POSEIDON ALBA 06-2 「複合線上のアリア」
(
2006/03/21 at 秋葉原Dress Tokyo)

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 秋葉原Dress Tokyoへ新鋭&気鋭、活きの良いBand達のLiveに行ってきた。
Djamra
 トップバッターは大阪から駆けつけたDjamra。何故かベース、アルト・サックス、ドラムが靴を脱いで裸足だった。ここのバンドはベースがやたら上手かったね。2ndリリース直前のLiveだったが、1stの曲をおさらいしていた模様。1st最後に収録されているらしい曲は中近東Jazz Rock的で面白かった。5曲約40分の演奏。彼らは、揃ってオタク系Tシャツを着ていたが、せっかく秋葉原に来たのだから、この後メイド・カフェへ行くと言っていた。成る程そう言うことか。(^^;

Frogflavor
 ギタートリオ。1st CDレコ発Live。高見一生のギターがエラく格好良い。Jeff BeckやCharが好きだったら堪らないサウンドかも。CDでは幾分クリアな音色のギターだったが、Liveでは良い感じの歪み具合で私好みのサウンドとプレイが連発で痺れた。才能あるね。「ばんどびびる」ちょっと気になる。約50分弱の演奏。

Setlists:
1.O-320
2.Changeable
3.Funky Machine
4.The Last Stream
5.Expresso
6.D-Freak

Free Love
 名古屋から期待のRockに人生捧げちゃった人達の東京公演。昔のPochakaite Malkoのオープニングを思い出すような呪文系SEサンプラーからLiveスタート。そして圧倒的な存在感におののく。勿論今回出演組では思いっきり浮いた存在であったがイキッパナシの迫真の演奏に感動したね。簡単に言えば凶暴なUriah Heep + Deep Purple系サウンドから更にサイケデリックな音を強引に押し込んだハード・ロックだが、演奏が安定してて良いね。パフォーマンスも楽しい。また、まるで四人囃子の森園氏の如く演奏と弱いVo.のギャップもクセになりそう。(^^; あぁ、また見たい。そう言えば、やっぱりというかJohn Lawton来日した際の関係者が多くいた。約40分弱の演奏。>>>>写真はこちら(別ウィンドウが開きます)

Setlists:
1.Long Way to Kashmir
2.Spiral
3.Maze of Psycho
4.Shangri-La

Zanzo
 前回も同じ場所で見た。キーボードには'80sモヒカンとかシールが貼られていてアキバ系をアピールしている。(^^; やっぱりここのDs.のプレイが好きだな。
 個人的にDjamraのベース、Frogflavorのギター、Zanzoのドラムでプロジェクトなんかやってくれたら凄いことになりそうなのだか、そう簡単にいかないのがBandというものかな。
 ギターとトランペットの高音がちょっと耳に堪えたが、音がでかい割には全体的な音の輪郭がごわぁ〜としていて、その曖昧なところが特徴か。(^^; 前回のLiveでも印象的だったスペーシーで曖昧なVo.が良い4曲目が一番好きかな。7曲約40強の演奏。


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Poseidon Festival 2006 first week Live report
(2006/09/30 at
吉祥寺Silver Elephant)

 江古田のFlying Teapotで開催されたThe Flower Kings上映会を途中退場し、Poseidon Fes.を見に吉祥寺Silver Elephantへ行く。

Bible Black(約47分)
 名前からしてKing Crimsonが連想されたが、"In The Dark of Madness"などCrimsonのHR的部分は近いものの、むしろインスト・プログレ・ハードといった印象。熟練の安定した演奏が良かったが、もう少し曲展開にメリハリがあると更に素晴らしくなると思った。個人的には好きな音。

1.Subway
2.Furan
3.Weathering Height(新曲)
4.毒〜浸蝕
5.In The Dark of Madness

Free Love(約40分)
 名古屋HRのFree Love。前回は秋葉原dress Tokyoで見たが、今回はプログレ御殿シルエレ初登場。相変わらずサイケで今回のFes.では浮いている存在だが、一向に気にする事無しのパフォーマンス。テルミンやりまくるはオルガン揺らしまくるはやりたい放題だったが、ギターの音が少々小さく、音が分散され、折角のストレートなパワーがこちらに届きにくかった印象。この手のバンドはギターがウルサイいほど良いのだ。反面、最近Vo.の情けなさが妙に味わい深く感じてきてしまっている私は少々変。(笑) 今回ds.交替して間もないLiveだったためか正直ベストな出来ではないと感じた。

