CDの将来を憂う


A:お、お久しぶり!生きていた?

B:取りあえず生きていた。最近きな臭い話ばっかりでうんざりしちゃうよ。

A:ああ、確かにな。CCCDとか輸入盤禁止なるかもしれない法律とか。音楽マニアをなんだと思っているのか。何とも思っていないだろうけどもな。大体分からない奴らが決めたり言ったりする事ってどんな事でもロクなものがないな。賛成派の議員HDDに既に保存済みだから一生呪ってやるかと思うぜ。選挙の参考とさせてもらうよ。今回の事例に限らずイラク問題にしても世の中全て状況を知らない奴らが動かすと歪みの原因になってしまうのではないかと最近思っているぞ。

B:あれからかなり耳鍛えたんだけれども、間違ってCCCD聴いて耳壊れそうになったもの。訓練したのに水の泡になっちまっただよ。どうしてくれるんだ。

A:メーカーは国内盤の付加価値というのを求めていかなければマニアに限らずファンにそっぽ向かれると思うぞ。もう手遅れかもしれないけどな。オレなんか直接ミュージシャンからアルバム買おうかと思い始めているもん。すんごくプラス思考で考えてみると最も理想的な還元の仕方に向かっていると言えるかもしれないな。

B:国内盤の付加価値ではお前、なんかアイディアあるのかよ?

A:あぁ、いっぱいあるよ。でも内緒。これはメーカーが考えることだろう。まぁ、一例挙げても良いけどな。

B:なんだ、出し惜しみしないで言ってみなよ。

A:産地直送クール宅配盤ってのはどうだ?

B:なんじゃそりゃ?

A:CDの盤を冷やすと音良いという話きいたことないか?CDプレス直後湿気を無くした状態で真空パックして冷やした状態でプレス工場から自宅へ直送してもらうの。後で盤の保存について述べるけど温度4℃、湿度20%としてもらう。ビールと同じで鮮度が大事なの。昔で言うとLPは最初のトレースが最も音質が良いというのと同様の体験してもらうの。マニアはCDきく前に周囲温度を4℃、湿度20%にした状態で待機するの。ながらで聴くなんて出来ないね。集中力求められてしまうもの。

B:なんかここまでくると凄いな。西草MIE(仮称)というレコード会社が静岡あたりにプレス工場があったような気がするけど、そんな事してくれるとは思えんけどなぁ。プレスしたての盤をきくというのは面白そうだけど...その前に需要無さそう。(苦笑)

A:CDの盤質の良さ、包装の仕方は全世界レベルでトップレベルなのにわざわざCCCDなんかしたりしてレベル・ダウンして非常に勿体ないと思うわけ。阿部笑レーベル(仮称)は元々興味ないので蚊帳の外だが、西草MIEのはもう買わないだろうな。この西草MIE、過去に一回通販利用しただけなのにそれ以後、ご立派なカタログ本が毎月郵送で来るんだな。通販はネットで購入したのにだよ。こういうのが無駄だというのが分からないのかねぇ。そうそう、大方の予想通りCDの寿命は短いとやっとメーカーが認め始めたらしいぞ。

B:俺等は既に分かっていたけど、そんなはずでは!と思った人もいるんではないか?

A:ちょっと前のことなんだけど、全米標準・技術研究所(NIST)がCDとDVDを保管する為のクイック・リファレンス・ガイドを公開していたな。某サイトで日本語訳があったので挙げてみる。

 推奨される事
1.ディスクを扱う時は、外周部か中心穴を持つ様にする。
2.ディスクのラベル側に文字を書く時は非溶剤のパーマネント・マーカーを使用する。
3.ディスクに汚れなどが無い様に維持する。
4.CDとDVDの為の指定されたプラスチックケースに入れて直立した(本スタイル)状態でディスクを保管する。
5.使い終わったらすぐにディスクをケースに戻す。
6.環境上の変化の影響を最小限にする為にそれらのパッケージングの中にディスクを保管する。
7.データを記録する準備が整ってからパッケージを開ける。
8.大気が清潔で、涼しく乾燥して暗い環境に保管する。
9.ディスクの汚れを取る時には、清潔な綿織物を使って、ディスクの中心から外側へ向かって直線に拭く。
10.頑強な汚れを落とす時には洗剤、イソプロピルアルコール、メタノールを使用する。
11.記録する前にディスク表面をチェックする。

