セットリスト:
食べたいなめたい危険地帯/ONIGUNSOW/JAPAN/エステティシャン/TEKKEN II/みどりのおばちゃん/Secret Killer/そこに、あなたが...../Iron Cross/Kiss/逆風/日曜日/Burn/桜島/Fire
アンコール1/リサイクル/ビール/みかんのうたアンコール2/Scropion Death Rock/German Power
アンコール3/American Z/全国大会アンコール4/Sex Machingun...&...Heavy Metal Shout!!!5時半過ぎくらいに東西線九段下駅に到着。駅からお堀沿いに歩き、門をくぐった辺りで女の子が「寄せ書きをしてますー協力お願いしますー!」と呼びかけていました。畳1枚より2回りくらい大な白い布がずらり。それぞれAnchang、Noisy、Himawari、Panther、そしてKameenやスタッフの分まで各2枚ずつ用意されていました。すでにどの布もメッセージでぎっしりでしたが、私はAnchangの布の端っこの方に「素敵な音楽をありがとう」と書いてみました。解散ライブなんて初めてですが、ここまでサポートメンバーやスタッフにまで親愛を持って接するファンって珍しいと思います。武道館のテラスから間違いなく垂らされるであろう横断幕を写真に納めようと、デジカメを持参。周りの風景も少し撮ってみました。
季節柄パンサーコス多め
スシエとかもいた。
開場前にもお店とか出ていたらしい会場に入って、座席を探すと・・・おお!北側3列目、パンサーさんの真後ろ辺りです。バックヤード席だとは分かっていたけど、すごくステージが近い!!勿論メンバーを正面から見ることはできないんだけど、普段は目に出来ないスタッフやメンバーの動きが見られて新鮮です。のいちゃんが殆ど見えないのが残念でした。カバンを一度置いて、「to the future tracks〜未発表曲の集い〜」を購入しようとCD売り場へ。そこで偶然やまみーさんと遭遇しました(席は隣なんですけどね)。彼女とマシンガンズを観戦するのもこれで最後なんだなぁ・・・。
カメーンの横に置かれているパンサーさんのアンプの後ろにはセットリストが貼られていたので、それをチェックしたり、のいちゃん側のアンプの上に置かれている禿頭のマネキンが、最後に飛んだり爆発したら面白いなぁとか(「恐怖奇形人間」参照)、色々おしゃべりしていると、「まもなく開演」のアナウンスが。するとどうでしょう、いきなりSMコールですよ!なんて熱い人達なんでしょう!愛してるマシンガー!
(本編)
◆オープニングはツインギターのハーモニーから。AnchangとPanther、この2人が同じ舞台に立って、ギターを競い合うことは今後ないのだなぁと思うと、いきなりウルっときてしまいました。早すぎです、自分。しっかりと眼に、耳に、身体に、刻み込んでおこう。
◆音はかなり良かった。バックヤード席って、余計な音の周りがカットされ、モニターで聴いているような形みたいです。ギター2人が同時に激しいソロを弾くような時は割れ気味になるのですが、ベースの音もしっかり聞こえ、「ビール」や「リサイクル」の歌詞までしっかり聴き取れました。しかもドラムの生音まで聞こえてくる距離。いや〜、この席侮れません。それに「1階ー!」「後ろー!」って2回呼んでもらえるんですよ(^_^)v。メンバーと同じ振りを踊ったり、合いの手を入れてると、自分もステージに立って応援してる感じがします。
◆AnchangのMCで「とにかく暑い!」とのこと。「普通2階の方なんて寒〜い空気が流れているものなんですけど、昨日(12日)は2階まで熱気が上って暑かったらしいです。」「てことは、あれですか?武道館が広くても、マシンガンズが使うと狭いって事ですか(笑)?」ファンの熱気で武道館もはち切れんばかりでした。
◆おなじみのいちゃんの「臭い」MC(笑)。「明日はココが何のイベントに使われるかわからないが『昨日何があったんですか?何か、臭いですね、この会場』と言われるくらい、汗と鼻水を流していけー!」とか「今はお盆で、その辺にうようよしているじいさん、ばあさんの霊達に呆れられるくらい暴れていけー!!」と早速熱いアオリを入れていました。翌日は戦没者追悼記念式典だったと思います・・・(汗)。
