Primus

 80年代中期、彼らはPrimateという名前でバークレー市内にあるカリフォルニア大学の学生達を核にファンを集めつつアンダーグラウンド活動をしていました。が、同名のバンドがいるということでPrimusに変更(ちなみに意味はラテン語で「僧侶」)その名前が定着したころにはベイエリア全域にファン層を広げていました。
 メンバーはLes Claypool(B.Vo.)を中心に流動的でした。初期、彼はスラッシュバンドBlind Illusionとかけもちしていて、そこでLarry "Ler" Lalonde(G.)に出会います。(LarryはPossessedというスラッシュバンドにも在籍)オーディションでTim "Herb" Alexander(Dr.)を獲得し本格的な活動を始めます。作品は下記のDiscographyを参照してください。
えびちゃん 1996年、安定していたかに見えたラインナップからDr.のTimが脱退、後任に白塗りギタリストBacketheadとも共演しているBrian "Brain" Mantiaが加入し、グルングルンした船酔いチックなノリから力強いタテノリに変化しました。年を追うごとに素っ頓狂な怖さや変拍子は影を潜めてきましたが、この強烈に個性的な音楽がその程度で崩れることはなく、どこまでいってもPrimusなのでした。

 このバンドの音楽性を説明しようとすると、まず「変態」の二文字が口に出てしまいます。RushやPink Floydのカヴァーをするのをみるように、彼らはプログレからの影響も受けています。一時期ライブではK.Crimsonは定番でした(今もやってるかどうかは知らない)。でも彼ら自身の音楽性はいわゆる「プログレ」の型をあざ笑うかのように瓢々としています。初来日公演の感想に「オルタナなのかプログレなのかはっきりしないところが煮え切らない」と批判的な文章を見ましたが、Primusはどこにもあてはまらない音楽性を確立しているのですから、ファンにとってはそんなことはどうでもいい事なのです。私はその、プログレでもオルタナでもない、(あえて言えばヘヴィ・ミクスチャー・ロックか?)アメリカ独特の知性(Zappaとか)とバカバカしさを兼ね備えた訳のわからない説得力と勢いが好きだったりします。(もも)

詳しくは下記:
Primusville.com
オフィシャルサイト
The Cheesy Primus Page  
Primusi以外の関連アーティストも詳しく載っています。

参考資料:
Player
Bass Magazine
Guiter Magazine
Drum Magazine
の各Primus掲載号

☆Suck On This (CAROLINE CAROL CD 1620) '90
          (MMG AMCY-401:国内盤)

 デビュー盤にしてライブ盤。いきなりRushの"YYZ"で始まるのでびびるがその後はドドーの勢い。当時は自費制作盤としてリリースされた。

☆Frizzle Fry (CAROLINE CARCD 10)
       (CAROLINE CAROL CD 1619) '90

 彼らの作品の中ではHR色が強い1枚。お茶らけた小曲をつなぎに使ったり、アルバムのイントロ・アウトロに仕掛けをしてあったり、一筋縄では行かない雰囲気をすでに漂わせている。多分国内盤は出ていない?

☆Sailing The Seas Of Cheese (MMG AMCY-331:国内盤) '91
 日本でのデビュー盤。Les様の6弦ベースのスラップ、タッピングなどの反則技炸裂の傑作。ドラム・ベースの変態バカテクリズム隊と、ザッパフリークのこれまた変態ギタリストが織りなす技が次々と披露され、彼らは瓢々と去っていく。取り残された私達はボーゼンとするのみである。国内盤はボーナス2曲入り。

☆Miscellaneous Debris (Interscorp 96208-2) '92
 P.Gabriel,Pink Floyd,XTCなどのカヴァー5曲入り。"Have A Cigar"は真面目に絶品!!

