10月19日
渋谷 7th Floor

続きです
●●●


Yuriko & Lars


●●●
 第2部。ステージに二人が上がっても、何故かBGMが消えません(^_^;)。

 "Wave to C"は、まるで高原の朝霧の中を散歩してるような、爽やかで牧歌的な雰囲気。うーん喩えがチンブだ。なんか、ヨーグルトを食べたくなるね。この日入手したミニアルバムではスタジオ収録になっているので、新曲なのかな・・・どこかで聴いたことあるんだけどな。続いて、似たような雰囲気を持つ"Augustins Tema"へ。アコーディオンの豊饒な響きに心が洗われます。わりとテンポが揺れる曲ですが、2人の呼吸はピッタリです。これ、北海道で見たら雰囲気ハマってただろうなぁ。
 次は新曲"Tama-chan snoa"。ディズニーの「It's a small world」で流れていてもおかしくないような可愛らしい曲で、中間部にゆったりとしたパートを挟む3部構成。2人の掛け合いが絶妙です。今、私の目の前にスカンセンの風景が浮かんでおります。"Inte Quanta"は積極的にヴァイオリンを主旋律に取り入れた新アレンジで登場。

 Hollmer氏は何やら鈴の付いた小さい棒のようなものを振ってチリチリ鳴らしております。北海道公演の時に耳かきコレクターからプレゼントされた耳かきだそうです。
H:"Sweet potato"
向:"Not Sweet Potato, Potato. スウィートポテトはサツマイモだもんね"
H:"Not sweet? It's cute Potato. Let's work cute potato"
(with smack)
向:"頑張るんだぞー。"
何を頑張るかというと・・・(写真右)
 コミカルなオープニングでしたが、曲はいたってシリアスな"Dron"。低い持続音をジャガイモ君にお任せできた為、Hollmer氏はいつもの楽器に耳をつけた姿勢ではなく、ハミングしながら演奏をしていました。ディレイをかけたヴァイオリンの音が曲の神秘性を高めます。
耳かき1
cute Potato!!
耳かきを鍵盤の隙間
に挟むことによって、
持続音を発生させます


耳かき2
可愛いスズラン耳かき
 "Utflykt Med Damcykel"のタイトルについて、自転車にまつわる笑い話(?)があるらしいのですが、向島さんは一向に話が分からず、北海道では「自転車話禁止令」が出されたそうです。そのせいでHollmer氏は「俺はこの曲のタイトルを言えねぇんだ」そうです(笑)。曲のタイトルを直訳すると「婦人用自転車でピクニック」ですが、なんでしょうね?(スウェーデンの自転車のサドルは日本の違って位置が高いです。別段変わった自転車ではありません。裏の意味がありそうな気がしますねぇ(^_^;))
曲の方はタイトル通りの軽快なリズム主体で始まり、Hollmer氏と向島さんのスキャットも加えて、どんどん曲調が替わっていきます。自分が自転車に乗ったつもりでこの曲を聴くのも面白そうです。

 Hollmer氏がアコーディオンを外したので、客電が付きそうになりましたが、「まだ終わってないんですよ〜」と向島さん。"Through Glass"ではスズランの耳かきが登場し(写真左)持続音を任されました。芸が細かいおじさんですな。キーボードはほぼ原曲通りで、向島さんがパーカッション小物の音を添えます。シンセの音色に合わせたヴァイオリンの音が非常に美しかったです。繊細な和音の中にひとつだけ浮かび上がるメロディオンの素朴なメロディが心に染み入りました。


●●●
 アンコールは「StupidでRomanticな歌」"Hajar Du Idealfamiljen?"で、Hollmer氏は"Ideal Family"と紹介していました。Hollmer氏のやけっぱちな曲が冴え渡ります(笑)。最後には再び坂本さんを迎え、Hollmer氏はピアノに移動して、物悲しい子守"Rindatröst"でしっとりと締めました。
 それでもアンコールは止まず、再びDuoが登場し、"Now"のエディットヴァージョンを演奏しました。思えば約3年前、この曲でわたしは向島さんのヴァイオリンに出会ったのだなぁ。本当に、曲の美しさも音色の美しさも、絶品でした。

 前回3月の公演では、Hollmer氏を主役に向島さんが的確なサポートをする感じでしたが、今回はHollmer氏がサポートに回って向島さんが暴れる、というシーンがいくつもありました。北海道ツアーを経て、ますます息が合ってきた2人でした。楽しかったです。

Good Job!

10/19
Lars Hollmer+Yuriko Mukoujima
Simfågeldans
Portaletyde
Doina
Sväng Bättre
Höstvisa
Boeves Psalm
Franska
Plinga
Quickstep
Wave to C (new tune)
Augustins Tema
Tama-chan Snoa (new tune)
Inte Quanta
Dron
Utflykt Med Damcykel
Through Glass

--encore 1--
Hajar Du Idealfamiljen?
Rindatröst
--encore 2--
Now


Lars Hollmer
しかし絵になるおじさんだ


 Sax NetのKenさんと色々お話が出来ました。私は学生時代、吹奏楽部に長らく在籍していたものですから、楽器の話で盛り上がりました。やぐらが必要なほどデカイ化け物サックス、スーザフォンのようなフルート等々、無駄なところに労力をかける人がいるから、世の中楽しいのです(^_^)。ほかにもアコーディオンのことなど教えていただきありがとうございました。"Ambler"独り占めはうらやましい!

 打ち上げでは、ライブ中でも話題になった自転車の話が再燃。Hollmer氏は絵まで描いて解説してくれたけど、やっぱり分かりませんでした。あと、坂本さんが怪しげなネタを沢山持っている人だと判明。「活きが良すぎて、隣のマグロに噛みついているエビ(寿司ネタ)」「超能力カフェ」「超能力ミュージシャンのスプーン曲げ」「サイコキネシスでTVチャンネル争い」。さぁ、どこまでが本当でしょうか(^_^;)。


Hollmer画伯作



[previous]