◆"エステティシャン"のお馴染みの振りは片足立ちでやるんですけど、パンサーさんはかなりよろけていました(^_^;)。パンサー、カメーン、ヒマワリはよく後ろを見てくれて、特にひまちゃんのアオリでバックヤード席だけ不思議な盛り上がりになることもありました。(つまり、他の席は歓声が上がってないのに、バックヤードだけ盛り上がってる)
◆"そこに、あなたが....."では布製の炎型ライトが稼働。ココでも少しほろりと・・・。この曲は盛り上げ方がとても上手い。ギターも良いトーンを出してました。「そこにあなたがいるなら、歩いていける」ってフレーズが、とてもマシンガンズのライブと重なるんですよ。
◆"Kiss"の前振りはパンサーさん担当。最初濁声で「Kissスルゼー!」とあおっていましたが、Anchangに「Kissするときにその声はないでしょう?もっと、本当にキスするときみたく喋ってください」とダメ出しを受けてました。そしてちょっと声のトーンを変えて「Kissしませんか?」と少し紳士的になりました。「野郎でもOK」なセクスィーギタリストは後ろから見てもセクシーでした。お尻が小さい〜。
◆"Kiss"ギターソロ時の恒例(といっても最近なかった気もする)パンサーさんとのいちゃんとのキスシーン。パンサーさんってばごく自然にのいちゃんの顎にスッと手を添えるんですよ、もう、少女漫画のようでした (^ ^*)。やまみーさんの今日の耐え難いくらいのハイライトだったそうです(笑)。その後はかなり情熱的にグニグニと(汗)。
◆パンサーさん、今回のKissは「ヌメッとして、情熱的で、それでいてー、爽やかで」という感想。どっちなんですか?その後「ざまーみろー、パンサーは俺の物だ!」とのいちゃんは観客に吠えていました。その時、ひまちゃんはドラムの調整の為に椅子から離れて立っていたんですが、背中が少し寂しそうでした(^_^;)。
◆あぁ"Kiss"はネタが多いな(笑)。思ったほどアリーナはバンギングの海ではなかったのですが、この曲のサビに入る前とサビの終わり辺りの、身体を横に傾ける動作は見事に揃っていました。
◆AnchangがカメーンにMCを振ります。「Kissしたいときもあるけれどー(ハァハァ)相手が嫌がっているときにはー(ハァハァ)できませーん!(ハァハァ)」「何か目標に向かっているときもー(ハァハァ)いつもーその道はー(ハァハァ)す、す、すんなりいくことはなくてー(ハァハァ)いつも困難ですー」もうイッパイイッパイ。この間、Anchangはずっとカメーンの方を向いていて、通常の席からは表情が見えなかったと思いますが、バックヤードからはしっかり見えました。真剣にカメーンの話を聞いてましたよ。父親のような視線(^_^;)。客席から「頑張れ」コールが多数。サポートなのに、他のメンバー達より声援が多かった気がします。
◆Anchangの通訳を介して(物事がすんなり進むことはあまりない、と言いたかったらしい)"逆風"へ。この曲、最後に聴いたら絶対泣く!と思ってました。やっぱり泣きました。悲しいんじゃなくて、なんだろう・・・。「地図にはなくても、この道は明日へ続く」というフレーズがとても好き。決まった道なんてない。自分の信じた道をとにかく進め。その時には逆風を受けるときがあるだろう。昔、季節の変わり目の時に、ものすごい風の中で自転車を漕いだことがある。全然進まないんだけど、漕がないよりは着実に進んでいる。その時の自分の姿ががフッと頭によぎる。とにかく、この曲にとても励まされるのです。
◆"日曜日"を挟んで、"BURN〜愛の炎を燃やせ〜"、"桜島"、"Fire"とスピードナンバーが続きます。首が死にそうでした。最後なのだからメンバー達の姿をもっと見ていたいとも思いましたが、それはマシンガーとしては違うだろうと思い直し、いつもよりは多めに暴れていました。コンサートも後半になると、ひまちゃんは一曲叩くごとにスタッフの人から脚のマッサージを受けていました(もしかしたら勘違いかもしれないけど、スタッフがひまちゃんの足元にかがんで、何かやってることが多かった)。時々腕を冷却スプレーで冷やしたり、脚にはテーピングが貼ってあったり。きっともうボロボロな体調なんだと思う。あの細い手足でパワフルで気持ちいいビートを叩き続けてくれて、本当にありがとう。
