2009年から、3年ぶりにLars Hollmerトリビュートライブが行われました。今回はSOLAの他に、日本版Accordion
Tribeか?という前評判のBoevesと一緒です。Mandala-2といえば、Hollmerの初来日公演が行われた会場で、あの時は酸欠必至、売り切れ御免な動員だったのを覚えています。 ところどころで、向島がHollmerの思い出話をしてくれて、ひとつひとつが目に浮かぶようで、とてもよかったです。 |
07/27 BOEVES: 向島ゆり子 (acc.) 小峰公子 (vo, acc) 佐々木絵美 (acc.) アラン・パットン (vo, acc.) 1. Portaletyde 2. Pompen 3. Soon Song 4. Inte Quanta 5. Cirkus 1 6. Hostvisa 7. Sväng Bättre 8. Utflykt M. Damcykel 9. Hajar Du Idealfamiljen? 10. Boeves Psalm |
SOLAの選曲は、2009年のトリビュートライブと同じだけど、一曲入れ替えがありました。"Pas Du
Valse"の替わりに、今年の5月末に発売された、Lars Hollmerの未発表曲集「With Flowery
Hands」から、"Tivolimarsch"が選ばれました。時々Hollmerから電話が来たよ(笑)。(<清水のキーボードのSEのひとつが電話っぽかった) 出だし2曲ほどは少々アンサンブルの乱れがあったけれど、"Trampumpa"あたりから勢いに乗ったタイトな演奏が楽しめました。"Arioso
Nearaway"は、前半のヴァイオリンのゆったりとしたメロディーが美しく、中間部で雰囲気ががらっと変わり、70年代的なトーンのギターソロと、タンゴチックなピアノのフレーズがぶつかり合う、そのコントラストが面白かったな。"Tivolimarsch"はサーカスとか遊園地を思わせるような、哀愁漂うクラリネットのメロディとマーチのリズムが楽しい曲。清水が時々変な音を入れ込んでいたのが愉快だった。このバンドで演奏したくなるのもよく分かります。BoevesでもSOLAでも思うのは、Hollmerの曲のメロディのシンプルさと美しさ。それを支える奇怪なリズムと変拍子の複雑さを感じさせないくらい簡潔。それがミュージシャンから、あんまりプログレとか変な音楽が趣味ではない人も楽しませる秘訣なのでしょう。(演奏する方から観たらまるで違うんだろうな(笑))"Parallell
Angostura"は永遠の宿題ですね、きっと。 前回は涙腺崩壊した"Trampumpa"や"Växeltango"はわりと冷静に聴けました。"Växeltango"の演奏は、SOLA史上最高のタイトさと疾走感があって、それはそれはカッコイイ演奏でした。その反面、Hollmerが居なくなった穴は、もう塞がってしまったんだろうかと、ちょっと寂しくなってしまいました。それから"Tivolimarsch"が演奏されて、初めて、最初からHollmerが居ないSOLAだけの演奏というのを目の当たりにして、冷静でいられなくなってしまい・・・。もし生きていたら、彼はこの人達とどんな音楽を作っていたんだろう?「With
Flowery Hands」はそのヒントになるけど、完成形はもう望めない。その後はまともにステージが見られなくなってしまいました。"Novelty"の美しいヴァイオリンの音色が追い打ちをかけるぅ…。 なんか、タダの戯れ言になってしまった。すいません。 |
7/27 --encore 1-- |