今週の0点


☆V.A. / Red Star - Tribute to Rush (Dwell Records DWELL CD-1021) '99


トリビュートお断り

 ココでもひっそり「Vapor Trails」発売万歳企画第2弾。もっとまともな企画はないのか?(爆)

 数々のZ級アーティストが参加することで有名な疑問符だらけのトリビュート作品を恥も何のそのと堂々とリリースしていた(今も?)Dwell Recordsからの決定盤と言えばこれだろう。
 以前Dream Theaterのメンバーらが参加した「Working Man」に対抗したか分からないが、実力では無理と判断した上でDeath/Hard Core Punk野郎が中心となって集結し、完全に奇をてらった迷作となった。RushのDeath Version名カヴァーとしてはParadigmaの"Witch Hunt"が有名であるが、これに続けとばかりに血気盛んな若者が馬鹿やらかした。
 こんなの誰がきくかって?オレだよオレ。(^^;;

 収録バンドと曲は下記の通り。

Engrave Speed Death / Anthem
 演奏は時々もたつくものの意外にまとも。しかし出てきた声がDeathで脱力&大爆笑。Ds.軽い。

Killingfield / Working Man
 MetallicaのJames Hetfieldがちょっとインダストリアルよりになったようなサウンド。

Shallows of The Mundane / Bastille Day
 Hard Core Punk Version。完全
。曲崩壊。

Hostle Intent / Subdivisions
 Industrial Gothic Death。大爆笑モノ!チューニングを下げ、不気味な泣きのメロディー。Ds.のかったるさはダウナー。顔がハニワになってしまった。

Hate Theory / What You're Doing
 演奏はMetalであるものの比較的まともな内容だが、
何言っているか判別できないDeath声が左右のスピーカから飛び込んできてすんごい曲に変貌していてしまっている。もう大変(汗)。Rushの曲をこんなにグロくしてどうするの!?

Capital 2 / Tears
 これはとてもまともなアレンジ。今までのが強烈だったのでほっとした。New Wave寄りのバンドでDeath/Hard Core Punk野郎の間に挟まれて可哀想。但しVo.はLaBrieさんレベルではないのであしからず。

Scary German Guy / Passege to Bangkok
 人間辞めたくなるようなHard Core Death Punk Version。軽薄過ぎてクーロン黒沢も泣けてくるBangkok電脳地獄。

Disarray / Tom Sawyer
 こんなTom Sawyerは勘弁して欲しい。完全なDeathだが曲が分かってしまう自分が何故か哀しい。

Blood Coven / The Temple of Syrinx
 これは酷い!!!ブラスト・ビートのThe Temple of Syrinx!!!
前代未聞。1分くらいで終わって欲しかった。違う意味で泣けてくる。

Mythiasin / Freewill
 このバンドのみRush好きなのが分かる。彼らこんな雰囲気のオムニバスとは知らなかったんだろうなぁ。
ご愁傷様である。 悪く言えばGeddyの癖を良く掴んだ上でのカラオケであり、アマチュア・レベルの域を出ていない。

Prototype / Red Barchetta
 プログレ・ハード系のバンドでまともであった。まともっていっても他のレベルが低すぎるからであって、平凡な出来でも良くきこえてしまう(笑)。 ギタリストは配慮が足りない。Vo.は低い声で演奏もそれに合わせて低めのアレンジ。'90sのRushカヴァーの方がハマったかも?

Premonition / The Spirit of Radio
 砂埃が出るようなサザン・ロックよりの太い音。(笑)



 以上のように摩訶不思議なRushトリビュート、果たしてRushの元に印税はきちんと入ったのであろうか...?Neil Peartの眉間のしわがより深く刻まれてしまうことは間違いないだろう。