Free Love

 名古屋の'70s型サイケ・ハード・ロック。陶酔型爆裂Liveが最大の魅力。あんなに素晴らしいLiveを繰り広げていたというのに'07/7/15の名古屋のLiveを最後にギター兼ヴォーカルのリーダー、柴田が他メンバー全員に辞めてもらうという驚きの選択を行った。現在充電期間を兼ねての活動休止中。復活を待ちたい。
 詳細は下記:
http://ww35.tiki.ne.jp/~apocalypse/


☆Free Love / Incubus plus 1 (Demo CD-R) '02
 '70sのエッセンスが詰まっていながらも古くささを感じさせない音であることが驚異。このDemoは'05にFree Loveが復活する前の音源。
 Vo.にちょっとクセがあって好みを分けるかもしれないが、特に3曲目以降、"Maze of Psycho"のキーボード・アレンジ、"Sunrise"のスケールの大きさ、Bonus Trackの"Spiral"の激シブなサイケデリック・ハード・ロックが素晴らしい。その他、適度にメジャーコードを巧みに織り交ぜたアレンジが絶妙だ。

☆Free Love / Official Bootleg Vol.1 Concert 2005 Sapporo (Vital Records VR-022) '05
 '05/Oct./1st.、札幌BridgeでのLive。Official Bootlegとなっているだけあってモノラル?的音質で音の広がりは無いが、「Apocalypse」リリース前のエネルギーが漲っている貴重な音源である。Magmaのような爆発一歩手前の鼓動が聞こえてくるような音だ。その他、この野蛮な感覚は大げさに言うと、あのSubvert Blazeを彷彿させるが、Free Loveはもう少しメロディアスで覚醒的なサウンド。延々と続くようなフレーズから最後は爆裂していく"Spiral"はやはり名曲。いずれにせよ、'70sハード&サイケ・ロック愛好家は必聴。

Hiroaki Shibata : Vo. G
Hiroki Matsui : Org. Syn
Yuji Hayakawa : B.
Atsushi Motohashi : Dr

☆Free Love / Apocalypse (Poseidon Records PRF-038) '06
 時代錯誤とも思えるほど堂々としたHeavy Psychedelic HRがむしろ新鮮、しかもLiveの圧倒的パフォーマンスでほとばしるような熱いエネルギーで度肝を抜くという名古屋のFree Loveのスタジオ録音盤である。Demo CDの「Incubus」、2005年10月1日に札幌のBridgeで行われたLive盤ミニ「Official Bootleg Vol.1 Concert 2005 Sapporo」収録済みの曲に新曲を加えた、現時点でのFree Loveが迎えている一つのピーク状態を克明に捉えている強力盤である。この作品では新たにLiveで強烈なキャラクターとスポークスマン的な立場の愛タツヤ氏が参加した事により更に印象深いものに仕上がっている。
 "Long Way to Kashmir"は"Kashmir"とシンプルなタイトルになったが、極彩色に拡散していくようなギターが相変わらずイイ。クレジットがZeppのメンバーになっているのはシャレか?雰囲気がZeppしているから?曲名は同じなのだが曲が違うし。
 名曲"Spiral"の瞑想/幻想的インストは唯一無二だと思う。歌うようなベースのうねり、Key.とギターのハーモニーと抜群の出来だ。新曲"Island"のフリー・フォームなギターも注目。"Maze of Psycho"の後半の爆裂具合はHeep級である。"海の声"のEMU?から華麗なKey.への展開は新境地で興味深かった。
 約19分の長大な大作"Shangri-La"の気怠さといかがわしさはこの作品のハイライトと言っていいかも。とにかく全Rocker必聴の作品。
 なお、Liveでの渾身Ds.プレイが印象的だった本橋厚氏が私的な事情により既に脱退。

Hiroaki Shibata : Vo. G
Hiroki Matsui : Org. Syn
愛タツヤ : B. Vo.
Atsushi Motohashi : Dr


Incubus plus 1

1.Incubus
2.Electric Serpent
3.Maze of Psycho
4.Sun Rise
5.Spiral


Official Bootleg Vol.1 Concert 2005 Sapporo

1.Long Way to Kashmir
2.Spiral
3.Maze of Psycho
4.Shangri-La


Apocalypse

1.Kashmir
2.Spiral
3.神の知識
4.Island
5.Maze of Psycho
6.海の声
7.Shangri-La


☆2006年3月21日 POSEIDON ALBA 06-2 「複合線上のアリア」
☆2006年9月30日 Poseidon Fes. 2006 First Week 2日目 吉祥寺Silver Elephant
☆2007年7月8日 Premonition Vol.2 大阪西九条Brand New
 まとめてこちら


☆Gestalt / ゴモラ vs 不動明王 (Phalanx Records PX-039) '99
 小澤了のプロジェクトGestaltのこの作品にFree Loveの柴田が参加している。disk unionからのリリースで両表ジャケ?仕様。国内より海外での評価が高い傑作だ。
 Orient (Khan) SideとPsy-Phy (Gomorrha) Sideと分けられており、特にOrient Sideの東洋オリエンタル的サイケ感覚がFree Loveに通じる気がして興味深い。"橙の異空"のサックスが美味。Metal Crimsonしている"Wakt el Istikhao"は必聴だ。Psy-Phy (Gomorrha) Sideは実際それ程スペーシーとは感じなかったが、"Alien"ではMinistry的、"Son of The Sun"ではMagma否、高円寺百景的展開もある。

☆Lushel / A Piece at Time (Planet ZSCA 3001) '05
 Lushelのオリジナルds.の本橋厚にkey.の松井博樹が19年ぶりの再結成に参加した作品「時流のかけら」。ここには暴走するds.やオルガンはない。哀愁を帯びたPopフィーリング溢れる典型的なJap's Prog. Hardである。Novelaを許容できるファンでなければお薦めしない。私は気に入ったよ。


Gestalt / ゴモラ vs 不動明王

Lushel / A Piece at Time