今週の0点


☆Nuclear Death / Bride of Insect/Carrion for Worm (Extremist Records EXR 014) '90, '91


や、止めろ!他のバンドが可哀想だ!

 5年以上も前に書いた0点アルバムに、今でもアルバムくれだの、抗議のメールだの時々もらってしまう問題のこのコーナー。だ・か・ら〜、「0点と100点って近いものがある!と確信しているアナタに捧げます。」と書いているのだ...ったく。一部の人から熱烈な追加要望があるので4年ぶりに復活してみる。今回は肩慣らしの意味を含めて王道の古典、0点の宝庫レーベルWild Ragsからアメリカ・アリゾナ出身のNuclear Deathでイッテみたいと思う。

 その昔、AM時代のRock TodayでNuclear Deathの1stからOn Airされた事があった。かけた瞬間、伊藤政則氏が曲?の途中で割って入り、「一生懸命頑張っている他のバンドが可哀想だよ!」とか言って、すぐに止められた前代未聞の快挙を成し遂げた事件が発生。その後マニアの間で話題沸騰になった事はみんなの記憶の片隅で覚えているよね?
 そんな汚点を残し、もう我々の前に姿を見せることは無いと思っていたら、どっこい、ご丁寧にも'00に1stと2ndのカップリングCDが再発された。世の中の不条理を感じざるを得ない。大方の予想通り、結局売れ残って¥525になったので、もしかして今の耳できいてみると100点なのかもしれない...という淡い期待をしてトライしてみたんだが、やっぱりジャケット通りの燦然と輝く0点アルバムだった。
 この揺るぎのない
プ・リ・ミ・チ・ブなサウンドは他の追随を許さない程具合悪くなること請け合いだ。音的にはGrind Coreなんだろうが、やけっぱちのズタズタなリズム?が、まず...、すげぇよ。音は確かに鳴っているけれどね。とにかく速く、病的な音を追求したと言えば聞こえが良いが...きっと演奏側より聴く側の方がスキルを要求すると思うぞ。驚いたことに女性Vo.&Bassのトリオ編成なんだな。なんかあったよ、彼女の身の上には。あ”〜、きいている内に病気になっちゃうぞぉぉぉって感じの上級者向けの音だ。
 2ndはこれまた伝説のAutopsyのChris Reifertが2曲でゲスト参加で声を貸しているのが唯一の資料的価値と言っていいだろうか。マニアはヨレヨレチェ〜〜ック!!だろうが、ここ読んでる人は勿論デフォルトで哀調もとい愛聴しているよね?