Thrash Domination 08 Live report
(2008/09/20,21 at Club Citta Kawasaki)

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Thrash Domination 08を観てきました。(Shibu)

<1日目:2008.9.20.>
 台風の影響の交通乱れを考え13:00頃川崎到着。ゆっくり腹ごしらえ。Citta'に行く途中、時間つぶしには好都合だったタイ料理屋のTUK TUKが閉店しているのに気づく。
 14:00からマーチャン店頭販売が始まるのでCitta'の前に行ったら長蛇の列。Thrash Dominationでこんなに早く来たこと無かったのでビックリしてしまう。そして、たまたま最後尾に並んだらその前に相方Mixi知人が。あっさりと対面を果たしていた。暫くボ〜っと並んでいたら、Awayがひょっこりと現れる。誰も気づかないような中、私達は興奮Maxモード。相方&相方知人某氏は早速ツーショット写真を撮ったりで既に来た甲斐の数10%は達成したらしい。

 そんな興奮が冷めない状態でいたら、今度はメンバーと同行しているVoivodファンサイトのスタッフがやってきて、気合いが入っている某氏の「Killing Technology」Tシャツを発見するや否やサイト・アップ用の写真を撮らせてくれないかとの事でポーズ。後日本当にアップされていた
 14:45で事前のマーチャン販売は終了となったがギリギリだった。私達の数人後ろの人達は並んでも買うことが出来ず開場後。ちなみにVoivodは余り考えていなかったのか、比較的シンプルな2種類のTシャツのみ。今日のための特別仕様では無かった模様。「Killing Technology」のBand Logo Ver.の方は初日で売り切れていた。バックルも売っていたが¥5000だったので諦めた。
 ホスピタリティ・エリアが当選したので入場後Meet & Greetパスを受け取る。実際行ったら本当に「エリア」というか踊り場に飲み物と椅子がある程度。(笑) ビール飲んでからT.H.A.ブースでBlack Metalをチェック。

 ほどなく開演時間が近づいたので真ん中の見やすい位置でForbidden観戦。


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<Forbidden>
Set List: (2008.9.20. 約70分)
1.Infinite
2.Forbidden Evil
3.Off The Edge
4.Follow Me
5.Step by Step
6.Feel No Pain
7.Out of Body
8.Through Eyes of Glass
9.March Into Fire
10.Twisted Into Form (with Paul Bostaph(ds.))
11.Chalice of Blood (with Paul Bostaph(ds.))

<Forbidden Line Up>
Russ Anderson (vo.)
Craig Locicero (g.)
Glen Alvelias (g.)
Matt Camacho (b.)
Mark Hernandez (ds.)

 ハウリングしまくりの余り音質の良くなかったForbidden。Voivodの音も少々心配する。同じ場所で待機。幕が開いたままだったのでセットチェンジ中見学していたが、これ以上ないようなシンプルなds.セットにびっくり。Forbiddenでさえあったバックドロップも無し。