 避けるべき事
1.ディスクの表面に触れる。
2.ディスクを曲げる。
3.のりつきラベルを使用する。
4.水平に長い間(年月)ディスクを保存する。
5.記録する準備が出来ていない時に、記録可能なディスクパッケージを開封する。
6.極端な熱あるいは高い湿度の環境にディスクを置く。
7.急激な温度変化あるいは湿度変化をディスクに与える。
8.記録可能なディスクに日光あるいはUV光などを長時間あてる。
9.ディスクの記録面(レーザーが「読む」エリア)に書く。
10.ディスクを清潔にする時に円周方向に拭く。

 CDの為に特にしてはいけない事
1.CDのラベル側を引っ掻く。
2.ディスクに書くためにペン、鉛筆など先の尖った物を使用する。
3.溶剤を含んでいるマーカーでディスクに書く。
4.一度貼ったラベルを貼り替える。

 長期的な保存の為の推奨事項
金反射層を持ったディスクを使用する様に推薦。
温度は4℃から20℃、相対湿度は20%から50%が望まれる。
温度が18℃で相対湿度が40%の時に最も良好な保存状態が期待できる。

 注意して扱えばCDもDVDも30年以上データを保存出来るらしい。

B:30年か...。既に永年説では無くなっているな。まぁ、永年は10年だと言うところもあるけどね。(苦笑)

A:人間の寿命に合っているかもね。(苦笑) ちょっと俺等忘れていたのが、
》4.CDとDVDの為の指定されたプラスチックケースに入れて直立した(本スタイル)状態でディスクを保管する。
》6.環境上の変化の影響を最小限にする為にそれらのパッケージングの中にディスクを保管する。
 あたりかな。未聴タワーを作っているようじゃダメらしいぞ。またスペースの関係上ケースを圧縮ケースに変更しているのも問題かもしれないな。

B:未聴タワーは自業自得として、スペースの問題は死活問題だな。寝る場所無くなるやん。

A:立ったまま寝ろということだな。ナハハ...。

B:なにがナハハだよ。お前の事ではないか、時間を見てやばそうなディスクはデジタル・コピーだな。最近ではRushのリマスター盤の盤質、アメリカ盤やばいもん。国内盤はとても状態が良いけどね。買った当時から盤のムラが気になっていたんだけど、取り敢えず「Exit...Stage Left」のアメ盤はよろしくない。

A:Rushのアメ盤の他にやばそうな物発見した?

B:やばいというか、もう手遅れな物があるよ...。

A:何?

B:「Deep Purple / Live in Japan (EMI 7243 8 27726 2 0 : UK/オランダ盤)」だね。内容が内容だけに当時は究極の音源!ということで私でも飛びついた3枚組だったんだがな。CD 1は何故かOKなのだが、アウトなのはCD 2とCD 3だね。どちらの盤も"Strange Kind of Woman"以降は再生不可なんだ。従ってCD 3に何故か収録されている初日公演のアンコール"Speed King"がきけないという事態が起こっている。慌てて現状聴けるものをiTunesに保存したが...。聴けなくなる前にもっと気合いを入れて記憶に留めておけば良かったよ...。

A:国内盤でリリースされたから再度買い直しということか?

B:きっと今の流れで行けば完全版がリリースされる日がくるだろうから、その時に考えるよ。

A:あと、他には?

B:「X-Legged Sally / Eggs and Ashes」。これ、オレ2枚持っていて、盤を見たらどちらも同じだから間違いない。

A:2枚。(笑)

B:予備分持っていても意味がなかった。(泣) 即座にiTunesに放り込んで取り敢えずなんとか再生できたのがせめて幸いだったかも。

A: 早速オレもコピーしておかなくちゃな。何だか後ろ向きで悲しいな。「Ground-Zero / 革命京劇Ver.1.28」なんか音飛びあるのかどうか分からないものもあるけどな。(苦笑)


(今回はギャグはナシです)





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