ロシアのDeath Metal


☆Neglected Fields / Mephisto Lettonica (Scarlet SC 020-2) '00
 前作がよっぽど売れなかったのか今回は国内盤リリースは無い模様。(^^; オレこのBandかなり好きなんだが...。今作はSwedenで録音し、イタリアのレーベルからリリースとメンバーのみなぎるやる気をヒシヒシと感じれられる作品でかなり好感が持てる。サウンド効果の工夫や新しいアレンジの導入、メンバーの更なるテクニックの向上にも目を見張るところがある。置いてきぼりにされない程度の?テクニカルさなのでDeath(バンド名ね)が好きな人は必聴だ。欲を言えばVo.の表現力に幅の広さが見られると1段上のレベルに行けると思うのであるが、これは次作のお楽しみとしたい。


☆Death Vomit / same (Metal Agen Records MA 001) '93 (*2)
 デス・ヴォミット(死の嘔吐)の女は死んだ。ロシアのDeath Metal。

☆End Zone / Eclectica (Spika CD 001) '98
 
3rd Album。ラストの"Afterrwards"は8分を超えるストリングス入りまくりの厳かな曲でびっくり仰天。但し、その他の曲はGothic Metalなので一般のユーロ/プログレファンには薦められないのが残念であります。
 このEnd Zoneのメンバーの経歴は面白く、紹介済みのValkyriaの作品にはAlexandr Dronov(Key.)とレコーディングは参加していないものの'99/4までメンバーだったVasily Dronov(b)がいることが判明しました。また、これも紹介済みのParanoiaのアルバムにはメンバー・クレジットが無かったので確かな事は言えないのですが、Oleg Milovanov(ds.)がいるみたいです(顔が似ているため)。Oleg Milovanovはその他Hellraizerにも参加しているらしいのですが、残念ながら上記紹介のアルバムでは違う人が叩いていました。また、ロシアのMasterに'98現在加入しているみたいです。
 なお、1stアルバム「First Bequest」はBURRN! '99/10の輸入盤ミニ・レヴュー・コーナーに掲載されておりました。1stのレヴューはPower/Thrash路線のHMで曲によってスイスのCoronerやノルウェーのArtilleryを想起されると書かれております。また、1stではドイツのThrash Metal Band、Sodomの6th「Agent Orange」というアルバムに収録されている"Remember The Fallen"のカヴァーをやっているみたいです。
 End Zoneの詳細は下記:(妖しげな日本語直訳もあり)
http://www.ipcom.ru/~endzone
さいてージャケ1
Death Vomit

☆Ghostorm / Frozen in Fire (Black Mark BMCD 65 : 1st) '95
☆Ghostorm / Black Box (Lard Records LRW-008 : 2nd) '97

 バルト三国のリトアニアのでもっとも有名なDeath Metal。Dan Swanoのプロデュースという点でも注目に値します。ストレートなサウンドでギター・リフのエッジの鋭さが特長です。

☆Hellraizer / We'll Bury You! (SNC Records C90 31083)'90
 ヘルライザーのきさまを葬ってやる!。直訳とはいえ凄い邦題だぜ新世界レコード!

☆КОРРОЗИЯ МЕТАЛЛА / КАННИБАЛ (Sintez Records 1-006-A-6) '91
 コロージャ・メターラの食人鬼。ロシアのMetalとしては有名でしょう。他の作品は国内盤も発売されていたと記憶しています。インナーにはロシアとしては禁断のLiveパフォーマンスをしています。

☆КОРРОЗИЯ МЕТАЛЛА / САДИЗМ (Moroz Records ME 2003) '92

 コロージャ・メターラのサディズム。
ちゃんとファンクラブまであります。

☆Kruger / РОЖДЕННЫЙ МРАКОМ (Metal Agen Records MA 002) '92
 クリューゲルの闇の生みしもの。

☆Neglected Fields / Synthinity (Pony Canyon PCCY-01229) '98
 バルト三国のラトヴィアより。Neatと契約しているこのバンド、辺境地帯だからと油断していてはいけません。一応バンド名読めるし。簡単に言ってしまうとDeathのアグレッシヴでダイナミックなサウンドに近いものがありますね。Deathファンは必聴。
 女性Vo.パートが一部あるのですが、まぁこれは良いとして(^_^;、メンバーの演奏が安定しているので、安心して身を任せられます。歌詞もなかなかいい感じですわ。"Breathe"という曲は他の曲と雰囲気は異なり、ベースラインがドロドロしているのですが、全般的にはカッチリ目のサウンドでDeath Metal初心者にもお薦めです。Bonus Trackは、今話題のMaidenのカヴァー。これは今一歩の出来なのが残念。

さいてージャケ2
КОРРОЗИЯ МЕТАЛЛА / САДИЗМ

さいてージャケ3
Kruger / РОЖДЕННЫЙ МРАКОМ

☆Phantasm / Keeper of Death (РУССКИЙ ДИСК R20 01833) '93

 ファンダズムの死神。ロシアのDeath Metal。

☆Paranoia / same (ПАРАНОЙЯ FL Z 006) '93
 パラノイアの悪の報復。ドイツのPower Metal Band、Rageのサウンドに非常に近く、テクニックも安定しています。Judas Priestの"Painkiller"のパクリもやっていて微笑ましいです。
☆Regredior / Touched by Thanat (M.M.I. Records 005 EP) '93
    /Forbidden Tears (Shiver Records SHR 010 : Mini CD) '93
 リトアニアのDeath Metal。記憶によると既に解散していたと思いました。「Touched by Thanat」はドイツのM.M.I. Recordsからで美しいグリーンのレコードです。「Forbidden Tears」はベルギーのレーベルShiver RecordsからリリースされたミニCDです。しかしながら、音質は芳しくなく、こもっています。また、プロモ盤のように薄い紙ジャケの中にCDが無造作に入れられていて、可哀相な境遇。だから解散しちゃったのかな?(^^;
 Vo.はゲボゲボ系ですが、バックのサウンドはテクニカル(を狙っている)Death Metalです。クラシカルなきかせるフレーズもあり、私なんかは気に入っていたBandです。基礎が身に付いているのか怪しいところですが、ギターソロは結構Avant-Gardeです。(笑)
 「Touched by Thanat」「Forbidden Tears」にはそれぞれ"Return to The Kingdom of Mandragora"と"Touched by Thanat"が収録されております。注目する点としては"Touched by Thanat"に同郷GhostormのOmenasが参加してます。

☆Valkyria / same (Death City Records ДCR 002)
 '93作。なんとメンバーの1人がMy Dying BrideのTシャツを着ている。レーベル名が気に入った。
ギターはテクニカル。(゚゚;) 専任のKey.もいまして、強引に弾いている姿には笑え...じゃなくって泣けます。(^_^; Death Thrash。Vo.ははっきり言ってへたくそだが侮れない。
Touched by Thanat

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