Iranian Rock
イランとイスラエルは現時点(2012/3/20)で不穏な空気が流れているが、音楽は世界共通の平和への希望の灯火だと信じたい。Salim Ghazi Saeediさんにイスラエルではない、「イランだ!」と強調されたのでページを分けることにした。そんな訳で即席で追加したページなので、イランの音楽で感想書いた物だけアップする。(^^;
2012.03.26(しぶ)
☆Salim Ghazi Saeedi / Iconophobic (A "Salim
Ghazi Saeedi" Production 番号無し) '10 テヘランのSalim Ghazi Saeedi氏より突然のメールが舞い込み、戴いたCD。バイオによると4作目にあたる作品。 基本的には打ち込み中心のインストであるが、中近東フレーズを織り交ぜたゆったり風味のプログレ作品で興味深い。リズムが単調な打ち込みが多いためか、どうしても宅録な雰囲気がして、そこがとても惜しい気がする。ストリングス・アレンジはダークで奇妙な展開が面白い。 まだまだ若いので、これからの更なる飛躍を期待。中近東Rockの世界拡散はこれからであると思うので、積極的にシーンを席巻して言って欲しいと思う。そのためには、むしろ自国で育んできた民俗音楽をより鮮明に出して、メリハリの効いた楽曲を追求していくと、更なるステップに進んで行くような気がする。 この場を借りてCDを提供してくれましたSalim Ghazi Saeedi氏とNY在住のSalimさんの友人に感謝致します。 ☆Salim Ghazi Saeedi / Human Encounter (A "Salim Ghazi Saeedi" Production UPC : 885767807099) '11 再びSalim Ghazi Saeedi氏より戴いてしまったCD。半年くらい前に貰ったにもかかわらず、今頃Reviewしていることにまずはお詫び致します。 基本的には前作の流れを汲む作風のインストであり、Dark SideとBright Sideと2つのテーマを持って作品の陰陽をつけており、所々ハッとするフレーズが散りばめられている。"You Many One Devils"のアヴァンギャルドな展開は最大の聴き所。しかし、完成形と言うよりも、まだ制作過程の途中のような曲の印象もアリ、この辺が非常に勿体ないような気がする。曲を絞ってもっと練り上げたモノを聴きたい。前にも書いたが、自国で育んできた民俗音楽を最大限に押し出した楽曲を聴いてみたい。 今回もこの場を借りてCDを提供してくれましたSalim Ghazi Saeedi氏とNY在住のSalimさんの友人に感謝致します。 詳細は下記: http://www.salimworld.com/inter/ja/ |
Salim Ghazi Saeedi / Iconophobic Salim Ghazi Saeedi / Human Encounter |
☆Parissa & Ensemble Dastan
/ Shoorideh (Network 24.253) '02 ☆Parissa & Ensemble Dastan / Gol-E Behesht (Network 29.204) '05 ペルシャ音楽最大の歌姫Parissa'02作/'05作共に2枚組。タハリールを駆使した現役最高峰の歌声に酔いしれるのみ。国宝級の大傑作。 |
Shoorideh |
Gol-E Behesht |
巨匠ナーゼリー、クルドの『シャー・ナーメ(王書)』を歌う 奇跡の来日と言われたShahram Nazeriの初日公演。 Members : 第1部 Nazeriの歌唱力、表現力の素晴らしさに圧倒。屈強で厳しさがありながらも優しく包み込む。会場の空気ががらりと変わる。またAlireza Feyzbashipoor(Ali Reza Faiz Bashi Pour)の意外な奏法に凍りつく。目から鱗。これはCDきいただけでは想像がつかないね。圧倒的テンションの高さ、神秘的演奏の前に私はただ平伏すのみ。これ以上感想書けない。ちなみに私の前のおっさんは演奏中トリップしまくっていた。極端な表現かもしれないが、デメトリオArea & 超絶になったアコースティックZeppelinがOKなら昇天ものだろう。 Shahram Nazeriに関しては下記が参考になる。 |
当時のフライヤー |