くむーる&ぬむるす聖地旅行記



6月17日
Anekdoten疑似ライブ中継

■ 警告 ■
真面目なファンは多分読まない方がいいです

(MDがアレしちゃったんで、演奏順にスタジオ盤を聴いています)

1.Kiss Of Life
(From Within)
もも:期待を裏切らず、G.のお兄さん(Nicklas)が弱々しくて
Shibu:徹底的に暗くて良いね。
もも:徹底的。
Shibu:メンバー明るいんだけどね。
もも:明るいというか、朴訥だよね。
Shibu:1曲目これで正解だと思います。なんか頼りなくて悲しいよね。
もも:1曲目は暗いんだけど勢いがあって良いですね。
Shibu:うちに籠もってフツフツと
もも:Vo.が弱々しいよね。楽器に負けてる。
Shibu:負けてるところがいいんだ。
もも:日本公演より音が良かった気がするんだけど、Celloがやっぱり
Shibu:聞こえないね。後半ちょっと聞こえたんだけど。
もも:でもCelloの音じゃなくて、トランペットがミュートを付けたような音に聞こえたよ。
Shibu:で、NicklasはMotorheadのTシャツ着てました。
もも:着てたね。一人だけ美味しいなぁ。
Shibu:自分たちの技量を分かった上で演奏しているのが良いよ。Magma好きだけども、無茶はしないと。
もも:(笑)
Shibu:Anekdotenはとても良いバンドですよ。徹底的で。ライブはサイケだと思います。
もも:サイケなんだ。
Shibu:まぁ、70年代の音だよね。メンバーみんなマニアなんだよ。
もも:そうかなぁ。Peterさんは趣味の範囲でマニアなんだと思うよ。
Shibu:Nicklasは今時のイギリスのギターバンドなんかが好きで(*1)
もも:Annna さんはdeathOrgan(笑)
Shibu:deathOrgan。まーSpiritual Beggarsでキーボーディストが来日してました。(*2)その際、似非MagmaTシャツ(Anekdotenの最新Tシャツ)を着てました。
もも:Magmadoten
Shibu:でも首に後ろのところにAnekdotenて書いてあったよ。
もも:やっぱり、メロトロンは見れませんでしたね。
Shibu:残念だね。Par Lindh来るから絶対見れると思ってたのに。

L to R Nicklas Berg,Peter Nordins

2.The Old Man & The Sea
(Vemod)
Shibu:代表曲というか、Crimsonらしい曲ですね。途中でギターがFrippっぽくて、そこで笑いを誘うと。今後無くなるレパートリーだと思ってるんだけど。
もも:笑いを誘うのか。
Shibu:ここでCelloとかやってたけど聞こえなかったね。
もも:ライブを聴いてるときにさ、四人囃子っぽいなぁって思って。スウェーデンに「四畳半的」という言葉があるかどうか知らんけど、そういう感じ。

Shibu:Anekdotenは結構売れてるんじゃないの?市場的には日本が一番でしょ。本人達が一番ビックリしてるんじゃない、こんなに売れて良いのかな、て・・・でもアメリカじゃ当たらないな。
もも:そっかー。アメリカはIluvatarとかPar Lindhとか。(Anekdotenは)暗いからダメか。でも東海岸って天気悪いじゃない。伊藤政則的な語り口でいうと東海岸では受けそうだけど(笑)。鬱々として。

3.From Within
(From Within)

L to R
Jan Erik Liljestrom,Nicklas

Shibu:この曲はカッコイイですよ。やるじゃん。正直言ってAnekdotenて2枚ぐらいアルバムを出したらネタ切れかなと思ってたんだけど。
もも:意外と持ったね。でも(2ndと3rdの)インターバル空いたね。
Shibu:あんまりオレ感じなかったけど・・・・あぁ、4年間の沈黙だな。
もも:ライブが出てるから。
Shibu:結構ワンパターン、て本人達一番知ってるからね。
もも:そこを開き直って、なんとするかという辺り。
Shibu:「わしらはこのまま行くべきだろうか」と。正解だと思うよ。
もも:他のことできないでしょ、きっと。
Shibu:ここまで来るとオリジナルになるのが不思議だよな。
もも:だんだん似たようなバンドが淘汰されてくるんじゃないの。淘汰されちゃうバンドは移り気なんだよ。