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<Voivod>
 イントロSEが聞こえて私は既に鳥肌モード。そう1曲目はオープニングにふさわしい"Voivod"。本当に彼らがステージに立っていた。奇跡の瞬間。シンプルなセット故か全ての楽器の音がくっきり聞こえた。結局この日の3バンドの中では最も音質が良かった。
 悪ガキ風なvo.のSnake、顔はあんまり変わっていなかったが少々お腹ポッコリのBlacky、首がヒョコヒョコ左右に可愛く揺れながらシンプルなds.を叩きまくるAway、そしてVoivodの大ファン、Canadian Technical Death Metal、MartyrのDaniel MongrainはPiggyの代役として適任。予想通りDaniel Mongrainは圧倒的なバカテクの持ち主だった。
 2曲目は名作「Angel Rat」から"The Prow"。Snakeの"Yeah! Yeah! Yeah! Yeah!"の煽りがほのかにオヤジ臭さを醸し出していて味わい深かった。(^^; Snakeは25年目についに初来日したとMC。メンバーもファンも感無量である。続いて"The Unknown Knows"から立て続けに"Ravenous Medicine"。Voivodのノリは通常のThrash Metalとは違う異次元空間のノリなのでクネクネしながら首振ると気持ち良いことに気付く。(笑) 特に"Ravenous Medicine"の気持ち良さは別格。Snakeと一緒に不思議なアクションしながらの踊りは楽しい。しかし、Snakeは顔の表情、動き一挙一動面白すぎて目が離せない。この衝撃(笑撃)の感覚は初来日時CathedralのLee Dorrian級と言えば納得して貰えるか。(^^; 最初硬さが見られたAwayだったが、この辺りから彼独特のグルーヴに拍車がかかっていった。オーディエンスも曲が終わる度にVoivodコールが起こり、アットホームな雰囲気。
 Blackyの雰囲気ものベースが炸裂する"Overreaction"は意外な選曲。Snakeがジャングル・サウンドだと紹介していた"Tribal Convictions"。Liveは雰囲気が違って意外にヌメヌメと重たい印象。後半のディレイを効かせたDaniel MongrainのギターがPiggyを彷彿させるようで素晴らしかった。そして"Tornado"は日本特別"竜巻"Ver.。サビでは本当に最後まで「竜巻」と連呼。Snakeの日本への感謝の気持ちが表れているようで感激した。しかし「タツマキ!」の語感、かなりハマっていた。(^^;
 まさか"Panorama"がLiveで聴けるとは思わなくて、頭が一瞬真っ白に。Daniel Mongrainの巧みなリフ刻みに酔いしれる。そのDaniel Mongrainが「原爆戦争ヤメマショウ」といって始まった"Nuclear War"。説得力無い。(^^; "Nuclear War"は「Live」盤と同様エンディング部をカットし間髪明けずに"Nothingface"へ繋がる展開。アヴァンギャルトなギター、Snakeのパンキッシュなシャウトと妙な変拍子で爆走するAwayと異様な展開をみせる"Nothingface"はVoivod独特のノリでLiveで更に映える曲で驚いた。"Brain Scan"の不思議なノリは唯一無二。格好良すぎの展開。Snakeの手の顔割りパフォーマンス、AwayとDaniel Mongrainのせめぎ合いは圧倒的だった。そして最後はPiggyに捧ぐ形で"Astronomy Domine"で締めくくり。音空間の広がり具合が最高。彼らの音楽って映像が見えてくるような感じがする異次元サウンドなのだ。なお、この曲ではSnakeはスタジオ部でのシンセ/エフェクト部特殊効果音源を自らの声で演出していた。(^^;
 あっという間に終わってしまった。

Set List: (2008.9.20. 約64分)
1.Voivod (from The Album 「War and Pain」)
2.The Prow (from The Album 「Angel Rat」)
3.The Unknown Knows (from The Album 「Nothingface」)
4.Ravenous Medicine (from The Album 「Killing Technology」)
5.Overreaction (from The Album 「Killing Technology」)
6.Tribal Convictions (from The Album 「Dimension Hatross」)
7.Tornado (from The Album 「Killing Technology」)
8.Panorama (from The Album 「Angel Rat」)
9.Nuclear War (from The Album 「War and Pain」)
10.Nothingface (from The Album 「Nothingface」)
11.Brain Scan (from The Album 「Dimension Hatross」)
12.Astronomy Domine (Cover of Pink Floyd) (from The Album 「Nothingface」)

<Voivod Line Up>
Denis "Snake" Belanger (vo.)
Jean-Yves "Blacky" Theriault (b.)
Michel "Away" Langevin (ds.)
Daniel Mongrain (g.)

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<Testament>
 その後に登場したTestamentは機材トラブルで音が最悪だったこともあって、魂抜けていて、音が鳴っていてもまともに聞いていなかった気がする。(^^;

Set List: (2008.9.20. 約63分)
1.Over The Wall
2.Into The Pit
3.Practice What You Preach
4.The New Order
5.Electric Crown
6.More Than Meets The Eye
7.Henchman Ride
8.The Legacy
9.Apocalyptic City
10.D.N.R.
11.3 Days in Darkness
12.Diciples of The Watch

<Testament Line Up>
Chuck Billy (vo.)
Eric Peterson (g.)
Alex Skolnick (g.)
Greg Christian (b.)
Paul Bostaph (ds.)