◆"Fire"では、Anchangの火吹きはありませんでしたが、曲の後半では本物の火柱大奮発でした。席の近くにもファイロ装置が仕込まれていたので、かなり暑かったです。それでなくても周りの熱気が凄かったのに。
(アンコール1)
◆アンコールは「冷蔵庫」の話から、ゴミはきちんと分別して捨てるパンサーさんの"リサイクル"、のいちゃんの"ビール"と続けて演奏されました。この2曲、今日初めてしっかり歌詞を聴くことができました(^_^;)。はい、色々持ってないCDがあります、ゴメンなさい。"ビール"は苦笑しつつ共感(笑)。のいちゃんと合わせてピコッと跳ねるAnchangが可愛かったです。
◆「まだこんな曲やってます」と"みかんのうた"。1万人の「みかんみかんみかーん♪」コールは壮観でした。すごいよ、武道館で「みっかーん!」大合唱ですよ!他のバンドじゃあり得ないでしょう。ごく狭いメタル・コミュニティーの暗黙の了解を破壊するような歌詞やアプローチ。イロモノと言われようとも「お客を楽しませる」というエンターテインメントの基本をしっかり守ってきたバンドでした。この「あり得ない」を築いてきたのはバンドだけではなく、ファンの力もあります。自分達が積極的に歌ったり声を挙げることによって、自分達のコンサートを作ってきたんです。そのことによってファンとバンドの親密感がますます高まります。私はバンドだけでなく、マシンガーのファンでもありました。
◆いつもは"危険地帯"で挿入されるギターバトルが、今日はこの曲で披露されました。ステージの端から一階席の途中まで伸ばされた花道にパンサーさんとAnchangが立って、アリーナ席を挟む形で技を競い合います。自分の席からは今どっちが弾いているのか姿が見えないのだけれど、音で分かりますね。なめらかパンサーのフレーズとメタリックで力業のAnchangの音。いやしかしカッコイイがなー。テクニック云々理屈を抜きにして「かっこいい!」と思わせるプレイ、コレが大事だと思う。その点でこの2人のギターはとても好きです。
◆この時、左側(普通の席から見たら右側)のスタッフが、反対側にいるスタッフにしつこいくらいにお尻を見せていました。何してたんでしょう(汗)?
(アンコール2)
◆マシンガンズのアルバムを初めて聴いた時、真っ先に惚れた曲"Scorpion Death Rock"を久々に聴きました。うわーん!頭振りまくりー!!この曲のベースは最高にヘヴィメタルです。「さ・そ・り!」の振り、だけじゃないんだけどAnchangの振りはいつもメリハリが効いていてかっこいいのです。
◆でもって"German Power"。またまた1万人の「ジャーマンパワー♪」コーラスが凄かった。今日は「俺のケツからHeavy Metal」でした。ツーバスを踏むひまわりのフォームが明らかに前のめりで、もう気力だけで踏んでるんだろうなぁ、と感じました。
(アンコール3)
◆セットリストではアンコール2まで曲目が決まっていました。次は何をやるんだろうとワクワク。Anchang「ここは一つ、バラードでもやるかな、と思いましたが、それはマシンガンズとして違う!と思いました。」とのコメント。「赤い照明ありますか?」と照明さんにお伺いを立てるとフッとステージが赤く染まりました。"American Z"で会場はかなり盛り上がっていましたが、あまりこの曲に思い入れがないんですごめんなさい。でも、今日の日にはふさわしい曲だと思いました。
「解散してしまいますが、悲しくなんかありません。新しいスタートに立てたのですから、むしろ喜ばしいことです」というAnchangのMCをうけて、のいちゃんの「位置について〜」"全国大会"のセリフ。今日は会場にいる皆さん、スタッフも含めて全員に金メダルをあげたい気分ですわ。なんて爽快なんでしょうか!
