Argentina Rock
殆ど情報を持ち合わせていないが、ピアソラ&タンゴの国、南米アルゼンチンのProgressive Rockはブラジルと共に優れた作品が多い。簡単に諸作品を書いてみたい。
Pomada / Bellisimo
☆Natas / Delmar (Man's Ruin MR 101) '96
2ndがツボに入ったので1stも入手してみた。2ndのHigh Tide風な面影は若干あるもののスペーシーさは殆ど感じられない。幻想的なストーナー・ロックであった。まぁまぁの出来か。
詳細は下記:
http://www.natasrock.com
☆Spinetta / A 18' del sol (Columbia 2-470326) '77
現在も活躍するアルゼンチン・ロックのカリスマと言われるSpinettaの記念すべき1st。もう初夏や秋の初めにきくには最高のアルゼンチンらしい音(?)で最高。エレピの陰で、か弱く囁くようなそして優しくも情熱的なVo.が素晴らしい。傑作だろう。
☆Spinetta Jade / Madre en Anos Luz (EMI L1T 797715 2) '84
☆Luis Alberto Spinetta / Prive (EMI L1t 797627 2) '86
うーん、この時代特有のフラットなシンセ風Ds.とPop過ぎる曲調がちょっと辛いかなぁ。Vo.はGood。'91に再発。
(基本的にアルファベット順に並べています)
☆Agnus / Pinturas y Expresiones (Progressive Rock Worldwide PRW
040) '80
アルゼンチンのレア・シンフォ。未整理な部分も叙情的なフレーズでマニア心をくすぐる。
☆Aucan / Brotes del Alba (Marquee/Music Hall MH-10.024-2) '79
雄大で叙情的な歌声を大切に南米の雰囲気が良く現れている作品。但し、シンフォニック・ファン/歌物ファン以外にはお薦めしない。
☆Banana / Aun es Tiempo de Sonar (Marquee
9010) ? これをアルゼンチンNo.1とする人も多い名作。叙情的に流されるだけではなく技巧的な展開を見せる。長くきき続けても飽きない逸品。 ☆Bubu / Anabelas (Marquee/Music Hall MH-10.025-2) '78 これはアルゼンチンの中でも異色の作品。闇のHeavy Avant-Garde シンフォ作品と言っても良いかも?Osanna風と言われているが、Osannaよりテクニックは確かかも?バンド名には力が抜けるがサウンドの方は次から次へと手に汗握る展開が続く。アルゼンチン・ロックの奥深さを知る上で重要な作品。勿論傑作。 |
Bubu / Anabelas |
☆La Maquina de Hacer Pajaros / same (SUPS-80.308)
'76 1st ☆La Maquina de Hacer Pajaros / Peliculas (Microfon C 90) '77 2nd ☆Seru Giran / SR-2 (Music Hall MH:10.070-2) '78 1st ☆Charly Garcia / Clics Modernos (Interdisc 522522-2) '83 ☆Charly Garcia / Piano Bar (Interdisc 522544-2) '85 La Maquina de Hacer Pajaros = The Making Birds Machine。このLa Maquina de Hacer Pajaros, Seru Giranに美しい歌声で叙情派プログレ・マニアにとっては非常に評価が高いCharly Garciaが在籍。2枚のアルバムを残しLa Maquina de Hacer Pajarosは解散。Charly GarciaはPedro AznarとSeru Giranを結成。SR-2は名作。しかし、私が所有しているCD、盤起こしで一番良い盛り上がりの箇所にて数秒間音が途切れる。(;_;) Charly Garciaのソロは上記のアルバムはどちらもPopsであった。何故かJohn Lawtonのソロ「Heartbeat」を思い出してしまった。(^^;「Clics Modernos」はPedro Aznarが参加。歌声は良いよ。今はどうか知らないが、Charly Garciaはドラッグで溺れていたらしい。残念である。 |
Charly Garcia / Clics Modernos |
☆Materia Gris / Oh Perra Vida de Beto (Mardel-X
2000 MRD-2000) '72 '72の作品として驚異的な完成度を誇るHeavy Symphonic Rock。限定500枚で'98にリリースされた。 ☆Nacha Guevara / Para Cuando Me Vaya (EMI 7243 8235842 8) '78 ☆Nacha Guevara / Aqui Estoy (EMI 7243 4 94947 2 5) '98 アルゼンチン生まれのスペインで活躍している孤高の女性Vo.。どちらの作品も高貴でありながらも儚い美しさを持った傑作。 ☆Nada / same (C's C-111) '73 爆裂ドグサレ度No.1 HR。バカバカしく大仰。なんなんだか良くわからないけど、妙なHR。Vo.はZepのプラントに影響を受けているのか?とにかく最高。"Octavo Sendero"はまるでHeepの"肉食鳥"にストリングスを混ぜたような極北アレンジ。ボーナス・トラックの"D'ana Divaga"はまるでペニーレインからいきなりFloyd。声が裏返ったりして人智を越えたアレンジで辺境ファン度肝を抜いた。内容はハチャメチャだが、演奏力あるぜよ。'68〜'69のボーナス・トラック6曲で脳天かち割り状態だ! ☆Natas / Ciudad de Brahman (Man's Ruin MR 187) '99 アルゼンチンのストーナー・ロック・バンドの2nd。これが偉く格好良い出来であった。骨太さと拡散的広がりはZep/Kingston Wall的な魅力を見せ、スペーシーさはHawkwind的でもあり、音楽性の広さ、演奏の確かさは既にA級レベルである。"999"は実に良い感じだ。Vo.はDoomyであるがこの手のマニア以外にも骨太Hard Rockerのカタルシスとしても充分納得できる出来を誇っている。 ☆Pablo el Enterrador / same (RCA TLP-50502) '83 1st ☆Pablo el Enterrador / 2 (Progressive Rock Worldwide PRW 035) '97 2nd 私が最初きいたアルゼンチンのロックはPabloの1stであった。Unionでかかっていて一発で気に入ったのである。今も個人的には思い入れが強く私にとってアルゼンチンのNo.1はPabloである。テクニックとかそういうものとは別次元のサウンドで、理想的なシンフォニック・ロックである。一つ一つの音が美しく爽やかな歌声と相俟っていつきいても安堵感をもたらしてくれる。しかし、LPは質が異様に悪いんだな、レコード盤反っていて音が揺れる。やはりCD買わないとダメかな?突然リリースされた2ndも良い出来である。見事な復活と言っても良い。でも聴くなら1stが最初だよ。 ☆Pomada / Bellisimo (RCA AVS-4742) '79 このジャケットで買う勇気がある人は少ないと思うが、これが大穴だった。叙情的歌物シンフォニック・ポップなサウンドを展開する。(このページのトップ画像参照(笑) ☆Rata Blanca / same (Polydor 314 511 819-2) '93 当時アルゼンチンのRainbowと言われていたRata Blanca。マイナーHRマニアの間では一時期話題になった。ルックスもそんなに悪くなく、"Guerrero del arco Iris"は優れた曲である。 ☆2112 / Alterando las Divisiones (Bola Loma CD 000) '97 ☆2112 / Intro (Bola Loma 001) '98 Band名からも分かるようにRushが好きでたまらない連中。サウンドプロダクションなどいかにも自主制作盤と言ったレベルであるが、地道に活動していけば、いずれは大化けするかも? |
Oh Perra Vida de Beto Aqui Estoy Nada / same Natas / Ciudad de Brahman |