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 Meet & Greetには初めForbidden、その後、直ぐにVoivod。Forbidden、Voivodが去った後にTestamentといった順番であった。メンバーもファンもある程度の年齢に達しているため(^^; 終始和やかに執り行われたのでとても良かった。スタッフが凄く協力的だったのと、人数が20人位だったというのも良かったのかな。Voivodのメンバーが直ぐに現れたのでForbiddenのメンバーからのサイン貰うのは諦めた。(笑) Voivodとファンが揃って順番に写真を写すのだが、何か完全にVoivodのファン状態で普通に一緒に記念写真撮って貰っているそこのスキンヘッドの君、ForbiddenのMatt Camachoじゃないか。結局Voivodが終わるまでいた気がする。良い奴だったよ。(^^;


ミュージシャン同士でMee&Greet

 Voivod関連のレア・アイテムを持参したので驚かせることに成功。(笑) 特にDaniel MongrainにMartyrのCDを持って行ったら「日本でこのCDは入手できるのか!?」と大変驚いていた。日本は世界一アイテムが揃う所なんですが。(^^; Voivodファンサイトのスタッフに是非一緒に記念写真をということでDanielとジャケット持ちながら記念撮影。メールアドレス教えたけれど、まだ写真送ってきてくれていないなー。(笑) その他Awayに2nd LPを出しながら「2ndから1曲もやらなくてちょっと残念だったです〜、"To The Death!"も聴きたかったです!」と言ったら「Next Year!」と即答。信じたい。
 Voivodコールでメンバーを送ってからTestamentが登場。Paul Bostaphは間近で見ると凄く細い。こんな身体のどこからそんなパワーだ出てくるのか不思議でならなかった。彼の足技が大好きなので記念に足を触らせて貰った。(^^; 正直私はTestamentと言えばPaul BostaphとAlex Skolnickなので、彼らとのツーショットを撮って貰って満足。その後、メンバー全員との一緒の記念写真。後で見てみたらChuck Billyのせいで遠近感がおかしい。でもね、思っていたよりChuck Billyは大きくなかった。ステージでは山に見えるのに。私よりちょっと身長が高い程度。横幅は私の1.5人分はあったけれど。(^^;

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<最終日:2008.9.21.>
 前日の夢のようなひとときにボーと家で佇んでいたら予定の出発時刻を過ぎているのに気付く。結局開場時間に間に合わず。
 一応T.H.A.ブースで昨日に引き続きBlack Metalをチェック。(笑)会場内に入るとなんとテーブルが出ていた。Citta'でテーブルが出ていると人が少ないという証拠。日曜日公演は関東圏外の人が参加しにくいので少ないのか?過去Thrash Dominationには全て参加したつもりであるが、こんな状況は記憶無し。ゆっくりと場所が確保できる点が助かるが。改装前の初期のCitta'の時は更に人がいないと後方に櫓が建っていたが今はどうなんだろ?


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<Forbidden>
 最終日のForbidden、初日のLiveは一体何だったのかというくらいの充実ぶり。初日のベースのハウリングに悩まされ妙に低音の特定周波数が聞こえにくかったのが嘘のような音質の良さ。主に1st殆どと2ndを網羅した初期マニアにとっては感涙の内容だったに違いない。"Through Eyes of Glass"は鳥肌ものだ。最終日はPaul Bostaphに変更してからの2曲目に"One Foot in Hell"も演奏。ds.変わると、こうもサウンドが変化するのかというのを同じBandのLiveの中で体験するなんて珍しい事。Russ Andersonの誕生日祝いイベント&Chuck Billyの一部コーラス参加のサプライズも。

Set List: (2008.9.21. 約72分)
1.Infinite
2.Forbidden Evil
3.Off The Edge
4.Follow Me
5.Step by Step
6.Through Eyes of Glass
7.Feel No Pain
8.March Into Fire
9.Twisted Into Form (with Paul Bostaph(ds.))
10.One Foot in Hell (with Paul Bostaph(ds.))
11.Chalice of Blood (incl. Russ Anderson's Happy Birthday Song with Chuck Billy) (with Paul Bostaph(ds.) & Mark Hernandez(Back vo. & ds.))

