Deus ex Machina
Kaliphoniaレーベルの代表格。無敵。超絶。圧巻。ラテンパッション溢れるAvant-Garde Rock。イタリア界屈指のドーピング・バンド。いや、薬をやっているという意味じゃなくて、そう思ってしまう音なのだ。
Metal界にVaderやCryptopsy, Meshuggahがいるようにプログレ界にはDeus ex Machinaがいる。食べている物が違うせいか、人間の体力の限界を超える臨界状態(^_^;を維持し続け、攻撃的でオリジナリティのある驚異的なサウンド。暴走一歩手前のドライブ感と体力の限界を知らない血管ぶち切れのハイパー・テクニカルな演奏技量には圧倒させられる。フリーキー&メタリックなギターなんかはHR/HMファンにも訴えるものがあるだろう。
理性と言うより野獣と言った方がピンとくる。つべこべ言わず一発どっか〜ん!とやってくれる連中である。
反面、音楽以外はまったく×という困った人達であるので、突然解散になってしまうかも?とにかく危険な人達であることは確かである。
Deus ex Machinaの歴史は意外に古く'85に結成されている。当時のラインナップはAlberto Piras(Vo.), Maurino Collina(g.), Luigi Ricciardello(key.), Alessandro Bonetti(violin), Alessandro Porreca(b.)とMarco Matteuzzi(ds.)であった。'91の後半にDs.をClaudio Trottaに交代し現在に至る。
詳細は下記:
http://www.alpes-net.fr/~bigbang/deus/main.html
☆Gladium Caeli (Kaliphonia KRC 006 : 1st)
'91 ☆Deus ex Machina (Kaliphonia KRC 001 : 2nd) '93 ☆De Republica (Kaliphonia KRC 009 : 3rd) '94 ☆Diacronie Metronomiche (Kaliphonia KRC 014 : Live) '96 ☆Non Est Ars Quae ad Effectum Casus Venit (Kaliphonia KRC 017 : Live LP) '97 |
Non Est Ars Quae ad Effectum Casus Venit |
☆Cinque (Arcangelo ARC-2159) '02
Deus ex Machinaの5th。彼らの作品では異色のアコースティックな曲が多く散りばめられている。個人的には彼らの魅力は圧倒的パワーの中に見え隠れするイタリアの叙情性だったので、これは問題作だと思う。スライド・ギターなど用いられており、もろブルージーな曲があったりする。一時期のBondage
FruitのLiveで見られたHeavy Blues路線というよりむしろトラッド色すらある感じだ。しかし疾走する曲も光るものが余り見あたらないのが残念だ。Deusの作品で最初に推薦できる内容ではない。
インタヴュー記事はEURO-ROCK PRESS Vol.13を参照のこと。
☆V.A. / Fafnir (Kaliphonia KRC 004)
☆A Triggering Myth / The Sins of Our Saviours (The Laser's
Edge LE 1030) '98
Alberto PirasとAlessandro Bonettiが参加。ただ、A Triggering Mythは爆裂サウンドではない。
A Triggering Mythの詳細は下記:
http://www.indegro.com/atm/
☆DFA / Duty Free Area (Mellow Records MMP 373) '99
2nd。1stよりも洗練されたアレンジになっております。このアルバムのゲストVo.としてAlberto Pirasが参加。