☆Pork Soda (Interscope 7 72738-1:LP:2枚組) '93
       (MMG AMCY-542:国内盤) '93

 「Sailing The Seas Of Cheese 」を更に煮詰め、どろどろにしたような濃密な音楽。高度なテクニックと高度なバカバカしさ(ベースマガジンより引用)を併せ持つ変態ヘヴィ・プログレッシヴ・ロック・アルバム。なぜかビルボード7位にランクイン。"Bob"の脱力加減は尋常ではない。

☆Tales From The Punchbowl (Interscope 92553-1:LP:2枚組)
          (Interscope 92553-2) '95
          (eastwest japan AMCY-842:国内盤) '95
          (Interscope 92665-2:Enhanced CD) '96
          (Interscope 92666-2:Enhanced CD:Box仕様)' 96

 前作よりちょっと明るめで聴きやすくなってますが、相変わらず人をなめたジャケットとCDのラベル(腰が砕けた)。脳味噌を溶かすような不条理ヘヴィ・ロックが聴けます。LPはジャケットが違います。
 Enhanced CDは不気味なアニメーションやゲームが楽しめるはずです。何故推定かというと、日本語OSでは遊べないからです(涙)。

☆Wynona's Big Brown Beaver (Interscope 6544957762:Single) '95
 「Tales From The Punchbowl」からのシングル。どうも収録曲が違うヴァージョンがあるらしい。2曲目はThe Residentsのカヴァー。

Wynona's Big Brown Beaver
Hello Skinny/Constantinople
Hellbound 17 1/2


Tales From The Punchbowl
LPのジャケット
Punchbowl02
Tales From The Punchbowl
Box仕様
Wynona
Wynona's Big Brown Beaver

☆Brown Album (Universal Victor MVCT24008:国内盤) '97
 
Dr.がTimからBrainに変わっての一作目。

☆Rhinoplasty (Interscope IND 90214:ヨーロッパ盤) '98
 
カヴァー集第二弾。Stanley Clarke,XTC,Metallicaなど、またしても一筋縄ではいかない選曲を披露しています。しかし来日を切望するファンはボーナストラックのライブ音源の方が嬉しかったのではないかな。エンハンスド仕様もあるようです(未購入)。
 謎のサブタイトル付き。(こんや の おはあ しちゆう)

☆Antipop (Interscope 069490414-2) '99
 
タイトルからして「Antipop」とは、仕切直しあるいは再度の存在表明に他なりません。5人の異なる人物と共同プロデュース、Tom Morello(Rage Against The Machine)、James Hetfield(Metallica)、Tom Waitsなど多彩なゲストを迎え、気迫漂う意欲作。
 初めて聴いた第一印象は「硬派」。ギターが今までになく歪んでいて、「Frizzle Fry」に近い雰囲気があります。 個人的におちょくりや脱力も魅力のうちだったので、ちと物足りない気もしましたが、Brain加入後バンドとしてノってきた一体感というのはとても感じました。しかし物足りなさは"Coattails of A Dead Man"のもの悲しいサーカス風の曲で結局満足してしまったという。(^_^;

☆They Can't All Be Zingers (Interscope B0005984-02) '09
 ベスト盤。ファーストから「Antipop」、そしてDVD「Animals Should Not Try To Act Like People」に収められていた"Mary The Ice Cube"を含む16曲を収録。適当(テキトーではない)な選曲だと思う。
 パッケージが困りもので、イラストや曲目は表のビニールに印刷されており、CDプラケースに入っているブックレットは、まったりチーズ色のみである。勿論ブックレットの中に曲目やクレジットは印刷されているけど、ベリベリ開封できずに神経を使った。(^_^;)

To Defy The Laws Of Tradition
John The Fisherman
Too Many Puppies
Jerry Was A Race Car Driver
Those Damned Blue-Collar Tweekers
Tommy The Cat
My Name Is Mud
Mr. Krinkle
DMV
Over The Electric Grapevine
Wynona's Big Brown Beaver
Southbound Pachydream
Over The Falls
Shake Hands With Beef
Coattails Of A Dead Man
Mary The Ice Cube


