Lucifer's Friend
Lucifer's FriendはUriah Heepとの関連で語られる場合が多いので、Uriah Heepを熱心にきかないリスナーには見過されがちです。プログレ・ファンといえば、ドイツのHRに対してダサダサな印象があるので、どうも「海の物とも山の物ともつかない」で手つかずだとは思いますが、認識を改めていただきたいです。Lucifer's Friendはある意味で何でも出来ちゃうバンドなんですよ。ハード・ロックも出来るし、プログレはたまたブラス的なフュージョンまでも。リズムがしっかりしているし、テクニック&歌が抜群で、何しろ曲がいい。器用すぎるのか1回転しちゃって不器用に思われてしまった?悲劇なバンドかもしれません。結局Liveも中期以降はやれなかったみたいだし。と言うわけで、細々と熱烈ファンやっています。実はHeepよりも聞き込んでいたりします。(笑)
では、アルバム紹介をしたいと思います。
1stと2ndをカップリングした2LP Albumがあります。しかし現在ではどちらもCDが出ているのでそっちの方がいいかも。
「...Where The Groupies Killed The Blues」は「Banquet」とともに彼らの最高傑作。'72年でこんなへんてこりんな音を出していたHard Rock Bandを他に体験したことがありません。特に"Summerdream"〜"Delirium"〜"No Reason or Rhyme"はPeter Hechtのアレンジが冴え渡り、異様な緊張感を生み出していると思います。重々しくて強烈なリズムセクションにも震えが止まりません。Hard Rockシンガーとしても一級の歌声とずば抜けた表現力、しかもJazzyな曲を歌わせても天下一品のJohn Lawton。当時のLiveを一度きいてみたいです。
「Banquet」はVertigo盤と米国盤とではジャケットの色彩、タイトルロゴなどが異なります。CD化されているのはVertigo原盤仕様。1曲目は米国盤は"Our World is a Rock 'n' Roll"から始まって、僕はこちらの展開の方が好きです。音質は当時としても極上レベル。個人的に彼らの最高傑作。'74年にして、表現は極端かもしれませんが一種Fusion Rockの先駆けのような音に度肝を抜かれます。
「Mind Exploding」は、B面ラストの"Yesterday's Ideal"でトドメを刺されます。Rock界最高レベルのアレンジャーPeter Hechtと世界屈指のシンガーJohn Lawtonのこれ以上完璧な曲はないと言われるほどの見事な名曲。個人的にHard Rock史上最高峰のバラッド。(^_^;
「The Devil's Touch」は1st〜5thまでのBest盤。何故か2ndの曲が収録されていない不思議なアルバム。
「Sneak Me in」はジャケ違いがあります。
"Cool Hand Killer"は「Mean Machine」のSide Aラストに収録されています。このアルバム、メジャーから出ているのに音質悪いんだ。(T_T) しかしながら極上のHeavy Rock。傑作。
☆Ride The Sky (Single : Philips 6003 092) '70
☆Lucifer's Friend (LP : Philips 6305 068) '70 1st
(LP : Philips 6623 132)
(CD : Repertoire RR 4059-CX)
(CD : MSI MSIF 7140)
☆ ...Where The Groupies Killed The Blues(LP : Vertigo 6360 602)
'72 2nd
(LP : Philips 6623 132)
(CD : Repertoire RR 4143-WP)
(CD : MSI MSIF 7141)
☆I'm Just a Rock 'n' Roll Singer (LP : Vertigo 6360 611) '73 3rd
(LP : Billingsgate BG-1008)
(CD : Repertoire PWS 7042-WP)
(CD : MSI MSIF 7528)
☆Banquet (LP : Vertigo 6360 618) '74 4th
(LP : Passport Records PPSD-98012)
(CD : Repertoire IMS 7017)
☆Mind Exploding(LP : Vertigo 6360 633) '76 5th
(LP : Janus JXS 7040)
(CD : Repertoire PWS 7085-WP)
☆The Devil's Touch(LP : Fontana Special 6434
306) Best 収録曲は下記の通り。
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The Devil's Touch |
☆Good Time Warrior (LP : WEA ELK 52-087) '78 6th
(LP : WEA ELK 6E-159)
(CD : WEA WPCR 1719)
☆Old Man Roller (Single : WEA K 12428) '79
☆Stardancer (Single : WEA K 52203) '80
☆Sneak Me in (LP : WEA ELK 52 203) '80 7th
(LP : WEA ELK 6E-265)
(CD : WEA WPCR 1720)
☆Mean Machine(LP : WEA ELK 52 298) '81 8th
(CD : WEA WPCR 1721)
☆Lucifer's Friend II / Sumogrip (CD : Castle CSC 7148-2) '94 9th
☆Lucifer's Friend II / Don't Look Back (Single CD : Castle CMS
6520-5) '94
☆Electric Food / same (Europa E 424)
Electric Foodの1st。メンバーは作曲リストから、ギターはPeter Hesslein、Vo.がMonroという以外は良く分かりません。その他のメンバーはAsterixではないかとも言われております。いきなりZeppelinの"Whole
Lotta Love"から始まってのけぞってしまいますが、Lucifer's Friendの前身バンドらしい骨太なHard
Rockが楽しめます。Asterixと並行していたらしいので、当時の精力的に活動していたことが伺いしれます。The Animalsで有名な"Going
To See My Mother"も収録されています。
☆Electric Food / Flash (Europa E 453)
2nd。こちらではFreeの"All Right Now"を収録。こういった曲を堂々とやれることからも分かるように演奏技術に卓越したものを感じます。これがLucifer's
Friendで見事に開花したと考えられます。
☆The Pink Mice / In Action (Europa E 456) '71
Lucifer's Friendの別Projectと言われているThe Pink Miceの1st。クレジットが見あたらないが、このクラシックアレンジを安定した演奏で見事にHR的作品に作り上げれるのはLucifer's
Friendしかいないのでは?J.S.Bach, Beethoven, Haydn, Griegのお馴染みの曲をアグレッシヴにアレンジ。なかなかきかせてくれる作品だ
Electric Food/same |
Electric Food / Flash |
The Pink Mice / In Action |
☆3 Inches of Blood / Trial of Champions (Web Download) '97
CanadaのPower Metal、3 Inches of BloodのDigital EP。この中に未発のLucifer's
Friendのカヴァー"In The Time of Job When Mammon was A Yippie"が収録されていると"MOONSHINE
DREAMER'S WORLD" GUESTBOOK !!(http://6008.teacup.com/taasan/bbs)に書き込みがあってiTunesで購入。レトロなKey.アレンジが凄くカッコイイがVo.には馴染めない。演奏だけお薦め!(笑)
☆V.A. / Heepsteria! - Tribute
to Uriah Heep (Red Steel Music RMC CD 9215) '00はJohn Lawtonの方に移動しました。