もも的おすすめアルバム:Samla編

Måltid

額にシワ
1970年作品(2nd)
Samlaが唯一無二の個性を確立した作品。ジャズ・・・ロック?あちこち崩壊してるわ、よじれるわで「どうしてこういう展開になるのか?」と頭を捻っているようでは追いつけない。小脳で聴け!捕らえどころがない、と油断しているとあなたの頭もニャ〜ニャ〜スキャットに汚染されます。ちゃんと注意書きあるんだから。Remember-joy is contagious!10.11.12曲目はボーナス曲。

・イチオシの曲
Dundrets Fröjder
ひたすら忙しいくてメンバー全員手数王。でもボケも忘れない。この頃からパーカッションが冴えている。どうしてそうなる?という展開てんこ盛り。
Tärningen このアルバムでは一番真面目にジャズロックしてる曲。短いながら中間部の疾走感に手に汗握る。
Syster System 変態スキャット(殆ど発情期の猫である)と力強いピアノ。曲名が英語っぽいので、一番覚えやすい(笑)。
Circus Apparatha 1stの曲のリメイク。エレピが可愛い。北欧の垢抜けなさがいい味を出してる一曲。

Klossa Knapitatet

踊る!踊る!踊る!
1974年作品(3rd)
邦題「踊る鳥人間」。前作「Maltid」に比べ、肌触りは柔らかくなった。曲も粒ぞろい。大曲・小曲織り交ぜ、進行は実にクールだ。演奏の一つ一つを取ると、(5曲目、雄叫びとバカ炸裂、と多少の例外はあるが)結構シリアスに演奏してると思う。なのにこの曲からにじみ出てくるユーモラスさは何なのだろう?この人達の「スタンダード」というのがすでに違うところから来てるんだろうなぁ。こんな脇毛ボーボーで縄跳びしてる怪人物が跋扈する国ではいた仕方あるまい。

・イチオシの曲
Lång ner i ett Kaninhål
(Way Down A Rabbithole): オープニングから全速力発進の軽快なナンバー、ヨーデル付き。ピアノも素直にかっこいいぞ!
Liten Dialektik (Small Dialectics) : 痙攣的なブレイクがとってもサムラ。
Musmjölkningsmaskinen (The Mousemilkingmachine) : エレピとギターのユニゾンが鮮やか。手数の多いドラムの刻みも聞き逃せない。

For Older Beginners/Mystery Of Popular Music

ペケペンペン
1978年作品(4th)
「初老」はスカシッ屁インプロビゼーション、スカシは音アリより強烈でいつまでも臭い。「親しみ」は小曲集で、そこらのガキをさらって無理矢理歌わせたり、下品極まりない野獣チックなスキャット炸裂ナンバー多数、完全にアホ丸出し。これに限って最早「知性」云々言うのはやめてみんなで笑ってやろう!(by あきこ)

・イチオシの曲
The Fate
変態スキャットを通り抜けると、大作ジャズロックが待っていた。どこか民謡調で愛嬌のあるメロディーと確かなテクニック、よじれるリズム。サムラの魅力を満喫できる一曲。
Seasonsong , Proffesion Is The Amateur's Glue , Buttonless... 声はひっくり返る、車はクラッシュする、トイレは詰まる(?)、大変な騒ぎで脳ミソとろけること請け合い。

Familycracks

家庭のひび割れ
1980年作品(5th)
 さすがにファンの間では最高傑作と言われただけあってコレに勝てるロックは他にあるか?特に1-3曲目のメドレーでの一気に駆け抜ける疾走感、複雑怪奇なリズム、決してハズせないキ印コーラス!校長センセ、運動会でかけてくれ。しかし1曲目冒頭のピアノが「カステラ一番」に聴こえるのは気のせい?(by あきこ)

・イチオシの曲
Five Single Combats-Ventilation Calculation-The Forgeのメドレー 日本では「家庭のひび割れ」でお馴染み、Zのサムラのアルバム。硬派な作風なので、一般のプログレファンからの人気も高い。2002年来日公演でも披露され、ファンの度肝を抜いた。
Pappa(With Right Of Veto) 変態スキャットファンにはたまらない
The Farmhand テンションが高いアルバムの中でも和める一曲。

Kaka


1999年作品(6th)
 現地でのギグで、いい歳こいた貴婦人さえもサムラ指差し腹抱えて悶絶地獄。ファン捕まえて英訳を尋ねても「下品すぎてとても言えない...」と。そんな北欧人以外の欲求を叶えたのがコレ。さすがに放送禁止用語は出ないが英語のナレーション付きライブ(っぽい)作品。サムラのおいしさを味わえる一品。但し下痢に注意。(by あきこ)

・イチオシの曲
Ikarien
プライベートテープを集めるようなコアなファンの間では幻の名曲と言われていた曲。「Kaka」では3部に分かれているが、ライブでは一曲として演奏されていた模様。軽快なリズムとダイナミックな曲展開はライブの華になるだろう。ちなみに「Ikarien」とは英語で"Land Of Icarus"の意らしいが、全然関係ないという説もある。どっちよ?
Satori 1stに収録されていた曲をリメイク。スピード感がたまりません。
Frestelsens Cafe こちらも長らく待たれた幻の曲。超絶シロフォンも侮りがたいSamla流ジャズロック。



Von Zamla/Solo