◆アンコール3か4かちょっと曖昧なんですが、スタッフが「ちょっと待ったー!」とステージにワラワラ出てきました。「マシンガンズがいつも通りのライブをやるならー、俺たちもいつも通りにやらさせてもらうー!」。萬成さんの送辞(卒業式の、みんなの言葉の呼びかけ合いみたいなの)が始まると、アリーナ席後方に貼られていた、マシンガンズのトレードマークである髑髏の横断幕がバサッとはずれ、スタッフからの言葉が書かれた横断幕が見えました。そんな仕掛けがあったとは!ファンも一緒に連呼します。Anchang、すごい恥ずかしそうに地団駄踏んでました。スタッフさん素敵すぎー。
(アンコール4)
◆「この曲をやらんで帰るかアホ!」と4度目のアンコール!残るはあの曲しかありません。その前にメンバー一人一人からメッセージ。この時、初めてカメーンがマスクを取りました。いつもイッパイイッパイなMCで、みんなの「頑張れ〜」コールを受けていたカメーン。彼がマシンガンズのサポートメンバーに決まった時点では、ステージに立つのに脚がガクガクするほどの素人っぷりで、Anchangのアドバイスによりマスクを付けて、別人になった気持ちでステージに立っていたそうです。でももう、マスクはいらないよね。あの狭いブースの中で懸命に動き、会場を盛り上げていたのをちゃんと見ていたよ。なんというか、息子の卒業式に出席した気分でした(^_^;)。
◆久々に「歯茎ニョーン!Anchangデース!」ってMCを聴いたよ。「今日来れなかった人達にもよろしくと言っておいてください、必ず戻ってきます!」
◆今日はあまり観れなかったのいちゃんでしたが、ドラムライザーに登って弾いている時の表情は、とても楽しそうでさっぱりした感じでした。のいちゃんだけでなく、メンバーみんなそうかな。カメーンだけ泣いてしまいましたが、演奏はきっと楽しくできたと思いたい。
(タイミングは忘れたが、印象に残っている一言とか)
◆自分の席からアリーナの前列がよく見えまして、号泣している子がいました。自分は思ったほど泣かなかったけど、やっぱり最後の最後は泣きながら頭を振ってましたね。こういう時って眼鏡は不便だ(^_^;)。年甲斐もなくメンバーの名前を叫んで、バックヤード席前に設けられた通路をメンバーが駆け抜けるときは、手を振りまくりました。
◆ひまちゃんのMCは「イエーイしか言ってませんがー、それがRockってもんやー!」とか、Rockにこだわった言葉が多かったです。うんそうだよね。難しい言葉はいらない。無駄で馬鹿なことを本気でやる。そんな遊び心がRockだと思う。
◆Anchangが「みんな凄いです、僕らとステージ、替わって欲しいです」と言ったり、ヒマワリが「今のイェーイは、観客に煽られて発しましたー!」と言ったり、勿論ラストライブという状況であったけど、バンドを飲み込むくらいに観客の勢いが異様でした。で、パンサーさんの時だけ明らかに歓声が黄色かったのにはちょっと笑えました。
(締めはやっぱり)
◆"Sex Machinegun"が終わって、最後のHeavy Metal Shoutの音頭は最長老(笑)Anchangが取りました。武道館に響き渡る1万人の
馬鹿です、もう。パンサーさんも「馬鹿ばっかり」と言ってました(^_^;)。そして「みんな、愛おしいです」って。最後の最後でもメンバー達はバックヤードの方まで回ってきてくれて、パンサーさんの顔はかなりハッキリ見れました。とても清々しい、最高の笑顔をしていました。カメーンの素顔を見ようと(眼で)追いかけていると、のいちゃんがTシャツを脱いで、私たちの座席の方に投げ込みました。自分はカメーンに夢中で気付かなかったんですが、後ろの席の子がゲット。のいちゃんファンだったみたいで、嗚咽をあげていました。よかったね〜、一生の思い出だよね。
◆スタッフが片づけを始めていたのに、しばらくはSMコールが止みませんでした。そのうち本当に出てこないと悟ると拍手がわき起こり、みんな席を離れていきました。それでもまだメンバー達の名前を絶叫するファンがチラホラ。でもきっとそれは、未練じゃなくて、感謝の気持ちを伝えたかったんだと思うのです。
◆その後、話の流れでやまみーさんとマシンガンズ・カラオケに行くことに(笑)。上野のカラオケ館で約4時間、ライブでは演奏されなかった曲を中心に歌いました。途中で別の客が覗きに来てたんですけど(^_^;)、どんな客がこんなうるさい音ばかりかけてるんだ?とでも思ったのでしょうか。"逆風"を歌いながら泣きそうになってる自分がいて、自分でおかしくなってましたね。そのうちネタがなくなってきて筋少とか洋楽に流れましたが、最後は"Sex Machinegun"で締めました。途中から本当に声が出なくなり、こんな時でも歌わなければいけないプロのシンガーっていうのは本当にえらいと体感してしました。
◆帰り、私たちと同じような行動をしたと思われるマシンガーさんを数人見かけました。Little Devilのほうでも何かイベントをやっていたようです。未練じゃないけどさ、もう少し夢に浸っていたかったというか・・・。
いつも素敵な音楽を提供してくれたSex Machineguns
ナイスな時間とビジュアルを作り出してくれたスタッフ
一緒に頭を振った名も知らぬマシンガーさん達、
そしてこの日本一のライブバンドと出会うきっかけを作ってくれ、大暴れの私と一緒にライブを観てくれたやまみーさん。
みんなみんなありがとう!アイシテマス。