品が多いが(^^;、これは違った。優れた歌&楽曲で良い意味でのアメリカらしいあっけらかんとした明るさが更にGood。堂々の2位で勿論彼らの最高傑作。
(Cryptopsy)人間業を超えている驚異的病気サウンド。期待していたがまさかこれほどの作品とは思わなかった。3曲目以降は機関銃で体中穴だらけにされるような怒濤の音塊でしかもテクニカル。Avant-Garde Progressive Death Metalの真髄。脳味噌とろけそうになった。
(King Crimson)賛否両論が入り乱れていて正にCrimson的カオス状態である。私は一発でノックアウトを食らった。最近めっきり'70s Crimson Liveをきく機会は少なくなった。"The ConstruKction of Light", "FraKctured", "Larks' Tongues in Aspic-Part IV", そして"Coda: I Have a Dream"のテンションの高さ、不気味さ(^^;、崇高さは他のBandでは決して味わえない。今のCrimsonが今の私の音楽嗜好に合っていた。
(Aghora)バークリー出身のギタリスト、Santiago DoblesのCynic好きが高じて元Cynicのリズム隊を参加させてしまった夢のプロジェクト作。個人的にこの種のTechnical Rockを耳にすると脳内に快感物質が充満しまくるが、冷静に捉えても極めて次元の高い作品である。女性Vo.の歌唱力は平均レベルだが、浮遊感を伴うサウンドと共に良い方向へ働いている。CynicからDeathエキスを抜いた感じと言えば近いか?後にデジパックCD-Extra盤もリリースされたが、そのCDは彼らの動く姿が見ることが出来るのでお薦めである。画像は荒いが興奮してしまった。でもやっぱり売れないんだろうなぁ、コレ。(Euro-Rock Press Vol.7のReviewより加筆)
(The Flower Kings)最初の印象は曲のイメージが掴みにくく、取っつきにくかったが、きけばきくほど良さが滲み出てきた作品である。"I am The Sun (Part One,Two)"も勿論だが"A Kings Prayer"は名曲中の名曲。
(Echolyn)一度解散していたがNEARfestのPre Showをきっかけに見事に復活を果たしたEcholyn。軽快に駆け抜けるサウンドが非常に心地よい。ありそうでないサウンドである。こういうBandを簡単に潰してしまうレーベルはダメね。これからはマイペースで続けて欲しい。日本じゃウケないかもしれないが、地元でのLiveを見たら心配も吹き飛ぶほど熱さ。LiveはアルバムよりももっとHeavyだよ。
(Pain of Salvation) 今ノリに乗っているPain of Salvation。この3rdは更に音楽の幅が広がり、これぞProgressive Metalの理想形と言っても良いほどの完成度。この世にプログレ・メタルというのは多数存在しているが、このレベルに到達しているBandはPain of Salvation等ほんの僅かである。"In The Flesh"はとにかく凄い。"Morning on Earth"なんかQueensrycheマニアは涙する曲だと思う。
(Carnival in Coal)フランスの名門レーベルOsmoseの社員によるユニット。1st「Vivalavida」において、ブルータル・アヴァンギャルド・デス・グラインドを確立し、我々を驚愕させてくれたが、本作カヴァー集は更に追い打ちをかけて手に負えなくなった。Ozzyの"月に吠える"、Morbid Angelの"Fall from Grace"、Genesisの"Mama"等お馴染みのカヴァーだけで驚いてはいけない。極めつけは、Flashdanceのサントラで全米No.1になったMichael Sambelloの"Maniac"とPanteraの"Fucking Hostile"。前者はSymphonic Death Metal + Grind Coreに、後者はラテン系ラウンジ音楽に料理されてしまっている。変態音楽好きは即買いである。(Euro-Rock Press Vol.5のReviewより加筆)
(Kayak)Kayakが本当に復活。"When Hearts Grow Cold", "Anybody's Child", "Here Today"のポップな叙情性はKayakならでは。彼らの音楽はこれからも広く多くの人々にきかれ続けるだろう。