抜け殻(左)とケース

☆Green Naugahyde (ATO Records / Prawn Songs) '11
 11年ぶりのニューアルバム!!ジャムバンドとしての活動は全然追いかけてなかったので、久々にまともにPrimusの曲が聴けるというところで大興奮!ドラマーはTim Alexanderじゃないところが個人的には残念だったが、元々Primusに在籍したことがあって、Sausageでも叩いていたJay Laneなら文句なしだ。正直、YouTubeなどで先行シングルなど聴いた感じは「ふうん」でしたけど(^_^;)。Les Claypoolのソロとあまり変わらないと思ったのだ。しかし聴き進めていくと、LerのヘナヘナギターがLesの極太激重ベースと他の楽器との爽やかな緩衝材になって、Lesのソロにはないスピード感みたいなものがあるように思えてきた。あぁ、そうだよ、このコンビネーションだよ。90年代のような異様なテンションの高さはないけれど、何だかよく分からないものがやってきて、オチのないまま蹂躙されて置いて行かれるような後味(?)はさすがだな、と。
 ところで、Shibuが、iTunesからたまたま流れてきたこのアルバムの曲を聴いて「これカッコ悪い音だよね?」と言われたのが印象的だった。だって、自分はカッコいいと思って聴いてたから(笑)。よく考えたら、全然イケてない音だ。LesやJayのリズム隊は十分クールだと思うけれど、スカスカなアンサンブル、Lerのヘロヘロなギターや脱力するようなフレーズ、Lesのお経のようなヴォーカルはロック的にはあまりカッコ良くないかも。それを平然とスマートに、最高のテクニックとアイデアでやってのける姿がカッコいいんだと思う。エビの着ぐるみを着たLesが、コントラバスを堂々とアルコしてる姿なんて、最高にクールじゃないか?

☆Cheesy Home Video (A*Vision Entertainment 50312-3) '92
 Bob Cockとのインタビューとビデオクリップ3曲、ツアーの様子など。"Tommy The Cat"のLes様の芸達者ぶりが見物。俳優にしたいくらいです。

☆Animals Should Not Try To Act Like People (Interscope B0001323-00) '03
 「Antipop」までのPV13曲と、ライブやドキュメンタリーなどを収めたDVDと、Les/Larry/Herbの編成に戻ってから作られた5曲を収録したCDのセット。一貫してフリーキーな世界観が貫かれているPVの中でも、"Southbound Pachydream"と"The Devil Went Down To Georgia"のクレイアニメが特に素晴らしい。私がPrimusを知るきっかけになった"Tommy The Cat"のPVは何度見ても超Cool。ファースト以前のものと思われるライブ映像や、カレッジラジオ局でのスタジオライブなど、画質が劣化しているが貴重なお宝映像も収録。見応えアリ。
DVD:
John The Fisherman
Too Many Puppies
Jerry Was A Race Car Driver
Tommy The Cat
My Name Is Mud
Mr. Krinkle
DMV
Wynona's Big Brown Beaver
Southbound Pachydream
Over The Falls
Shake Hands With Beef
Over The Falls
Lacquer Head
The Devil Went Down To Georgia
CD:
The Carpenter And The Dainty Bride
Pilcher's Squad
Mary The Ice Cube
The Last Superpower aka Rapscallion
My Friend Fats


Les Claypool

現代のベース版琵琶法師。
http://www.lesclaypool.com

☆Sausage / Riddles Are Abound Tonight (Prawn Song/Mammoth MR0087:LP) '94
                       (eastwest japan AMCY-729:国内盤) '94

 「太くて長〜いソーセージ!」「私も欲しい!」というキャッチコピーがメタルファンの顰蹙を買った(汗)。しかし音の方は侮どってはいけない。Primate時代のメンバーとのセッションでできあがった作品はまさに「謎解きの夜」という感じの不条理極まりないサウンド。それではアヴァンギャルドかというとそうでもない。しっかりしたビートが根底にあるので、表向きは変態でもちゃんとRockしている。大推薦盤。LPはステッカー入。
 このバンドのためにプロモ用の写真とビデオがきちんと制作されており、彼らはチョウチンアンコウの格好をしているらしい。すっげー観たい。

☆Les Claypool And The Holy Mackerel / Highball With The Devil (Interscope INTD-90085) '96