Shibu:ま、スウェーデンだし、マイペースで地道にやってもらいたいよね。PeterさんはMellotoronenで頑張ってるし。音に行き詰まったらその辺のレコード漁れば新しい音が出てくるでしょう。
もも:ひどい(笑)
Shibu:えっと、暗いです。転調する辺りがジワジワ来て良いです。
もも:もうちょっと若くて、もうちょっと顔が良ければ(一般的に)当たったかもしれないよね。
Shibu:新手の。
もも:ギターポップというか、ポップじゃないんだけど。
Shibu:Missionとかそんな感じのね。
もも:New Waveから繋がる、鬱々とした空気を漂わせるバンドとして・・・。70年代の音って、いま流行してるし。
Shibu:今のCrimsonはこんな音出さないよね。
もも:出さないね。
Shibu:でもRobert Frippに「基本がなってない」と突っ込まれるんだよ。(笑)
もも:「彼のギターの弾き方は間違っている」と(笑)
Shibu:「もうちょっと肩の力を抜け」とか「無心に弾いて欲しい」とか(笑)


4.Hole
(From Within)
もも:なんでこう、みんな暗いんだろう?
Shibu:暗いよね。
もも:寂しくなってくるよね。雨の日に聴いたりするとさ。あんまり暗くてトリップできちゃう。(「From Within」の)ジャケットも真っ黒。Black Metalみたい。
Shibu:Black Metalでしょう。
もも:ある意味Black Metalか。
Shibu:Black Metal。生半可なBlackシンフォより暗黒だよね。

5.Nucleus
(Nucleus)
Shibu:ん〜いいね。これは交互のVo.だよね。
もも:NicklasとJanさんとね。
Shibu:良い曲だと思いますよ。
もも:Crimsonの印象的なことを拡大鏡で覗いて、引き延ばしたような感じ。
Shibu:ライブではベースがイイ感じでした。ブイブイきていいです。ちょっとMagma好きでしょって
もも:でもJanさんはMagma好きなのかな。
Shibu:嫌いじゃないんじゃない?
もも:嫌いじゃないけど、Peterさんほど押し出してない。
Shibu:キャラクターグッズまでは身につけないの。
Shibu:(1番のサビが終わって)この辺でテクニカルなバンドは色んなことやりたがるんだよ。でもやれないから。
もも:控えめなところが良い。(笑)
Shibu:下手じゃないけど、巧くもない、ということを分かっているんだね。
もも:暗い・・・切ないね。
Shibu:この"Fire"という歌詞を弱めに言うところがタマラナイね。
もも:切なくなっちゃうよ。
Shibu:この後にJanさんが「元気出せ!」って叫ぶんだよ。
もも:カツ入れるために。(笑)プログレ禅問答。
Shibu:来日公演の時は、Nicklasが弱々しいことは指が震えてたんで分かったんだけど、今回は開放的に弾いてたね。来日の演奏より良かったと思いますよ。
もも:落ち着いててね。位置的にも妥当だよね。トリから2番目と。
Shibu:まぁ、妥当だね。
もも:ということは、(人気が)Iluvatarより上なんじゃないか?
Shibu:そうだろうね。Iluvatarが譲ったんじゃないの?「オレらレベルがもっと低いから」って。(笑)
もも:わかってるんだ(笑)

6.Groundbound
(From Within)
もも:イントロが筋少の"ノゾミ・カナエ・タマエ"に似てる。
この似たような構成の楽曲の中でも、バリエーションが増えてきたのが凄いかなと。
Shibu:オレ曲の区別付くもん。
もも:(G.ソロのチョーキング)頑張ってるね。なんでこんなに暗いんだ・・・チョーキングでここまで聴かせるとは凄いね。
Shibu:しつこいよね。まぁ、サイケデリックだから。