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<Voivod>

 Voivodは初日と甲乙つけ難し。
 今日のSnakeはRamonesのTシャツを着ていた。"The Prow"が終わった後Snakeが昨日も来たヤツ手を上げろ!って挙手多数。満足そうな笑みを浮かべていた。この日はメンバーも幾分リラックスさが感じられた。Awayはこの日の演奏の方が良かったと思う。特に"Overreaction"のハイテンションぶりは白眉だった。"Panorama"が終わった後Snakeが「1stアルバムからだぞ〜」って紹介しているときに「Blackyから違うよ〜」と言われていた。結局昨日と同じ1stの"Nuclear War"をやったが、本当は何を演奏する気だったのか気になる。その際'83の1stと言っていたが、リリース時は'84だった記憶があるので、Snakeにとっての1stは'83認識と細かい点で興味深かった。
 "Panorama"ではちょっとDaniel Mongrainのギターの音程が一部外れていた印象。そう言えば、"竜巻"と"Nuclear War"でDaniel Mongrainのギターがトラブっていたのでこの辺りエフェクター?が調子悪かったのかも?おかげでBlackyのベースとAwayのds.のみの貴重な瞬間も。(^^; "Panorama"の後にBlackyがメルシーとフランス語で。ケベックを感じた。(^^;
 なお、セットリストは昨日と"Nothingface"と"Brain Scan"の順序を入れ替えていた。初来日がよっぽど彼らにとっては嬉しかったのか"Brain Scan"の後ステージ上から記念撮影モード。(^^;最後の"Astronomy Domine"ではSnakeがSet Listを紙飛行機にして飛ばそうとしたが失敗していた。(^^;
 音質は初日は低音寄り、最終日は高音寄りで個人的には初日の音質の方が好みだった。すぐ戻ってくるとMCで言っていたけれど本当に信じて良いのだな!?

Set List: (2008.9.21. 約67分)
1.Voivod (from The Album 「War and Pain」)
2.The Prow (from The Album 「Angel Rat」)
3.The Unknown Knows (from The Album 「Nothingface」)
4.Ravenous Medicine (from The Album 「Killing Technology」)
5.Overreaction (from The Album 「Killing Technology」)
6.Tribal Convictions (from The Album 「Dimension Hatross」)
7.Tornado (from The Album 「Killing Technology」)
8.Panorama (from The Album 「Angel Rat」)
9.Nuclear War (from The Album 「War and Pain」)
10.Brain Scan (from The Album 「Dimension Hatross」)
11.Nothingface (from The Album 「Nothingface」)
12.Astronomy Domine (Cover of Pink Floyd) (from The Album 「Nothingface」)


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<Testament>

 初日同様Thin Lizzyの"The Boys are Back in Town"のBGMが完奏してからTestamentが登場。Iron MaidenのUFOの"Doctor Doctor"みたいなものか?
 TestamentはForbidden同様、初日の公演は一体何だったのかと思うような桁違いの充実度。初日は極端に言ってPaul Bostaphのds.とChuck BillyのVo.しか聞こえなかったので(爆)異様に良く思える。(^^; 初日は機材の調子が悪すぎたね。最終日はアンコールを含んでたっぷり演奏。アンコールの"Alone in The Dark"からAlex Skolnickのギターが殆ど聞こえなくなったがまぁ許容範囲だろう。それだけ初日が悪すぎ。(^^;
 最後の"Diciples of The Watch"は恒例の?オーディエンスをステージに上げまくりメンバーがChuck BillyとAlex Skolnick以外はドラム後方へ下がって見えなくなる。(笑)

Set List: (2008.9.21. 約90分)
1.Over The Wall
2.Into The Pit
3.Practice What You Preach
4.The New Order
5.Electric Crown
6.More Than Meets The Eye
7.Henchman Ride
8.The Legacy
9.Apocalyptic City
10.D.N.R.
11.3 Days in Darkness
<encore>
12.Formation of Damnation
13.The Preacher
14.Alone in The Dark
15.Disciples of The Watch


Testamentのステージ、上部から撮影(9/20)