☆Victor / same (Atlantic 82852-2) '96
 
ご存じRushのギタリストAlex Lifsonのソロ。Les様が期待通り"The Big Dance"で傍若無人なベースを弾いています。

☆Oysterhead / The Grand Pecking Order (eastwest AMCY-7301) '01
 Les様、元PoliceのStewart Copeland (Dr.)、PhishのTrey Anastasio(G.)のトリオバンド。すでに何回かライブで暴れている模様。今までのPrimusや他のLes様が参加した作品に比べるとアダルト(?)な雰囲気。変態的テクニカルプレイは健在だが、Copelandの繊細なドラミングとTreyの捕らえどころのないギターがLes様のブリブリベースから重力を奪ってしまったようだ。音楽性はPrimusとそう遠くはない。CopelandのDr.はHerbをストレートにした感じだし(というかHerbはCopelandのファンだったはず)。でもTreyは歌を歌うし歌詞も書くところが違う。ギターの質感がLarryとまったく違う。きっとプレイできる音楽の範囲もまるで違うだろう。まぁ今回はLes様はフロントマンだが、主役ではないと言うこと。だからPrimusを期待するとちょっと肩すかしにあった気分になるかもしれないが、"Radon Balloon"みたいな曲はPrimusでは生まれなかったであろうと思うと、オリジナリティ溢れるバンドがまた一つ誕生したことを素直に受け入れたい。きっとライブはすごいよ。
 ちなみに日本盤初回プレスにはスペシャルステッカーがついているが、ステッカーというより、小さい立体シールである。
詳しくはこちら:
http://www.oysterhead.com

☆Colonel Les Claypool's Fearless Flying Frog Brigade / Live Frogs Set 1 (Prawn Song PSR-0001-2) '01
 Sausage組とKey.G.Saxの6人組。2000年10月8/9日のライブ盤第一弾。ネット通販で購入。選曲がカヴァーおよびセルフカヴァーばかりですがテンションの高いライブの音には痺れます。"Shine On You Crazy Diamond"をかなり真面目にカヴァーしていて笑えます。このためにKeyとSax入れたのかな(笑)?マニア以外にはお奨めしませんが、Sausageの曲をライブで聴けるというのは貴重かもしれません。

Thela Hun Ginjeet
Riddles Are Abound Tonight
Hendershot
Shattering Song
Running The Gauntlet
Girls For Single Men
Shine On You Crazy Diamond (Jack Irons version)


☆Les Claypool's Frog Brigade / Live Frogs Set 2 (Prawn Song PSR-0002-2) '01
 バンド名が簡略化されていますが、Set 1と同じ日のライブ第二弾。なんとPink Floydの「Animals」まるまるカヴァーしてます。相当好きなんだな。P.Floydというと1stが一番好きな私なので「ほぉ」としか言えないです(^_^;)。マニア向け。

Pigs on the Wing 1
Dogs
Pigs(Three Different Ones)
Sheep
Pigs on the Wing 2

☆The Les Claypool's Frog Brigade / Purple Onion (Prawn Song PSR-0005-2) '02
 ついにオリジナル曲のCDをリリース。メンバーはLCFBからEenor(g.etc)、Jay Lane (Ds)、Skerik (Sax)が引き続き参加。あと知らない人達が参加(おい)。相変わらず人を舐めたデザインと脱力ぶりがいい味出しまくってるオヤジです。一曲目からカエルの歌でゴゲゴゲとお出迎え。韓国に大量に生息しているらしい体長30センチのウシガエルが、スキップして行進してるかの如き不穏な脳天気さ。
 Les様のソロ作品のなかでは「Highball With The Devil」に一番雰囲気が近いと思います。しかしパーカッションやサンプリングなどがところどころアクセントで効いていますね。ベースは早弾き爆発!なパートはあまり聴けないけど、一音弾いただけでLes様と分かるほど音の存在感がデカイです。
 Oysterheadの方がかっこいいと思うが、Les様に無条件降伏している人は即刻買え。

☆Les Claypool / Of Whales and Woe (Prawn Song PSR-0011-2) '06
 環境に優しそうな素材で作られたケース+ブックレットで、舵を握るおっちゃんのイラストも素朴でよい感じ。ブックレットを飾るイラストは、Les様のお子さま達の落書きのようだ。サックスやタブラなどでゲストミュージシャンを起用しているが、Les様が基本的な楽器を全て演奏している。イントロではお子さま達のパーカッションをバックに、ベースの弓弾きで不穏な空気を漂わせつつ、2曲目"One Better"で一転、ご機嫌なビートの弾む曲へ。うむ、これはカッコイイ。サックスが入っている曲がファンキーでよいです。前作よりキャッチーで、Les様のベースの格好良さが素直に楽しめる作品になっている気がするけど、免疫のない人がいきなり聴いたら、やっぱり変なんだろうなぁ。


