![]() |
初めての会場。六本木交差点を旧テレビ朝日方面に歩いた、金谷ホテルマンションの地下でした。危うく通り過ぎそうになったところを早朝チケット並び仲間(笑)のTさんに呼び止められて、無事会場に到着することができました(^_^;)。 地下に降り、謎なオブジェに迎え入られて入った会場は、ライブハウスと言うよりギャラリーでした。大編成のバンドには向かないけど、今日のようなアコースティック楽器のデュオにはいい雰囲気だと思いました。それにビールが美味しかったのがポイント高いです。それ自体オブジェのようなまん丸な椅子に座って開演を待ちます。(←普通の椅子より疲れなかった。うちにも欲しい) |
はじめに出てきたJosef van Wissemというリュート奏者の演奏は、なんというか、リュートを弾いている人が観たら面白かったのかなぁ。ちなみに私はリュートの生演奏は初めて。もう好奇心だけで観てました。時々CD-Rに納めたBGMを使って演奏するんですが、その扱いがぞんざいで気になりました。途中で弦が切れてしまうアクシデントも。弦が多いのでチューニングが大変そうでした。 さてお待ちかねのHollmer&向島デュオです。 その前のサウンドチェックから見せてくれます。大好きな"Ambler"を弾いてくれただけでも嬉しかったのですが、アコーディオンの排気音を「バホーバホー」とたてながらスキップ気味に歩くHollmer(^_^;)。オッサン、やたら楽しそう。 よほど気に入ったのかHollmerは「バホーバホー」と音を立てながら入場してきました。Hollmerの機材はKorgとProphetのキーボード2台とメロディオン(学校用)、アコーディオン、シンセサイザー。向島のはヴァイオリン、カズー、鳥の形をした水笛(?)、と鈴など。"Simfågeldans"(Swimming bird's dance)をで始まりました。お馴染みの曲に向島が絶妙なメロディを絡めていきます。Hollmerと向島がアイコンタクトで確認しながら、終わりそうで終わらない曲の終盤で、向島のキックが華麗に舞い、観客からも思わず拍手が。続いて"Portaletyde"、"Doina"では「楽器の持ち替えをする」といって曲が始まりました。ヴァイオリンの一発目の鋭い音でノックアウト。ステキ過ぎ。さて持ち替えというのは・・・。 |
![]() Yuriko Mukoujima (vln.etc.) ゆり子さん熱演中。華麗な足捌きでした |
![]() 立ち上がって準備 |
--→ 一瞬で ←-- |
![]() 向島さんのあごが辛そうです |
![]() 笑わしてもらった後はしっとりと"Höstvisa"、お馴染み"Boeves Psalm"。アコーディオンの暖かい音色を堪能できました。 "Franska Valsen"では二人ともステージを離れ、客席前を歩きながら演奏しました(写真右)。ワイヤレスならもっと自由に動けたろうなぁ。サーカスの端っこの方で演奏されているような音楽と相まって、いい雰囲気でした。 "Quickstep"ではHollmerがアルペジオのインプットを間違え「No!」と2度程やり直し。ヴァイオリンはエフェクトを通してスペーシーな感じの音を出していました。Hollmerはサンプリングやメロディオンなどで色んなノイズを加え、ドタバタと進みます。Hollmer、メロディオン台として使っていた譜面台を壊す勢い。最後に向島が水笛を吹いたのですが、音が出ませんでした。「水がなくなっちゃった」ってオイ(笑)。"Rindatröst"は愛娘Rindaちゃんのための子守歌だったそうです。向島は「私だったら泣いちゃって寝れないと思う」という感想。確かに・・・。 "Augustins Tema"であらためてHollmerと向島の相性の良さを実感できました。暖かくて、清々しい曲にふさわしいアンサンブルには心洗われる思いでした。"Inte Quanta"を可愛らしくきめた後は、重厚な"Dron"。この曲は毎回(ソロ演奏の時には)演奏していますが、キーボード以外の楽器を絡めたのを聴くのは初めてかもしれません。静かに、注意深く重ねられた低音と不協和音で、会場にシリアスな空気が流れます。音が大きい訳じゃないし、テクニカルでもないのだけど、テンション高かったです。とても興味深い演奏でした。続いての"Utflykt Med Damcykel"はリフの重なり合いの中からメロディーが飛び出てくる、といった感じの曲。ソロで演奏するより、共演者がいた方が面白いですね。 「向島と共演できて嬉しい」とHollmerのMCのあと、透明感のある音が印象的な"Through Glass"。向島は鈴を振ったり、ヴァイオリンに当てて音を出したり、それがまた神秘的な雰囲気をもり立てていました。涼やかな音が流れる中で、哀愁漂うアコーディオンの旋律が引き立ちます。 アンコールは"Hajar Du Idealfamiljen?" (Do you understand ideal family?)でした。1stに収録されている素っ頓狂な歌。牧歌的な雰囲気と楽しい演奏で、ステージは終わりました。 (あとで向島さんの楽譜を覗いて歌詞を見たところ「オレはパパだ、大きくて強いんだぞ〜」みたいな歌詞でした。) 今回残念だったのは、観客が少なかったことでした。30人くらいだったのではないでしょうか。おそらく、Hollmerのソロは好きだけどSOLAのロックっぽい音がだめな人は、今日のステージの方がしっくりきたのではないかな。でも約30人だけこの素晴らしいステージを独占できた、という贅沢は大いに自慢。ゆったりできました。再演希望です!! |
03/30 Lars Hollmer & Yuriko Mukoujima 1. Simfågeldans 2. Portaletyde 3. Doina 4. Höstvisa 5. Boeves Psalm 6. Franska Valsen 7. Quickstep 8. Rindatröst 9. Augustins Tema 10. Inte Quanta 11. Dron 12. Utflykt Med Damcykel 13. Through Glass --encore 1-- 14. Hajar Du Idealfamiljen? Thanx to Mr.Noda & Emu |
![]() Lars Hollmer (acc.ket.) Yuriko Mukoujima |