1.Kashmir
2.Spiral
3.Island
4.Shangri-La

interpose+(約55分)
 流石の演奏ですね。"Dayflower"での美しいDaniさんのベースとパワフルなDs.も好きだけど、イチオシはギターだね。才能溢れる優れたギタリスト。この日は秋葉原dress Tokyoでも披露された新曲"Voyager(仮タイトル)"でギターがトラブっていたが、なんのその。ばんどびびる(Frogflavor)、Flat 122等々、最近の境界線上Prog.系のギター・プレイヤーに惹かれっぱなし。この後は2ndレコーディングのため暫くLiveはお休み。

1.Rosetta
2.森の人
3.Voyager(仮タイトル)
4.Dayflower Part1, Part2, Part3
<encore>
5.Anonymous



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Premonition Vol.2 Live report
(2007/07/08 at
大阪西九条Brand New)

 第2期Free Love初大阪公演が最後のLiveとなるとは。幸い私は目撃することが出来たので、その時のLiveレポートを回想してみる。

 月曜日は大阪で仕事だったため前日大阪入り。ついでに西九条Brand Newでプログレ・イベント〜Premonition Vol.2〜を見てきた。Brand Newは天井にJR線が走っているため、静かな曲になると電車の音がゴトンゴトンと鳴り響く。(^^; ちなみに道路隔てた向かいにはAcoustic Barがあって、店名はSoft Machineだった。関西勢2バンドの他に名古屋からFree Love、東京から「内核の波」参戦と濃いメンツ。観客の中には流石に知り合いは居ないと思ったが、なんとIさんが。お互い驚いてしまう。Iさんは先週のVol.1もご覧になったようで関東プログレ人の鏡のような存在。凄いなぁ。

Free Love (約40分)
 機材の多さから先頭バッターになった名古屋のFree Love。いつの間にかパーカッションが2人に増えていた。Liveではふんだんにパーカッションをフィーチャーした場面が多く、エネルギッシュな彼らにとってはプラスに作用。また、前回、吉祥寺Silver Elephantでds.が新加入直後だったため硬さが感じられたが、今回は堂々としたパフォーマンスで充実した内容だった。新曲は更に中近東色寄りのサイケ・ハード爆裂!"Shangri-La"はやっぱり最高!>>>写真もどうぞ(別ウィンドウが開きます)

1.(new song)
2.Island
3.Shangri-La

Baroque (約39分)
 Rainbowの"Tarot Woman"のようなKey.イントロで始まった。演奏自体は安定していたが、Free Loveの後だったため随分と大人しく感じてしまう。

内核の波(約42分)
 どう考えても学園祭ノリの風貌でありながらも強力な音を出す内核の波。この日出演の4バンドの中で一番の出来。フルートが和物に急接近しゴリゴリなベース&ギターのリフと妙に合っているのが見事。新加入のds.は前任者よりも腕が上か?海外遠征で鍛えられてきているのか、彼らは著しい成長を遂げていた。Metal Kenso的と言っても何の遜色もない素晴らしさ。日本よりも海外の評価の方が高まりそう。どんどん海外レーベルからも音源を出していって貰いたい。最も注目だった3曲目の尺八風音階、日本の縦笛風メロディーのフルートは斬新!彼らの代表曲"Crisis 051209"のベースラインはやはり最高。正直もっと演奏聴きたかった。

1.(new song)
2.カエレ!!
3.(new song)
4.Crisis 051209

Pentagram (約54分)
 Roundhouse, Bellaphonのギタリスト田村励武は'70s風US Hard/Fusion/Rush系の音色、浪漫座別館でも活躍するファイト鉢巻の泉谷賢、新加入Midasのkey.田路康介と役者は揃っているが、ギターの音が引っ込み気味でKey.の迫力が今一伝わってこなくて、この点が残念だった。ただ、チョッパーを巧みに操るテクニカル・ベーシスト、森田タカシのプレイは曲が進む程に素晴らしいプレイを連発。個人的にはアンコールのChick Coreaのカヴァー"Spain"が彼らの演奏で一番良かったと思ってしまったのは良かったのか悪かったのか...。(^^;

1.Aquarius
2.Pegasus
3.Slam Trap
4.Emerald Forest
5.Kaamos
6.Paradox (I'm Confused)
7.Escape from The Blackhole
<encore>
8.Spain (Cover of Chick Corea)