The Les Claypool's Frog Brigade / Purple Onion

☆Les Claypool / Of Fungi and Foe (Prawn Song PSR-0014-2) '09
 ゲーム等のサウンドトラックの仕事からインスピレーションを受けて制作されたらしい作品。ベースはよりエグく、歌はより呪術的に・・・というか、人間離れしてきた感じが。「Antipop」辺りから、曲にエスニックなフレーバーが付けられることはたまにあったが、ジプシーっぽいおっちゃんの熱い歌唱は、今作が初めてのような。妖怪つるべ落とし10頭と、巨大な毒キノコで編成されたキャラバン隊が、夕闇の中をボインボインと跳ねて行進しているような作品。

☆Possessed / Beyond The Gates (Under One Flag CDFLAG 3)
 
「Beyond The Gates」にMiniアルバム「The Eyes Of Horror」が入った編集盤。
80年代ベイエリアスラッシュを通過した人にはリラックスミュージックに成りうるVenom影響下のB級サウンドが、今やDeath/Black Metalの若いバンドからリスペクトを受ける身に。Larryはテクニカルでちょっと変なプレイを披露。さすがJoe Satrianiの門下生。

☆Blind Illusion / The Sane Saylum (Combat 88561-8226-1) '88
 
Les様とLarryが出会ったバンド。PrimusっぽさはかけらもないB級ベイエリアスラッシュの音です。Possessedよりは若干メロディアスか?どっちにしろVo.が私にとってはキツイものがある。

☆O.S.T. / Bill & Ted's Bogus Jouney (MMG AMCY-274) '91
 
日本では「ビルとテッドの地獄行き」という邦題で公開していたと思います。アメリカのアホロック映画の1つですね。Primusは"Tommy The Cat"を提供、映画にもバンドで出演してます。

☆Laundry / Blacktongue (Prawn Song/Mammoth MR0098-2) '94

 Tim "Herb" Alexanderが参加しているドンヨリ系オルタナバンド。個人的にはどうも・・・。
 というのが購入当初の感想でしたが、改めて聴き返したら結構よかった(^_^;)。北欧のCrimson好き好きバンドからメロトロンを抜いて、I Mother Earthなどオルタナ系でもテクニカルなバンドのテンションを足したような音です。どおりでStick奏者がいる。Primusを期待しなければ興味深い音です。

☆Michael Manring / Thonk (High Street Records 72902 10322-2) '94
 Jordan Rudessが参加した「Scott McGill/Michael Manring/Vic Stevens / Addition by Subtraction」にて初めてMichael Manringの名前を知ったがニュー・エイジ界ではかなり有名なベーシストらしい。この4thソロ作品には驚いたことにEx.Testament, Ex.SavatageのAlex Skolnick、Ex.PrimusのTim Alexander、Ex.JourneyのSteve Smith、Ex.Dixie Dregs, Deep PurpleのSteve Morseが参加している。"My Three Moons"できかれる美しいベースワークにはゾクッとくる。"Bad Hair Day"のチョッパーベースとTim Alexanderの小気味の良さが痛快。"Adhan", "The Enormous Room"は透明で美しい曲だ。

☆Michael Manring / The Book of Flame (Alchemy ALCD 1015) '98
 この作品にもEx.PrimusのTim Alexanderが参加している。生々しいベースの音色に注目だ。"The Book of Lies"の不思議な展開にTim Alexanderの切り込むようなDs.が素晴らしい。

☆Attention Deficit / The Idiot King (Magna Carta MAX-9054-2) '01
 Tim AlexanderとAlex Skolnickと結成したNew Project。これはよりプログレ・ファンに訴える作品であろうか。徹底的に崩しまくっている"American Jingo"、妙な音が満載な"The Risk of Failure"、ギターアレンジが面白い"Unclear Inarticulate Things"、Planet Xばりの変態性が素晴らしい"My Fellow Astronauts"、Ds.の連打が異常な"The Killers are to Blame"、神経を逆なでするような切り込みギターが圧倒的な"Nightmare on 48th St"などなど異様なノリで凄く良い。大推薦!