寸評

 去年よりはちとCDを買っていますが、再発物も混ざっています。上位3位が飛び抜けてます。
(Echolyn)「あーもうなんでこのバンドを今頃聴いているんだ、バカバカ、私のバカ!(>_<)」と思っていたところに復活&新譜到着。盛り上がった気分を更に高揚させるような見事な作品で1位。
(Lars Hollmer)どうしてこんなに染みるメロディーが書けるんだろう?聴いているうちに涙目になってきます。一家に一枚、極上の音楽。
(The Flower Kings)B.がチェンジしたせいか骨太なサウンドに。期待を裏切らない好作。"A Kings Prayer"で泣かぬ者が居るのか?
(特撮)結局オーケンの詩が好きだったんだな。過度な期待はしていないから、変なハードコア道どんどん行ってくれ。
(Geddy Lee)Gedが歌ってベース弾けばそれなりに満足してしまう私。Vo.ハーモニーに磨きが掛かっていたぞ。はよRush再始動してくれ。
(Valensia)うーん、ほとんど1stの焼き直しなんだが憎めないこのサウンド。唯一無二。50才になっても貫いて欲しい。
(PYG!)これは再発物です。GSブームが去った後、タイガース、スパイダース、テンプターズのスターメンバーが集まって結成されたアートロックバンド。こんな背景があってもあまり売れなかったらしい。ドリーミーでナイーヴな若者達そのままの音。
(Transatlantic)今年のProg Rock界最大の目玉。悪いはずがないのだが、やっぱりこのドラムの音嫌いだ(^_^;)。
(Voi Vod)先祖返った後の迫力のライブ盤。"Trival Conviction"を除けばやっぱり生で聴きたい気分にさせてくれる。
(坂本弘道)発売は99年だけど、今年買ったので。Lars Hollmerの来日公演でチェロを弾いていた人。ループを多用した、不思議なノスタルジー溢れる音世界。1曲目が白眉です。


Live部門:


しぶ

もも

Dream Theater (5/12)

1

Lars Hollmer(12/4,6)

Echolyn (6/16)

2

Sex Machinguns(3/30)

Transatlantic(6/18)

3

Dream Theater (5/12)

Lars Hollmer(12/6)

4

Echolyn (6/16)

Pochakaite Malko (12/24)

5

Slapp Happy(5/14)
次点:Planet X (10/16)
  : King Crimson(10/5)

(Dream Theater)私が見たDream TheaterのLiveの中では最高レベル。歌、演奏、音響、ステージ演出等完璧。これからどうなってしまうのだろうと要らぬ心配をしてしまうほどの内容であった。文句無しのNo.1。
(Echolyn)まさかLiveを見ることが出来るとは思わなかった。地元でのLiveでオーディエンスも熱狂。メロディーも最高。コーラスも演奏もバッチリ。アルバムも凄いがLiveはもっと凄い。こんなに素晴らしいBandなのに何故売れないんだ?(;_;)
(Transatlantic)機材トラブルや音響も良くなかったが、アメリカまで行った甲斐は充分あった。正に夢のような出来事であった。
(Lars Hollmer)本当に来日してしまったLars Hollmer。リハ不足(特に大熊氏は結構外していた。(^^;)はあったが、それを乗り越えたミュージシャン・シップに感動した。吉田氏のDs.とHollmerさんのサウンドは合うと思った。向島さんのヴァイオリンも素晴らしかった。
(Pochakaite Malko)ダブル・キーボードに圧倒された。近年のバンコ級のテクニカルで超絶な内容であった。シリアス加減も申し分無し。サムラのカヴァーも納得の内容。
(Planet X)反則だよ〜と言われるくらい超絶だったVirgil DonatiのDs.に圧倒。とにかく変態集団であった。一番オーソドックスだったのがTony MaCalpineだったと言えば分かってもらえるだろうか?
(King Crimson)もうこれが×ならCrimsonを見るのは辞めよう、これ以上騙されないぞ!と思いながら足を運んだが、彼らはやっぱり凄かった。4人のメンバーの個性が最高のテンションでぶつかり合い、私が今まで見たCrimson Liveでは最高の出来であった。

寸評

次点:Planet X (10/16)
(Lars Hollmer)この来日公演を取り巻くすべてのことが、私にとって今年の最大のイベントだったので。
(Sex Machinguns)このページの中では異質なバンドだけど、今年一番ライブに通いました。日本のHMを担っていく重要な存在だと思います。色物扱いしないでほしいっす。この日はガールズ・オンリーでした。初めてライブで生命の危機を感じた位テンションが高かった!印象深いライブ。
(Dream Theater)今まで何回もDTのライブは観ていますが、この日は何もかもが完璧でした。James惚れ直したぞ。
(Echolyn)はっきり言ってステージは殆ど見えてません。それでも初心者を熱中させるくらい楽しかった。
(Slapp Happy)ホンマに来ちゃいましたね。ドリーミーなDagmarの存在感に一票。
(Planet X)Ds.変態過ぎる・・・。笑うしかなかったドラムソロにうなされた人多数。



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