7.Slow Fire
(From Within)
Shibu:これはCelloはいったっけ?
もも:NicklasのVo.が弱々しく入るのは覚えてる。このバンドはわりとリズム隊しっかりしてるよね。
Shibu:巧くないけど、ちゃんとテンポをキープしてるし。
もも:乱れるとこないよね。
Shibu:んー。いいね。次のアルバム楽しみでしょうがないね。NEARfestのライブなんか出そうだね。

8.Book Of Hours
(Nucleus)
もも:この鬱々とした空気は梅雨に合いますね。
Shibu:これライブのが好き!ギターの「ピヨ〜ン、ピヨ〜ン」って頭狂いそうなフレーズがずーっとね。
もも:(泣く)
Shibu:これはライブで映える曲だと思う。大賛成。
もも:寂しくなっちゃう。でもあまり「泣かせよう」て暗さじゃないよね。
Shibu:「泣いてもらおう」じゃなくて「ま、同調してくれるなら、一緒にしんみりしましょうか」って感じだよね。押しつけがましくないところが良い。Par Lindhは押しつけがましいね。
もも:Par Lindhは泣きのメロディーはないんじゃない。大仰だけど。

L to R
Jan,Peter Nordins,Nicklas,Anna Sofi Dahlberg
もも:ループ技で来るね。
Shibu:そう!だから、アシッド系だと思うよ。単純なフレーズを巧いこと組み合わせて、しんみりと暗く、ジワジワと
もも:ジワジワと盛り上げる。
Shibu:(中間部)この辺Dr.頑張ってるね。
もも:新譜はわりとスネアのロールとか入るね。スネアの使い方が変わったなと思った。
Shibu:やっぱりレコードばっかり聴いてると、ろくなことがないと。Landberkのようにアルバムも出せないと。
もも:それはいかん!と。オレは許さん、とJanさんが一喝。髪も剃ってやり直すと。それは違うか(笑)。
Shibu:誇大妄想に入ってる(笑)。
もも:凄いな、この曲。
Shibu:これはライブイイ感じでっせ。
もも:なんて弱いギター(泣)

9.Karelia
(Vemod)
Shibu:これ記憶無いんだよな〜。記憶ある?
もも:イントロのキーボードはカットしてた気がする。
Shibu:(日本公演で)ここでNicklasの指が震えてたんだって、記憶があるんだけど
もも:寝てたんじゃないの?
Shibu:代表曲と言えば代表曲だね。でもオレはもうやらなくて良いと思う曲だね。

10.Wheel
(Vemod)
Shibu:ライブはイイ感じでしたね、圧倒的に暗くて。キーボードの洪水。絶望一直線、て感じで。やっぱりスウェーデンって土地柄ぬくもりのある暖かい曲と暗ーい曲とあって。(Anekdotenは)ぬくもりがある曲だね。
もも:朴訥だよ。冷徹な曲って無いよ。
Shibu:冷徹じゃないよね。暗いんだけど。
もも:機械のような曲って無いじゃん。

11.Somewhere Down There
(?)
Shibu:新曲?聴いたことあるような気がするんだけどな。

もも:総評:Anekdotenはよかったと。
Shibu:よかったです。


(*1)Nicklasは今時のイギリスのギターバンドなんかが好き:
 Nicklasがイギリスのギターバンドが好きかどうかは当てずっぽうで、プログレ以外はBlack SabbathやJudas Priestなども聴くようです。もっと補足しておくと、曲作りはNicklasのアイデアを核に行うらしいです。済まん、君をなめていたよ。おまけの写真はこちら

(*2)deathOrgan。まーSpiritual Beggarsでキーボーディストが来日してました:
Anna Sofiさんの彼氏がdeathOrganのキーボーディストWibarjだという話。2年くらい前に聞きましたので、今でもそうかは分かりません。



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