 その他、Michael Manringについての詳細はEuro-Rock Press Vo.12を参照の事。
尚、上記3枚は残念ながら入手は難しく、
はまーんさんよりお借りしてやっと聴くことができました。ありがとうございました。


Michael Manring / Thonk


Attention Deficit / The Idiot King


 多分もっとあるはずですが、あまり日本には入ってきていないようです。

☆Freak Out (CD Hawk:イタリア盤) '94
1-5 Los Angeles,Ca 11th Dec.1993 5-15 Mountain view Ca,22nd Jun.1993

 「Poke Soda」期の録音。カヴァー曲の作詞/作曲者まで表記してある親切なブート。しかし録音日の表記は怪しいですね。おそらく5,6曲目で区切れると思います。メドレーもひたすら怪しく、ゲストが乱れ入り、ステージ上は人力ターンテーブルスクラッチ状態。1、2曲目のスウィングジャズ風のアレンジがイカしてます。
Jerry Was a Racecar Driver
John The Fisherman
Groundhog's Day
Medley:Staying Alive
Don't You Want Me
Afternoon Delight
Rock And Roll All Night
Biko

Nature Boy
Bob
Jerry Was a Racecar Driver
Fish On
My Name Is Mud
Those Damned Blue Collar Tweekers
Sea Of Cheese / Poak Soda
Mr.Krinkle
Hamburger Train
Theves

☆Back In The Madhouse (CD Kiss The Stone KTS 276:イタリア盤) '94
 「Poke Soda」期の録音。おそらくFM音源。Recorded live in Europe 1993という実に曖昧な表記。しかしブートにしてはインナースリーヴに力入ってます。全体的に籠っているが音の分離はいい。
収録曲:
Here Come The Bastards
Nature Boy
Herb's Little Drum Solo
Groundhog's Day

Those Damned Blue Collar Tweekers
Bob
My Name Is Mud
Fish On
Hmburger Hill
DMV
Seas Of Cheese
Pork Soda
Mr.Krinkle
Jerry Was a Racecar Driver
Too Many Puppies
Harold Of The Rocks

☆V.A. / Roskilde Festival '91 (Video ?) '91
 デンマークで行われてたフェスティバルをTVで放映したものだと思われます。他にはWingerとKreatorが出演。なぜかIron Maidenの旗がはためいています。"Too Many Puppies"はアルバムよりかなりHeavyです。
Primusの収録曲は以下:
American Life
Mr.Knowitall

Those Damned Blue Collar Tweekers
Tommy The Cat
Too Many Puppies

☆Primus / Sacramento '92 (Video ?) '92
 Event Center Arena,San Jose Ca.3/21 '92
 
画像、サウンドはそこそこいいです。Les様の怪しげなショーマンシップが堪能できます。
怪しいSaxプレイヤー(FishboneのAngelo Mooreか?)や変な笛奏者、ギター野郎(多分Dweezil Zappa)やパイナップルがゲスト参加。
収録曲:
To Defy The Laws Of Tradition
Too Many Puppies
Sgt.Baker〜Is It Luck?
Here Come The Bastards
?(カリビアン調の曲)〜Kashmir
Seas Of Cheese

Those Damned Blue Collar Tweekers
Jerry Was a Racecar Driver
Fish On (Fisherman Chroniclers,Chapter II)
Spaggetti Western?
Mr.Knowitall
American Life
Frizzle Fly
Pudding Time
Hello Skinny
Harold Of The Rocks


☆Sausage / Why Are They? (Video ?)'94
 Pittsburgh PA.8/17 '94
 
画質はそこそこ、音質はところどころ割れ気味。ぜひチョウチンアンコウのカッコで演って欲しかった。
収録曲:
Riddles Are Abound Tonight
Prelude To Fear
Here's To The Man
Temporary Phase
Toyz 1988
Recreating
Girls For Single Men